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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:フラガール- dance for smile -
劇場:シアターコクーン
日時:2021年4月10日13:00-15:10
料金:S席10500円
座席:1階E列12番
作:羽原大介、李相日
総合演出:河毛俊作
構成演出:岡村俊一
出演:
 谷川紀美子:樋口日奈(乃木坂46)
 平山まどか:矢島舞美
 木村早苗:山内瑞葵(AKB48)
 安田愛里(ラストアイドル)
 高橋龍輝、吉田智則、武田義晴、工藤潤矢
 隅田杏花(劇団4ドル50セント)、朝倉ふゆな、吉田美佳子
 近藤雄介、黒川恭佑、松本有樹純、濱田和馬、岩上隼也、草野剛
 秋谷百音、大串有希、尾崎明日香、三橋観月、古田小夏、相吉澤栞音、Mirii
 有森也実

ほぼ満席、でも当日券は販売していました。
男性比率が高い!、私が座った横1列は男性ばかり。
前列は女性が1人、その前は2人と演劇の舞台としては
異様なまでの男性比率。キャストの効果なのでしょうか。
舞台は常磐の炭鉱、炭鉱事業縮小に伴う首切りと新たな
事業として起こされたハワイアンセンターのダンサーの物語。
炭鉱リストラ+炭鉱夫の家族が他の方向で成功+親のスト破り
とビリーエリオットと重なるところも多い物語ですが、
何かが違う。一山一家もきっとイギリスでも同じでしょうし、、
キャストの人数はさほど少ないわけではないのですが、
ダンサー役が多いので、物語進行役の人数がちょっとささやか
というところが違いに効いてきているのでしょうか。
台詞を叫んでいるようなシーンはなんだかつか作品みたい。
そしてかなりくさいシーンが時々はいりますが、見事に
泣かされました。まわりも鼻水をすする音多数。
先生が最初にフラを踊って見せたときに、舞台の雰囲気が
かわりましたよ。かなり美しい。そして早苗かわいい、早苗
センター希望w もちろん紀美子はクライマックスシーンでは
光り輝いていました。他のダンサーが赤系なのに紀美子だけ
真っ白、まさにセンター!
これは再演されるでしょうね。アイドルをメインに据えて
健気に可愛く魅せるにはとてもよい枠組みだと思いましたよ

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題名:ほんとうのハウンド警部
劇場:シアターコクーン
日時:2021年3月24日14:00-15:15
料金:S席12000円
座席:1階E列18番
作:トム・ストッパード 
翻訳:徐 賀世子
演出:小川絵梨子
企画・製作:シス・カンパニー
出演:生田斗真、吉原光夫、趣里、池谷のぶえ、鈴木浩介、峯村リエ、山崎一


市松模様の客席利用、背景は鏡張り、なので向こう側にも客席が見えている
(映っているわけですが)がちょっと不思議。頭上にシャンデリア、左右に
テーブルと椅子、真ん中に絨毯。背景と思っていた鏡のカーテンがあがると
向こうも客席、批評家が座っているのでした。
批評家は二人、批評家同士の会話がなされていたかと思うと舞台上にいつの
まにか?死体が!この死体、ついに一度もしゃべらず動かず(当たり前ですが)
中の人たいへんだろうなあ。
舞台上ではとてもクサイ芝居、いかにも受けなさそう。それを批評するのが
美辞麗句を重ねる批評家たち、芝居を持ち上げるための手練手管を使っており、
批評と批評家のパロディとでもいう感じ。あーあるよねー、この美文っぽい文章
と思っちゃいましたよ。舞台はミステリー、でもなんだかわけがわかりません。
そして批評家たちも商売敵とか浮気相手とか問題を抱えており。。
2度目のインターミッションに入った段階で、批評家のひとりがうっかり舞台上
の鳴っている電話を取り上げてしまいました。
そこからその批評家があるキャストの代わりに舞台の一員となってしまいます。
芝居はまた最初から、入れ替わった批評家以外はみな先ほどと同じ台詞、演技。
批評家だけは異なる言葉をしゃべっているのですが、うまく辻褄があっています。
実は死体は批評家のライバルだったことがわかり、、批評家は二人とも舞台に巻
き込まれ、それまで演じていた役者が今度は批評家の役回り、そして先ほどとは
正反対にクソみそに舞台をけなします。小気味よいくらい。これも全部どこかで
聞いたことあるような言い回しばっかりw
舞台上の現実と虚構がまじりあってしまい、最後はすごい力技でいろんなものを
結び付けて幕。
批評の慣行というもの自体を主題にして、メタシアターが味付けという作りで
しょうか。オフブロードウェイでの舞台のセルフパロディを見ている気分になれ
ましたね。批評読むのが好きなひとだとかなり楽しめると思います。

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題名:佐藤滋とうさぎストライプ 熱海殺人事件
劇場:こまばアゴラ劇場
日時:2021年3月21日14:00-15:50
料金:こまばアゴラ劇場支援会員(一般3500円)
座席:右寄り後方
劇団:佐藤滋とうさぎストライプ
作:つかこうへい 
演出:大池容子
出演:佐藤滋(青年団) 実近順次 高畑こと美 木村巴秋(青年団)
舞台監督:杉山小夜
舞台美術:新海雄大
照明:黒太剛亮(黒猿)
音響:泉田雄太
音響操作:秋田雄治
小道具:陳彦君
制作:金澤昭(うさぎストライプ)
宣伝美術:西泰宏(うさぎストライプ)

いままで見た熱海の舞台の圧はそれほど感じられない。
地味にも見えるけれど、丁寧に作りこんである感あり。
これはこれで昭和ですよね。

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題名:僕の名前はズッキーニ
劇場:よみうり大手町ホール
日時:2021年3月3日13:00-15:00
料金:10000円
座席:8列11番(横通路後ろ2列目)
出演:
  ズッキーニ:辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)
  カミーユ:川島海荷 
  シモン:稲葉友
  レイモン:平田満
   上村海成 三村朱里 本多力 伊勢佳世 宍戸美和公
   ノゾエ征爾 
原作:ジル・パリ
脚本・演出:ノゾエ征爾
音楽:田中馨
振付:熊谷拓明
美術:深沢襟
照明:吉本有輝子
音響:井上正弘
衣裳:太田雅公
ヘアメイク:西川直子
演出助手:??中詩織
舞台監督:幸光順平 清水浩志
宣伝美術:菅原麻衣子
宣伝写真:設楽光徳
宣伝衣裳:ゴウダアツコ
宣伝ヘアメイク:小林雄美
宣伝:キョードーメディアス 
制作:坂井加代子
アシスタントプロデューサー:北原ヨリ子(ycoment)
ストーリー:
ママと二人で暮らしている少年・イカール。
ママは、イカールの事を“ズッキーニ”と呼び、いつしかテレビの前でビールを飲んでばかりになり、そしてズッキーニを怒鳴って叩くようになった。
ある日、ママは突然の事故で帰らぬ人になってしまう。
警察官のレイモンは、ズッキーニを養護施設「みんなのいえ」に連れて行った。クラスメイトは、リーダー格のシモンをはじめ、アメッド、ジュジュブ、ベアトリスとちょっと変わった子供たち。戸惑うズッキーニだったが、厳しくもあたたかい養護施設のロージー、パピノー園長に見守られながら、だんだんとクラスメイトたちと打ち解けていく。
そんな時、「みんなのいえ」にカミーユがやってきた。
ズッキーニはカミーユから目が離せなくなってしまう。カミーユも、クラスメイトのみんなも、ズッキーニと同じように幼いながらにそれぞれ心の痛みを抱えていた。
「みんなのいえ」では毎日のように何かが起きた。そう簡単にはいかない人生を、ズッキーニと子どもたちは一日一日重ねていくのだが???
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

客席後方はすかっと、前方はぽつぽつ空いてるという具合。
全体で50%以下ということなのでしょうか。
ちょうど私の前方席が空席だったのでとても見やすかった。
開演前舞台の上をみてびっくりしました。
壁が全部黒く、大道具がほとんどない!梯子と椅子替わりの箱があるくらい。
壁が黒い理由は開演後すぐにわかりました。キャスト皆がチョークを持っていて
小道具が必要な場合は壁に絵を書く!雨も擬音も感情も全部書く!
書いたものは消したり消さなかったり、消さなかった部分はエンディングで
先生の部屋に飾られている絵としてうまく活用されていました。←ここでも泣ける。
音楽劇ということで、かなり歌あります。でもミュージカルというより、
時々皆で合唱しています、といった雰囲気。
突然孤児になったズッキーニは児童養護施設であるみんなのいえに連れていかれます。
先住民の子たちは皆ひねくれていたりおかしかったり一癖ある子ばかり。
親の問題が冷酷に子供にふりかかっていて、そして施設に閉じ込められている。
その中で精いっぱい愛を与える先生たち、受け入れたり抵抗したり色々な子たち
大人が子供を演じているのですが、大人と子供の中間のようなうまい雰囲気でした。
不幸に落ち込んで立ち直り、痛い話が多い中でほわっと緩和する所もあり、泣ける
ポイントはいくつもあります。ズッキーニがしっかりストーリーを支えていますが、
それに加えてカミーユもキャラが立っている上とてもかわいい。顔が大きくて子供体形?
最後はズッキーニとカミュがレイモンの養子となって施設を出ていきますが、そこでも
切ない別れ。泣けます。そしてエピローグは大きくなったシモンが養子をもらいに!
良くできた舞台で随所で泣けましたが、もうちょい小さな劇場でみるともっと
感極まったかも。

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題名:ナイスコンプレックス N31「キスより素敵な手を繋ごう」
劇場:あうるすぽっと
日時:2021年2月22日14:00-16:30 (途中休憩なし、なしです)
料金:6500円
座席:E列14番
劇団:ナイスコンプレックス N31 キスより素敵な手を繋ごう
作・演出:キムラ真
出演:中村誠治郎、早野実紗、杉本有美、斉藤秀翼、秋沢健太朗、
   竹内心、竹内夢、林千浪、山崎静代、加藤良輔、
   片山浩憲、谷口賢志
脚本補佐:大久保悠依
歌曲原案・歌唱:紅林里美
音楽作曲:橋本啓一
振付:美木マサオ
朗読劇担当:マサオプション
舞台監督:今泉馨(P.P.P.)
舞台部:赤眞秀輝/濱仲太
舞台美術:齊藤樹一郎
照明:仲光和樹(E-FLAT)
音響:須坂あゆみ
演出助手:日高信乃
衣装:ナイスコンプレックス
ヘア&メイク:平林純子(P3Garage)
宣伝グッズ写真:宮坂浩見
宣伝美術:emmy
制作:佐藤希(アンデム)
あらすじ:
「私の最愛の人は毎朝私に一目惚してくれる」
極度のストレスにより1日しか記憶を保てなくなった刑事
と、その夫を支え愛し続ける妻の物語。
記憶障害になった夫は、
毎朝起きると妻と出会ったその日に戻る。
妻は1日で夫に愛される為、その日を過ごす。
「忘れられる事が辛いんじゃない。
あなたの中の私じゃなくなるのが辛いの。」
「愛」という力を「時間」が崩す
【愛】がテーマの感動作。
あなたなら、どうしますか?


-----------------
開場時(開演30分前)にきたらまだほとんど客がおらず、
本当に上演されているのか?とドキドキ。

舞台は真ん中に木製のテーブルと椅子。上手がキッチン
下手が入り口と2階への階段、それに食器棚、花瓶とカレンダー。
奥に旧式のビデオデッキとモニタ。そしてガラス戸。

舞台は下宿屋の居間、若い子たちがいっぱい住んでいます。
大家さんがヒロインの玲子。
オープニング、夫が階段を下りてきて深呼吸をして扉を開けると、
娘にむかって、「お付き合いしてください」。過去の妻に対して
アプローチしているつもりで、当時と姿かたちが似ている娘に対して
言い、本当の妻は「おばちゃん」。そして毎日同じことをするべく、
下宿に住んでいる人たちは因果を含められているのでした。
毎日を前日とできる限り違わないように繰り返そうと、妻は下宿人、
夫の元部下、兄などを総動員して台本通り?にしようとします。
そのおかげで娘をはじめとする他の人達の自由が大幅に制約される
のですが、それより旦那への愛が勝っている(と当人は思っている)
ので毎日変わらない日々を過ごしていますが、、歳はどうしようもなく
たつわけで。。。
実はもうひとり1日経つと記憶がなくなって前日に戻ってしまうという
人が下宿におり、その人は毎日日記をつけており、それを読んで1日を
スタートさせています。旦那にもそれではいかんのか?という問いに、
それでは頭で理解するだけで1日芝居をすることになってしまう、もっと
自然に、、、という回答がされているのですが、だまして1日同じことを
繰り返させるのとどっちが酷いのか理解できませんでしたね。
毎日が同じような日々なのでうっかりしていたのですが、舞台上では
途中まで時間が遡っていたのでした。日付をアナウンスされるだけなの
でなんとなくスルーしていて何が起きていたのかわからなかった。
リピートすればよりよく理解できるのでしょう。
もうひとり短期記憶障害の人を出す理由もよくみえない。これがなくても
成立するし、どういう違いがあるかもわからない。
でも最後は手を握った感覚で、本物のヒロイン(年寄である妻)を見出す、
ここは泣けました。パコと魔法の絵本の大人版だと思っていったら、
もっと煮詰まってしまっているものがでてきたという感じでしょうか。
大人が記憶なくすと認知症に見えてしまうというのも効いてる気がします。
南海キャンディーズのしずちゃんが客演。しずちゃんでかい、顔大きく
て舞台映えする迫力でした。

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