今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:東京原子核クラブ 劇場:本多劇場 日時:2021年1月13日14:00-16:50(途中休憩あり) 料金:おけぴ優待5000円(定価7700円) 座席:P列11番(後ろから2列目センター) 作・演出:マキノノゾミ 出演: 水田航生、大村わたる、加藤虎ノ介、平体まひろ、霧矢大夢、 上川路啓志、小須田康人、石田佳央、荻野祐輔、久保田秀敏 浅野雅博、石川湖太朗 ストーリー: 昭和七年、風変りな住人が集う下宿屋「平和館」。理化学研究所で働く若き物理学者の友田は周囲のレベルの高さに自信を失くし故郷に帰ろうとしていた。そこに、同僚の武山が朗報を持ってくる。海軍中尉・狩野は理研の研究で新型爆弾がつくれるのではないかと思いつき…。 大家と娘、ピアノ弾きや新劇青年、謎の女に野球に熱中する東大生……平和館に集う愚かしくも愛おしい人々を描いた青春群像劇です。 ーーーーーーーーーーーーー 2階建ての下宿屋、両側が襖、真ん中に応接セットと2階への階段。 2階は廊下と襖、一階上手に洗面所とトイレ。階段の下にげた箱。 第一次大戦前の下宿屋、ここは本郷? 住んでいるのはダンスホールのピアノ弾き、演劇(新劇)作家、東大野球部、 そして理化学研究所に勤める理論屋と実験屋。大家に娘。 そういう妖しい人たちの群像劇、みんなその役にぴったり。 小須田さんは爺さん役がぴったりになってしまったんだなあ。 タッチの差での論文提出遅れとか、先生の机の中で論文が頓死したとか、 海軍に実験環境を出してもらってサイクロトロンの実験を続けるとか、 断ろうと思っていた見合い相手から先に断られるとか、下宿の晩御飯とか、 謎の女の人生勝ったり負けたりとか、、 そして1幕最後は野球部員が早稲田に勝利をする決勝打を放ったばかりに 偽学生がばれてしまい。。。公的にはエチオピア文学もマダガスカル文学も ないだろうけど、自分で勝手に専攻作る位あの大学ならやりそうな気はします。 たしかに東大野球部が勝利するのを見るのはとてもレアな体験、そこでの サヨナラ打なら身バレしますよね。 2幕は戦争に突入、どんどん暗い方向へ。原子物理学は陸軍と海軍から原子爆弾 の開発に徴用され、芸術家は特高に何か月も連れていかれたり、ダンスホール が休演になったり、徴兵されたり、徴兵逃れのために完成できない原爆開発続けたり、 つくりは群像劇で、コミカルとシリアスが上手い具合に混ざりあって、約3時間と 長い上演時間のに、見ていて飽きるタイミングがありません。 最後はやるせないが、後味は悪くない、うまいつくりです。 化学や物理からきているらしい前衛的な生け花もぐっど。 同様に色々ヤバくなっている現在においてこの舞台を見ることで、何か特別に 響くものがあるような気が。 物販買いました、頑張れ本多劇場! PR 劇場:神奈川芸術劇場ホール 日時:2021年11月11日14:00-17:20(途中休憩あり) 料金:賛助会員招待 座席:2階A3列12番 作:アーサー・ミラー 翻訳:徐賀世子 演出:長塚圭史 美術:二村周作 照明:齋藤茂男 音響:加藤温 衣装デザイン:伊藤佐智子 ヘアメイク:谷口ユリエ 舞台監督:足立充章 出演:風間杜夫 片平なぎさ 山内圭哉 菅原永二 加藤啓 土屋佑壱 智順 山本圭祐 佐野瑞稀 浜崎香帆 大谷亮介 村田雄浩 風間杜夫 ウィリー・ローマン役 片平なぎさ 妻/リンダ・ローマン役 山内圭哉 長男/ビフ役 菅原永二 次男/ハッピー役 土屋佑壱 上司/ハワード役 村田雄浩 ウィリーの兄/伯父ベン役 大谷亮介 ウィリーの友人チャーリー 【STORY】 舞台は1950年代前後のアメリカ。かつて敏腕セールスマンで鳴らしたウィリー・ローマンは、60歳を過ぎて得意先も次々と引退してしまい、思うように成績も上がらない。かつてのような精彩を欠いており、二世の社長にはお荷物扱いされている。そんな夫を優しい妻リンダは献身的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子への不満と不安もウィリーの心を押しつぶす。ブルックリンの一戸建て、愛しい妻、自分を尊敬する自慢の息子。一度は手にしたと思った夢は脆くも崩れはじめ、全てに行き詰った最後に選んだ道とは―。 -------------- 座席は市松模様の配席、2階はほぼセンターブロックしかはいっていません。 舞台奥から前方へデフォルメされた道路の線、その上に家が立っています。 左手に主人公の寝室、真ん中が居間、2階が息子たちの寝室。舞台セットが美しい。 道路の奥から重いトランクを抱えた主人公のウィリーががよろよろと歩いて家へは いってきました。 ウィリーは36年勤続で62歳、セールスマンで好業績をあげていたが、いまでは伝手 は皆引退か死亡でコンタクトする相手もおらず、会社からは歩合給のみとされて 稼ぎがない。仕事を辞めることもできず、重いトランクを下げて歩き回っては帰っ てくる。時折妄想と現実の区別がつかなくなり、過去の誰かに向かって話しかけて いる。長男は定職につかずにふらふらし、次男は女好きで給料は全部遊びに使って いる。ウィリーは家族を愛しているが、威厳を持ちたい、でもやることがうまくい かずに怒鳴り散らす。妻は主人公を愛し慮っているばかりに、ウィリーの認知症疑 いから目を背けている。反発したり、慮るよりまず最初に医者、そして収入にあっ た生活レベルの見直し!!と思ってしまう。なかなかそうはいかないだろうところ が切ないですが。 2幕はビフ役の山内さんの演技が素晴らしい。ダメ男なのに父親に過剰な期待をさ れているのが、よりダメになった理由だと思っている。そして聞く耳持たない父親、 一見コントに見える会話も認知症相手だと思うととても痛い。NYでの事務仕事にポ ジションをお願いしてもけんもほろろにされ、名付け親だと主張すれども断られ、、、 給料後払いシステムだったのか?あの頃こんなに活躍したのにいまになって捨てる なんて、、というのは。。年功序列賃金の亡霊が巣くっているよう。 前借しに行く友人、雇ってやるというのに断り、、なぜ?仕事より金より見栄なの か?最後ちゃんと死亡保険金は支払われたのだろうか?2万ドルの保険金は商売の 約束より確実、というセリフがありましたが、約款による例外扱い等不確定さが あるよなあとへんな心配してしまいましたよ。 いまでもありえそうな話、どよんとなって劇場を出ましたが、それだけリアリティを もって心に訴えかけてきたということでしょう。 劇場:アトリエ春風舎 日時:2021年1月9日14:00-15:10(途中休憩あり、各番組各30分) 料金:こまばアゴラ劇場支援会員 座席:2列目左側 劇団:青年団 出演: 『コントロールオフィサー』 永井秀樹 立蔵葉子 海津 忠 島田桃依 串尾一輝 尾﨑宇内 中藤 奨 木村巴秋 『百メートル』 永井秀樹 海津 忠 串尾一輝 尾﨑宇内 中藤 奨 木村巴秋 舞台美術:杉山 至 舞台監督:黒澤多生 照明:井坂 浩 衣裳:正金 彩 フライヤーデザイン:カヤヒロヤ、西 泰宏 制作:太田久美子、金澤 昭 ストーリー: 『コントロールオフィサー』 東京オリンピックを控えた日本。 舞台は男子水泳のオリンピック選手を決める日本選手権の試合終了後のドーピング検査控室。 コントロールオフィサー(検査員)に囲まれる中、選手たちは水を飲み、尿意を待ち続けている。 他愛のない会話が続く中、一人、また一人と、検査のために控室を出ていくのだが…。 『百メートル』 陸上100メートル競走、オリンピック代表選手を決める決勝の控室。 スタートを前に、緊張する密室空間の中で、一人集中する者、音楽を聴く者、 緊張を紛らわすために逆にひょうきんにふるまう者など、様々な個性が表れ、 断片的な会話の中から、100メートル競走という競技の特殊性、走ることの意味などが浮かび上がる。 ーーーーーーーーー 満員、30人弱でしょうか? 開演前からキャストが一組だけ登場して舞台に座っていました コントロールオフィサー 右側に4つのパイプ椅子、左側にテーブルと検体採取容器。 優勝した選手と選外の選手が4人、順次コントロールオフィサを従えて入ってきます。 3回目のオリンピック出場を逃がした男が愚痴る、優勝者が唯我独尊の雰囲気をだし、 3位?になった男が浮かれ、、、尿意を催した男が去ると、実は3位の男は出場逃がした男の 彼女と付き合っているという話になり、、、コントロールオフィサーはそのたわいもない 話を聞いて笑ったり、、 尿意によって人が去るたびに話がずれていき、検体が足りないと言って戻ってくるとまた 話がややこしくなり、彼女の二股?がバレて男が騒ぎコントロールオフィサーに因縁つけ てしまいますが、サゲ?は「コントロールオフィサーは中立な立場です」 いかにもあるある!という会話を絶妙にみせてくれました。 皆万歳のコンビで、後ろに立つコントロールオフィサーは才蔵役のような気もしましたよ。 百メートル コントロールオフィサーが競技後のシーンですが、こちらは競技前の控室。 新作だけあってコロナネタが突っ込んでありました。英米が選手派遣中止、メダル期待大 のときの代表選考決勝。 コーチが大声で昔話をして皆をイライラさせる、そしてそれが勝つための戦略ではないかと、、 イラつき具合とか、鬱陶しい空気がいまの世相を彷彿とさせます。 皆をリラックスさせるためと称してどんどんイラつかせる上に、リラックスさせる理屈が 破綻しており、、、電通を甘くみてますねw もし東京オリンピックが開催されるなら たとえ3か国しか参加しなくてもメダルの願望はさんざん煽られるでしょうね。 年寄は傍若無人でも尊重する儒教の国日本がわかる? 百メートルは1イシューといった雰囲気、コントロールオフィサーのほうが色々組み合わさって 面白く感じました。お正月に軽く見るには適切な長さの作品ですね。 劇場:パルコ劇場 日時:2020年12月21日14:00-16:15(途中休憩あり) 料金:13000円 座席:B列22番(実質1列目センター) 原作:トラヴィス・ファイン/ジョージ・アーサー・ブルーム (トラヴィス・ファイン監督映画「チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)」より 翻案・脚本:谷賢一 訳詞:及川眠子 演出:宮本亞門 出演: 東山紀之 谷原章介 堀部圭亮 八十田勇一 妃海風 まりゑ 大西多摩恵 下総源太朗 エミ・エレオノーラ 矢野デイビット 高橋永/丹下開登(ダブルキャスト) 穴沢裕介 佐々木崇 高木勇次朗 シュート・チェン 米澤拓真 モロ師岡 高畑淳子 STORY: 1979年、カリフォルニア。シンガーを夢見ながらもショーパブのダンサーとして生活の糧を得るルディ。 正義を求めながらも、ゲイであることを隠して生きる検察官のポール。母の愛情を受けずに育ったダウン症のある少年マルコ。街の片隅で3人は出会った。 マルコの母親が薬物所持で逮捕されるのをきっかけに、“いとこ”同士と偽り、生活環境の整っているポールの家で共に暮らし始める。まるで本当の両親のように、二人はマルコを愛し、大切に育てた。 3人で暮らし始めてしばらく経ったある日、ポールの上司に誘われたハロウィンパーティで、ポールとルディがゲイのカップルであることが周囲に知られてしまう。二人の関係を偽ったことが原因で、マルコは家庭局に連れて行かれ、ポールは仕事を解雇されてしまう。 絶望する二人。しかし、「今こそ、法律で世界を変えるチャンス」というルディの言葉を聞き、ポールは正義で世界を変えたい、と法を学んでいた頃の情熱を取り戻す。そして、差別と偏見で奪われたマルコを取り戻すために裁判に挑むことを決心するが・・・ ---------------------------------------------------- リップシンクでのダンス素晴らしい。足も腹筋も美しい。 暗さを抱えつつきれいに踊るミスターレディたち。 ただ東山さんが美しすぎて場末感が皆無。立派な職業にしかみえない。 劇中歌がとても良くてどれも心を揺さぶる。 そして子供のマルコが大活躍、何かするたびに泣ける。谷原さん健気。 ただボーイミーツボーイがちょっと唐突。 2幕はずっと裁判。 ゲイのおにいさんが「家庭なんて持てないと思っていたのに 目の前で子供と楽しくやっているのをみて、、、」で泣けた しかし、偽証やって臨時の養育権を得ているところに違和感。 ここ突っ込まれると確実に負けますからね。しかもばれやすい。 検事側が母親を仮釈放してしまい、養育権を取り戻すように 証言させてけり。なぜそこまで検事が肩入れ? 最後は楽しく、、といってるのですが、それでも泣けた。 カーテンコールはみんな総立ち。 劇場:新国立劇場小劇場 日時:2020年12月19日15:30-18:00(途中休憩あり) 料金:A席6600円 座席:C1列7番(横通路すぐ後ろセンターブロック) 作:リック・エリス 原作:デイヴ・バリー、リドリー・ピアスン 音楽:ウェイン・バーカー 翻訳:小宮山智津子 演出:ノゾエ征爾 音楽監督:田中 馨 美術:深沢 襟 照明:吉本有輝子 音響:清水麻理子 衣裳:駒井友美子 ヘアメイク:西川直子 ステージング・振付:古家優里 歌唱指導:今井マサキ アクション:前田 悟 演出助手:吉中詩織 舞台監督:川除 学 出演: 少年(ピーター):入野自由 モリ―(スターキャッチャー):豊原江理佳 宮崎吐夢 櫻井章喜 竹若元博 玉置孝匡 新川將人 KENTARO 鈴木将一朗 内田健司 新名基浩 岡田 正 ものがたり: ビクトリア朝時代の大英帝国。孤児の少年(のちのピーター・パン)は仲間とともに、卑劣な孤児院の院長により「ネバーランド号」に売られてしまう。船内で出会ったのは、好奇心旺盛な少女モリー。モリーは、父アスター卿と同じく「スターキャッチャー」として、世界制覇を企む奴らから、地球に落ちてきた星のかけら「スタースタッフ」の威力を遠ざける使命を帯びていた。宝がつまっているトランクを狙う黒ひげたち海賊は船に襲いかかり、少年とモリーたちはトランクとともに海中に放り出されてしまう。やがて不思議な島モラスク島にたどり着いた彼らには、更なる冒険が待ち受け、そして...... ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 舞台の真ん中に一段高くて穴ぼこだらけの通路。 穴ぼこが海になったり。。そして後方はバンド。 役者の皆さんが何気なく登場してなんとなく始まりました。 登場するのは2席の船と海賊たち。 船は時々ミニチュアで出てきます。 10人程度のキャストであっち側の海賊になったり、こっちがわの船員になったり ちょっと帽子をかぶったりするだけで、すぱっと変身するのはお見事。 少人数でやるストプレのあるべき姿というか。 名無しの孤児がピーターの名を得るところが1幕のクライマックス? 1幕フィナーレは全員で合唱。もうミュージカル? 2幕はすげー人魚の合唱で開幕!、畳みかけるように物語が進みます。 赤い目(ライト)と大きな口(脚立)のワニの造形が面白い。 ワニは時計じゃなくてキッチンタイマー食べちゃいました。 ブロードウェイとは演出がだいぶ異なっている(記憶が定かでないのですが)けれど 観客の想像にゆだねていて、それいでいてきっちり舞台が成立する役者の 技量に感心。楽しい小劇場舞台でした。でももうちょっと小さい箱で見たいですよね。 しかしピーターがお家へ帰れない(というかネバーランドそのものが家になった) というのは悲しすぎます。 それにしても声がかすれたキャストが何人もいましたが大丈夫? 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