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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:流星ワゴン
日時:2011年12月14日19:00-21:10
劇場:池袋サンシャイン劇場
料金:6500円
座席:4列目11番(実質2列目左ブロック通路から2番目)
劇団:演劇集団キャラメルボックス
原作:重松清「流星ワゴン」(講談社文庫刊)
脚本:成井豊
演出:成井豊+真柴あずさ
出演:阿部丈二 西川浩幸 大森美紀子 坂口理恵 岡田さつき
   菅野良一 前田綾 岡内美喜子 畑中智行 三浦剛 林貴子
   原田樹里
解説:
流星ワゴン』は2002年に出版された、重松清さんのベストセラー
小説。重松さんはリアルな家族ものに定評のある作家ですが、
この小説は珍しくファンタジーで、幽霊も出てくればタイムト
ラベルもする。『きよしこ』や『きみの友だち』も感動的だけ
ど、僕が今までで一番泣いたのは、この『流星ワゴン』でした。
だから、舞台化できて、本当にうれしい!この小説のテーマは
ずばり、「再生」。今、この国に必要なのは、「もう一度やり
直そう」という意志だと思います。2011年の締めくくりに、私
たちキャラメルボックスは「再生」の物語をお届けします。

ーーーー

ロビーにはいつものお人形さん。ロビーはいつもより閑散とし
ていました。2階席はクローズ、両端ブロック、1階席後方部分
に空席が。。こんなにすいているキャラメル見るのは初めてか
もしれません。

まずは、映像による舞台の予告編、トリツカレ男にシガーボッ
クスの団体が登場していたのは何?気になります。
前説は入団1年目の男女コンビ、ふたりとも初々しくて可愛い。

舞台の上には椅子がひとつだけ、物語は本屋で「流星ワゴン」
が手に取られたところから始まります。
読者が流星ワゴンを読みふけることで狂言回しとなるという構
造。物語の中の主人公は38歳のさえない男、妻は浮気を繰り返
し、息子は中学受験に失敗してひきこもりになり、自分は小さ
な会社をリストラで首になり、もう死んでもいいかなあ、とい
う時に流星ワゴンに拾われてしまいます。

流星ワゴンは、過去のキーとなる時間に男を戻します。そして
苦しい出来事を追体験、必死で時の流れを変えようとしますが、
結局何も変えられません。でも今まで隠れていた意外な事実を
発見し、より積極的に現実を受け入れられるようになっていく
のです。物語は二組の父子の関係を軸に動いていきます。男と
その父親、そしてワゴンの運転手の父子。いじめにあっている
のを知らなかったとか、実は子供が大好きだったとか、お互い
に成仏させたがっているとか、不器用なそして愛らしい人達。

途中から客席はすすり泣きの連続。かなり痛いシーンの連続
です。最後は「どうしようもない現実に戻りたいですか?」
YESで男は現実に戻ります。戻ってみたところでもちろん不幸
な現実は変わっていません。変わっているのは男の心の中だけ。
でもとりあえず、家族皆で朝ごはんを食べるようになりました。
決してハッピーエンドではありません。どんよりした気分の中
にほのかに見える光明というところでしょうか。その光明を
頼りにみんな生きて行くのですね。





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