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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:ここは出口ではない
劇場:こまばアゴラ劇場
日時:2020年7月25日13:00-14:45
料金:支援会員特典(前売3500円)
座席:2列目左方
劇団:屋根裏ハイツ
出演:佐藤駿、瀧腰教寛、宮川紗絵(リモート出演)、村岡佳奈(屋根裏ハイツ)
作・演出・音響・照明オペ:中村大地
舞台監督・照明プラン:山澤和幸
舞台美術:大沢佐智子
演出助手:宮﨑玲奈(ムニ/青年団)
衣装:佐藤立樹
制作統括:河野遥(ヌトミック)
現地制作:沢大洋(京都)
デザイン:渡邉時生(屋根裏ハイツ)
映像記録:小森はるか

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前説でキャストがひとりリモートで出演するとアナウンス。
そして持ってきたのはタブレットとリモートスピーカー。
タブレット画面を観客に向けて、画面の中から挨拶するとそれから
ずっとタブレット画面は舞台の向こう側(つまりキャストの方)を向いて
いるのでした。カップルが今は離れて住んでおり、画面の中の彼女は
遠くにいて彼氏とこうやって会話しているということ。彼女の声は
スピーカーから聞こえてきます。
舞台に全然違和感を感じないのは、もうそういう生活に慣れてしまった
せいでしょうねえ。
舞台の大道具は、とおくはちかい、と同じ。
ちょっとまえに一緒に出た葬式の香典返しを売ってしまうかどうかから
物語は始まりました。彼氏はとても忘れっぽく、どうだっけ?と言っている
とさりげなく突っ込みをいれる第三のお嬢さん登場、そして彼女は実はもう
死んでいるのです。そのお嬢さんの葬式の話をしているのに、さりげなく
会話にはいってきて全然それが気になりません。
彼氏がコンビニに行って戻ってくると、男をひとり拾って帰ってきてしまい
ました。そのコンビニはお休み、その前に彼はぼーっといて終電逃してしまっ
たということで、泊まらせてあげるために連れてきた。電車に乗ろうと思う
と駅が閉鎖、他の駅まで歩こうとしたら道に迷い、、、
悪夢というか死後の世界というか、この世ではないところを描いているかの
よう。話しているうちに夜があけて彼と幽霊はいなくなりました。
いったい誰が生きているのか?ここはどこなのか?
一番生気があるように感じられるのは画面の向こうという不思議。
いまの現実にぴったりというか。
不思議時空に2時間いた気分。出口なし、にちょっと似てます?

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題名:とおくはちかい(reprise)
劇場:こまばアゴラ劇場
日時:2020年7月23日13:00-14:30
料金:支援会員特典(前売3500円)
座席:最前列左寄り
劇団:屋根裏ハイツ
出演:三浦碧至、渡邉悠生(仙台シアターラボ)
作・演出・音響・照明オペ:中村大地
舞台監督・照明プラン:山澤和幸
舞台美術:大沢佐智子
演出助手:宮﨑玲奈(ムニ/青年団)
衣装:佐藤立樹
制作統括:河野遥(ヌトミック)
現地制作:沢大洋(京都)
デザイン:渡邉時生(屋根裏ハイツ)
映像記録:小森はるか

ソーシャルディスタンスな客席、そして舞台との間も2m以上あいてます。
受付で名前をいうと番号のラベルを渡されて椅子に貼るように言われました。
クラスターが発生した場合にどこに座っていたかを確認するためだそうです。
もちろん検温、除菌もばっちり、スタッフはマスクとフェイスシールド着用。
観客もマスク必須で、希望するひとにはフェイスシールドを配っていました。
私はフェイスシールドもらって試してみましたが、見づらいことはあまり
ありませんでしたよ。

物語は東北のどこか、震災後の仮設住宅に住んでいる男の元に男の友達が
訪ねてくるところから始まりました。BGMはないのでとても静かな舞台。
なんだかまるでドキュメンタリーを見ているみたい。直接被災した彼と
そうでない彼の微妙な立ち位置の差とか何やら曰く言い難いものを感じます。
それから何年かたって今度は復興住宅に移った彼に訪れる友達、ちょっと
ずつ通常に戻っていくものの、何かが根底に横たわっている感じ?
後半で、なぜか存在した鍋掴み、が出てきましたが、「そこにある」という
謎は解けませんでした。これも震災が残したものなのでしょう。
本当に久々に静かな演劇を見た気分。
客席は全部で30程度、満員でしたが、これでは運営は困難ですよね。がんばれ。

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題名:大地(Social Distancing Version)
劇場:PARCO劇場
日時:2020年7月17日18:00-21:00(途中休憩あり)
料金:12000円
座席:P-15 (後方センターブロック)
作・演出:三谷幸喜
出演:
チャペック:大泉洋
ツルハ:相島一之
ドランスキー:小澤雄太
バチェク:辻萬長
  ブロツキー:山本耕史
  プルーハ:浅野和之
  ピンカス:藤井隆
  ツベルチェク:竜星涼
  ミミンコ:濱田龍臣
  ズデンガ:まりゑ
  指導員ホデク:栗原英雄   
  政府役員ドランスキー:小澤雄太
ストーリー:
   とある共産主義国家。独裁政権が遂行した文化改革の中、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちが収容された施設があった。強制的に集められた彼らは、政府の監視下の下、広大な荒野を耕し、農場を作り、家畜の世話をした。過酷な生活の中で、なにより彼らを苦しめたのは、「演じる」行為を禁じられたことだった。役者としてしか生きる術を知らない俳優たちが極限状態の中で織りなす、歴史と芸術を巡る群像劇の幕が上がる!

ーーーーー
客席では私語するなということでほんとに静かに開演を待っていました。
開演前の騒めきも楽しさを増していたのだなあとしみじみ。私はかなり
後方の席ですが、ここから後ろはいくつも空席が見えました。完売のはず
なのですが。。。

ところはある独裁政権の国、広い大地の中の強制収容所が舞台。
井桁の木の通路に間にベッド、左右に扉。
キャストは通路とベッドを行き来して、ほとんど接触しません。
ここには反社会的と烙印が押された演劇人、映画人が集められています。
やっていることは豚の飼育と豚のエサのとうもろこしの栽培。
収容されているのは、舞台座長、映画俳優、女形、大道芸人(ジャグラー)、
パントマイマー、そして裏方兼エキストラ、それに学生。
チャペックは元裏方で、こちらでも場を仕切っています。
この棟の管理官が芝居バカなおかげで、少々緩い規律で許してもらえて
います。そして管理官が、自分で脚色したトンデモ脚本を皆で上演する
ように皆に持ち掛けるところから物語が動きました。もとはシェイクスピア
なんですが、まーすごい。皆がやむをえず参加する芝居で起きるドタバタと
口惜しさ、そしてどんな状況でもいいので演劇をしたいという演劇への愛。
各人が持ち芸を披露する機会があって、ほんとに宛書きなんだなあと。
インパクトがあったのはやはりマイマー。ほんとに風で飛ばされてるみたい。
そしてブロツキーは筋肉を魅せるのですw
一幕最後はエア宴会、マイムによる飲食した振り宴会で大盛り上がり!
二幕では学生の逢引を成功させるため、ドランスキーを騙すべくスパイ
大作戦もどきのスリリングな展開、まさにショーマストゴーオン。
でも悪事?は結局ばれてひとりだけ罪を背負わされるのはチャペック!
いままで指導員にいっぱい取り入っていたのに。。
そしてこの面子で将来は劇団、、といってハッピーエンドへ突き進むかと
思っていたらどんでん返しで、まあそうなるよねえ、という結末。
芸達者な人たちばかりあつめて、シリアスとコミカルが入り混じって
ほんとすごく目まぐるしい、とても贅沢な舞台でしたね。

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題名:願いがかなうぐつぐつカクテル
劇場:新国立劇場小劇場
日時:2020年7月15日13:00-15:20(途中休憩あり)
料金:5500円
座席:B2列2番(2列目左端)
出演:北村有起哉  松尾 諭 森下能幸 林田航平 あめくみちこ 花王おさむ
原作・上演台本:ミヒャエル・エンデ
翻訳:高橋文子
演出:小山ゆうな
ものがたり:
大晦日の夜、枢密魔法顧問官のイルヴィッツァーの心はざわついていた。悪魔と契約したノルマを履行できていなかったからだ。大晦日が過ぎるまでに契約を果たせなければ、イルヴィッツァー自身が差し押さえになってしまう。
そこへ、魔女ティラニアは、なんでも願いがかなう魔法のカクテルを作るレシピが書かれた巻物を手に入れるために、イルヴィッツァーを訪問する。二人のやりとりを盗み聞きした猫のマウリツィオとカラスのヤコブは何とか彼らの野望を阻止しようとするのだが......。

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新国立劇場再稼働おめでとうございます!

接触確認アプリをインストールしている人は音が出ないように、そうでない人は携帯の電源を
切るようにアナウンスをしていました。
座席は1列おきの市松模様。舞台との間隔もかなりあり。ロビー内の椅子も間隔をあけてあります。
人間キャストは顎カバー、動物キャストはくちばしだったり鼻だったり、飛沫感染防止を工夫
してあり、ファンタジー環境と違和感なく融合。
オープニング、2列目と3列目の真上から雪がふってきました。私の頭の上にも雪が。。
時は大みそか、主役ふたりは悪魔と契約して特権を享受する代わりに、毎年たくさん悪事の
ノルマ。今年はさぼっていてすでに大晦日、このままだと魂が差し押さえになっちゃう。
そこで残り6時間で一気に挽回しようと、飲んで願えばかならず正反対のことがかなうカクテルを
創ろうということに。カクテルのレシピはふたつに割かれていたのですが、叔母ティラニアと
イルヴィッツァーが半分ずつもっていたのでした。
烏と猫が動物のスパイとして潜り込んでおりなんとかそれを阻止しようとするが、、、という
おはなし。この正反対の願いがかなうカクテルの効果は、大みそかの最初の鐘の音の後だと効果
が反転してしまうという恐ろしい副作用があることがわかり、、猫と烏はとりあえず鐘を一発鳴らしてしまおうと教会へ向かいます。教会のてっぺんまで登っていくと、聖人と出会い、
教会の鐘の音をひとつもらえます。
それをカクテルのなかにぽとん。効果は反転?でも世界が代わる願いをしていた彼らには結果が見えません。
そこで同席している烏を健康にするように願うと、、、健康になったw 猫もかっこよくなった!
そこでお互いに、美しく健康で善人で、と呪い?をかけるとまさにその通りに!!
そして最後は悪魔に差し押さえ執行されてしまいます。
北村さんの座長公演といってもいいくらいかっこいい。次元、とくに2.5次元ネタには
笑いました。客席に問いかけるシーンもいくつもあって小さな客を飽きさせない作りに
なってました。物語はところどころ難しい哲学ネタが放り込まれているみたい。
これは原作を読んでみなければ。。。

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題名:人の気も知らないで
劇場:小劇場B1
日時:2020年6月28日14:00-15:00
料金:3000円
座席:劇場入り口側 
出演:安藤みどり(劇団俳優座)、井上薫(NLT)、小飯塚貴世江
脚本:横山拓也(iaku)
演出:益山貴司(子供鉅人)

舞台上にはちょっとずつ位置をずらした同じ方向を向いた三つの椅子
客席もいつもの1/3以下、20人くらい?配信もされてました。
物語は日曜のカフェ、同僚の結婚式余興の打ち合わせをするために集まった
3人、でもお見舞いにいった先の別の同僚の容態が芳しくないことから話が
すすみません。その同僚は交通事故による入院、そのぐだぐだな状態から
それぞれの生活や思いによる激論が交わされるようになり、、
近くて遠い、愛おしくて憎たらしい、色々な組み合わせによる口喧嘩とギャグ。
逞しそうで脆そうでやっぱり逞しそうで、近寄ったり離れたりのソーシャル
ディスタンスな劇でした。この作品、ホンと役者がいいから会話だけで間が
もってしまうのですね。凄い濃い時間でした。

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