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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:リチャード二世
劇場:新国立劇場中劇場
日時:2020年10月2日18:30-21:50(途中休憩あり)
料金:S席8800円
座席:1階18列67番(後方右端近く)
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:小田島雄志
演出:鵜山 仁
出演:岡本健一 浦井健治 中嶋朋子 立川三貴 横田栄司 勝部演之 
吉村 直 木下浩之 田代隆秀 一柳みる 大滝 寛 浅野雅博 
那須佐代子 小長谷勝彦 下総源太朗 原 嘉孝 櫻井章喜 石橋徹郎 清原達之 
鍛治直人 川辺邦弘 亀田佳明 松角洋平 内藤裕志 椎名一浩 宮崎隼人
ものがたり:
リチャード二世の王宮。王の面前に、反目しあう二人の貴族、ノーフォーク公モーブレーとヘンリー・ボリングブルックが召喚される。ボリングブルックは先ごろ暗殺されたグロスター公の死に、モーブレーが関与していたと告発するが、モーブレーはこれを否定。王の裁定は後日、決闘によって黒白をつけるというものだった。その当日、いよいよ決闘開始という時に、突如、王は決闘の中止と二人の追放を宣告する。
ボリングブルックは六年の追放に処されるのだが、やがて彼の父ジョン・オブ・ゴーントが死去すると、王リチャードはその財産を没収する。この暴挙に加え、それまでのリチャードの治世に不満を高まらせていた貴族たちのもとに、ボリングブルックが失われた名誉の回復を求め、大軍を率いて帰国するとの報が寄せられる。
次々とボリングブルックに靡く貴族たち。民衆の支持も得た彼は、籠城した王と対峙すべく兵を進める。ボリングブルックの叔父ヨーク公にとりなされ、対面する二人。ボリングブルックは自身の名誉回復だけを要求するのだが、気圧された王は自ら譲位を宣言してしまう......。

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前方客席は密集体形、後方は市松模様。
前方はお嬢様で埋められているようです
規制緩和を受けて市松の間席を発売した模様。
客席前方をつぶして木製の広い四角い舞台、その周りは草原。
舞台装置としては王が座る椅子だけ。
そしてきらびやかな衣装、みなが美しい。
せりふ回しもいかにもシェイクスピア、訳がいいんでしょうね。
ことごとく見得を切るようなカッコよさ。
リチャード2世怪演、すごい。
王位を譲ろうか、ぐるぐる回ってしまう姿、いかにも人間くさい。
王位を譲って只の人間になった時の落差がすごい。
そして残念感あふれている。せりふが皆とても力強い。
3時間20分の長丁場をまったく飽きさせない。
このシリーズをみるのは実は初めて、これが最終回なのですね。
このような雰囲気なら最初から見てればよかった。。。

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題名:いきしたい
劇場:こまばアゴラ劇場
日時:2020年9月30日14:30-15:30
料金:支援会員(4000円)
座席:2列目右端近く
劇団:五反田団
出演:浅井浩介 岩瀬 亮 谷田部美咲
作・演出:前田司郎
照明:山口久隆(S-B-S)
舞台監督:榎戸源胤
制作:榎戸源胤 門田美和
Webページ製作:山守凌平(青年団)
概要:
この度のコロナを語る演劇は今後、飽きるほど目にすると思うので、コロナに全く関係のない個人的な出来事について書くつもりです。
個人的な出来事については、すでに飽きるほど見ていると思いますが、僕は飽きません。
夫婦と男の話にしようと思います。どこにでもあるような普通の話、くだらない話を、夢の文法を使って描きたい。結果変な話になるかと思いますが、難しくはないです。気軽に見てください。


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不条理劇だとおもっていたらホラー?に。。
引っ越し荷物を段ボールに詰めていたら、女が死体を運んできてしまい
ます。部屋のどこかに隠してあったらしく、死体の処理が最優先!
ところが死体が話しだし、いつの間にか不条理な世界へ。
そして男と女と死体のロードムービー!
旅に出るときにもっていくパンツの会話がへん、光るパンツが良いw
最初は落語のらくだ、粗忽長屋?感情で話す女に、突っ込み損ねている
男がもどかしく、うーんと思っていたのですが、後半から
がぜんテンションがあがってきて、舞台が暗くなってからはドキドキしっぱなし。
終盤では誰が本当に生きているのか、現世と彼岸の境もわからなくなりました。
最後は現実と幻想が溶けてひとつになってましたね。
クライマックスはなんとなく死神っぽい。
とても不思議な空気。この劇団もっとみて見たい。

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題名:あなたの目
劇場:新国立劇場 小劇場
日時:2020年9月26日19:00-20:40
料金:S席6500円
座席:C1列9番(通路後ろ中央)
劇団:シス・カンパニー
作:ピーター・シェーファー 
上演台本・演出:寺十吾
出演:小林聡美、八嶋智人、野間口徹
美術:堀尾幸男 照明:北澤真(監修:服部基) 
音楽:坂本弘道 音響:岩野直人 衣裳:髙木阿友子
ヘアメイク:佐藤裕子 舞台監督:瀧原寿子 
プロデューサー:北村明子 企画・製作:シス・カンパニー

ネタバレあり。

「わたしの耳」と対になる公演ということで興味をもって見にいきました。
こっちは普通に面白かった、というのが素直な印象。
最初に探偵(八嶋)が羽をしょって一瞬登場、キューピッドということ??
物語は公認会計士の夫(野間口)が、歳の離れた妻(小林)の浮気を疑い、
探偵を雇って素行調査をしていたというもの。妻がかわいく見えるのはさすがの演技。
20歳以上離れた夫婦で、最初は夫が妻の教育者という立ち位置だったのに
妻が自立するにつれて、不満を持ち夫婦がすれ違い、、、まあ家父長制度
のもと夫と自我が芽生える妻、あるあるという筋書きですね。
探偵はめいっぱいめんどくさくて嫌な奴を好演。
探偵の報告を聞き妻の告白を聞くにつれ、実は潜在的な浮気相手がその探偵だった
ということが判明。まったく言葉を交わすことなく気持ちを通じあわせて
しまった妻と探偵。こんなダメな探偵がいたら多少はその気になってしまうかも。
夫婦仲を修復するために、探偵は夫にたいして、無言で妻を尾行する、という
ミッション課してしまいます。そしてなんとなくうまくいきそう、というところで
エンド。非常にスムーズな筋書きで、しかも3人ともとても自然なので
ウェルメイドの小品といった趣き。若い妻を教育して思い通りに女にする、のは
源氏物語の昔から中年男の夢なんだろうなあと思ったり。

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題名:ケムリ研究室 no.1「ベイジルタウンの女神」
劇場:世田谷パブリックシアター
日時:2020年9月22日12:00-15:30(途中休憩あり)
料金:12000円
座席:2階A列43番(2階席最前列右端)
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
振付;小野寺修二
映像:上田大樹
音楽:鈴木光介
出演:緒川たまき 仲村トオル 水野美紀 山内圭哉 吉岡里帆 松下洸平
望月綾乃 大場みなみ 斉藤悠 渡邊絵理 荒悠平 髙橋美帆
尾方宣久 菅原永二 植本純米 温水洋一 犬山イヌコ 高田聖子
(※髙橋美帆の「髙」は、はしご高になります)
--
映像と人のコラボには毎回感心させられます。
いつもの毒がなく、一般人向けのおとぎ話でこれもまたよし!
誰にでも安心して勧められるとてもウエルメイドなつくり。
いまの世相を宥めるのにぴったりな、心あたたまる出来。
1950年代のホンワカロマンチックコメディみたい。

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題名:わたしの耳
劇場:新国立劇場小劇場
日時:2020年9月12日15:00-16:30
料金:6500円
座席:B2列7番(4列目センターブロック)
作:ピーター・シェーファー 
上演台本・演出:マギー
出演:ウエンツ瑛士、趣里、岩崎う大(かもめんたる)
美術:堀尾幸男 照明:北澤真(監修:服部基)
音響:井上正弘 衣裳:髙木阿友子 ヘアメイク:佐藤裕子 
舞台監督:瀧原寿子 プロデューサー:北村明子 
企画・製作:シス・カンパニー
あらすじ:
内気な青年ボブ(ウエンツ瑛士)の至福の時間は、狭くみすぼらしい屋根裏部屋には似つかわしくないオーディオセットでクラシックレコードを聴くこと。ある日、クラシックコンサートで隣に座った女性ドリーン(趣里)に一目ぼれ。勇気を出して、自宅のディナーに招待するまで漕ぎつけた。まさに一世一代の大勝負なのだが、女性に不慣れなボブは、明るく経験豊富な会社の先輩テッド(岩崎う大)に助けを求め、助っ人として料理とホスト役を担当してもらうことに…。
ディナーの準備を進めるボブとテッドだったが、そこに、いよいよ可愛らしくお洒落をしたドリーンがやって来た。たどたどしいながらもぎこちなく会話を続けるボブ。饒舌になるのは、自分が愛してやまないクラシック音楽の一方的な話題のみ。そんな中、テッドが持ち前の社交性でその場を盛り上げるのだが。。。屋根裏のアパートの一室で、男女3人に起きる一夜の出来事とは…?
-------

左側には年代物のステレオ。ソファ、椅子、テーブルといった小道具、床には絨毯。
舞台奥左右には巨大なスピーカー。
ドタバタコメディを期待していったら、バッドエンドでちょっと肩透かし。
ボブの狼狽え方は本当に堂に入ってましたよ。小心者のオタクが意を決して女性を誘った感がよく出てます。これはだいぶ前の脚本なのですが、それにしてもコンサートで会って次に自宅に二人きりで誘うとは、いまとはだいぶ感性が異なる気がしましたね。
女性がくるぎりぎりまえにボブとテッドで打ち合わせで、当然ドタバタ。でもそれでうまくいくわけではないのです。テッドのうまさがひきたって、ボブはもっと落ち込む。
彼女も実はコンサートが好きなわけでなく、テッドにひかれてしまいます。テッドも
落とす気満々で電話番号を聞いたり(タッチの差で番号は聞きそこないますが)
ボブはステレオのことになると突然暑苦しく語り始めて、ああこれだからオタクは
持てないのよねーと我が身を振り返って思いましたよ。
飯食いにきたけれど、結局みんなが不満を持って別れる、といういったい誰得?という
ストーリーでした。皆演技はうまいし、場面場面では笑いも起きているのですが、
どうもすかっとしない物語でしたね。


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