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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:鼬
劇場:世田谷パブリックシアター
日時:2014年12月14日14:00-16:20(途中休憩あり)
料金:S席8500円
座席:1階K列20番
作 : 真船 豊
演出 : 長塚圭史
美術 : 島 次郎
照明 : 佐藤 啓
衣装 : 宮本宣子
音響 : 加藤 温
ヘアメイク : 宮内 宏明
舞台監督 : 大垣敏朗
プロデューサー : 北村明子
提携 : 公益財団法人せたがや文化財団
: 世田谷パブリックシアター
後援 : 世田谷区
企画・製作 : シス・カンパニー
解説:
昭和初期の東北の寒村を舞台に、土地の言葉で生き生きと力強く描かれた『鼬いたち』は、日本の
近代戯曲の中でも、屈指の名作と謳われた戯曲です。ここに登場するのは、ある旧家をめぐって繰
り広げられる骨肉の争いの中でうごめく人間たち。 出てくる人間たちはすべて、腹の底に何らか
のドス黒い思惑を抱き、業と欲にかられた姿を隠そうともせず、それを描く作者の筆致は、徹底的
にリアルで赤裸々です。
 あらすじだけを聞けば、「人々の欲と思惑が交錯する陰惨な話」に響くかもしれませんが、彼ら
の言動が、そんな欲や思惑にまみれたものであったとしても、すべてに一本筋道が通っていて力強
く、その目的は実に明快でアッパレなほど!その中でも、鈴木京香演じる「おとり」は、劇中で明
かされる過去の悪事の数々も「超規格外」で、この登場人物の中でも、一番強欲な思惑を胸に故郷
に戻ってきます。しかし、本人の語り口は極めて率直で、たとえそれが悪行であったとしても自ら
の力で人生を切り開いてきた自信と力強さにあふれ、常に自分が希求する人生の方向へグイグイと
船首を向けて漕ぎ出していく彼女の実行力には、思わず"喝采"を送りたくなる説得力があります。
そんな彼女を突き動かしているのは、故郷への愛情からなのか、もしくは、<泥棒鼬!>と蔑まれ
た程度ではビクともしない図太い女の本性なのか・・・。この物語には、その真意を探るスリリン
グな要素もあり、これが80年前に描かれた戯曲だということを忘れさせるようなスピード感にも
驚かされてしまいます。

 その「おとり」に憎しみをぶつける彼女の義姉「おかじ」を演じるのは、演劇界の至宝・白石加
代子です。
白石と言えば、先日、22年に渡りライフワークとして手がけてきた「百物語」シリーズが、遂に大
フィナーレを迎えたばかり。その圧倒的な集中力と屈指の表現力が、義妹への煮えたぎる憎悪と、
母親としての苦悩をどのように描いていくのか必見の舞台です。また、映像でも大人気の高橋克実、
江口のりこ、山本龍二、峯村リエ、佐藤直子、塚本幸男、そして、赤堀雅秋 という演劇ファンを
唸らせる面々が演じる登場人物たちも、一筋縄ではいかない泥臭い人物ばかり。この物語を骨太で
リアリティに溢れたものにしている存在です。この実力派キャスト陣がタッグを組み、全編東北の
言葉(設定は、福島のある地域の方言)で綴られた戯曲がもつ独特の世界観をどのように創り上げ
ていくのか、期待感も大きく膨らみます。

ストーリー(オフィシャルWeb)
昭和の初め。東北の街道筋の旧家「だるま屋」の当主である萬三郎(高橋克実)は、明治このかた
落ちぶれた 家の借金に苦しんだあげく、老母おかじ(白石加代子)を残し、南洋へ出稼ぎに出て、
もう三年も戻ってこない。
そんな中、すでに抵当に入った家屋敷の処分が始まり、同じ村の債権者である村人たちが集まって
きて、 互いの欲をむき出しにして、だるま屋の古畳までも争って剥ぎ取るありさまである。おかじ
もいよいよ、家を追われ、馬小屋へ寝るはめに陷るところへ、おとり(鈴木京香)という、この家
の先代の娘であり、おかじには義理の妹にあたる女が、虚飾に満ちた風情で現れた。若い頃のおと
りは、村の人々に不義理を重ねたあげく出奔したのだが、悪智惠と度胸を資本に各地をわたりある
き、今では羽振り良く暮らしをしているらしい。おとりを蔑んでいた村の人々も、 その出世
を知って態度を変えはじめるが、十年前に相続争いで騒ぎを引き起こしたことを深い恨みとする義
姉のおかじは、義妹を「泥棒鼬」と罵り、今度はどんなたくらみで戻ってきたのか、と怒り狂うの
だが、当のおとりは、「生まれ故郷ほど せいせいすっとこは ねえなあ」と全く悪びれた気配は
ない。
おかじの怒りを冷笑しながら、おとりは、じつの甥であり、この家の当主である萬三郎が、まもな
く南洋から帰国すると話し出した。
母親である自分も知らぬことを、なぜ、おとりが知っているのか・・・・。
果たして、おとりの狙いは何のか?!

---

客の年齢はかなり高そう。
凄い力量のキャストばかり、場面場面はとても絵になっているんだけど、悪者か馬鹿
しか登場してこないのが見ていてちょっとつらい。凄く長く感じた割には2時間20分。。
田舎のどろどろしたところを見せ付けられた気分。
鼬で鶏をとられたからこのタイトル?鈴木京香いろっぽい。
筋はどうでもよくて役者のうまさを見る芝居なのかも。







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