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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:三月大歌舞伎第二部
劇場:歌舞伎座
日時:2021年3月17日14:00-16:53(途中休憩あり)
料金:3階B席2300円
座席:3階10列32番
番組:
熊谷陣屋(くまがいじんや)
 熊谷次郎直実:仁左衛門
 源義経:錦之助
 熊谷妻相模:孝太郎
 梶原平次景高:松之助
 堤軍次:坂東亀蔵
 藤の方:門之助
 白毫弥陀六実は弥平兵衛宗清:歌六

河竹黙阿弥 作
雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)
直侍
浄瑠璃「忍逢春雪解」
 片岡直次郎:菊五郎
 三千歳:時蔵
 寮番喜兵衛:橘三郎
 亭主仁八:橘太郎
 暗闇の丑松:團蔵
 按摩丈賀:東蔵
見どころ:
一、熊谷陣屋(くまがいじんや)
戦乱の世の無常が胸を打つ、重厚な時代物
 源平争乱の時代。源氏の武将・熊谷直実が、戦から自らの陣屋に戻ってきます。そこには、国元にいるはずの妻の相模が、息子小次郎の初陣を心配して訪れていました。直実は小次郎の様子と、平家の若き公達・敦盛を討ったことを明かしますが、そこへ敦盛の母藤の方が現れたので、直実は戦の模様を物語ります。やがて源義経がやって来て、敦盛の首実検が行われますが…。
 熊谷直実の武将としての生き様、そして戦乱ゆえの悲劇が描かれ、世の無常さ、人生の儚さが胸を打つ義太夫狂言の名作です。「平家物語」の世界を大胆に脚色した、重厚な時代物のひと幕をご堪能ください。
二、雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)
粋な小悪党と傾城の色模様を描く、黙阿弥の傑作
 雪の降り積もる夜。入谷の蕎麦屋にやって来たのは、御家人崩れの直次郎。悪事を重ね追われる身となった直次郎は、江戸を離れる前に恋仲の三千歳にひと目逢おうと身を潜めています。按摩の丈賀の話を聞き、直次郎は三千歳のもとへ向かいますが…。
 江戸の蕎麦屋の風情が垣間見える前半から、清元の名曲に乗せて描かれる粋な小悪党・直次郎(直侍)と傾城・三千歳の艶やかな色模様が描かれる後半まで、みどころの多いひと幕です。幕末から明治にかけて、数々の名作を生み出した大作者・河竹黙阿弥の傑作にご期待ください。
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熊谷陣屋はとにかく仁左衛門がかっこいい!脇も素晴らしい。
直侍は初見、見終わると蕎麦が食べたくなった。

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題名:狂言の会-茂山狂言会-狂言鬼ざんまい
劇場:セルリアンタワー能楽堂
日時:2021年1月9日16:30-18:30(途中休憩あり)
料金:A席(脇正面) 7,000円
座席:脇正面2列目9番(2列目脇正面右端)
出演:
「解説」 茂山茂
狂言「節分」
鬼:茂山千五郎
女:茂山千之丞
後見:井口竜也
狂言「清水」
太郎冠者:茂山あきら
主人:鈴木実
後見:柴田鉄平
狂言「首引」
親鬼:茂山宗彦
鎮西:茂山茂
姫鬼:茂山逸平
眷属鬼:松本薫
眷属鬼:井口竜也
眷属鬼:鈴木実
眷属鬼:茂山千之丞
後見:茂山千五郎

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二度目のセルリアンタワー能楽堂。
市松模様の客席ですが、ところどころ抜けが見えます。
今回座ったのは脇正面の右端、目の前に柱があり、
演者が正面ぎりぎりの場所に立つと見切れになりました。
意外と見切れた場面があってびっくり。

最初は解説、今回の狂言三作品のあらすじと見どころ。
この「鬼」企画は、映画鬼滅の刃がヒットする前から決まっていたとか。
元々豆まきは旧暦の大晦日におこなっていたそうですね。
それが節分とごっちゃになってしまって、いまでは節分にだけ豆が
撒かれるとか。最初の「節分」でも旦那様が晦日におこもりしている
時に、節分にまかれる豆を食おうということで鬼がやってきます。
この鬼がけっこう派手で可愛い。女に一目ぼれしてしまってあの手この手で
口説こうとします。袖にしても袖にしてもしつこく絡むストーカーw
そして謡がまたいい声、室町歌謡を取り入れているとのこと。
女は付き合うなら宝物をよこせといって奪ったあげくに豆を投げつけて
追い払ってしまいました。女は怖いw 鬼の方がずっと人間臭かったです。
「清水」は主人に茶会の水くみを命じられた太郎冠者が、水くみさぼる
口実に「鬼が出た」といったところから物語が始まります。大切な桶を
取り返そうと主人が清水へ向かってしまうので、太郎冠者は鬼に扮して
主人を追い返してしまいます。舞台上で仮面をかぶって変身?するシーン
は珍しいそうです。
最後は鬼がイケメンを捕まえたので、娘鬼の食い初めの食材にしようと
いうもの。娘はかなり不細工な面なのですが、演技を見ているうちに
かわいく見えてくるから不思議。鬼も親ばかで、とても子煩悩。。
娘と力比べをして勝ったら逃げさせてくれ、という提案を受け入れて
しまい、腕相撲、足相撲と娘は負け続け。最後の首相撲には眷属たち
を助っ人として呼んでひっぱるのですが、それでも負け。この眷属たち
もかわいい。人間より人間くさい鬼たちの物語でしたね。

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題名:十二月大歌舞伎第三部傾城反魂香土佐将監閑居の場
劇場:歌舞伎座
日時:2020年12月3日16:00-17:10
料金:8000円
座席:1階 8列 21番(8列目どセンター)
作:近松門左衛門
出演:
浮世又平:勘九郎
女房おとく:猿之助
狩野雅楽之助:團子
土佐修理之助:鶴松
将監北の方:梅花
土佐将監光信:市蔵

後方左右は客がはいっていません。
客席市松模様なうえにこの入りだとかなりつらいでしょうね。
冒頭で修理之助が虎をかき消すところのSFXが凄い!
虎は煙幕に包まれて跡形もなくなりました。修理之助凛々しい。
又平真面目で切ない、おとくは柔らかく優しい女房殿、いい夫婦。
どもりによる意思疎通ができあい切なさがとてもよくつたわってきます。
悲しいパントマイムをみているよう。それがリズムに乗ると語れるとは!
最初からそうしてろよ!と突っ込みたくなりませんか?
おとくによるどもりの代わりの長台詞が聞かせます。
終盤、又平の踊りが見ごたえ満点、おとくの鼓も聞かせてくれます。
夫婦仲の良さ、どん底からの大逆転、見せ場も多いし、再演されるのがわかります。
しかし、なんで付届とか見当違いのほうばかりやっていて本業やらないかね >又平





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題名:八月花形歌舞伎第二部棒縛り
劇場:歌舞伎座
日時:2020年8月9日13:45-14:27
料金:1等8000円
座席:1階5列18番(5列目センターブロック)
出演:
  次郎冠者:勘九郎
  太郎冠者:巳之助
  曽根松兵衛:扇雀

再開始まったばかりの歌舞伎座。
こちらも検温、消毒、市松模様の客席。1階はほぼ満席ですが、両サイドは
販売されていない模様。
最前列でも舞台とソーシャルディスタンスがとられているようですが、
最前列で心配な客にはフェイスシールドを提供するという看板がありました。
地下の売店は開いていましたが、人影はまばら。
筋書の販売はなく、その代わりにシンプルな筋書が無料で提供されていました。
会場アナウンスはありますが、客席スタッフは原則として看板を掲げて注意を
促していました。客席はとても静かです。
棒縛りの登場人物は3人、後ろの雛壇には演奏と義太夫、皆黒装束に黒マスク、
口から下にべろんとたれさがる覆面スタイルのマスクをしていました。皆さん黒子ですね。
棒縛りは、主が山一つ向こうに出かけるので、手癖が悪い次郎冠者を棒にしばりつけて
盗みをできないようにしようという話。太郎冠者と主で語らって、次郎冠者に棒術の
演武をさせて決めポーズのところで両手を棒に縛り付けてしまいます。
次郎冠者の勘九郎には、舞台に出たところからずっとウキウキ感が出ずっぱりでした。
舞台に立てるのが嬉しくて仕方ないのでしょうね。見てる方も一緒になって楽しく
なっちゃう。次郎冠者は最初に棒術の型を披露するのですが、その棒の扱い方も
美しい。所作がきれいだとマニピュレーション自体も別次元に見えてしまいます。
無事次郎冠者を棒に縛ったと思ったら、今度は太郎冠者が主に後ろ手に縛られてしまいます。
でも不撓不屈の二人w、その状態で酒庫に潜入し、無事酒盛りをすることに成功!
その間の努力?もとても笑いを誘います。
酒を飲んで出来上がると、じゃんけんをして勝った方が飲み、負けた方が舞い。
縛られたままでの舞も面白い。特に棒縛りでの舞は、多少の制約があったほうが
かえって面白くなる、というものなのでしょう。この状況での連舞もかっこいい。
酒飲んで連舞するという文化で育ってみたかった。
主人が帰ってくればもちろん、お小言。次郎冠者は主人に対してあばれまくった状態で幕。
コメディ的要素とかっこいい舞とでおなかいっぱいで満足しました。
次回はもっとゆっくり舞台を見たい!





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題名:能楽公演2020~新型コロナウイルス終息祈願~
劇場:国立能楽堂
日時:2020年8月5日14:00-16:00(途中休憩あり)
料金:S席9000円
座席:正面10列19番(後方右端付近)
movie:https://youtu.be/uUt_PfXirN8
番組:
舞囃子 熊坂
シテ 香川靖嗣 大鼓 柿原弘和
笛 内潟慶三 太鼓 麦谷暁夫
小鼓 鳥山直也 地頭 中村邦生

狂言 茸
シテ 野村萬斎
鬼茸 井上松次郎 立衆 月崎晴夫
立衆 岡聡史 立衆 飯田豪
立衆 竹山悠樹 立衆 内藤連
立衆 石田淡朗 立衆 中村修一
姫茸 野村裕基 アド 高野和憲
茸を退治しようと呪文を唱えれば唱えるほど数は増えていき…。筋が単純明快で、茸がユーモラスに動く様子から老若男女に幅広く愛される作品。

能 西行桜 杖之舞
シテ梅若実 観世銕之丞
ワキ 殿田謙吉 笛 松田弘之
ワキツレ 舘田善博 小鼓 鵜澤洋太郎
ワキツレ 大日方寛 大鼓 亀井実
ワキツレ 御厨誠吾 太鼓 三島元太郎
ワキツレ 野口琢弘 主後見 梅若長左衛門
アイ 善竹十郎 地頭 角寬次朗
隠遁生活をしている西行と老桜の精が夜桜の舞う中、歌問答を重ねる幽玄な作品。

ーーーーーーーーーーーーー

国立能楽堂にきたのは本当に久しぶり、北参道からgooglemapの導きに従って歩いてきたら
楽屋口についてしまいましたよ。
客席満員、ここも市松模様の客席。体温チェック、手指消毒、ソーシャルディスタンスなロビー。
ただ、こちらは他の舞台公演より客席年齢が高いので色々大変そう。
最初の番組は舞+囃子、薙刀もっての立ち回りがとても美しい。曲のうち結末部分なのでしょうか?
体さばきでマニピュレーションの美しさがまるで違って見えるよう。後半は扇を使っての舞。
舞が終わるや否や、このあたりの者でござる!屋敷に茸(くさびら)が生えて困っている男が
法力の強い山伏に祈祷を頼みます。この山伏が出オチレベルの胡散臭さ、何かあるとはすぐビビりそしてキョドってます。そして出現する茸!!真っ黒な装束で△笠、しゃがんだ状態ですーいーと歩いて登場。最初は怪しげだったのですが、後になると可愛く見えてくるから不思議。
山伏が怪しげな祈祷を唱えるたびに増殖する茸、それも品種が別、松茸、椎茸、、
様々な笠をかぶりしゃがんだ状態でくるくる動くのでとてもフォトジェニック。そしてかわいい。
時々人間をつんつんつついたり。最後は傘を半分閉じた鬼茸登場、鬼茸に脅かされて山伏退散。
客席からしばしば笑いがもれる、わかりやすくて楽しい番組でした。
最後に姫茸が退出するときに、舞台をふらふらして鬼茸がおいていった傘を踏んづけてバキッ、、

西行桜は、舞台真ん中に幕で覆われた桜の何かがおかれたところから物語が始まりました。
隠遁生活している西行に、花見したい世俗の人たちが押しかけてきて平穏みだしてしまいます。
あーこれが”桜の咎”と歌を詠むと、夢枕に桜の精が出現!ということで幕を剥ぐと桜の
精が出現したのでした。そこから先は西行と桜の精の問答。最後に桜の精が舞って退出します。
面を被っているのは桜の精だけ、それゆえ一人だけ別世界感があっていかにも優美。
でも歌問答がうまく追えないOrz 私の席の周りのひとたちは皆スクリプト読みながら見ていました。
私も次回見るときは本読みしながら見てみたい。

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