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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:1月国立能楽堂ショーケース 清水・箙
劇場:国立能楽堂
日時:2026年1月16日19:00-20:20(18:30からプレトーク)
料金:何かの割引3150円(定価3500円)
分類:能
座席:正面10列2番
番組:
〇プレトーク     中村 昌弘(シテ方金春流)

〇狂言 【和泉流】清水
出演:
シテ/太郎冠者:三宅近成
アド/主:三宅右矩
あらすじ:
茶の湯で使う水を汲みに行くよう命じられた太郎冠者。 度々遣われてはかなわないので鬼が出たと嘘をつき・・・
〇能【金春流】箙(えびら)
出演:
前シナ/男・後シテ/梶原源太景季:山井綱雄(金春流)
ワキ/旅僧:梅村昌功
ワキツレ/従僧:則久英志
ワキツレ/従僧:大日方寛
アイ/所の者:高澤祐介
笛:成田寛人
小鼓:岡本はる奈
大鼓:柿原光博
後見:高橋忍、村岡聖美
地謡:辻井八郎、全春憲和、井上貴覚、本田芳樹、本田布由樹、中村昌弘
あらすじ:
源平の合戦の折、梶原源太景季は梅の枝を篇(矢を入れる武具)に挿して戦に挑みました。梅咲き誇る早春の生田の森での、颯爽とした若武者の活躍を描きます。

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開演前、劇場ロビーで能面体験をやっていました。私も能面に初挑戦!やはり視野が狭い
ですね。よく舞台の上を動けるものです。





開演30分前から10分程度プレトーク、能を見るのが初めての人向けです。

〇プレトーク
室町時代初期に観阿弥世阿弥が確立。「能楽」という言葉は明治時代に能+狂言を意味す
るものとしてできた。次に能舞台の解説。室内なのに屋根がある。以前野外に舞台があっ
た名残。周りに白洲があり、それが間接照明にもつかわれていた。柱は能面をかぶってあ
るく際の目印、そして結界にもなっている。舞台正面の鏡板にはかならず松を記す。客席
にある松が写っているという見方もある。
幕の向こうがあの世、本舞台がこの世、橋掛かりはこの世とあの世の橋として機能。

狂言 
話し言葉で演じられる。今回上演される「清水」は主人に水を汲んでくるように命じられ
た太郎冠者が「清水に鬼が出た」と嘘をついて戻ってくる。理不尽な命令に翻弄される家
来と身勝手な主人の物語。


今回の能の舞台は摂津の国。生田川のあたりに咲く梅の花に目をとめます。通りかかった
男に梅のことを尋ねると、それは「箙(えびら)の梅」梅の枝を箙にさして出陣し、目覚
ましい活躍をした武士がいた。それいらい梅はこう呼ばれている。そして男は自分こそ梅
の花の精と言います。僧が眠りにつくと夢にでてきて合戦を語ります。
拝む際に、肘がおちるのを嫌うせいか、両指先をちょっとあわせて拝む形をとる。

能には「修羅もの」がおおい。「負け修羅」「勝ち修羅」があるが、勝ちは数少ない。
これは勝ち修羅。勝ったといっても、修羅地獄の責め苦にあう。
開いた扇が日の出になると勝ち修羅、日の入りだと負け修羅。

〇狂言「清水」
前の座席の背にディスプレイがついており、現代語・英語など(他に何があったか失念)
の字幕がでます。映画の字幕と同じで、喋っていることの抄訳が出てくる感じでした。
現代語訳が抄訳すぎて、特に能の時には英語の方が分かりやすいこともしばしば。
翻訳見ながら聞きながらで気になった単語は次のところ。
「おびただしい」=「流行っている」、「損なわぬように」=「大切に」、
「親子」=「親戚」etc 一見今の言葉で語られているようでも色々違いがあるのですね。
筋書きはとても分かりやすく、わがままな主人に振り回される使用人が、鬼が出たという
口実を使って仕事をさぼります。大切な桶を放り出してきたしまったということで主人が
取りに行こうとしますが、嘘がばれるのが嫌な太郎冠者は鬼に扮して先回りし、主人を
追い返してしまいます。でも二度目に主人が行った時、鬼の威光を笠に着て太郎冠者の
待遇改善を命じすぎ、、声が同じ!で太郎冠者だとばれてしまうというお約束のような
オチ。「まだある、給与未払い」とかうっかり畳み込んでしまうのですが、給料くらい
払ってやろうよご主人。と思ったのがこの狂言の最初の感想だったりしました。この狂言
のコンセプトは今でも十分に通用する(というより、いまだに延々と繰り返されている)
ので見てくすっとしてしまうのでしょう。

〇能【金春流】箙(えびら)
演奏は笛、小鼓、大鼓。地謡は多数。ワキの旅僧に従者が二人。大人数です。
旅僧が梅の由来を通りがかりの者に聞くと、梅と箙と闘いの蘊蓄を語り始めるのでした。
かなり語った後で、詳しいことは知らない?、私は花の精、言って消えてしまいます。
その後土地の者をつかまえて話を聞くとあらためて事細かに由来を語ってくれるのでし
た。この土地の者の語りがちょっと単調で眠気が、、
そして梅木のふもとで野宿すると夢の中にカッコいい武士が現われて(もちろん梅付)
美しく立ち回りをするのでした。この武士の衣装がとってもキラキラしている上に所作
がとても美しい。一人で行う殺陣のような舞!これはもっと見ていたい。
戦として勝っていても戦うことによって修羅道に堕ちている、ということですが、主役
を不幸にしないと夢幻能としては成立しない??化けて出るので現世への執着は必要?
前方の椅子の背中に文字ディスプレイがあって、現代語の字幕が出ていました。台本
の現代語訳版を先に読んでおくか(又は手にしながら見れば)舞台の見え方はまただい
ぶ変わったと思います。テキスト予習を前提にアイの場面を省いてくれればきっと眠く
なるタイミングがなくなるでしょうが。。でもそうすると着替える暇がとれないことに
気が付きました。やっぱりうまくできてます。次回能を見るときは予習する!



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題名:三月大歌舞伎第二部
劇場:歌舞伎座
日時:2021年3月17日14:00-16:53(途中休憩あり)
料金:3階B席2300円
座席:3階10列32番
番組:
熊谷陣屋(くまがいじんや)
 熊谷次郎直実:仁左衛門
 源義経:錦之助
 熊谷妻相模:孝太郎
 梶原平次景高:松之助
 堤軍次:坂東亀蔵
 藤の方:門之助
 白毫弥陀六実は弥平兵衛宗清:歌六

河竹黙阿弥 作
雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)
直侍
浄瑠璃「忍逢春雪解」
 片岡直次郎:菊五郎
 三千歳:時蔵
 寮番喜兵衛:橘三郎
 亭主仁八:橘太郎
 暗闇の丑松:團蔵
 按摩丈賀:東蔵
見どころ:
一、熊谷陣屋(くまがいじんや)
戦乱の世の無常が胸を打つ、重厚な時代物
 源平争乱の時代。源氏の武将・熊谷直実が、戦から自らの陣屋に戻ってきます。そこには、国元にいるはずの妻の相模が、息子小次郎の初陣を心配して訪れていました。直実は小次郎の様子と、平家の若き公達・敦盛を討ったことを明かしますが、そこへ敦盛の母藤の方が現れたので、直実は戦の模様を物語ります。やがて源義経がやって来て、敦盛の首実検が行われますが…。
 熊谷直実の武将としての生き様、そして戦乱ゆえの悲劇が描かれ、世の無常さ、人生の儚さが胸を打つ義太夫狂言の名作です。「平家物語」の世界を大胆に脚色した、重厚な時代物のひと幕をご堪能ください。
二、雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)
粋な小悪党と傾城の色模様を描く、黙阿弥の傑作
 雪の降り積もる夜。入谷の蕎麦屋にやって来たのは、御家人崩れの直次郎。悪事を重ね追われる身となった直次郎は、江戸を離れる前に恋仲の三千歳にひと目逢おうと身を潜めています。按摩の丈賀の話を聞き、直次郎は三千歳のもとへ向かいますが…。
 江戸の蕎麦屋の風情が垣間見える前半から、清元の名曲に乗せて描かれる粋な小悪党・直次郎(直侍)と傾城・三千歳の艶やかな色模様が描かれる後半まで、みどころの多いひと幕です。幕末から明治にかけて、数々の名作を生み出した大作者・河竹黙阿弥の傑作にご期待ください。
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熊谷陣屋はとにかく仁左衛門がかっこいい!脇も素晴らしい。
直侍は初見、見終わると蕎麦が食べたくなった。

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題名:狂言の会-茂山狂言会-狂言鬼ざんまい
劇場:セルリアンタワー能楽堂
日時:2021年1月9日16:30-18:30(途中休憩あり)
料金:A席(脇正面) 7,000円
座席:脇正面2列目9番(2列目脇正面右端)
出演:
「解説」 茂山茂
狂言「節分」
鬼:茂山千五郎
女:茂山千之丞
後見:井口竜也
狂言「清水」
太郎冠者:茂山あきら
主人:鈴木実
後見:柴田鉄平
狂言「首引」
親鬼:茂山宗彦
鎮西:茂山茂
姫鬼:茂山逸平
眷属鬼:松本薫
眷属鬼:井口竜也
眷属鬼:鈴木実
眷属鬼:茂山千之丞
後見:茂山千五郎

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二度目のセルリアンタワー能楽堂。
市松模様の客席ですが、ところどころ抜けが見えます。
今回座ったのは脇正面の右端、目の前に柱があり、
演者が正面ぎりぎりの場所に立つと見切れになりました。
意外と見切れた場面があってびっくり。

最初は解説、今回の狂言三作品のあらすじと見どころ。
この「鬼」企画は、映画鬼滅の刃がヒットする前から決まっていたとか。
元々豆まきは旧暦の大晦日におこなっていたそうですね。
それが節分とごっちゃになってしまって、いまでは節分にだけ豆が
撒かれるとか。最初の「節分」でも旦那様が晦日におこもりしている
時に、節分にまかれる豆を食おうということで鬼がやってきます。
この鬼がけっこう派手で可愛い。女に一目ぼれしてしまってあの手この手で
口説こうとします。袖にしても袖にしてもしつこく絡むストーカーw
そして謡がまたいい声、室町歌謡を取り入れているとのこと。
女は付き合うなら宝物をよこせといって奪ったあげくに豆を投げつけて
追い払ってしまいました。女は怖いw 鬼の方がずっと人間臭かったです。
「清水」は主人に茶会の水くみを命じられた太郎冠者が、水くみさぼる
口実に「鬼が出た」といったところから物語が始まります。大切な桶を
取り返そうと主人が清水へ向かってしまうので、太郎冠者は鬼に扮して
主人を追い返してしまいます。舞台上で仮面をかぶって変身?するシーン
は珍しいそうです。
最後は鬼がイケメンを捕まえたので、娘鬼の食い初めの食材にしようと
いうもの。娘はかなり不細工な面なのですが、演技を見ているうちに
かわいく見えてくるから不思議。鬼も親ばかで、とても子煩悩。。
娘と力比べをして勝ったら逃げさせてくれ、という提案を受け入れて
しまい、腕相撲、足相撲と娘は負け続け。最後の首相撲には眷属たち
を助っ人として呼んでひっぱるのですが、それでも負け。この眷属たち
もかわいい。人間より人間くさい鬼たちの物語でしたね。

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題名:十二月大歌舞伎第三部傾城反魂香土佐将監閑居の場
劇場:歌舞伎座
日時:2020年12月3日16:00-17:10
料金:8000円
座席:1階 8列 21番(8列目どセンター)
作:近松門左衛門
出演:
浮世又平:勘九郎
女房おとく:猿之助
狩野雅楽之助:團子
土佐修理之助:鶴松
将監北の方:梅花
土佐将監光信:市蔵

後方左右は客がはいっていません。
客席市松模様なうえにこの入りだとかなりつらいでしょうね。
冒頭で修理之助が虎をかき消すところのSFXが凄い!
虎は煙幕に包まれて跡形もなくなりました。修理之助凛々しい。
又平真面目で切ない、おとくは柔らかく優しい女房殿、いい夫婦。
どもりによる意思疎通ができあい切なさがとてもよくつたわってきます。
悲しいパントマイムをみているよう。それがリズムに乗ると語れるとは!
最初からそうしてろよ!と突っ込みたくなりませんか?
おとくによるどもりの代わりの長台詞が聞かせます。
終盤、又平の踊りが見ごたえ満点、おとくの鼓も聞かせてくれます。
夫婦仲の良さ、どん底からの大逆転、見せ場も多いし、再演されるのがわかります。
しかし、なんで付届とか見当違いのほうばかりやっていて本業やらないかね >又平





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題名:八月花形歌舞伎第二部棒縛り
劇場:歌舞伎座
日時:2020年8月9日13:45-14:27
料金:1等8000円
座席:1階5列18番(5列目センターブロック)
出演:
  次郎冠者:勘九郎
  太郎冠者:巳之助
  曽根松兵衛:扇雀

再開始まったばかりの歌舞伎座。
こちらも検温、消毒、市松模様の客席。1階はほぼ満席ですが、両サイドは
販売されていない模様。
最前列でも舞台とソーシャルディスタンスがとられているようですが、
最前列で心配な客にはフェイスシールドを提供するという看板がありました。
地下の売店は開いていましたが、人影はまばら。
筋書の販売はなく、その代わりにシンプルな筋書が無料で提供されていました。
会場アナウンスはありますが、客席スタッフは原則として看板を掲げて注意を
促していました。客席はとても静かです。
棒縛りの登場人物は3人、後ろの雛壇には演奏と義太夫、皆黒装束に黒マスク、
口から下にべろんとたれさがる覆面スタイルのマスクをしていました。皆さん黒子ですね。
棒縛りは、主が山一つ向こうに出かけるので、手癖が悪い次郎冠者を棒にしばりつけて
盗みをできないようにしようという話。太郎冠者と主で語らって、次郎冠者に棒術の
演武をさせて決めポーズのところで両手を棒に縛り付けてしまいます。
次郎冠者の勘九郎には、舞台に出たところからずっとウキウキ感が出ずっぱりでした。
舞台に立てるのが嬉しくて仕方ないのでしょうね。見てる方も一緒になって楽しく
なっちゃう。次郎冠者は最初に棒術の型を披露するのですが、その棒の扱い方も
美しい。所作がきれいだとマニピュレーション自体も別次元に見えてしまいます。
無事次郎冠者を棒に縛ったと思ったら、今度は太郎冠者が主に後ろ手に縛られてしまいます。
でも不撓不屈の二人w、その状態で酒庫に潜入し、無事酒盛りをすることに成功!
その間の努力?もとても笑いを誘います。
酒を飲んで出来上がると、じゃんけんをして勝った方が飲み、負けた方が舞い。
縛られたままでの舞も面白い。特に棒縛りでの舞は、多少の制約があったほうが
かえって面白くなる、というものなのでしょう。この状況での連舞もかっこいい。
酒飲んで連舞するという文化で育ってみたかった。
主人が帰ってくればもちろん、お小言。次郎冠者は主人に対してあばれまくった状態で幕。
コメディ的要素とかっこいい舞とでおなかいっぱいで満足しました。
次回はもっとゆっくり舞台を見たい!





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