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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:イキウメの金輪町コレクション乙
劇場:東京芸術劇場シアターウエスト
日時:2021年2月17日13:00-15:00
料金:6000円
座席:G列16番
劇団:イキウメ
作・演出:前川知大
出演:浜田信也 安井順平 盛隆二 森下創 大窪人衛
   松岡依都美 瀧内公美
ドラマターグ・舞台監督:谷澤拓巳/美術:土岐研一/照明:佐藤 啓/
音楽:かみむら周平/音響:青木タクヘイ
衣裳:今村あずさ/ヘアメイク:西川直子/宣伝美術:鈴木成一デザイン室/
プロデューサー:中島隆裕
演出部:久保勲生、渡邉亜沙子/照明操作:溝口由利子/音響操作:鈴木三枝子/
舞台写真:田中亜紀
イラスト:ウラモトユウコ、吉實 恵、かざまりさ/票券:宍戸 円/制作部:坂田厚子、
谷澤 舞
解説:
イキウメ作品の舞台となる“金輪町(こんりんちょう)”。ゆかりのある短編・落語とプログラムを分けて上演!
奇妙な事件や都市伝説が多く、オカルト系の好事家の間では有名な町、金輪町。
作品の記憶をたどり、ゆかりの短編・落語・そのほかを、3つのプログラムで上演します。
乙=
『輪廻TM』
『ゴッド・セーブ・ザ・クイーン』
『許さない十字路(「片鱗」より)』
『賽の河原で踊りまくる「亡霊」乙バージョン』

------------------
輪廻TM
 自分の輪廻の先(過去でも未来でも)に視点だけをもっていけるというタイムマシーンのお話。TMが車椅子。
最後は56億7千万年後にいって弥勒に会おうとして、、これ未完?

ゴッドセーブザクイーン
ビルから飛び降り自殺しようとした女を黒服の男たちが説得。
でも自殺を思いとどまらせるのではなく、失踪したことにして
魂と体をばらして持ち帰るという。このやる気がない説得が面白い。
輪廻先をチェックすると、なんと長生きしたほうが良い!
でも女は殺人も犯していて人生詰んでいる、ということで黒服の
男たちは魂の玉突きによる死体蘇生を発案、魂入れ替わった後の
入れ替わり演技も見事!

許さない十字路
許さないとだけ言い続けている隣人の恐怖。
言われている家族には全く思い当たる節がなく、あれこれ言って
みても、すべて否定され、、結局なんだかわからないというホラー。
そしてこれにのってうっかり不倫ネタを漏らした旦那が
奥さんから、許さない、というサゲ。サゲのほうが怖い。

『賽の河原で踊りまくる「亡霊」乙バージョン』
賽の河原で亡者が積むのは石ではなくて段ボール箱。
そして庶務OLさんのような奪衣婆と現場監督の鬼。
段ボールを指示どおりに積むが、鬼が崩す。
そして奪衣婆の判断で次のステージへ行くことが
できるのだけど、それが何をしたらよいのかわからない。
残された者は、意味がわからないしやりがいもない、と
サボタージュして、鬼にボコボコにされてしまうのです。
どんなルール?と聞かれると Don't think, feel!
最後は亡者を痛めつけていた鬼が空しい作業に切れて
サボタージュに至ると、鬼が成仏!
最後に残った亡者が次の鬼w
確かに賽の河原はこんなものかもしれないなあと思わせる作品。
もうひとつのバージョンも見ればよかった。

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題名:マシーン日記
劇場:シアターコクーン
日時:2021年2月12日13:30-16:25(途中休憩あり)
料金:11000円
座席:1階C列2番(通常舞台上、実質8列目左端から2番目)
作:松尾スズキ
演出:大根 仁
出演:横山 裕、大倉孝二、森川 葵、秋山菜津子
あらすじ:
小さな町工場・ツジヨシ兄弟電業を経営するアキトシ(大倉孝二)は、妻サチコ(森川葵)とともに自らの工場で働いていた。工場に隣接するプレハブ小屋に住む弟のミチオ(横山裕)は、壊れた機械を見ると直さずにはいられない電機修理工。ミチオは訳あってアキトシに監禁されており、小屋と右足を鎖でつながれていた。一方のサチコには、かつてミチオに強姦された過去があり、未だ不倫関係にあった。
そんな中、工場に新しいパート従業員としてサチコの中学時代の担任で体育教師であったケイコ(秋山菜津子)がやって来る。数学的思考でものごとを考え、極度の機械フェチでもあるケイコは、壊れた携帯電話を直してもらったことをきっかけにミチオと結ばれ、「あんたのマシーンになる」と服従を誓う。小さな町工場を舞台に、男女4人の情念渦巻く愛憎劇が始まる…。

---------------

今回初見、芝居の名前だけはずっと聞いていたのですが
見る機会がありませんでした。
噂に違わずとんでもない作品。誰にも感情移入できないのに、
約3時間見ていて飽きない、完全なバッドエンドなのに
すがすがしささえ感じました。
面白い、とは違う軸、私の貧弱な語彙では凄まじいとしか
いいようがありません。

さて、舞台は劇場の中央、いつもは舞台のところも客席。
私が座ったC列はそのいつもは舞台の方の客席でした。
実質8列目?
舞台の形は多角形、それがぐるぐる回るのです。ミュージカル等
で使う盆みたいなものですが、どちらかというと四方から
同じようにみせるための装置。そして舞台の周りには動かない通路、
舞台の上方には ツジヨシ兄弟電業 という看板のようなもの。
そしてぼっとんトイレらしきふた、劇中でこの中に隠れたりも
します。そしてごたごたしたごみのような家具のような何か。
そこはプレハブハウスの中なのです。
床と壁にプロジェクションマッピングで歯車とかベルトコンベア
らしき映像。四方への投影とサラウンドで不思議な迫力。
冒頭は、女工を強姦した、からはじまりました。
強姦やらかしたミチオをプレハブに監禁し、被害者サチコと
結婚してしまった兄アキトシ、もうこの段階で何かが(何もかも)
おかしい。そこにサチコの先生ケイコがパートで働きにくるのです。
アキトシは気分が上がったり下がったりでDV,サチコはDVで逃げられず、
弟は鎖に繋がっており、唯一の楽しみが電化製品修理の際に
こっそりつけちゃう盗聴器。サチコはずっとおどおど。
そして暑い夏、不快指数100%。
ケイコがミチオを気に入り、プレハブに引っ越し、弟のマシーン
としてなんでも言うことを聞くと言い始めます。
もうわけがわからない、舞台自体も不快指数100%のような気も
しますが、それでいて目が離せないから不思議。
役者や演出がうまいせいでしょうが、随所でくすりと笑えます。
いったいなんだろう、これ?神経衰弱ぎりぎりのところで出てくる
ギャグといった風情。ベルトコンベアの作業マイムもおもしろい。
後半はバイオレンスがギアアップ。サチコがアキトシを金づちで
殴り殺しトイレに死体を隠していた、と思いきやアキトシ復活!
ケイコは旦那の死体を処分するために長柄の斧を作って、鎧を
着てきて、そしてサチコから誘ってミチオとやりまくり。MJの
スムースクリミナルのダンスが途中ではいるのですが、これが
けっこうキレていてかわいい。鎖を使って斜め立ちも実現!
旦那復活した後はプレハブの周りにガソリンまいて
もうもうとした煙のなかでサチコがミチオを逃がそうとして、
ミチオの足を切断!なんとこれでブリキ男、かかし、ライオン
(アキトシがライオンの被り物)、嫁がドロシーというオチ。
ここでオチつくりますか!
嫁も殺されてバッドエンド?というより意味不明エンド。
もうわけがわからない舞台なのだけど、なんだか目が離せない。
皆ダメで、誰にも感情移入できないw それでいて見続けたい。
すごいものをみたという感覚だけが残りました。
終演後プログラムを買いました。ケイコ役がもともと片桐はいり
さんの宛書だったと聞いてなるほどと納得。

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題名:イキウメの金輪町コレクション甲
劇場:東京芸術劇場シアターウエスト
日時:2021年2月7日18:00-20:00
料金:6000円
座席:G列16番
劇団:イキウメ
作・演出:前川知大
出演:浜田信也 安井順平 盛隆二 森下創 大窪人衛
   松岡依都美 瀧内公美
ドラマターグ・舞台監督:谷澤拓巳/美術:土岐研一/照明:佐藤 啓/
音楽:かみむら周平/音響:青木タクヘイ
衣裳:今村あずさ/ヘアメイク:西川直子/宣伝美術:鈴木成一デザイン室/
プロデューサー:中島隆裕
演出部:久保勲生、渡邉亜沙子/照明操作:溝口由利子/音響操作:鈴木三枝子/
舞台写真:田中亜紀
イラスト:ウラモトユウコ、吉實 恵、かざまりさ/票券:宍戸 円/制作部:坂田厚子、
谷澤 舞
解説:
イキウメ作品の舞台となる“金輪町(こんりんちょう)”。ゆかりのある短編・落語とプログラムを分けて上演!
奇妙な事件や都市伝説が多く、オカルト系の好事家の間では有名な町、金輪町。
作品の記憶をたどり、ゆかりの短編・落語・そのほかを、3つのプログラムで上演します。
甲=『箱詰め男』
『やさしい人の業火な「懐石」』
『いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ』
・箱詰め男
死を目前にした脳科学者は、体を捨て、自分の脳をデータ化してコンピューターに移し替えた。記憶と意識だけの存在となり、箱に収まった男はどんな夢を見るのか。
「私は紛れもなく、私である」
・やさしい人の業火な「懐石」
刑期を終え、出所したばかりの青年は道すがら、見知らぬ男たちに暴行される。通りかかった夫婦は、傷付いた青年を連れ帰り手当てした。夫婦の善意に、青年は首をかしげる。
「僕、人殺しかもしれませんよ」
・いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ
男は万引きのプロフェッショナル。必要なモノしか盗らず、換金目的の万引きは決してしない狩猟採集民だ。出会った女は懸賞のプロフェッショナル。
「お前に美学を感じる。俺と付き合え」
-------------------------

「金輪町」という架空の町をプラットホームにしたオムニバス。

『箱詰め男』
AIホラー、久々に帰国してみたら父がアレクサっぽい箱に変ってるという。
その箱に改造を加えて臭覚センサーを付けた段階で感情が蘇り、暴走していく。
結構怖い。

『懐石』
すごく怖い。仮出所の男と善人(偽善者?)の間で起きる話。
悪意と善意のチキンレースみたい。色々深そうなので再見希望。


『いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ』
コソ泥の集団にも美学とマイルールがあるというコメディ。
前の二つが重かった(ホラー?)だったので、すかっと笑って帰れたのが嬉しい。

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題名:「パタリロ!」~霧のロンドンエアポート~
劇場:天王洲 銀河劇場
日時:2021年1月26日13:00-14:45
料金:9000円
座席:1階N14(センターブロック後方)
原作:「パタリロ!」魔夜峰央(白泉社刊)
脚本:池田テツヒロ
演出:小林顕作
出演:
<パタリロ>加藤 諒 
<バンコラン>宇野結也
<マライヒ>後藤 大
<デミアン・ナイト>川上将大
<タマネギ部隊>
原嶋元久 田口 司 佐川大樹 大久保 樹 江本光輝 中田凌多 星 豪毅 奥田夢叶
<魔夜メンズ>小沢道成
<歌姫>中村 中
主催 舞台「パタリロ!」製作委員会

ーーーーーーー
開演前には空港に関係する昭和歌謡っぽい曲が次々とかかっていました。
舞台の上方は空港の窓のような明かり、左右には三角形の低い談、真ん中に通路
そしてその上に左右をあるける通路。客席内注意をするのにスタッフが小型PAを
もって使っているのがちょっと斬新。
客席は市松模様でなく、二人座っては一人空席、という形での販売。
私はセンターブロック最後列から2列目、後ろは空席でしたが、前方はほぼ全部
売れているように見えました。火曜マチネでこれだけの集客は凄いです

そして舞台が始まるとほんとにパタリロの世界!
まさに2.5次元ミュージカルの王道を行くような作りです。
前回公演からパタリロ以外全部入れ替わったということですが、全然違和感
感じません。パタリロは本当に漫画から抜け出してきたよう。そしてバンコラン
の再現度も素晴らしく、本当に誰でも落とせそう。マライヒもかわいいし、
玉ねぎ舞台も鬘と眼鏡をはずすとイケメン揃い。
そして何十年かぶりに聞いた、クックロビン音頭!青春が走馬灯のように頭を、、
全員が歌い踊るミュージカルとなっているのですが、その中で歌姫が一段と
美声を聞かせてくれてました。
1幕もので途中休憩はないのですが、その代わりにあるのが「換気タイム」
客席扉を全部あけて換気するとともに、舞台上からいろんな手段wで風を送り
ます。そしてキャスト紹介コーナー。今回出た得意技が エリマキトカゲ!
その後の芝居にもエリマキトカゲがアドリブで入ってきて爆笑!
それにしてもタイムワープは便利な設定だ。時が前後するのをスリッパや
金だらいでできちゃうんですから。
カーテンコールで、「SNSでエゴサーチ、自分のブロマイドが「譲る!」に
になっていると悲しい、交換じゃなくてもっと買ってください」に
「欲しい人に持ってもらうのが嬉しい」「交換もおまつりの内だから楽しんで
ください」見事なフォローでした。
千秋楽までこのまま突っ走ってほしい。次の公演も期待します。

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題名:スルース~探偵~
劇場:新国立劇場小劇場
日時:2021年1月24日13:00-15:20(途中休憩あり)
料金:S席11000円
座席:A3列3番
作:アントニー・シェーファー
翻訳:常田景子
演出:吉田鋼太郎
出演:柿澤勇人 吉田鋼太郎 
ストーリー:
著名な推理小説家アンドリュー・ワイク(吉田鋼太郎)は、妻の浮気相手であるマイロ・ティンドル(柿澤勇人)を自身の邸宅に呼び出す。不倫ヘの追及を受けるものだと思っていたティンドルに対し、ワイクは意外にも、「妻の浪費家ぶりには困っている」、「自分にも愛人がいる」と切り出す。さらにワイクはティンドルに、自宅の金庫に眠る高価な宝石を盗み出してほしいと提案する。そうすることでティンドルは宝石とワイクの妻を手に入れ、ワイクは宝石にかかっている保険金を受け取り愛人と幸せに暮らすことができるのだ、と。提案に乗ったティンドルは、泥棒に扮しワイクの屋敷に侵入するが…


-----------
ネタバレあり。初見、全く予備知識なしでみました。
千秋楽まで走り続けられたことにまずは拍手!



客席には女性が圧倒的多数、開演前と幕間はお手洗いに長蛇の行列でした。
両サイドが斜めに切り取られた舞台の形状、左右に斜めに客席が2列
そして舞台に正対して、中央はA1から、サイドはA2から客席がありました。
私のところは左側で、斜めに2列あったあとの、2列目。
舞台のうえはメタリックな椅子と机、双頭の石像、へんな水夫の人形
(頭を押すと笑ってくれる)右手に階段、その下に本棚。
左手に暖炉、舞台中央に2階があります。そして高級な雰囲気の酒とか時計。

舞台が始まると立て板に水で語るアンドリューと、おどおどしながら対応する
マイロ。老練な策士とカモという雰囲気がぴったり。
アンドリューの口八丁にマイロは簡単に陥落し、泥棒の装束に着替えます。
衣装箱から出てきたのはめっちゃ派手なコスチュームばかり、エリザベートの
王子役まである!パンツ1枚になる生着替えでマイロのきれいな腹筋を堪能。
不思議な高いテンションでの会話に時々くすりと笑えるギャグも交えて、
目を離す暇がありません。マイロが馬鹿だとすれば成立するのだろうけど、
段取りとしては少々無理があるような。とくに正規の持ち主を表すとされ
た領収書の窃盗と保険請求が両立するあたり。。ピエロ姿で泥棒させる段階
でアンドリューがマイロを馬鹿にしているのは明らか?
1幕エンディングではマイロが撃たれて派手な階段落ちで暗転。
(蛇足ですが階段落ちだけスタントでしたね)ほんとに死んだ?
2幕はどうなっちゃうんだろう?と思っていたら、怪しい刑事が来て、
アンドリューをマイロ殺人であげようとします。結構傍若無人な態度、
証拠を壊すようなやりかたで証拠をあげているのですが、アンドリューが
信じ込んでしまい、、、実は刑事はマイロが変装したものでした。このおでぶ
刑事への変装が見事。二人劇だという事前認識がなければ全く別人だと思って
いたところです。騙し合いのコンゲームだったのか?とようやくこの時
わかりました。もう一回マイロがアンドリューを騙してゲームセット、、
かと思いきや、自尊心を傷つけられたアンドリューがマイロを撃ち殺して
エンド。泥棒にはいられたのでやむをえず撃った、と自分に言い訳して
ました。そうなるであろうことを予想してマイロは警察を呼んでいたの
でした。でも正当防衛成立に見せかけられないし、死体処理は難しいし、で
警察が来なくてもアンドリューは万事休すとなっていたことでしょう。
なぜここでこう動く??というなぜなぜが積み重なってしまう物語で
ウェルメイドというよりその場その場の緊張ーサスペンスを楽しむ演出
でしたね。
そして、役者の力量が素晴らしいので、筋書きに無理があっても迫力満点!

カーテンコールはもちろん総立ち。
鋼太郎さん「禁酒法をかいくぐり、隠れて酒を飲むかのごとく。。」
カッキー「このような時期に無謀にも見にきてくださり」と言った直後に
鋼太郎さんから窘められていましたw千秋楽まで続けられてほっとしたの
でしょうね。
これから地方公演がありますので、公演最後まで頑張って欲しい。

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