忍者ブログ
今までに見た舞台の感想をつづってあります。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]

題名:イキウメの金輪町コレクション甲
劇場:東京芸術劇場シアターウエスト
日時:2021年2月7日18:00-20:00
料金:6000円
座席:G列16番
劇団:イキウメ
作・演出:前川知大
出演:浜田信也 安井順平 盛隆二 森下創 大窪人衛
   松岡依都美 瀧内公美
ドラマターグ・舞台監督:谷澤拓巳/美術:土岐研一/照明:佐藤 啓/
音楽:かみむら周平/音響:青木タクヘイ
衣裳:今村あずさ/ヘアメイク:西川直子/宣伝美術:鈴木成一デザイン室/
プロデューサー:中島隆裕
演出部:久保勲生、渡邉亜沙子/照明操作:溝口由利子/音響操作:鈴木三枝子/
舞台写真:田中亜紀
イラスト:ウラモトユウコ、吉實 恵、かざまりさ/票券:宍戸 円/制作部:坂田厚子、
谷澤 舞
解説:
イキウメ作品の舞台となる“金輪町(こんりんちょう)”。ゆかりのある短編・落語とプログラムを分けて上演!
奇妙な事件や都市伝説が多く、オカルト系の好事家の間では有名な町、金輪町。
作品の記憶をたどり、ゆかりの短編・落語・そのほかを、3つのプログラムで上演します。
甲=『箱詰め男』
『やさしい人の業火な「懐石」』
『いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ』
・箱詰め男
死を目前にした脳科学者は、体を捨て、自分の脳をデータ化してコンピューターに移し替えた。記憶と意識だけの存在となり、箱に収まった男はどんな夢を見るのか。
「私は紛れもなく、私である」
・やさしい人の業火な「懐石」
刑期を終え、出所したばかりの青年は道すがら、見知らぬ男たちに暴行される。通りかかった夫婦は、傷付いた青年を連れ帰り手当てした。夫婦の善意に、青年は首をかしげる。
「僕、人殺しかもしれませんよ」
・いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ
男は万引きのプロフェッショナル。必要なモノしか盗らず、換金目的の万引きは決してしない狩猟採集民だ。出会った女は懸賞のプロフェッショナル。
「お前に美学を感じる。俺と付き合え」
-------------------------

「金輪町」という架空の町をプラットホームにしたオムニバス。

『箱詰め男』
AIホラー、久々に帰国してみたら父がアレクサっぽい箱に変ってるという。
その箱に改造を加えて臭覚センサーを付けた段階で感情が蘇り、暴走していく。
結構怖い。

『懐石』
すごく怖い。仮出所の男と善人(偽善者?)の間で起きる話。
悪意と善意のチキンレースみたい。色々深そうなので再見希望。


『いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ』
コソ泥の集団にも美学とマイルールがあるというコメディ。
前の二つが重かった(ホラー?)だったので、すかっと笑って帰れたのが嬉しい。

拍手[0回]

PR

題名:「パタリロ!」~霧のロンドンエアポート~
劇場:天王洲 銀河劇場
日時:2021年1月26日13:00-14:45
料金:9000円
座席:1階N14(センターブロック後方)
原作:「パタリロ!」魔夜峰央(白泉社刊)
脚本:池田テツヒロ
演出:小林顕作
出演:
<パタリロ>加藤 諒 
<バンコラン>宇野結也
<マライヒ>後藤 大
<デミアン・ナイト>川上将大
<タマネギ部隊>
原嶋元久 田口 司 佐川大樹 大久保 樹 江本光輝 中田凌多 星 豪毅 奥田夢叶
<魔夜メンズ>小沢道成
<歌姫>中村 中
主催 舞台「パタリロ!」製作委員会

ーーーーーーー
開演前には空港に関係する昭和歌謡っぽい曲が次々とかかっていました。
舞台の上方は空港の窓のような明かり、左右には三角形の低い談、真ん中に通路
そしてその上に左右をあるける通路。客席内注意をするのにスタッフが小型PAを
もって使っているのがちょっと斬新。
客席は市松模様でなく、二人座っては一人空席、という形での販売。
私はセンターブロック最後列から2列目、後ろは空席でしたが、前方はほぼ全部
売れているように見えました。火曜マチネでこれだけの集客は凄いです

そして舞台が始まるとほんとにパタリロの世界!
まさに2.5次元ミュージカルの王道を行くような作りです。
前回公演からパタリロ以外全部入れ替わったということですが、全然違和感
感じません。パタリロは本当に漫画から抜け出してきたよう。そしてバンコラン
の再現度も素晴らしく、本当に誰でも落とせそう。マライヒもかわいいし、
玉ねぎ舞台も鬘と眼鏡をはずすとイケメン揃い。
そして何十年かぶりに聞いた、クックロビン音頭!青春が走馬灯のように頭を、、
全員が歌い踊るミュージカルとなっているのですが、その中で歌姫が一段と
美声を聞かせてくれてました。
1幕もので途中休憩はないのですが、その代わりにあるのが「換気タイム」
客席扉を全部あけて換気するとともに、舞台上からいろんな手段wで風を送り
ます。そしてキャスト紹介コーナー。今回出た得意技が エリマキトカゲ!
その後の芝居にもエリマキトカゲがアドリブで入ってきて爆笑!
それにしてもタイムワープは便利な設定だ。時が前後するのをスリッパや
金だらいでできちゃうんですから。
カーテンコールで、「SNSでエゴサーチ、自分のブロマイドが「譲る!」に
になっていると悲しい、交換じゃなくてもっと買ってください」に
「欲しい人に持ってもらうのが嬉しい」「交換もおまつりの内だから楽しんで
ください」見事なフォローでした。
千秋楽までこのまま突っ走ってほしい。次の公演も期待します。

拍手[0回]


題名:スルース~探偵~
劇場:新国立劇場小劇場
日時:2021年1月24日13:00-15:20(途中休憩あり)
料金:S席11000円
座席:A3列3番
作:アントニー・シェーファー
翻訳:常田景子
演出:吉田鋼太郎
出演:柿澤勇人 吉田鋼太郎 
ストーリー:
著名な推理小説家アンドリュー・ワイク(吉田鋼太郎)は、妻の浮気相手であるマイロ・ティンドル(柿澤勇人)を自身の邸宅に呼び出す。不倫ヘの追及を受けるものだと思っていたティンドルに対し、ワイクは意外にも、「妻の浪費家ぶりには困っている」、「自分にも愛人がいる」と切り出す。さらにワイクはティンドルに、自宅の金庫に眠る高価な宝石を盗み出してほしいと提案する。そうすることでティンドルは宝石とワイクの妻を手に入れ、ワイクは宝石にかかっている保険金を受け取り愛人と幸せに暮らすことができるのだ、と。提案に乗ったティンドルは、泥棒に扮しワイクの屋敷に侵入するが…


-----------
ネタバレあり。初見、全く予備知識なしでみました。
千秋楽まで走り続けられたことにまずは拍手!



客席には女性が圧倒的多数、開演前と幕間はお手洗いに長蛇の行列でした。
両サイドが斜めに切り取られた舞台の形状、左右に斜めに客席が2列
そして舞台に正対して、中央はA1から、サイドはA2から客席がありました。
私のところは左側で、斜めに2列あったあとの、2列目。
舞台のうえはメタリックな椅子と机、双頭の石像、へんな水夫の人形
(頭を押すと笑ってくれる)右手に階段、その下に本棚。
左手に暖炉、舞台中央に2階があります。そして高級な雰囲気の酒とか時計。

舞台が始まると立て板に水で語るアンドリューと、おどおどしながら対応する
マイロ。老練な策士とカモという雰囲気がぴったり。
アンドリューの口八丁にマイロは簡単に陥落し、泥棒の装束に着替えます。
衣装箱から出てきたのはめっちゃ派手なコスチュームばかり、エリザベートの
王子役まである!パンツ1枚になる生着替えでマイロのきれいな腹筋を堪能。
不思議な高いテンションでの会話に時々くすりと笑えるギャグも交えて、
目を離す暇がありません。マイロが馬鹿だとすれば成立するのだろうけど、
段取りとしては少々無理があるような。とくに正規の持ち主を表すとされ
た領収書の窃盗と保険請求が両立するあたり。。ピエロ姿で泥棒させる段階
でアンドリューがマイロを馬鹿にしているのは明らか?
1幕エンディングではマイロが撃たれて派手な階段落ちで暗転。
(蛇足ですが階段落ちだけスタントでしたね)ほんとに死んだ?
2幕はどうなっちゃうんだろう?と思っていたら、怪しい刑事が来て、
アンドリューをマイロ殺人であげようとします。結構傍若無人な態度、
証拠を壊すようなやりかたで証拠をあげているのですが、アンドリューが
信じ込んでしまい、、、実は刑事はマイロが変装したものでした。このおでぶ
刑事への変装が見事。二人劇だという事前認識がなければ全く別人だと思って
いたところです。騙し合いのコンゲームだったのか?とようやくこの時
わかりました。もう一回マイロがアンドリューを騙してゲームセット、、
かと思いきや、自尊心を傷つけられたアンドリューがマイロを撃ち殺して
エンド。泥棒にはいられたのでやむをえず撃った、と自分に言い訳して
ました。そうなるであろうことを予想してマイロは警察を呼んでいたの
でした。でも正当防衛成立に見せかけられないし、死体処理は難しいし、で
警察が来なくてもアンドリューは万事休すとなっていたことでしょう。
なぜここでこう動く??というなぜなぜが積み重なってしまう物語で
ウェルメイドというよりその場その場の緊張ーサスペンスを楽しむ演出
でしたね。
そして、役者の力量が素晴らしいので、筋書きに無理があっても迫力満点!

カーテンコールはもちろん総立ち。
鋼太郎さん「禁酒法をかいくぐり、隠れて酒を飲むかのごとく。。」
カッキー「このような時期に無謀にも見にきてくださり」と言った直後に
鋼太郎さんから窘められていましたw千秋楽まで続けられてほっとしたの
でしょうね。
これから地方公演がありますので、公演最後まで頑張って欲しい。

拍手[0回]


題名:東京原子核クラブ
劇場:本多劇場
日時:2021年1月13日14:00-16:50(途中休憩あり)
料金:おけぴ優待5000円(定価7700円)
座席:P列11番(後ろから2列目センター)
作・演出:マキノノゾミ
出演:
水田航生、大村わたる、加藤虎ノ介、平体まひろ、霧矢大夢、
上川路啓志、小須田康人、石田佳央、荻野祐輔、久保田秀敏
浅野雅博、石川湖太朗
ストーリー:
昭和七年、風変りな住人が集う下宿屋「平和館」。理化学研究所で働く若き物理学者の友田は周囲のレベルの高さに自信を失くし故郷に帰ろうとしていた。そこに、同僚の武山が朗報を持ってくる。海軍中尉・狩野は理研の研究で新型爆弾がつくれるのではないかと思いつき…。

大家と娘、ピアノ弾きや新劇青年、謎の女に野球に熱中する東大生……平和館に集う愚かしくも愛おしい人々を描いた青春群像劇です。

ーーーーーーーーーーーーー

2階建ての下宿屋、両側が襖、真ん中に応接セットと2階への階段。
2階は廊下と襖、一階上手に洗面所とトイレ。階段の下にげた箱。
第一次大戦前の下宿屋、ここは本郷?
住んでいるのはダンスホールのピアノ弾き、演劇(新劇)作家、東大野球部、
そして理化学研究所に勤める理論屋と実験屋。大家に娘。
そういう妖しい人たちの群像劇、みんなその役にぴったり。
小須田さんは爺さん役がぴったりになってしまったんだなあ。
タッチの差での論文提出遅れとか、先生の机の中で論文が頓死したとか、
海軍に実験環境を出してもらってサイクロトロンの実験を続けるとか、
断ろうと思っていた見合い相手から先に断られるとか、下宿の晩御飯とか、
謎の女の人生勝ったり負けたりとか、、
そして1幕最後は野球部員が早稲田に勝利をする決勝打を放ったばかりに
偽学生がばれてしまい。。。公的にはエチオピア文学もマダガスカル文学も
ないだろうけど、自分で勝手に専攻作る位あの大学ならやりそうな気はします。
たしかに東大野球部が勝利するのを見るのはとてもレアな体験、そこでの
サヨナラ打なら身バレしますよね。
2幕は戦争に突入、どんどん暗い方向へ。原子物理学は陸軍と海軍から原子爆弾
の開発に徴用され、芸術家は特高に何か月も連れていかれたり、ダンスホール
が休演になったり、徴兵されたり、徴兵逃れのために完成できない原爆開発続けたり、
つくりは群像劇で、コミカルとシリアスが上手い具合に混ざりあって、約3時間と
長い上演時間のに、見ていて飽きるタイミングがありません。
最後はやるせないが、後味は悪くない、うまいつくりです。
化学や物理からきているらしい前衛的な生け花もぐっど。
同様に色々ヤバくなっている現在においてこの舞台を見ることで、何か特別に
響くものがあるような気が。
物販買いました、頑張れ本多劇場!

拍手[0回]

題名:セールスマンの死
劇場:神奈川芸術劇場ホール
日時:2021年11月11日14:00-17:20(途中休憩あり)
料金:賛助会員招待
座席:2階A3列12番
作:アーサー・ミラー
翻訳:徐賀世子
演出:長塚圭史
美術:二村周作 
照明:齋藤茂男
音響:加藤温
衣装デザイン:伊藤佐智子
ヘアメイク:谷口ユリエ
舞台監督:足立充章
出演:風間杜夫 片平なぎさ 山内圭哉 菅原永二
   加藤啓 土屋佑壱 智順 山本圭祐 佐野瑞稀 浜崎香帆 
   大谷亮介 村田雄浩
風間杜夫 ウィリー・ローマン役
片平なぎさ 妻/リンダ・ローマン役
山内圭哉 長男/ビフ役
菅原永二 次男/ハッピー役
土屋佑壱 上司/ハワード役
村田雄浩 ウィリーの兄/伯父ベン役
大谷亮介 ウィリーの友人チャーリー
【STORY】
舞台は1950年代前後のアメリカ。かつて敏腕セールスマンで鳴らしたウィリー・ローマンは、60歳を過ぎて得意先も次々と引退してしまい、思うように成績も上がらない。かつてのような精彩を欠いており、二世の社長にはお荷物扱いされている。そんな夫を優しい妻リンダは献身的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子への不満と不安もウィリーの心を押しつぶす。ブルックリンの一戸建て、愛しい妻、自分を尊敬する自慢の息子。一度は手にしたと思った夢は脆くも崩れはじめ、全てに行き詰った最後に選んだ道とは―。

--------------
座席は市松模様の配席、2階はほぼセンターブロックしかはいっていません。
舞台奥から前方へデフォルメされた道路の線、その上に家が立っています。
左手に主人公の寝室、真ん中が居間、2階が息子たちの寝室。舞台セットが美しい。
道路の奥から重いトランクを抱えた主人公のウィリーががよろよろと歩いて家へは
いってきました。
ウィリーは36年勤続で62歳、セールスマンで好業績をあげていたが、いまでは伝手
は皆引退か死亡でコンタクトする相手もおらず、会社からは歩合給のみとされて
稼ぎがない。仕事を辞めることもできず、重いトランクを下げて歩き回っては帰っ
てくる。時折妄想と現実の区別がつかなくなり、過去の誰かに向かって話しかけて
いる。長男は定職につかずにふらふらし、次男は女好きで給料は全部遊びに使って
いる。ウィリーは家族を愛しているが、威厳を持ちたい、でもやることがうまくい
かずに怒鳴り散らす。妻は主人公を愛し慮っているばかりに、ウィリーの認知症疑
いから目を背けている。反発したり、慮るよりまず最初に医者、そして収入にあっ
た生活レベルの見直し!!と思ってしまう。なかなかそうはいかないだろうところ
が切ないですが。
2幕はビフ役の山内さんの演技が素晴らしい。ダメ男なのに父親に過剰な期待をさ
れているのが、よりダメになった理由だと思っている。そして聞く耳持たない父親、
一見コントに見える会話も認知症相手だと思うととても痛い。NYでの事務仕事にポ
ジションをお願いしてもけんもほろろにされ、名付け親だと主張すれども断られ、、、
給料後払いシステムだったのか?あの頃こんなに活躍したのにいまになって捨てる
なんて、、というのは。。年功序列賃金の亡霊が巣くっているよう。
前借しに行く友人、雇ってやるというのに断り、、なぜ?仕事より金より見栄なの
か?最後ちゃんと死亡保険金は支払われたのだろうか?2万ドルの保険金は商売の
約束より確実、というセリフがありましたが、約款による例外扱い等不確定さが
あるよなあとへんな心配してしまいましたよ。
いまでもありえそうな話、どよんとなって劇場を出ましたが、それだけリアリティを
もって心に訴えかけてきたということでしょう。

拍手[0回]



忍者ブログ [PR]
カレンダー
06 2026/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
くろせ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析