今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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ゴッドセーブザクイーン ビルから飛び降り自殺しようとした女を黒服の男たちが説得。 でも自殺を思いとどまらせるのではなく、失踪したことにして 魂と体をばらして持ち帰るという。このやる気がない説得が面白い。 輪廻先をチェックすると、なんと長生きしたほうが良い! でも女は殺人も犯していて人生詰んでいる、ということで黒服の 男たちは魂の玉突きによる死体蘇生を発案、魂入れ替わった後の 入れ替わり演技も見事! 許さない十字路 許さないとだけ言い続けている隣人の恐怖。 言われている家族には全く思い当たる節がなく、あれこれ言って みても、すべて否定され、、結局なんだかわからないというホラー。 そしてこれにのってうっかり不倫ネタを漏らした旦那が 奥さんから、許さない、というサゲ。サゲのほうが怖い。 『賽の河原で踊りまくる「亡霊」乙バージョン』 賽の河原で亡者が積むのは石ではなくて段ボール箱。 そして庶務OLさんのような奪衣婆と現場監督の鬼。 段ボールを指示どおりに積むが、鬼が崩す。 そして奪衣婆の判断で次のステージへ行くことが できるのだけど、それが何をしたらよいのかわからない。 残された者は、意味がわからないしやりがいもない、と サボタージュして、鬼にボコボコにされてしまうのです。 どんなルール?と聞かれると Don't think, feel! 最後は亡者を痛めつけていた鬼が空しい作業に切れて サボタージュに至ると、鬼が成仏! 最後に残った亡者が次の鬼w 確かに賽の河原はこんなものかもしれないなあと思わせる作品。 もうひとつのバージョンも見ればよかった。 題名:魔進戦隊キラメイジャーショーシリーズ第4弾 素顔の戦士特別公演「Gロッソ最終決戦 輝け!キラメキの光!」 劇場:シアターGロッソ 日時:2021年2月13日14:30- 料金:おとな3000円 座席:H列17番(H列中央) 脚本・演出:井上 テテ アクション監督:渡辺 智隆 出演: キラメイレッド/熱田 充瑠役・・・小宮 璃央(こみや・りお) キラメイイエロー/射水 為朝役・・・木原 瑠生(きはら・るい) キラメイグリーン/速見 瀬奈役・・・新條 由芽(しんじょう・ゆめ) キラメイブルー/押切 時雨役・・・水石 亜飛夢(みずいし・あとむ) キラメイピンク/大治 小夜役・・・工藤 美桜(くどう・みお) キラメイシルバー/クリスタリア 宝路役・・・庄司 浩平(しょうじ・こうへい) 特典:入場者全員に「魔進戦隊キラメイジャー色紙」をプレゼント! ーーー 久々の素顔の戦士たち。 当日券売っていました。横の通路より後方の座席はがらがら、これはきびしい。前方もスペースをあけて販売していたようです。 劇場内で使用できる特殊ライト付きの前売券もあり、ライト単体も 開演前に販売していました。 敵方の主役?はショーケース邪面。マネキン邪面、ラクビーボール邪面、 百人一首邪面、デジカメ邪面、等を従えての侵攻。 素顔の戦士たちが登場すると大きな拍手! みんなかわいい。特に瀬奈お嬢様の頭小さい、すごくかわいい。 爺じゃなくても惚れてしまうレベル。 そしてスペシャルゲストがマブシーナ!仮面姿なのにこれもかわいい。 以前と比べて映像の使い方がうまくなっている気がしましたね。 生身からの変身シーンでは光による目くらましだけではなく、 前方に幕をかけてスムースにやってました。びっくりしたのは吊り、 1本の綱で吊って自由自在なフライング!ほんとに見事です。 体さばきが一番きれいなのは為朝、刀を使った殺陣は時雨、 充瑠はやっぱりかなり尖がってました。これ、素なんですか? ペンライトは外部からコントロールされており、邪面登場に よって光らなくなる、というびっくりも。 邪面をやっつけた後はキャラクターソングによるショー。 そして最後はエンディングソング。 楽しかったけれど、皆が声援だせたらもっと盛り上がったで しょうね。コロナがつらい。。 題名:マシーン日記 劇場:シアターコクーン 日時:2021年2月12日13:30-16:25(途中休憩あり) 料金:11000円 座席:1階C列2番(通常舞台上、実質8列目左端から2番目) 作:松尾スズキ 演出:大根 仁 出演:横山 裕、大倉孝二、森川 葵、秋山菜津子 あらすじ: 小さな町工場・ツジヨシ兄弟電業を経営するアキトシ(大倉孝二)は、妻サチコ(森川葵)とともに自らの工場で働いていた。工場に隣接するプレハブ小屋に住む弟のミチオ(横山裕)は、壊れた機械を見ると直さずにはいられない電機修理工。ミチオは訳あってアキトシに監禁されており、小屋と右足を鎖でつながれていた。一方のサチコには、かつてミチオに強姦された過去があり、未だ不倫関係にあった。 そんな中、工場に新しいパート従業員としてサチコの中学時代の担任で体育教師であったケイコ(秋山菜津子)がやって来る。数学的思考でものごとを考え、極度の機械フェチでもあるケイコは、壊れた携帯電話を直してもらったことをきっかけにミチオと結ばれ、「あんたのマシーンになる」と服従を誓う。小さな町工場を舞台に、男女4人の情念渦巻く愛憎劇が始まる…。 --------------- 今回初見、芝居の名前だけはずっと聞いていたのですが 見る機会がありませんでした。 噂に違わずとんでもない作品。誰にも感情移入できないのに、 約3時間見ていて飽きない、完全なバッドエンドなのに すがすがしささえ感じました。 面白い、とは違う軸、私の貧弱な語彙では凄まじいとしか いいようがありません。 さて、舞台は劇場の中央、いつもは舞台のところも客席。 私が座ったC列はそのいつもは舞台の方の客席でした。 実質8列目? 舞台の形は多角形、それがぐるぐる回るのです。ミュージカル等 で使う盆みたいなものですが、どちらかというと四方から 同じようにみせるための装置。そして舞台の周りには動かない通路、 舞台の上方には ツジヨシ兄弟電業 という看板のようなもの。 そしてぼっとんトイレらしきふた、劇中でこの中に隠れたりも します。そしてごたごたしたごみのような家具のような何か。 そこはプレハブハウスの中なのです。 床と壁にプロジェクションマッピングで歯車とかベルトコンベア らしき映像。四方への投影とサラウンドで不思議な迫力。 冒頭は、女工を強姦した、からはじまりました。 強姦やらかしたミチオをプレハブに監禁し、被害者サチコと 結婚してしまった兄アキトシ、もうこの段階で何かが(何もかも) おかしい。そこにサチコの先生ケイコがパートで働きにくるのです。 アキトシは気分が上がったり下がったりでDV,サチコはDVで逃げられず、 弟は鎖に繋がっており、唯一の楽しみが電化製品修理の際に こっそりつけちゃう盗聴器。サチコはずっとおどおど。 そして暑い夏、不快指数100%。 ケイコがミチオを気に入り、プレハブに引っ越し、弟のマシーン としてなんでも言うことを聞くと言い始めます。 もうわけがわからない、舞台自体も不快指数100%のような気も しますが、それでいて目が離せないから不思議。 役者や演出がうまいせいでしょうが、随所でくすりと笑えます。 いったいなんだろう、これ?神経衰弱ぎりぎりのところで出てくる ギャグといった風情。ベルトコンベアの作業マイムもおもしろい。 後半はバイオレンスがギアアップ。サチコがアキトシを金づちで 殴り殺しトイレに死体を隠していた、と思いきやアキトシ復活! ケイコは旦那の死体を処分するために長柄の斧を作って、鎧を 着てきて、そしてサチコから誘ってミチオとやりまくり。MJの スムースクリミナルのダンスが途中ではいるのですが、これが けっこうキレていてかわいい。鎖を使って斜め立ちも実現! 旦那復活した後はプレハブの周りにガソリンまいて もうもうとした煙のなかでサチコがミチオを逃がそうとして、 ミチオの足を切断!なんとこれでブリキ男、かかし、ライオン (アキトシがライオンの被り物)、嫁がドロシーというオチ。 ここでオチつくりますか! 嫁も殺されてバッドエンド?というより意味不明エンド。 もうわけがわからない舞台なのだけど、なんだか目が離せない。 皆ダメで、誰にも感情移入できないw それでいて見続けたい。 すごいものをみたという感覚だけが残りました。 終演後プログラムを買いました。ケイコ役がもともと片桐はいり さんの宛書だったと聞いてなるほどと納得。 |
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