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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:ミュージカル『生きる』
劇場:日生劇場
日時:2020年10月15日13:30-16:00(途中休憩あり)
料金:13500円
座席:GC階 A列13番
作曲・編曲:ジェイソン・ハウランド
演出:宮本亜門
脚本・歌詞:高橋知伽江
出演:
渡辺勘治:市村正親(ダブルキャスト)
渡辺光男:村井良大
小説家:新納慎也(ダブルキャスト)
小田切とよ:May’n(ダブルキャスト)
渡辺一枝 :唯月ふうか(ダブルキャスト)
助役:山西惇

   川口竜也 佐藤 誓 重田千穂子
   治田敦 林アキラ 松原剛志 上野聖太 鎌田誠樹 砂塚健斗 高木裕和 福山康平 飯野めぐみ あべこ 彩橋みゆ 五十嵐可絵 石井亜早実 河合篤子 中西彩加 竹内真里 高橋勝典 市川喬之
STORY:
役所の市民課長・渡辺勘治(市村正親/鹿賀丈史)。
早くに妻を亡くしてからは男手一つで息子の光男(村井良大)を育てあげ、今は息子夫婦(光男の妻・一枝(May’n/唯月ふうか))と同居している。毎日毎日同じことの繰り返し、いわゆる“お役人”気質な助役(山西惇)を筆頭とする役所で、淡々と仕事をこなす日々である。
ある日、渡辺は自らが胃がんであり、残りの人生が長くないことを知る。自らの生涯を振り返ると、そこにあるのは、意味あることを何ひとつ成し遂げていない人生。愕然とした渡辺は、現実逃避のために大金をおろして夜の街に出る。しかし、30年間真面目一筋を貫いてきた渡辺には、金の使い道すらわからない。
そんなとき、一人出向いた小さな飲み屋で、売れない小説家(新納慎也/小西遼生)に出会う。渡辺の境遇に興味を持った彼は、“人生の楽しみを教えてやろう”と宣言し、2人は盛り場を何軒も渡り歩く。しかし、渡辺の心は一向に晴れず、募るのは虚しさばかり・・。
その翌日、渡辺の元を訪ねてきたのは、役所の若い女性事務員・小田切とよ(May’n/唯月ふうか)。はつらつとしたとよの初々しさに触れるうちに、渡辺は、自分の人生になかったものを見出すようになる。これからでも、自分に何かできることがあるのだろうか・・。渡辺は、第二の人生を歩みだす・・・。

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市松模様客席ですが、センターブロック近辺のみ間の席を販売しているようです。
GC列はB列にあまりひとがいませんでしたが。
初演の際には加賀さんでみてとても良かったので、今度は市村さん!
市村さん、若々しい!!若い子といろいろまわっても違和感ないです。
よれよれの声をだしているのですが、それでも声にハリがあるというか。。
(後で加賀さんが市村さんより若いと知ってびっくり。)

初演から二度目ですが、あの映画の「生きる」を見事にミュージカルへと
変換したものだと感心してしまいます。派手なシーンはあるし、主人公が
覚醒する場面もある、そして感情の起伏がはっきり曲にのる。
役所でたらい回しの歌が、いかにもあるある、という感じで楽しいというか
もーなんとかしてというか。そして助役があいもかわらずいやらしくてよい!
主人公は60歳目前、ということはすでに私の方が年上なわけでなにやら複雑な
気分。私もこれから一体何ができるんだろう?と考えてしまいましたよ。
でも何もしないのも人生。
1幕最後に覚醒をしてそれからばりばり働く働く!すごくエネルギッシュなので、
親子で少しは話し合えよーと思ったり。渡辺勘治にとっては人生最後の道楽を
阻止されては困るので仕方ないといえばしかたない。
映画では公園ブランコで一人寂しく終わりますが、舞台では葬式のあと場面が
かわって、葬式参列者全員が見守る中、雪が舞う公園の真ん中でブランコで終演。
これがとても美しいシーン、客席からかなりすすり泣きが聞こえました。
気持ちのどんよりを軽くして劇場を去らせてくれるこの演出は好きですね。
小説家は渡辺勘治にとって天使か菩薩のような存在だったのかも。。

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