今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 劇場:TBS赤坂ACTシアター 日時:2020年10月24日14:30-17:10(休憩あり) 料金:6000円 座席:1階G列16番(ほぼ中央) 出演:立川志の輔 演目: 第一部 大忠臣蔵~仮名手本忠臣蔵のすべて~ 第二部 落語 中村仲蔵 解説: 2020年の演目は、第一部「大忠臣蔵 仮名手本忠臣蔵のすべて」、第二部「落語 中村仲蔵」をお送りします。 今年で9回目となります、落語「中村仲蔵」を楽しんでいただくための「志の輔らくご」としての工夫、それは「仮名手本忠臣蔵」全十一段を知っていただくことです。 そのために、第一部を「大忠臣蔵」と銘打ち、それぞれの段の解説を志の輔自らが浮世絵などの映像を用いて行います。歌舞伎を描いた浮世絵は数多くあり、人気演目であった「仮名手本忠臣蔵」を扱ったものもたくさん現存するため、物語を視覚的に理解でき、大変役立つのです。登場人物たちの描かれ方を、解説付きで見ると、ぐっと理解が深まります。 第二部はお待ちかね、落語「中村仲蔵」となります。高座の志の輔を中心に、舞台・音響・照明と、演劇公演さながらに作り上げた舞台は、観るものの心に迫ります。 ------ 志の輔師匠独演会チケットは例年なら瞬間蒸発してしまうので 入手には困難を極めるのですが、今回は販売されて一週間後に 気がついたのにまだ買えました。これもコロナの影響なのでしょう。 当日の客席はさすがに満員でした。でもこの公演はまだ市松模様。 赤坂ACT志の輔落語を聞くのは初めて、来年以降は劇場がハリポタ 専用になるとのことで、今年が最終回なのだそうです。 第一部は忠臣蔵を通しての解説、中村仲蔵は忠臣蔵の五段目を 描いている噺なので、噺をわかりやすくすべく五段目とその前を 解説、、どうせなら全部通して解説しよう!ということになった のだとか。赤坂ACTシアターはかなり大きな劇場なので、その劇場 に見合った上演形式を考えていて、こういう解説に至ったのだそう です。この形式で忠臣蔵をかけるのはこれで9年目。 後ろに大きなスクリーン、左奥に釈台、スクリーンに忠臣蔵を描いた 浮世絵を投射しての解説でした。レーザーポインターを使って、絵に 描かれている部分の時間順なども説明。 志の輔師匠はだいたい釈台の後ろに座っていましたが、ときどき 前にでてきて立っても語りました。登場した浮世絵は広重、国芳の ものが多かったかな?物語の名場面では、一部シーンを再現することも。 解説をはじめて1時間、あっというまでおなかいっぱい。 うちに帰ってチェックしてみたら、私がみたことがある歌舞伎の忠臣蔵は 大序、三、四、五、六、七、十一だけでした。一度は通して見てみたい。 前提知識を更新して、後半の中村仲蔵へ。1時間20分もの大長講! 仲蔵の生い立ちから事細かにたっぷり、波乱の人生を努力と工夫で 生き抜き、そして名題へ!団十郎の大抜擢・目のかけ方が、実力尊重なのに とても暖かい。そして蕎麦屋での浪人との出会いは噺を聞いているだけ なのに映像が脳裏に浮かんできてしまいました。 クライマックス?の観客による新趣向定九郎の褒め方がまた良い。 本当に芝居小屋から帰るときに立ち聞きしていた気分。おかしいのと 同時に思わず目頭が熱くなりました。 噺を聞くことで、私の中で脳内映像化されてしまう志の輔師匠は本当に 凄いです。 これまた聞きたいなあ。でも最終回。。。 PR |
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