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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:ハートに悲はつけないで!
日時:2006年5月13日19:35-21:15
劇場:Woody Theatre中目黒
料金:前売3000円
座席:4列目左より
劇団:セメント金魚
作・演出:にしやうち良
出演:にしやうち良/伊藤俊彦/齋賀正和/田中允貴/たむらもとこ/佐藤祐一
/森下友香/玉城太嗣/宇田川さや香/坂本みか/黒坂カズシ/坪井香奈子
ストーリー:(劇団Webより)
セメント金魚の新作は「消防団」!!
消防団は地域の一般有志により組織されるボランティアの消防機関である。
今回登場する稲歌町消防団神鳥居分団には分団長の自転車屋さんを始め、
クリーニング屋さん、床屋さん、洋菓子屋さん、和菓子屋さん、看護婦さん、
保険外交員さん、ホームセンター店長さんらの面々が在籍中。
彼らは“自分たちのまちは自分たちで守る”精神のもと堅い絆で結ばれ、日
夜防災活動に励んでいた。しかしそんな折団員の恋愛問題が火種となり、次々
と他のトラブルに飛び火、分団は俄かに混乱し始める。
そしてついに事態は分団存続の危機にまで発展していく・・・。
さあ、どうする神鳥居分団! この騒動をうまく鎮火できるのか!?
セメ金がお贈りする2006ストレート・シリアス・コメディ、どうぞご期待下さい。

この劇場も劇団も初めてです。中目黒から徒歩8分。階段を下りて地下一階が
劇場になっていました。
場内超満員、私の友人のひとりは当日券キャンセル待ちでぎりぎりすべりこみ、
はいれなかった客もいたもよう。客席は12人*8列程度、脇にも椅子をおいてまし
たから観客は100人超えていたでしょう。
舞台はどこかの集会所、パイプ椅子と机がおかれ、消防のポスターがぺたぺた
はられ、消防団の法被がつるされていました。消防団の心得も壁に貼ってあり
ます。もう20年も火災がない地方の町でのボランティアの消防団の定例会?
が物語の舞台です。
最初のシーンは血圧測定(^^;) 火災がずっとないせいか、訓練もどこらへんが
防災に役立つのかわからないシュールなもの。消防団体操?はなかなかおもし
ろい振付、でも消防には縁無し?小さな町のお約束か、皆が皆を良く知ってい
るという状態、そのなかに転勤してきたホームセンターの店長が入団を希望。
店長は一輪車が趣味で、梯子乗りをやりたくて消防団にはいりたかったのです
が、ここでやってないことを聞いて逡巡、でも周りの勢いに押されて入って
しまうのです。私の田舎では正月の出初式等で消防団対抗で梯子乗りを披露
するくらい梯子乗りが盛んなのですが、他の地方はどうなんでしょう?いい
ひと店長が怪しい消防団に巻き込まれていく不条理劇かと思いましたよ(^^;)
和菓子やと洋菓子やのバトルとかギャグも入れて、登場人物の背景が少しずつ
描かれていきます。
楽しくあそんでいるように見える団員にいちゃもんをつける部外者がひとり、
長い間火災がないので存在理由が問われている、税金の無駄遣いをしている
等など、理屈にあうように思われる懸念なのですが、役者がとても上手なので
根も葉もない言いがかりをつけているように見えます。
後半は一転してシリアス、どろどろの恋愛模様が表に出てきて消防団は空中
分解寸前、個人の行動に互いに口をはさみまくり紛争はエスカレート。
そしてとうとう放火勃発!町から出ていくものを疑ったり、他人の恋愛に口
出ししたり、小さな町の嫌な面をがしがし見せられている気分。
その間に見せる店長さんの体力、暗転が終わると逆立ちをしている店長さん、
なんか団員の中でひとりだけ筋トレしてるみたい。
最後は団長がタンザニアに旅立つのを皆で祝福してエンド。
役者さんたち皆さん、役へのなりきりがうまい、まるで当人にあてて脚本が
書いてあるかのようです。
グッズ販売で団員Tシャツ売ってるのには笑っちゃいました。縦書き漢字
Tシャツなので外国人向けに受けそうです。


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