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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:平成中村座 十一月大歌舞伎夜の部
日時:2011年11月22日16:00-20:05(途中休憩あり)
料金:竹席14700円
座席:2階最後列から1列前右寄り
番組:
一、猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)

              猿若  勘太郎
           出雲の阿国  七之助
          奉行板倉勝重  彌十郎
二、伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)
  沼津
          呉服屋十兵衛  仁左衛門
              お米  孝太郎
            池添孫八  彌十郎
            雲助平作  勘三郎
三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
  浜松屋より勢揃いまで
         弁天小僧菊之助  七之助
            南郷力丸  勘太郎
           赤星十三郎  新 悟
         浜松屋伜宗之助  国 生
            忠信利平  彌十郎
          日本駄右衛門  橋之助



満員、小屋のすぐ後ろにスカイツリーが見えます
今回は墨田公園内ということで隅田川のほとりです。
浅草駅からかなり歩きますが、その間の商店街には平成
中村座のポスターや旗がいっぱい!この地域あげてのお
祭りなのですね。



私が座ったのは2階席後方、舞台までさほど遠い感じはありません。
平成中村座、小屋の中は濃密な空間なのです。



「猿若江戸の初櫓」

初世勘三郎(勘太郎)が出雲の阿国(七之助)が江戸に
出てきて芝居小屋「猿若座」の櫓を上げるエピソードを
元に作られたという物語。猿若の踊りがおもしろい。
すきっとした風情でなにより立ち姿が美しい。
橙色の紐をぐるぐる回しながら踊る猿若は、これで先端
が輪になっていれば Trick Roper ですわ。17世紀から
Roper がいたと日記には書いておこうw
エンディング近くには、舞台後方の幕と壁がするすると
開いて外の風景が見えてきました。
イヤホンガイドでは「一部の席からしかみえませんが、
スカイツリーが後方に見えます」
私の席からは墨田川の川面しか見えませんOrz
目の保養になった番組でした。

「伊賀越道中双六 沼津」

2幕は仁左衛門と勘三郎の競演!
伊賀越道中双六なのに東海道の沼津なのは、長い物語の
一部だからでしょうか。
敵が実は生き別れの家族で、義理と人情の板挟みになっ
て、、というしんどい物語。親子が仇討の敵同士となっ
ているのですが、子供を幼いころに里子に出しているの
で最初は互いが親子だと気がつきません。話をする内に
親子だと気がつきますが、同時に敵であることもわかっ
てしまい名乗りをあげることができません。義理と名乗
りを同時にする手段として平作は腹を切ってしまいます。
仁左衛門はいつみてもかっこいいねえ。
勘三郎のよれよれの雲助がなんとも言えない味。
ぴしっと絵になる姿が凛々しい。
しかし凄い話ですねえ。これって通し狂言で演じられる
ことはあったのでしょうか?

「弁天娘女男白浪」
 
最後は派手な世話物。"白浪五人男"の浜松屋店先と稲瀬
川勢揃いの場面です。弁天小僧と力丸が店で因縁つけて
いるのを日本駄右衛門が収めます。そして有名な「知ら
ざあ言って聞かせやしょう」という啖呵と川縁にずらり
と並んだ5人の口上。黙阿弥の作品は台詞が良いですよ
ねえ。見た目も派手、下座音楽もダイナミックでわくわ
くします。これぞ元祖大衆演劇!という風情。
最後は派手な立ち回りで幕!
さわやかな幕切れでした。



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