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題名:Memphis: A New Musical
日時:2010年6月5日20:00-22:30(途中休憩あり)
劇場:Shubert Theatre(NY)
料金:telecharge手数料込136.0USD
座席:Center Orchestra Row A, Seat 103
Synopsis:
What happens when a 1950's Memphis DJ with white listeners decides to play African-American music? Is Memphis ready for it? Is America? The story was inspired by the legendary DJ Dewey Phillips and the music that became known as “rock ’n' roll.”

Production Credits:
Christopher Ashley (Direction)
Sergio Trujillo (Choreography)
David Gallo (Scenic Design)
Paul Tazewell (Costume Design)
Howell Binkley (Lighting Design)
Ken Travis (Sound Design)
Daryl Waters & David Bryan(Orchestration) (2010年TONY賞Best Orchestrations受賞)

Other Credits:
Lyrics by: Joe DiPietro and David Bryan(2010年TONY賞Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for the Theatre受賞)
Music by: David Bryan(2010年TONY賞Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for the Theatre受賞)
Book by: Joe DiPietro(2010年TONY賞Best Book of a Musical受賞)
出演:
CHAD KIMBALL(Huey Calhoun)
Dn'yelle Williamson(Felicia Farrell: MONTEGO GLOVERの代役)  
DERRICK BASKIN(Gator).
J. BERNARD CALLOWAY(Delray)
James Monroe Iglehart(Bobby)
Michael Mcgrath(Mr. Simmons).
Cass Morgan(Mamma)
Jennifer Allen(Ensemble)
Brad Bass(Ensemble/Huey u/s)
Tracee Beazer(Ensemble)
James Brown III(Ensemble)
Kevin Covert(Ensemble)
Hillary Elk(Ensemble)
Bryan Fenkart(Ensemble, u/s Huey)
Dionne Figgins(Ensemble)
Rhett George(Ensemble)
John Jellison(Ensemble)
Tyrone Jackson(Swing)
Candice Monet McCall(Swing)
Sydney Morton(Ensemble)
Vivian Nixon(Ensemble)
John Eric Parker(Ensemble)
Jermaine R. Rembert(Ensemble)
Laquet Sharnell(Ensemble)
Betsy Struxness(Ensemble)
Ephraim Sykes(Ensemble)
Cary Tedder(Ensemble)
Daniel J. Watts
Dan'yelle Williamson(Ensemble)
Charlie Williams(Ensemble)



2010年TONY賞作品賞受賞。作品賞を含め4部門受賞はミュージカル部門では最多。
土曜の晩なのに主演女優賞候補のヒロインが代役でした ;_;
でもとても代役とは思えない歌唱力と存在感です。こういうのがブロードウェイの厚みなのでしょう。
主演のふたりががっぷり四つに組んで見ごたえのある舞台でしたよ。でもそうなるとますます
本来のMONTEGO GLOVERを聞いてみたかったという思いが、、でもそこまでの暇はなく。。。
その他アンサンブルが数人代役でした。

この劇場は舞台がかなり高く、床がちょうど私の目の高さ。1列目に座ったら、見切れがでていた
かもしれません。どの劇場は最前列に座っても大丈夫リストはほしいかも。でもときどき舞台の床が
演出のために底上げされることもあるし、難しい。
一階は白髪率が高いような気がするんだけれど気のせいか。。

実在したメンフィスのDJデューイー・フィリップスを元に作られたストーリー。
物語の舞台は1950年代のテネシー州メンフィス。人種差別が人種隔離政策として
人々の聞く音楽にまでかかわっていた時代の物語です。
この舞台はかなりよくできたシナリオです。たぶんどんな言語で演じられても筋書きはきっちり
追うことができるでしょう。(とメモに書き記していたら案の定、脚本賞になりました)
語られるのは人種差別、禁じられた恋、そして成功と挫折。。
物語はわかりやすくて泣かせるし、歌も歌えているし、振り付けも印象的でよくできた作品です。

オープニングは地下にある黒人専用ナイトクラブでの歌とダンス Underground 、すごく
ダイナミックでつかみはOK。
黒人だけのこの場所にふらふらと白人のチンピラ風兄ちゃんのHueyが入ってきます。
そこで追い出されそうになったところで、失言(が聞き取れないOrz)で険悪な雰囲気になるの
ですが、Hueyも歌をうたいはじめて一時休戦。
このHuey、実はどじっこで、デパートを首になる寸前に。レコード売場で売り上げをのばす賭を
して見事に売り上げ増加達成、実はそこのデパートではありえない黒人音楽をかけてしまったの
です。ここでデパートの白人客がどんどん音楽に乗っていってしまう振り付けが楽しい。
でも残念なことにこの作品はTONYの振付賞にはノミネートされていないのです。
今度は黒人のレコードをもってラジオ局に売り込み!
まあDJのやり方をみておけと入れてくれた、ラジオ局で、DJがいなくなったすきに黒人レコード
かけちゃいます。もちろん隔離政策からは論外なのですが、聴取者からの継続の電話が鳴り
やまず、2週間のテスト採用!
冒頭で出会ったFeliciaのレコードをかけようとするのですが、Hueyの母がレコードをばりん。
そこでHueyは一計を案じて、ラジオでFeliciaのライブをやってしまいます。これまた受けて、
DJとして3年契約。黒人コンサートも主催してがんがん調子にのったかと思いきや、Feliciaに
プロポーズ。でも異人種婚があたりまえでなかったころ、彼女はしぶりますがとうとう承諾。
しかし、異人種混交を差別する白人の男たちに襲われ、ふたりは袋叩きに。
彼が触媒となって黒人の中に白人がはいっていくシーンにはじわっときます。しかし
このHuey、べらんべえ口調なので私には英語がよく聞き取れないことがしばしば(涙)
Hueyは舞台上でかなりひかっていて、これを見た直後はHuey役のChad Kimballが主演
男優賞か?と思いましたよ。しかしこのHueyという主人公かなりやんちゃでどうしようもない奴で、
友人や仕事関係にいたら胃を痛くしそう。だからこそ時代を切り開いた?




がんがん成功していく1幕とうってかわって2幕はどんよりした展開です。
活躍の場はラジオからTVへ。新天地ニューヨークへ行きたいFeliciaとメンフィスに留まりたい
Hueyの思惑の違いが表面化、彼女はひとりニューヨークにいってしまいます。
Hueyも全国区デビュー条件として出演者を白人に置き換えるということを持ち出されて、
もちろん断り、結局ラジオのDJに舞い戻り。Hueyがメンフィスに留まる歌は泣きながら歌って
いましたよ。
成功したFelicaがツアーでメンフィスを訪れ、Hueyに一緒に舞台に出て欲しいと誘います。
Felicaには新しい彼氏が。。最後には舞台に出演して歌って幕。。
1幕のテンションのまま2幕もつきすすんでハッピーエンドで終わって欲しかったのですが、
モデルがいるとなるとなかなかそうもいきませんねえ。

ところで、縄跳びのダブルダッチが子供たちの遊びにでてきて、黒人と白人が一緒に飛び
始めるというところがあるのですが、すぐひっかかる(^^;)入るカウントを必死で勘定してるの
は練習が足りないのかなあ。がんばれ。というか、失敗するのだったら綱1本にすればいいのに。。
ちなみにオリジナルスコア賞も順当だと思いました。なにせ今年はOriginal Score Written for the Theatre に該当するものがとても少ないのです。従来のミュージカルらしい新作ミュージカル
としてはこの1本ということになるでしょう。





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