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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:リメディア~いま、ここで
劇場:東京芸術劇場プレイハウス
日時:2014年5月6日15:00-
料金:3枚セット券で5200円(この公演単体は3000円)
座席:1階最前列センタ-
URL:http://www.geigeki.jp/wp-content/uploads/2014/04/Immediat.mp4
構成・出演:カミーユ・ボワテル、 アルド・トマ、 パスカル・ル・コー、
  トマ・ド・ブロワシア、マリオン・ルフェーヴル、ミッシェル・フィリス
カミーユ・ボワテル:
フランスのサーカス学校の名門、アカデミー・フラテリーニで学びジェームズ・ティエレの
もとでプロとして活動を始める。2002年カンパニー・リメディアを立ち上げる。同年、第一回
「サーカスの若き才能」コンクールで優勝。以降、多ジャンルを融合した作品を発表し、2010
年には「リメディア」がMIMOSで最優秀賞を受賞。
紹介:
ガラクタが積み上げられた薄暗い舞台は、さながら廃品置き場。触るものすべては崩れ落ち、
予期せぬ物が降ってくる。家具は倒れ、壁は崩れ、本からはページが抜け落ち、花さえ萎れる。
果てしなく続くアクシデントにもめげず、6人のパフォーマーは何をやってもうまくいかない
気だるい人たちと見せかけて、一瞬たりとも目が離せない超アクロバティックな身体を駆使し
て果敢に進んでいく。身体を張ったコントか、はたまたドタバタ喜劇のようでありながら、まま
ならぬ人生を暗示する黙示録のよう。
カミーユ・ボワテルと5人のパフォーマーが繰り出す、あきれるほどにひたむきで、どうしよう
もなく滑稽で、驚くほどアクロバティックな狂騒詩。


解説:(田中未知子)
フランスのヌーヴォー・シルク・フェスで、カンパニー・リメディアは「サーカス」にジャンル
分けされることが多い。いざ公演を観ていると、え?これのどこがサーカスなの?!と多くの人
が首をかしげるだろう。それもそのはず、リメディアの舞台には、サーカスを連想させるもの―
空中ブランコ、綱渡り、ピエロや動物など―は、いっさい出てこないのだ。
ほとんど強迫観念にかられて積み上げたとしか思えない、がらくた。そこにうずもれ、逃げ惑う
人間たちは、サーカスの花形からはほど遠く、客席にいるわたしたち、普通の人間と同じ弱さを
さらけ出している。じゃあいったい、なぜこれが「サーカス」と呼ばれるのか。
 カンパニーを率いるカミーユ・ボワテルは、フランスで200以上といわれるサーカス学校ピラ
ミッドの最高位、アカデミー・フラテリーニでサーカスを学んだ。
フランスにこれほど多くのサーカス学校ができたことには、理由がある。18世紀末に生まれフラ
ンスで発展した近代サーカスは、未知なるものや非日常を連れてくる、特別な存在だった。だが
映画やテレビが登場し、飛行機に乗って「日常の向こう側」をたやすく見ることができるように
なると、サーカスに歓喜する人々は徐々に減っていった。
 1970年、映画監督のフェデリコ・フェリーニは「道化師」という映画の中で、サーカスの「死」
について繰り返し語っている。サーカスは本当に、消えてしまうのか―?
 サーカスの火を消してはいけない。演劇界やフランス政府に、サーカスをめぐる新しい動きが
現れた。「生きながらえさせる」のでなく、「新しいサーカス」の魅力を生み出すのだ―。この
時代にサーカス学校が次々に誕生し、一般家庭の若者たちにも広く門戸が開かれた。カリキュラ
ムには、ダンスや演劇、音楽、美術などの専門家が招かれ、まさに総合芸術としてのサーカスが
生み出されていった。
 ヌーヴォー・シルクの世界では、技を見せるのが目的ではない。いわば、高い空中まで使って
表現する演劇やダンスとイメージしてもらうといい。サーカスではタブーとされた「技の失敗」
の概念もくつがえされ、十数メートルの高みから落下したり、手から玉が逸れていくさまを「見
せる」こともある。しかし、常に高さやバランスといった物理的な危険要素をはらむサーカスで
は偶然性に身を任せるわけにはいかないので、動きは綿密に計算され、体に叩きこまれる。
 こうしてみると、リメディアの舞台はヌーヴォー・シルクの究極の形といえるかもしれない。
あからさまな「技」は全く見えないが、演者は綱渡りのようにバランスをとり、小さな危険をす
り抜けていく。その瞬間だけが、次の瞬間を保証する。がらくたに満ちた世界をどうにかこうに
か切り抜けていく彼らの姿は、まさに、現代社会を生きる私たちの生きざまこそサーカスなのだ
と、暗に告げているように思えてならない。

ーーーーーーー

とてもスラプスティック、それを真剣にスペクタクルに演じている。
冒頭の屋台壊しは圧巻、フランス版ドリフ?
いくつかのショートストーリーが投げ込まれている感じ、すべて重力が中心にいる。
ハラハラドキドキになんかよくわからない感が放り込まれている。
そして最後に積み上げて。。。。
すごすぎてうまく言葉にできません。

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