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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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ハノイに常設のサーカスがあると聞きつけ、見てみたいと思った。
そこでWebサイトを検索し住所まで突き止めた。日航ホテルの目前で、公園の中!
しかしスケジュールがわからない。宿泊したホテルのコンセルジュにお願いして
何度か電話をかけれど全然繋がらない Orz
そこでとにかく現地に行ってみることにした。冒頭の写真は昼のサーカス劇場の様子。
劇場入り口らしき外側には次のようなイラストもあった。



劇場敷地内には次の彫刻が飾られていた。
人民芸術家 Ta Duy Hien 像らしい。



Ta Duy Hien さんはベトナムサーカスの祖なのね。
http://vi.wikipedia.org/wiki/T%E1%BA%A1_Duy_Hi%E1%BB%83n

だが劇場は生きている風情も見られない。劇場併設らしきレストランだけ営業されて
いたのだが、そこらへんのスタッフにはなしかけてもどうもうまく話が通じない。
まあ私がベトナム語話せないのがいけないのですが。。

ホテルに戻ってダメもとでWebサイトのはしっこに見つけたメールアドレスにメールしてみたら
返事が返ってきた!

--------------------
Dear Sir and Madam,
Thank you so much for your interest in our Circus programme.
We have every night show. it starts at 20pm on the Third, the Fourth, and The Fifth January.

The price is 150.000VND for each person
120.000 VND for each person.
The children under 3 is free.
I hope you will have a good time in Hanoi.
All the best to you and your dear.
Sincerely

Director's assistant
------------------

どうもありがとう!ということで3日の夜にGO!
この夜は劇場生きてました!
劇場手前のチケットブースでチケットを購入、ひとり15万ドン。
チケットブースは向かって左側の小さな小屋。




どうやら座席指定らしい。記号をついたチケットをゲット。
劇場入り口に入ると両側がサーカスの写真。



昨年にこちらで開催されたサーカスフェスティバルの際の写真のようだ。



そして客席入口からはいると、、



開演20分前なのにまだ何やら準備をしているのです。大丈夫?
客入れに何かをするという発想はないみたい。



この日はビデオ撮影かTV中継があるようで、たくさんのカメラがはいっておりました。





予定時刻から15分おして暗くなって開演!客はだいたい4割程度かなあ。
ちょっとさびしい、でも子供たちの声は大きい。



題名:Hanoi Central Circus
劇場:Hanoi Central Circus(67 Tran Nhan Tong, Hai Bà Trưng, Hanoi)
日時:2013年1月3日20:15-22:30
料金:15万ドン(約700円)
座席:D列6番(4列目、正面から3席右)
Web:http://www.vietnamcircus.com/default.aspx

番組:
  オープニング
  ティッシュー(男女ペア)
  Hand to Hand (男3人組)
  ボールジャグリング
  クラウン(水入り茶碗演奏とタップ)
  ロシアンバー
  犬の曲芸
  軟体
  綱渡り(男女ペア)
  熊の曲芸
  チャイニーズポール
  クラウン(演奏すると犬が楽譜をくわえて、、)
  くわえばち
  フープ
  梯子バランス(男女ペア)
  猿の曲芸


開演30分前にはほとんど人がいません。
物販はポップコーンとソーダなど食べ物のみ。
プログラムとかDVDとか道具とか売ればいいのにー。
この劇場は公園に隣接(公園内?)している常設のもので、
入口をはいってまっすぐいくと劇場客席となります。
オープニングは出演者全員の顔見世、なんだか楽しくなりそう。





番組の最初は男女ペアによるティッシュー。
ほとんどすべての番組が5-6分程度の短いものとなっており、
子供たちを飽きさせないようにしているみたい。



二つ目のHand to Hand は小さなテーブル上での男3人組。
当初はなんだかぬるい振付だなーと思っていたら、二人を同時に
抱え上げる技がいくつも、、これでみんな同じような体の大きさ
だから凄い。すごいのかぬるいのか悩んじゃうような演技でしたよ。





ボールジャグリングは3つから7つまで、ドラリオンの音楽を使い
ビクトルキーさんを彷彿とさせる演技。



クラウンは笑いを取るというより、真向からの芸、タップダンスと
茶碗によるメロディでした。これがかなり上手。



ロシアンバーは棒1本でジャンパーひとり、きれいなおねえさんが
くるくると飛んでは見得を切る!



犬の曲芸は定番のような出し物ですがやっぱりかわいい。



軟体のおねえさん、一見ふつうのスタイルなのにぐねぐねと。
最後は口で全身を支えて、逆エビで足の指で弓を引いて
バルーンを射抜きました。かっこいいです!



そこで暗転して綱渡りの装置を設置、男女ペアで飛んだりはねたり。
しかしなぜアメリカインディアンの演出?一つの綱の上に二人が
並んで同時に綱渡りをするのは初めて見ました。地味だけど難易度高そう。



次は熊の曲芸。この熊、いつも曲芸で見る熊とは種類が違うようです。
マレー熊??見事にバランスや自転車乗りなどの曲芸を決めていました。






チャイニーズポールは6人で、ポール間の飛び移りを含めてぴしっと決めてました。



次のクラウンは今度は笑いを取るパターン、バイオリンを演奏しよ
うとすると犬が楽譜をくわえて後ろへダッシュ!それを繰り返し、
犬が見事。そしてバイオリンの演奏が始まるとバイオリンがふたつ
に割れて中から砂が。。。

次はくわえ撥、くわえ撥と書いてしまいましたが、くわえていたのはナイフ、
その先でいろんなものをバランスするのです。
この番組が今回のショーの中で一番すごかった。
まずは五階茶碗のようなグラスの積み重ね。



次は大きな瓶を蹴り上げてキャッチ、まるで土瓶の曲のよう。



そして梯子を使って頭上のブランコに上ると、ブランコから足でぶら下がる形
にしてそれでもナイフの上でバランス!






そして最後はナイフの上でバランスしながら、ブランコを大きく揺らしていくのでした。
いやーびっくりです。



フープのおねえさん美人!



梯子バランスは梯子をバランスして上に載ってそこでの曲芸、男の上で女がまたバランス。



最後は頭の上に立ってリングのファウンテン。



トリは猿回し、竹馬や自転車、重量挙げを見事に乗りこなしていました。







ベトナムで常設劇場ということで、場末感あふれるステージを
期待していったのですが、動物の曲芸にアクロバットにジャグリング
ときわめて真っ当な出来でびっくりしました。これで700円は安い!
週末のみの上演のようなので、ハノイに来られる方でスケジュール
があう方は是非ご覧ください!

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題名:『ボンビックス モリ with ラッシュ』
劇場:世田谷パブリックシアター
日時:2012年11月23日19:30-21:10(途中休憩あり)
料金:4800円
劇団:インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンスカンパニー
座席:1階F列左より
URL: https://www.youtube.com/watch?v=88AwzGzxJt8
https://www.youtube.com/watch?v=TiJC8xqRYQM
★ポストトーク出演者決定!★
11月23日(金・祝) 森山開次(ダンサー・振付家)
解説:
 イスラエルを拠点に活動する、インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック
ダンスカンパニー。7年ぶりに当劇場に登場します。
 バットシェバ舞踊団でダンサーとして活躍していたインバルと、俳優・演出
家として映画や演劇の世界で才能を発揮していたアヴシャロムによって、92年
に結成された同カンパニー。イスラエルで数々の賞に輝くほか、イギリスのフ
ェスティバル「ダンス・アンブレラ」でベストアーティストに選ばれ、全英ツ
アーを行うなど、国外でも高い評価を得ています。
今回の来日公演は、新作『ボンビックス モリ』を、日本のファンのために特
別編成したスペシャルバージョンでおおくりします。〝ボンビックス モリ〟
とは、ラテン語で蚕の意味。繭のようにフワフワと暖かく、絹のようにしなや
かなダンスが繰り広げられます。『ゴールドフィッシュ』はファミリー向けの
ワンダーステージ。かわいらしいメイクや衣裳など、見た目にもキュートな彼
らのステージは、観客をとりこにするに違いありません。魔法のような時
間を体感してください。

『ラッシュ』
アメリカのフィジカルシアターグループ ピロボラス(芸術監督ロビー・バー
ネット)とのコラボレーションから生まれた本作は、まるでクレイアニメの
世界のようなあたたかさと愉快なシーンが満載。ビョークのPV「クリスタル
ライン」など数々の映像作品でアニメーターとして活躍するペーター・スラ
ツカが参加、インバル&アヴシャロムの舞台に新たなテイストをプラスして
います。

『ボンビックス モリ』
カンパニーの代名詞とも言える、カラフルでデコラティブなイメージを一新
する、白と黒のコントラストが特徴的な待望の最新作。人形劇場の舞台裏、
あやつり人形たちの秘密のおしゃべりを覗き見するような、そんな摩訶不思
議なドキドキに溢れています。タイトルの「ボンビックス モリ」とは、日本
語でカイコ(蚕)のこと。カイコのようにちょっとグロテススクで愛らしく、
繭のようにふわふわと、絹のようにしなやかなダンス。インバル&アヴシャ
ロムのニューワールドが私たちを包みます。

---------------

まずラッシュ。

最初に幕の前に防寒具で身をかためたおじさんが
でてきて、所在無げに何かをいいかけてはやめ、仕草と間でまず笑い。
そして開口 I lost my elephant. 場内どかんw
そしてバナナで電話、、これはモンティパイソンですか!
もうひとりでてきて、brother, でもWe are sisters.

舞台には裸電球がひとつぶら下がっていて、椅子が10脚円形に配置。
トランクを持った人、ワンピースを着たペア。男性ペアが
丸くなって座り、男女が別の動き、とにかく身軽でシャープ、
重力を感じさせない、ふたりをもちあげてくるくるくる。振り回しが
めちゃくちゃきれい。なんだか魔法みたい。
イスを持ったマスゲームが楽しい、一糸乱れぬ動き、揃い方に感心。
靴下を履いたら、まるでスケートリンクのように踊りだした!
空気イスのまま動く!本当に床の上のスケートですよ。
男が支えとなって女性がきれいにすべる、横では女ひとりですべりす
ぎて床をはいまわりっ。
最後は女を担いだじいさんがイスの上を歩いていくのに対して下で
男3人でイスをパスして道をつくる。
キャストの力量を演出家が見事に引き出しているのか、演出家の無茶
にキャストが見事に応えているのか。。また見たい。

「ボンビックスモリ」
日本語で「蚕」の意味があるそうです。
舞台背面に、幾つかの不規則な大きさの四角い穴がある黒い壁。
その中のひとつから足がにゅっとでているところから始まりました。
白っぽい全身タイツのような衣装を纏ったダンサーたち。
まるでかいこのような動き、そしてあたかも糸を紡いでいるような
動きに人形ぶり、まるで蚕の幼虫のように見えてきてしまいました。
紐に体を絡めたり、絡まれたり。
ダンサーが人形のようにも見えるけれど、ラッシュに比べるとどこか
グロテスクな感じ。ラッシュと全く違ったテイストでした。

なにこれすごーいと幕間に叫んでいるおねえさんあり
私も叫びたかった。それくらいインパクトがありましたよ。

終演後は、アヴシャロム・ポラックさんとダンサーで振付家でもある
森山開次さんによるポストトークがありました。
一杯メモしたのに電池切れでデータ紛失 Orz

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題名:LE NOIR ルノア -ダークシルク- THE DARK SIDE OF CIRQUE
日時:2012年10月31日19:00-21:10(途中休憩あり)
劇場:東京・品川プリンスホテル クラブeX  
料金:1Fアリーナ 8500円
座席:Eブロック 3 列 6 番(舞台右手ほぼ真横)
出演:
MC:Slvador Salangsang Jr.
Aerial Straps:Roman Tomanov
Duo Trapeze:RUSLANA BAZALI, TAISIIA BAZALII
Musk Juggling:Ruslan Dmytruk
Shape Spinning: Denis Ignatov-Radokhov
Cyr Wheel:David Matz
Roller Skate:Leandro Zefferino Micaelo, Ursula Naike Nunez Rossi
Rolla Bolla:Gediminas Pavlovicius
Hand Balance: Olga Alexandrovna Pikhienko
Hand to Hand:Yani Kostov Stoyanov, Valeri Lyubchev Tsvetkov
Aerial Lira:Thomas Worrell
Pas De Deux: Jean-Pierre Martin Charrat, Ludivine Furnon
Dancer: Elizabeth Marie Chestang, Michelle Leibrandt, Ash McCready
Executive Producer: Simon Painter, Tim Lawson
Director&Choreographer: Neil Dorward
作曲:Julian Wiggins
解説:
直径わずか4mの舞台で繰り広げられるライブ感たっぷりの
シルク・エンタテインメントが、東京で世界初公開!ナイト
クラブを思わせるシックなフロア、世界屈指のシルクアクト、
手を伸ばせば届きそうな劇場空間。これまでのシルクのイメー
ジを覆す、セクシーで洗練された世界観は、まるで異次元で
見る夢のよう。もっとリアルに、大胆に、そしてさらに刺激
的に―。
暗闇の中で輝きを増す、最新のシルク・エンタテインメント
『LE NOIR ルノア ―ダークシルク―』が、ついに禁断の
扉を開く…!




クラブの真中に円形の舞台を組み立てて後ろに花道を作り、
周りを客席で囲むという劇場つくりをしていました。
壁際にはソファ席、2階にはVIP席、ワインクーラーが並んで
いたようです。円形舞台の天井にはディスプレイがいくつも
あり、タイアップ先のCMを流し続けていました。
オープニングにはクラウンが登場、お約束?の客いじり。
そして天井から円形舞台の上に白い幕がおりてきて、それが
取り去られると中には白いコスチュームの男女が登場。床下
から出入りしていたようですね。いずれも下着姿といいますが、
大人の時間を感じさせます。おねえさんたちみんな美人。
組体操をしているコンビがいくつも、舞台の床は回転してどこ
からでも見やすくしている、、と思ったのですが床が回ること
はほとんどありませんでした。なぜだろう?
さて最初の曲芸は男性のエアリアルフープ、軟体やブラン
コのような使い方、そしてスピン。
次の場面は気分転換、西洋凧が宙をまいます、そして女性陣
は胡蝶の舞、飛んでる紙吹雪はちゃんと蝶の形をしていましたよ。
次はラート、ちょっと大きい?小さな円形舞台の上でラート
がスピンするのはかなりの迫力です、というかちょっと怖いかも。
緊張緩和にあたるものがが1番組ごとにはいっており、今度は
明滅する親指であたかも光の投げっこ。
次は男同士のハンドバランス、筋肉ぷるぷる言ってます。
次の緩和は、全員が赤いコスチュームに着替えて大きな旗を
振ったりダンスをしたり。ちょっとクラブカスケードもあり。
次に出てきたのは頭に白い仮面をつけた男、4つのバウンズを
始めました。バウンズは下を向いて行うのであたかも前をみて
ボールを見ないでやっているかのよう。一旦三個に減らして
6個まで。途中で仮面に目隠しをしてあたかもブラインドバウン
ズジャグリングを行っているかのようにみせかけていました。さ
ほど難しい技ははいっていないのですが演出で見事にまとめ
ていたという感じでしょうか。
次はマットを敷いて上空でツインはしご乗り。
空中ブランコはふたりでシンクロとハンドトゥーハンドをいろいろ。
互いの足をうまくサポートに使って動きまわるのがおもしろい。
ぶんとおちて足の甲同士でつかまえたのはおお!でもサポー
トが下についたのは別の芸でした。瞬きした一瞬に終わった?
なんだかよくわからなかった。。しくしく

2幕目は全員が黒いコスチュームにチェンジ。
今度は女性はシックな装い。男性は上半身裸です。
2幕最初は紐を2本でのエアリアル、まとめて片手に結びつけ
たり両手にわけて持ったり、吊り輪とティッシューの中間といっ
たところでしょうか。それにしてもすごい筋肉です。
次の男性は何やら仕組みがありそうなスタッフを持って
出てきました。空中に投げ上げると、正方形に1本対角線がは
いった形状に早変わり!それをぐるぐるぐるぐる回すのです。
スタッフスピンが派手になった感じ?
次のアイテムは組み立てると三角錐、底辺を持ってぐるぐる回
したり頂点を中心にぐるぐるしたり、照明と残像とで不思議な形
状に見えてくる不思議、最後は天井につるしてあった立方体を
ぐるぐる。体を半ばいれて回転させたり、手のひらや額で頂点
を支えたり。首にひっかけて回し続ける技もあり。三角錐よりも
より不思議な形状に見えてきました。
単に回すだけなのにかなり観客をひきつけていましたね。
次は舞台の上に台を置いてその台上でローラーバランス。
縦横5段まで。横になっているローラーの上でずずっとずらして
他のローラーに移すのが見せ場だったでしょうか
次は再度男女のハンドトゥーハンド、女性が小さい分振り回し
たり投げ上げたりする躍動的な技がよりみられました。
クラウンは曲芸の間にちょこまか出てはきているのですが、
最後は巨大バルーンを作ってその中に入ってしまうという芸、
中で服を脱いでいくのですw
トリは円形の台上でのローラースケート。
結婚衣装のふたりが脱いで行ってぐるぐる回るスケーティングに。
片足持ちや、足を首にひっかけてのスピン。そして最後は
ロープを使って首同士をつなぎ、体をスピンさせながらぐるぐる
回る。。この形態のローラースケート技を見るのは二度目ですが、
こういう小さな劇場でやると本当に迫力満点!

なんだかとても大人なサーカスを見た気分でしたよ。







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題名:K.ファウスト
劇場:世田谷パブリックシアター
日時:2012年10月13日13:00-15:50(途中休憩あり)
料金:8000円
座席:1階O列
作・演出・美術:串田和美
音楽:coba
出演:笹野高史、小日向文世、雛形あきこ、小西康久、さとうこうじ、
内田紳一郎、片岡正二郎、皆本麻帆、笹丘明里、広瀬斗史輝、
   近藤隼、佐藤卓、串田和美
サーカスアーティスト: ヴァネッサ・パウ、ヴァロンタン・ベロ、
   タンタン・オルゾニ、シャルロット・コリー、セシリア・マンフリーニ、ニコラ・ロングショー
ミュージシャン:coba、大熊ワタル、十亀正司、ギデオン・ジュークス、飯塚直子
解説:
21世紀のファウストを探して!
ファウストとはゲーテの戯曲が有名ですが、もともとは15、16世紀に
ドイツで実在したとされる人物。
錬金術の実験中に爆死した事で、悪魔と契約を交わしたファウスト博
士の伝説が生まれ、以降、民間伝承を通じて物語の題材となります。
クリストファー・マーロウ「フォースタス博士の悲劇」(16世紀)
ゲーテ「ファウスト」、トマス・マン「ファウストゥス博士」(19世
紀)手塚治虫「ネオ・ファウスト」(20世紀) etc…
串田和美は、人形劇や仕掛け花火の題材にもなり、様々な伝説が生ま
れた民衆本をもとに、21世紀の現代劇としての『ファウスト』を創作
しようと5年の歳月をかけ取り組んできました。自身が芸術監督を務
めるまつもと市民芸術館を拠点として、ワークショップを重ね、
2008年『ウル・ファウスト』(まつもと市民芸術館)
2010年『ファウスト イン茅野』(茅野市民館)
と、2年おきに上演しました。
この〈ファウストプロジェクト〉は様々な実験を重ね、サーカスアー
ティストと俳優、ミュージシャンたちとが融合した新しい世界――
まさに、見世物小屋的道化芝居を紡ぎだしてきました。
『ファウスト』を元にわたしたちのファウストを探す旅。この目に
映る世界の、脳髄の中を駆け巡る宇宙の、とりとめもない叙事詩の
ように。
ファウストとメフィストフェレスの架空の旅、なんともバロックな
彼らのロードムービー風の物語が始まります。
ストーリー:
ファウストという男がいた。彼は化学者であった。
だが彼が生きた時代、科学という概念は曖昧だったので、人々は彼
を錬金術師、占星術師、魔術師などと呼んだ。また彼の恩恵を受け
たことのない者たちは(ほとんどの人がそうだが)彼を大ボラ吹き、
ペテン師、詐欺師などと呼んでいた。
彼は星を見つめ宇宙の真理を知りたいと願った。生き物を見つめ生
命の神秘を知りたいと願った。物体を見つめ、新しい原子の誕生を
夢見た。だがそれらの欲望は渾然一体となって、彼を苦しめるばか
りであった。なにひとつわからない。なにひとつ理解することがで
きないということばかりがわかって来るのだった。
ある日ファウストは遊園地に迷い込む。
そこには賑わいの気配だけがあり、誰の姿も見えない。回転木馬の
ようなストリートオルガンの音楽。気がつくと袋のような仮面をか
ぶった人々に囲まれる。ああ、悪魔たちだなと、彼は直感する。こ
んな様子で彼はメフィストフェレスに出逢う――メフィストは曖昧
な謎のような言葉でファウストと契約をかわす。
24年間あらゆる欲望を満たすこと。若く精気に満ちた肉体。この世
の謎を解き明かすこと。24年間が過ぎたら、魂をメフィストに譲る
こと。――ファウストの掌から血が流れる。血の契約書。
メフィストとファウストがハイウェイの脇に、ヒッチハイカーのよ
うに立っている。
高速で通過する車の音。これが悪魔の旅か?どこが瞬間移動だ。
――ギリシア神話の絶世の美女ヘレナ、パルマ公国での狂宴、人工
生命体ホムンクルス、村娘マルガレーテとの出会い――
ファストとメフィストのロードムービー的旅は、時には物悲しく、
時には滑稽に続く。
そして、約束の時期が近づく――

--------------------------------------------

いかにも祝祭的な舞台。
ファウストとメフィストのロードムービーという感じでしょうか、
その合間合間に演奏と曲芸がはいります。
ファウストが笹野さん、メフィストが串田さん。笹野さん初めての
主演?オープニングシーンなどまるでお祭り。
バンドがでてて、ジャグリングをして、空中ではエアリアル。
ゴムを使ったブランコで足首をゴムにからめて客席めがけてダイブ
したときは客席からどよめき。途中で人形劇も登場。ドラゴンに乗
るところでは、後ろの幕をあけたら、巨大なドラゴンの鱗があって
びっくり。ま、筋書きは狂言回しのようなものであってもなくても、、
曲芸としては、ティッシュー、一丁ブランコ、フープ、クラブ、
ボール、鞭、フープのトス、ボール5個、芝居のキャストが3ボール
でパッシングを少し挑戦してました。
cobaさんの曲もよく、生演奏に芝居に曲芸と楽しいことを全部詰め
こんでパッケージにしてみました!というような舞台でしたね。
このような取組はもっともっと増えて欲しい。

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題名:門仲ジャグリングナイト Vol.17
劇場:門仲天井ホール
日時:2012年9月14日 18:30-20:00
料金:招待券でみました
座席:中央まんなかあたり
出演:
目黒陽介、 コルセ、 Tiger & Dragon & Bunny、 カーキ、 矢巻菜央,
Arlon Children

門仲天井ホールがクローズされるということで最終回、残念!
シガーの子達はさわやかで初々しい。楽しさがあふれる感じ。
コルセは楽しい、音ピタというか音にあうパフォーマンス。
Tiger & Dragon & Bunnyがすごかったのは足技!
私は『本を読めコノヤロウ』に乱入。いやー緊張で頭真っ白ですw
語るだけなら大丈夫と思っていたのにダメなもんですねえ。
ぐだぐだになってしまいましたが、観客の皆さんの温かい眼差しに
救われました。
最後の目黒さんがアーティスティックでかっこよかった。



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