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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:K.ファウスト
劇場:世田谷パブリックシアター
日時:2012年10月13日13:00-15:50(途中休憩あり)
料金:8000円
座席:1階O列
作・演出・美術:串田和美
音楽:coba
出演:笹野高史、小日向文世、雛形あきこ、小西康久、さとうこうじ、
内田紳一郎、片岡正二郎、皆本麻帆、笹丘明里、広瀬斗史輝、
   近藤隼、佐藤卓、串田和美
サーカスアーティスト: ヴァネッサ・パウ、ヴァロンタン・ベロ、
   タンタン・オルゾニ、シャルロット・コリー、セシリア・マンフリーニ、ニコラ・ロングショー
ミュージシャン:coba、大熊ワタル、十亀正司、ギデオン・ジュークス、飯塚直子
解説:
21世紀のファウストを探して!
ファウストとはゲーテの戯曲が有名ですが、もともとは15、16世紀に
ドイツで実在したとされる人物。
錬金術の実験中に爆死した事で、悪魔と契約を交わしたファウスト博
士の伝説が生まれ、以降、民間伝承を通じて物語の題材となります。
クリストファー・マーロウ「フォースタス博士の悲劇」(16世紀)
ゲーテ「ファウスト」、トマス・マン「ファウストゥス博士」(19世
紀)手塚治虫「ネオ・ファウスト」(20世紀) etc…
串田和美は、人形劇や仕掛け花火の題材にもなり、様々な伝説が生ま
れた民衆本をもとに、21世紀の現代劇としての『ファウスト』を創作
しようと5年の歳月をかけ取り組んできました。自身が芸術監督を務
めるまつもと市民芸術館を拠点として、ワークショップを重ね、
2008年『ウル・ファウスト』(まつもと市民芸術館)
2010年『ファウスト イン茅野』(茅野市民館)
と、2年おきに上演しました。
この〈ファウストプロジェクト〉は様々な実験を重ね、サーカスアー
ティストと俳優、ミュージシャンたちとが融合した新しい世界――
まさに、見世物小屋的道化芝居を紡ぎだしてきました。
『ファウスト』を元にわたしたちのファウストを探す旅。この目に
映る世界の、脳髄の中を駆け巡る宇宙の、とりとめもない叙事詩の
ように。
ファウストとメフィストフェレスの架空の旅、なんともバロックな
彼らのロードムービー風の物語が始まります。
ストーリー:
ファウストという男がいた。彼は化学者であった。
だが彼が生きた時代、科学という概念は曖昧だったので、人々は彼
を錬金術師、占星術師、魔術師などと呼んだ。また彼の恩恵を受け
たことのない者たちは(ほとんどの人がそうだが)彼を大ボラ吹き、
ペテン師、詐欺師などと呼んでいた。
彼は星を見つめ宇宙の真理を知りたいと願った。生き物を見つめ生
命の神秘を知りたいと願った。物体を見つめ、新しい原子の誕生を
夢見た。だがそれらの欲望は渾然一体となって、彼を苦しめるばか
りであった。なにひとつわからない。なにひとつ理解することがで
きないということばかりがわかって来るのだった。
ある日ファウストは遊園地に迷い込む。
そこには賑わいの気配だけがあり、誰の姿も見えない。回転木馬の
ようなストリートオルガンの音楽。気がつくと袋のような仮面をか
ぶった人々に囲まれる。ああ、悪魔たちだなと、彼は直感する。こ
んな様子で彼はメフィストフェレスに出逢う――メフィストは曖昧
な謎のような言葉でファウストと契約をかわす。
24年間あらゆる欲望を満たすこと。若く精気に満ちた肉体。この世
の謎を解き明かすこと。24年間が過ぎたら、魂をメフィストに譲る
こと。――ファウストの掌から血が流れる。血の契約書。
メフィストとファウストがハイウェイの脇に、ヒッチハイカーのよ
うに立っている。
高速で通過する車の音。これが悪魔の旅か?どこが瞬間移動だ。
――ギリシア神話の絶世の美女ヘレナ、パルマ公国での狂宴、人工
生命体ホムンクルス、村娘マルガレーテとの出会い――
ファストとメフィストのロードムービー的旅は、時には物悲しく、
時には滑稽に続く。
そして、約束の時期が近づく――

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いかにも祝祭的な舞台。
ファウストとメフィストのロードムービーという感じでしょうか、
その合間合間に演奏と曲芸がはいります。
ファウストが笹野さん、メフィストが串田さん。笹野さん初めての
主演?オープニングシーンなどまるでお祭り。
バンドがでてて、ジャグリングをして、空中ではエアリアル。
ゴムを使ったブランコで足首をゴムにからめて客席めがけてダイブ
したときは客席からどよめき。途中で人形劇も登場。ドラゴンに乗
るところでは、後ろの幕をあけたら、巨大なドラゴンの鱗があって
びっくり。ま、筋書きは狂言回しのようなものであってもなくても、、
曲芸としては、ティッシュー、一丁ブランコ、フープ、クラブ、
ボール、鞭、フープのトス、ボール5個、芝居のキャストが3ボール
でパッシングを少し挑戦してました。
cobaさんの曲もよく、生演奏に芝居に曲芸と楽しいことを全部詰め
こんでパッケージにしてみました!というような舞台でしたね。
このような取組はもっともっと増えて欲しい。

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