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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:みつあみの神様
劇場:シアターグリーン BOX in BOX THEATER
日時:2020年3月18日14:00-15:10
料金:前売3800円
座席:2列目上手
劇団:人形劇団ひとみ座
原作/「みつあみの神様」今日マチ子(集英社刊)
脚本・演出/叶雄大
演出協力/松本美里 
人形美術・舞台美術・衣装/小川ちひろ
作曲/横手ありさ
照明プラン/森下勝史
音響プラン/三坂龍輝
美術進行/若狭博子
舞台監督/田中弘映
演出助手/西田由美子
制作/石井セリ、吉村衣世、中西優樹、坂田尚
出演:山下潤子、田中弘映、鈴木文、松島麗、前島千尋
日比英理子、末永快、安藤麻衣、田川陽香、加藤埜明、
佐藤綾奈
ものがたり:
海辺に佇む小さな家に、“あの日”からひとりぼっちになった、
みつあみの少女が暮らしている。
少女の素朴な生活は、洗濯バサミや石鹸、枕、目覚まし時計、
ゴム手袋にぬいぐるみといった沢山の「モノ」に囲まれている。
「モノ」たちは、一日中ガヤガヤとおしゃべりをしている。
少女のこと、この世界のこと、そして命のこと・・・。
少女を取り巻く一見平穏な世界には 残酷な秘密が隠されていた。
「モノ」たちを通して、明らかになっていく物語。

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コロナ対策のため、指定席を解除してとびとびに客を配置していました。
そして観客は全員マスク、その上劇場に入る段階で全員アルコールによる消毒。
客の入りは3割といったところでしょうか。制作の皆様ご苦労様です。

舞台は左右に海岸らしく砂地がもりあがり、奥が青い海。
開演すると紗幕がおりてきて、舞台奥全面が暗い海の中になりました。
その中に漂うのはクラゲ、魚、そしてハサミ、歯ブラシ、ぬいぐるみ、机、ポスト、、
まるで震災の後みたい。そして文字がばらばら出てきて整列して作品タイトルに。
横から照明をあて、後ろは暗くすることであたかも物が自在に動き回っているかのよう
な雰囲気をだしています。
そこから舞台は海岸に戻って、人間のおねえさんが洗濯物を干しにきました。
リアル人間の登場人物はこのおねえさんひとり、このおねえさんは人形形態にもなりました。
干してある洗濯ばさみが、奥の暗幕?内に巨大になって登場、そこで白ハサミvs赤ハサミ
の戦い!洗濯ばさみの合体技はまるで10本アニメのよう。
いろんなアイテムが意識をもって自ら動くのですが、見方よっては付喪神みたい。
そして時々、放射能防護服らしきものを着た人がそれらのアイテムを拾いにきて。。。
後半はヒトの人形が男女二人出てきます。実はここは隔離された地域で、人間臓器を
提供するための工場だったということが発覚します。外部では人間は奇形ばかりで
臓器の供給を必要としている。彼らはここから逃げようと奮闘しますが、
あと一歩のところでお姉さんは挫折。。だが外に出られても。。。
かなりダークな内容でいろんなことを示唆しながらも、人形劇として見ていて
おもしろいという見事なつくりでした。

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題名:NUFONIA MUST FALL
劇場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
日時:2020年1月18日18:00-19:20
料金:6800円(招待券)
座席:1階4列15番(4列目センター)
出演:Kid Koala / Afiara Quartet / Directed by K.K. Barrett
URL:https://www.youtube.com/watch?v=vwd_DGN3v6o
詳細:NUFONIA MUST FALLとは、
モントリオールに拠点を置く、世界的に有名なDJ、音楽プロデューサー、
作曲家、グラフィック小説家であるKid Koala(キッドコアラ)と
オスカー賞にノミネートされた美術監督のK・K・バレット監督が手掛ける、
現代的でありながら原始的な非言語で楽しめる「マルチメディア パペットショー」
舞台上に設置された12を超えるミニチュアステージと40体の人形を操り展開される物語。
演劇、撮影、編集、ターンテーブルとピアノ、弦楽四重奏楽団の要素が合わさり、
15人の出演者によってリアルタイムで繰り広げられ「全てがその場で同時進行する」
という革新的なライブ体験です。
孤独なOLと、都会の喧騒の中で自身の声をみつけようとしている古びたロボットの
運命のラブストーリー
愛する人や家族と、または初デートに最高のエンターテインメントをお楽しみください。

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とても珍しいものをみせてもらいました。
開演前撮影可、終演後は舞台に上がって撮影可でした。
入場時に物語に関係する絵が描かれたビンゴカードが配られました。
開演前にこれでまずBINGO!そして舞台開始!
舞台上にはいくつもの人形劇のセットが組み立てられています。
そのセットを使って人形劇をリアルタイムで撮影して、舞台上方の画面に投影するのです。
舞台上のギミックは日本化されており、看板には白木屋とかHISとかNRTとか。。
オープニングは街並のミニチュアを上空から撮影した雰囲気の映像から。。
ミニチュア映像撮影の技術はすばらしく、映像が白黒のせいもあるのか、とても小さな
セットとは思えない雰囲気がでています。カメラも何台も使用しています。
主人公はロボットと女性の博士、登場人物は4人くらいなのですが、サイズが様々なロボット、
博士の人形が使われているので、リアルには一体何体あるのかわかりません。
ロボットかわいい、そして敵役?の進化型ロボットもかわいいのです。
物語としてはボーイミーツガールならぬロボットミーツガール、そしてそのロボットは
進化型ロボットによりリストラされ、ガールはその進化型ロボットの発明者だった!
というわけで色々よじれるのですが、最後はハッピーエンド。
伴奏は弦楽四重奏にキーボードと豪華な生演奏。
とても大人数のスタッフによって現在進行形の人形劇を提供してくれたわけです。
幸いなことに前方でつぶさにみることができましたが、このショーは前方座席でないと
真の面白さを味わえないと思いました。
終演後は舞台上でセットや人形を間近に見ることができました。
撮影可、人形かわいいです。

https://photos.app.goo.gl/8jTn4kCKsW8cv47v8


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題名:説経「愛護の若」より 「恋に狂ひて」
劇場:横浜ボートシアター
日時:2015年4月11日14:00-16:40(途中休憩あり)
料金:前売り4000円
座席:左側2列目
劇団:横浜ボートシアター
脚本・演出・人形・仮面:遠藤啄郎
節付け・弾き語り:説教節政太夫
演奏:松本利洋 村上洋司 リアルマッスル泉
出演:玉寄長政 吉岡紗矢 近藤春菜 綾香詳三 柿澤あゆみ 奥本聡
物語:
平安時代、嵯峨天皇の御世。公家二条蔵人清平の一人息子「愛護の若」
は、母の命と引き換えに授かった観音の申し子であった。しかし継母
「雲居の前」に懸想せられ、父親からもうとまれ、霧降の滝に入水自
殺してしまう。雲居の前も愛護の若の父に簀巻きにされ滝に入水。
後に龍の姿となり「愛護の若」の死骸を頭上に載せ現れる。そして、
愛護の若に関わった人々108人すべてが霧降の滝に身を投げ、果てるの
であった。

鋼鉄の船内に作られた金と黒の空間。
そこに登場する数々の動かない依り代としての人形達。
その人形に語りかけ、ともに踊り嘆く演者達。
船内に今浮かびあがる中世絵巻。
再演には新たに森田守恒の振付けが加わり、
より険しい山や森、風となる演者達の体。
又、音楽も初演にくらべ、より過去・現在・未来とが激しく交差し、
美しい十五才の少年の悲劇をうたいあげます。
進化し続ける横浜ボートシアターの舞台に是非お出掛け下さい。
心よりお待ちしております。



劇場の位置は内緒、ある駅前で集合した後20分ほど歩いて劇場まで
たどり着きました。そこは海の上、ボートの中!靴を脱いでボートに
はいって鑑賞です。トイレはボートの中にはなく、埠頭をずーーと
歩いていきます。トイレまで車での送迎もありました。
奥に長い舞台、後ろが一段高くなっていてバンド。右手に説教師、
左手にはドラムとかエレキがいるようだが私からは見えません。
前説では、説教はわからないではなく感じで聞き取ってください
説教は大道で語っていました、庶民が聞いていました
気にしないで聞いてください、体で感じてください。

動かない50cmの人形(背中に取ってつき)をもって語りはじめ
ました。厚紙で作った円錐形の胴体の人形です。見ていると船は
微妙にうねります。物語は息子に横恋慕した継母が逆恨みをする、
恋に狂った女のおかげで愛護の若は苦渋の旅を強いられる、
というもの。操る人も表情みせて演技しています。
宝比べから子比べにいって、クライマックスでは108人の身投げ!!
説教節とあいまってすごい世界です。

カーテンコールでは人形が並べられ、近寄ってみることができました
とても興味深い体験でした。

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題名:古典人形芝居の世界
劇場:小金井市民交流センター 小ホール
日時:2015年3月3日14:00-16:45
料金:2500円
座席:左側後方
劇団:結城座
出演:十二代目結城孫三郎、結城千恵 ほか結城座人形遣い
演目:
「三番叟」さんばそう
結城座に最も古くから伝わる演目の一つ。五穀豊穣を祈って舞われるおめでたい演目で、農事に
関わる様々な意味を持った動きが出てきます。今回は、糸で操られた人形が「もみだし」と呼ば
れる動きの激しい場面を上演しますので、その舞の美しさなどにご注目ください。
「寿獅子」ことぶきじし
こちらも結城座に最も古くから伝わる演目の一つ。獅子の吠え声は厄を払うといわれ、お正月や
祭りで舞われる獅子舞。結城座の獅子舞では、のどかな獅子、蝶を追う獅子、逃げられて怒り狂
う獅子の様子を人形が演じます。通常使われる手板(操作板)とは違い、動物型の特殊な手板を
使っています。この特殊な手板を駆使した圧巻の技による獅子舞をお楽しみください。
「千人塚」せんにんづか
坊主が千人塚を通ろうとすると、いたずら好きな幽霊がやれ通すまいと邪魔をしますが…。人形
遣いがセリフを言う結城座ならではの、軽妙なセリフの掛け合いによる、滑稽なお芝居です。骸
骨の頭と手足胴体が、暗闇の中でバラバラになったりくっついたりする骨寄せ(こつよせ)と呼
ばれる仕掛けも見どころです。
「綱館」つなやかた
中世に実在した武士 渡辺源氏綱(わたなべのげんじつな)の武勇譚を舞踊化したもの。綱は、悪
鬼茨木童子(あっき いばらぎどうじ)と戦い、腕を切り落としたが、陰陽師から、7日7晩の間、
館(やかた)にこもり誰も入れずに物忌みせよと告げられる。そこへ育ての伯母 真柴(ましば)
が遠方から訪ねてくるが…。人形たちによる、緊迫感溢れ、迫力ある立ち回りをご堪能ください。

終演後 バックステージツアーと人形の体験
380年続く人形芝居の歴史や、人形の仕組み、遣い方についてのレクチャーを行います。
世界にただ一つといわれる日本の江戸糸あやつり人形の動かし方などが、実際の人形を遣って体験ができます。
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典型的な番組を上演したのち、レクチャーとバックステージツアー。
まずは糸操り上演。
三番叟、きれいにお辞儀、所作がきれい。
寿獅子、ちゃんと二人獅子でうしろひょっとこのお面をつけてました。
獅子舞をおもしろおかしく演じてくれます。
千人塚は幽霊と坊さんのかけあい、骨になって相撲、手足と頭がばらばらになって踊る!!
そして最後の綱館では人形の宙乗り!!

後半は人形浄瑠璃の解説。
説教浄瑠璃の語りに糸操りが合体。
9代目が人形遣いにせりふを言わせた。これでレパートリーが増えた。
人形につける糸の数は様々、1本から40本。
操作盤:手板、ひき糸:ぴんとはっている糸、あそび糸:ぶらぶらな糸。
左右の足がシーソーの形でつながっており、もうひとつのシーソーが人形の顔。
顔は日本独特で首を回せる、あごを出せる形になっている。
男は箱胴、おんなは提灯型なのだそうです。
最後にバックステージツアーということで舞台の構造と様々な人形たちを鑑賞。
彼らを使えるようになるとかなり楽しいだろうけど、道は険しそう。。

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題名:オールドリフレイン
劇場:座・高円寺2
日時:2014年10月5日14:00-
料金:賛助会員料金5000円
座席:E列17番 5列目右ブロック
劇団:結城座
脚本・演出:渡辺えり
人形美術:宇野亞喜良
舞台美術:伊藤雅子
照明:宮野和夫
音響:城戸智行
舞台監督:榎太郎
演出助手:石田恭子
人形美術助手:野村直子
出演:結城孫三郎、結城千恵、荒川せつ子、結城育子、結城数馬、岡泉名
   柴田恵、真野東洋、田中友紀、湯本アキ
客演:久野綾希子、菅野久夫、紺野相龍、立花弘行、鹿野真央(文学座)
特別出演:田中純

あらすじ:
原作は、再評価が高まる尾崎翠の「第七官界彷徨」です。
老女が一人、屋根裏部屋で歌を口ずさんでいる。彼女は「戀(こい)」を待ちながら、
人々に忘れ去られた作家である。周囲には骸骨が現れ、死へと誘う。やがて老女が眠り
につくと、トランクを抱えた男と大阪の少年がやってくる。男はトランクに戀を閉じ込
めていた。そして若き日の「私」小野町子は、人間の「第七官」に響く詩を書きたいと
兄たちと同居します。
その二人の兄は、患者に恋した精神科医 一助、苔の研究に没頭する 二助。さらには、
従兄弟の三五郎。町子は三五郎に心惹かれてしまいましたが、彼は林子に心奪われてい
ます。町子の恋の行方は、苔の研究に使うウンコ鍋の匂いと共に彼女の夢の中へ。そし
て兄たちも町子の夢の中へ巻き込まれます。彼らたちは、亡者と生者の世界を彷徨いな
がら三本足のワルツ、蚊男など、刺激的なメタファーとともに、時空を越え、ルーマニ
アまでぶっ飛びます。
一方、屋根裏部屋では、クライスラーの名曲を練習する楽士たちがいます。決して来る
ことのない明日の本番のために、寝ずに練習を続けています。
多重構造の世界で「第七官」に響く人形たちが、花粉が吹き荒れる屋根裏部屋で躍動し
ます。

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満員です。
多少前方に傾いた舞台。真ん中に肘掛けつき椅子。
両サイドにもいすがあるが、蜘蛛の巣がかかっている。後ろは襖ととびら、それに紙を
ぺたぺたはりつけた壁、壁には大穴、その後方には段ボールで作ったような木。左側には階段。
戯曲は渡辺えりこさんがかかれたもの。渡辺えりこグッズが販売されていました。
物語は悪夢を見ているような雰囲気、くるくる回る人形、骸骨が出て、鏡にいって、うんこが。。
ルーマニアまで飛んでいって、、もう凄かったです。これを人形劇でやるんだからどんだけ
シュールなんだ!って感じです。
別世界に飛ばされた気分でした。
劇場に作者の渡辺えりこさんがこられていて、カーテンコールで挨拶されていました。

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