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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:SHOW BOAT(in concert)
日時:2008年6月10日20:10-22:20(途中休憩あり)
劇場:Carnegie Hall
料金:1-st Tier 140USD+Web手数料6USD
座席:1-st Tier Box 25 Seat 8(2階中央右よりBOXの一番後方席)
作曲:JEROME KERN
作詞・脚本:OSCAR HAMMERSTEIN II
オーケストレーション:Robert Russell Bennett
Concert Adaptation:Doug Wright
出演:
  Becky Ann Baker (Parthy Ann Hawks)
  Carolee Carmello (Julie LaVerne)
  Alteouise deVaughn (Queenie)
  Gregg Edelman (Steve Baker)
  Nathan Gunn (Gaylord Ravenal)
  Jonathan Hadary (Cap'n Andy)
  Gavin Lee (Frank Schultz)
  John Bedford Lloyd (Vallon)
  Alvy Powell (Joe)
  Celena Shafer (Magnolia Hawks)
  Megan Sikora (Ellie May Chipley)
  Carly Rose Sonenclar (Kim)
  Marilyn Horne(Lady on the Leves)

Orchestra of St. Luke's
Show Boat Ensemble
  Francesca Zambello, Director
  Paul Gemignani, Musical Director
  Musical Staging by Robert Longbottom
  Acme Sound Partners, Sound Design
  Gregg Barnes, Costume Consultant
  Alan Adelman, Lighting Designer
  S. Katy Tucker, Video and Projections Designer
  Tara Rubin, Casting Consultant
 
曲目:
ACT I
Overture / Orchestra
Scene 1: The magnificent Show Boat, docked in Natchez on the Mississippi, 1880s
"Cotton Blossom" / Ensemble
Parade and Ballyhoo / Cap'n Andy and Ensemble
"Where's the Mate for Me?" / Ravenal
"Make Believe" / Ravenal and Magnolia
"Ol' Man River" / Joe and Ensemble
Scene 2: The kitchen pantry on the Cotton Blossom
"Can't Help Lovin' Dat Man" / Julie, Queenie, Magnolia, Joe, and Ensemble
Scene 3: The auditorium of the Cotton Blossom, next day
"Mis'ry's Comin' Aroun'" / Queenie and Ensemble
Scene 4: Box office, on foredeck
"Life Upon the Wicked Stage" / Ellie, Frank, and Ensemble
"Queenie's Ballyhoo" / Queenie and Ensemble
Scene 5: The auditorium and stage of the Cotton Blossom
Scene 6: The deck of the Cotton Blossom, nighttime
"You Are Love" / Ravenal and Magnolia
Scene 7: The Cotton Blossom, decorated for a wedding party
Finale: Act I / Ensemble

ACT II
Scene 1: The Midway Plaisance at the Chicago World's Fair, 1893
Entr'acte and Opening to Act II / Ensemble
Scene 2: Magnolia and Ravenal's suite at the Palmer House in Chicago
"Why Do I Love You?" / Ravenal and Magnolia
Scene 3: The Cotton Blossom, on the levee at Natchez
Scene 4: A room on Ontario Street, typical second-class boarding house of the day, 1904
Scene 5: The Trocadero Rehearsal Room, that evening
"Bill" (lyric by P. G. Wodehouse and Oscar Hammerstein II) / Julie
Scene 6: St. Agatha's Convent
Service and Scene Music / Ensemble
Reprise: "Make Believe" / Ravenal and Kim
Scene 7: Back at the Trocadero
Reprise: "Can't Help Lovin' Dat Man" / Magnolia
Scene 8: The lobby of the Palmer House Hotel
Scene 9: The Trocadero that very night
"Goodbye, My Lady Love" / Frank and Ellie
"After the Ball" (by Charles K. Harris) / Magnolia
Reprise: "Ol' Man River" / Joe
Scene 10: The Ziegfeld Follies
Reprise: "You Are Love" / Magnolia
Scene 11: On the Show Boat
Reprise: "You Are Love" / Ravenal
Finale / Ensemble


Gavin Lee が出演するということで極一部の人には有名な
ShowBoatコンサート版を見てきました。この一夜限りのイベントです。
満員です。外にはチケット譲ってほしいというおばさんが立っていました。
4時間前ならWebでチケット売ってたのよ>おばさん

本来ならば高いチケットは全て食事と抱き合わせ販売(1000USD-2500USD!)
なのですが、キャンセルがでてきたみたいで当日の夕方に一番高い
1-st Tier(2階席)のセンター近くをチケットのみ購入!
購入はカーネギーホールWebサイトによってです。
チケットのみでも140USDと高いのですが、抱き合わせの食事ってどんなものが(?_?)
チケット単独販売はDress Circle(4階席)以上のみでした
PDFの申込書をみたところ、1000USDの席は3階席ボックスまたは1階席端で
804USD is tax deductible と書いてありました。なるほど、チケット代が100USD,
食事が100USDで残りがカーネギーホールへの寄付なのですね。
2500USDは1階席中央で2274USDが寄付。
エート、この申込書では1-st Tier をとるにはBOX単位(8名)で買わなくちゃ
ならなくて、25000USD(23080USD is tax decutible)もかかるのかー。
実は私が座ったボックスのほかの人も、キャンセルがでたからとてもラッキーだったのだ
ということを話していましたよ。

私はクラシックを聞く趣味はあまりないので(もちろん暇があれば聞いてみたいと
思うのですが、NYにいれば舞台を見るのに忙しいし、、)カーネギーホールに
はいるのは初めて。DressCircleから先は入り口が分かれています。正確には
外側の階段からはどの階へもいけるらしいのですが、あえてそちらを通って
下層階へ行くひとはいないようです。3階にはちょっとした博物館があります。
ロビーには演者の写真等が飾ってあります。ロビーにはてんこもりのキャンデー
があってどうやらご自由におとりくださいということのようです。4階・5階は
客席がかなりの急角度になっているようです。5階の後ろだと相当遠いと
思います。1階席の上に2階席(1-st tier)はかぶさっていません。1階席が
終わった後ろに2階席がある形です。1-st tier は全てBOXで、後ろに小さな
控えの間があり、コートをかけられるようになっています。これはMETと
同じつくりですね。

客層はお年寄りが圧倒的。チケット代高いからでしょうねえ。1-st tier では
私がほとんど最年少だったような気がします。もっとも米国人の歳はわからん
のですが。1階席を見てもお年寄りが多く、観客の平均年齢が60を超えていても
驚かないといったところです。私の席から見えない、4階・5階だとどうなの
かなあ。入り口での状況をみたところではさほど1階と変わりないような気もします。
ぴしっと決めた格好をしている人はなかには少しいる、くらいで想像して
いたよりずっとカジュアルな姿ばかりでした。さすがにショートパンツは
いませんでしたけど。

舞台の上にはオーケストラが50人規模、右側後方に黒人合唱団、左側後方に白人
合唱団、双方20名くらいずつ。そしてキャストは20人超え。
合唱団は時々前に出てきて、キャストの近くで歌ったり、群集となったりしました。
舞台の後ろにはイラストが投影されて場面をあらわしていました。
キャストはコスチュームを着て、オーケストラの前で歌ったり演技をしたり。。
マイクが等間隔に並べられており、適当に動き回ってはマイクの前に立って
歌うという形でした。
この作品は人種差別問題を扱ったかなり重いミュージカルなのですね。
94年に初めてNYにきたとき、ガーシュインでやっていたのを
覚えてます。あの時見ておけばなあ。。。。

キャストの中にオペラ歌手がまざっています。Joe, Queenie, Gaylord, Magnolia
が全てオペラ歌手。いやはやすごいとしかいいようがないですわ。
Joe と合唱団のOl Man River はもとより、Queenie と合唱団が歌う"Mis'ry's Comin'
Aroun'"もショーストップの拍手。Magnolia のソプラノ、Gaylord のバリトンも
ミュージカルというよりオペラの雰囲気が漂ってましたよ。
Julieの"Bill"もすごく良かった。ショーストップです。
Frank と Elliee のコンビは歌とダンスのバランスがよくて、このコンビですぐに
売り出せる感じw。二人ともとってもコミカルな動き。ダンスはもっぱら帽子を使った
ものなのですが、もって踊るだけではなく取り合いをしたりかぶせあいをしたり、
コンビ芸も非常にスムーズにダンスにはいってます。ランアラウンドしながらテイク
アウトといったところです。いわゆるハットジャグリングの技は手の先から腕を転が
して頭にかぶるというパターンしかやりませんでしたが、持ち替えたりかぶるだけで
かなりの魅せ方ができるのだなあと妙なところで感心してました。ダンサー8人と
あわせて10人での帽子を使ったダンスは圧巻でした。ちなみに帽子はいわゆる
かんかん帽です。
物語のクライマックス付近でLady on the Leves登場、登場しただけで大拍手でショー
ストップ。台詞を少し話しただけで去っていったのですが、また大拍手!プロフィール
を見るとこの方は50年を超える芸暦で数々の賞をとっていらっしゃるようです。

本当に贅沢な舞台をみたと言えるでしょう。オペラ歌手のミュージカルというのも
また見てみたいものです。でもオペラ歌手だと連日公演できないのよねえ。

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