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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名: 清水ひとみの大女優宣言vol.3
副題:「原節子に進路を取れ」「緑魔子は二度ベルを鳴らす」「羊たちの岩下志麻」
日時:2006年2月19日16:00-18:10
劇場:新宿ゴールデン街劇場(東京都新宿区歌舞伎町1-1-7 マルハビル1F)
料金:前売2000円
座席:最前列左端から2番目
劇団:WAHAHA本舗
演出:喰始
作:石森史郎、勝栄、貞岡秀司(Last Brand)
出演:清水ひとみ、省吾(ポカスカジャン)、唐沢俊一(うわの空・籐志郎一座)、佐藤祐一(希楽星)

ネタバレはいってます。





新宿ゴールデン街に来るのは2度目、こんなところに劇場があるなんて知りませんでした。
花園三番街と五番街の間でゴールデン街の外側に向かって入り口があります。
超満員でした。立ち見も出ていた模様。普通なら6列*8人くらいのキャパシティなのでしょうか。
前説で膝送りを何度か、社長の喰始さん自らが客入れの陣頭指揮をされていました。
普通の前説以外に、「人の熱気で暑くなりますから、今のうちに脱げるものは脱いでおきましょう。
そうすれば左右も楽になります」たしかに外は寒いし、その格好のままでは暑くなりそう。
私はこんなこともあろうかと?Tシャツ姿になっての観劇。
前説で「Vol1,2を見たことがあるひと?」ひとりしかいません(^^;)他のWAHAHAの公演を見たことを
あるひとも2割程度、ではこれだけ詰まった客は客演の男優を見に来たの?
開演前の舞台には人形が4体飾ってありました。これらは出演者を見立てたもので、ウサギが
清水さん、ひげおやじが唐沢さん、ライオンが佐藤さん、ヒデヨシが省吾さんなのだそうです。
これはWAHAHAの舞台で恒例で「頭飾り」と呼んでいるとか。
開演前のアナウンスで「この舞台は3つの作品からなっています。暗転で話が終わりますが、どの
暗転で話が終わったのか切れ目がわかりにくいため、お客さんが拍手をしそこねています。
とくに一話の終り。終わったなと思ったら拍手をしましょう、また一話には笑いはありません」 
暗転のたびに拍手をすることになっちゃいました(笑)
一話は唐沢さん登場、私は唐沢さんの本はいくつか読んでますし、SFMの連載は楽しみに
してます。一話は、たしかにくすぐりはありますがどかすか笑わせる感じではありません。
ちょっとよい話って感じですね。心理学の教授のもとに夢分析を依頼にきた女子学生、
実は女子学生の夢の内容は、東京物語をベースに、ダリの柔らかい時計、マルグリッドの望郷、
モナリザの微笑、ジョンレノンが登場。死亡した母親が教授にあてた書きかけの手紙を
女子学生が発見して、教授からいろいろ探り出そうとしていたのでした。実はその書きかけは下書きで
手紙は届いており、教授と母親はずっと文通をしていたのです。そして病院にいる母親に娘の
状況を知らせていたということ。母親と教授は一度だけのデートを行ったことがある関係だったのです。
いろいろ聞き出そうとしていた女子学生が教授の手のひらで踊っていたということ。最後に
墓参りに連れて行ってほしい、で幕。これおわりちゃんとわかりますよ。
唐沢さんはよい声ですねえ。これはラジオ番組をやっているのもわかるなあ。清水さんは勝気な
女子学生を好演。
二話の前のアナウンスで「サブタイトルと劇の内容はまったく関係がありません、この作品には
本人の実話エピソードがはいっています」。たしかにこれは関係ないわー。
これはメンバーがどんどんやめて二人になってしまった劇団の役者のお話。
売れない役者ふたりでハムレット漫才でM1グランプリを取って起死回生を図ろうとします。
実はそれまでやっていた芝居も、風の谷のハムレット、とっとこハムレット、とかどこかの作品を
ぱくってハムレットをくっつけたもの。作家の男の方は自分のお笑い才能の無さにどよどよ。
何度か台本を書き直して演じてみては、その間にまたくよくよ。ネタはことごとくどこかで見たこと
があるようなものにハムレットを無理やりつけたもの。一話と違って笑いまた笑い。私が一番
気に入ったのはSMショーの台本「縄師のハムレット」尼寺へ行く前にイクのね。
シェイクスピアギャグ百連発(だっけな)もThe Complete Works of William Shakespeare(abridged)
を見ているみたいでおもしろい。シェイクスピアをあまり読んだり見たりしてないのが残念。
佐藤さんはほんとに顔が良く動いて、キャラがすっと変わっておもしろい。NHKの朝の連ドラにも
出演するそうで楽しみです。実話エピソードは、映画で撮影した登場全シーンをカットされた
という、、これはたしかに痛いね。
三話は普通のお見合いのシーンから始まります。最初は盛り上がらずに決めてしまおうとしていた
のですが、片方が自らの変態をカミングアウトして断ります。男は誰もいないところで釣りをしながら
露出が趣味だったのです。女も実は裸でジョギングをするのが趣味、全部脱いでも靴は履いてる
とか細かなところで意気投合して盛り上がっていくのですが、新婚旅行で二人で露出、と女が
言い始めて紛糾。男は露出は誰もいないところでひとりっきりでするものだ、ポリシーの違いから
喧嘩別れ。でもお互いにお互いを忘れきれず、互いに相手のテリトリを探し回るが出会えない。
トイレでばったりでくわす。男はトイレの中で全裸というのをやってみている最中でした。
もっと快感を味わうために、トイレから出たらとそそのかす女、そして出てくる男は全裸orz
舞台で裸体を見たのはSalome以来だなあ。でも男で筋肉がない裸はちょっと。。。
すったもんだでハッピーエンドなんですが、最初の盛り上がりがうまく言ってる割には後半部分
に多少無理があるような気がして残念。
2時間という時間がけっこうあっという間に過ぎました。久々に舞台を間近で見て
小劇場の雰囲気を味わいましたね。これで前売り2000円、当日2500円は安いです。
4日間しか上演しないのがもったいない。火曜までの日程で全日程SOLDOUTなんですが、
当日券を若干出しているようです。

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