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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:「遊園地3兄弟の大冒険」東京公演 ギンギラ太陽’s×東京ドームシティ
日時:2010年7月11日13:00-15:10
劇場:東京ドームシティ シアターGロッソ
料金:カンフェッティ割引4500円(定価5000円)アトラクション1回券付き
座席:G列35番(7列目右ブロック)
作・演出・被りもの製作:大塚ムネト
出演:
大塚ムネト、立石義江、杉山英美、上田裕子、中村卓二、古賀今日子、
中島荘太、石丸明裕、新田玄

ストーリー:(公式Webより)
物語の主人公は福岡県北九州市にある「到津遊園(いとうづゆうえん)」。昭和7年に
誕生した、老舗の遊園地は、不景気のために倒産しようとしていました。戦争も乗り越
え子供たちを支えてきた到津遊園は閉園を前に夢を見ます。その夢は、自分が主人公と
なって伝説の遊園地を目指す「冒険の物語」でした。

○面白増量ポイント1 追加取材による物語の増量
到津遊園の歴史、東京ドームシティの想いなどを追加取材し、これまで以上に「笑えて
泣ける」物語となりました。必見です。

○面白増量ポイント2 オマケミニ映像上映「キャラが到津遊園に行ったよ!」
現在の到津遊園の姿を、ギンギラキャラ達が取材し紹介するミニ映像です。
生まれ変わった到津を紹介します。

○面白増量ポイント3 ミニ作品「男ビルの一生」上演!
玉屋さんを主役にした「女ビルの一生」は、地元を知らない東京の方々にも大好評でし
た。 今回は、地元を代表する男ビル「岩田屋」の物語。九州で最初にターミナルデパー
トを作った「男ビル」の顔で笑って背中で泣いた一世一代の物語!


----------------



福岡を地元とする劇団が、福岡ローカルネタをひっさげて東京で再演!
8割くらいの入り。他の演劇と比べて男性、そして年輩の方が多い客席です。ひょっとし
てみなさん福岡出身?


開演前は撮影タイム、全身黒タイツ姿で西鉄バスの被り物を被ったキャストが客席内に
出現!全員総出で、写真撮影や握手に応じていました。こういうのっていいですよね。
毎回のお約束のようです。
「これからは撮るなよーほかの劇団にカメラ持っていくなよー」という前説入りました。



さて最初が短編「男ビルの一生」。
大道具はありません。小道具もほとんど被りものだけです。天神にある岩田屋と言う老
舗デパートの物語です。呉服屋だった岩田屋は明治時代に天神に移り、昭和にはいって
ビルを建てます。空襲におびえる戦争中はカモフラージュ塗装をし、物がない戦後も必
死で仕入れをして生き延びてきました。そして、嫁ビルとして買い取り仕入れを主とす
るZ-SIDEを開業するのですが、これが誤算、岩田屋グループ全体のピンチ!そのとき岩
田屋は本店ビルを売り、身をすてて嫁ビルを守ったということです。
登場人物は従業員とビル!岩田屋を知らなくてもけっこうおもしろいストーリーなので
すから、本物知ってる人にはすごく受けるのでしょうね。

ところで女ビルの一生ってあるんですか?そっちも見てみたい。

「男ビル」と「遊園地」の合間に登場したのが、「河童」。体は人形、顔は人間。
河童の語りでキャストの準備時間を稼ぎます。河童は岩田屋の地下にあるのだそうです。
「かっぱ三兄弟の冒険」の物語もあるそうなので機会があれば聞いてみたい。
旧岩田屋は現在パルコになっているとのこと。河童とパルコは縁があった!

「パルコのパはカッパのパ!
 カッパのパはパルコのパ!」

耳について離れませんw

さて本編【遊園地三兄弟の大冒険】

地元民ならよく知っている、到津遊園、香椎花園(かしいかえん)、大宰府遊園地(だざい
ふゆうえんち)が手を合わせて、(ネズミ)ランド・(ネコ)ピューロランド・(八景島)シー
パラダイスに立ち向かうという、ある意味とてもリスキーなお話。
物語は現実の世界と夢見の国の二カ所で進みます。

夢見の国では「頂点を極める浦安のネズミ」と「ライバルのネコ」が覇権争い。お客様
が持っている関連商品グッズで勝負!今回の対決は低い声で「ハ~ロ~」ネコの勝ち。
夢見の国を破壊しようとする彼らに、「到津遊園」「香椎植物園」「太宰遊園」の三兄
弟は、客から選ばれた「勇者キクチ41歳」と共に挑戦します。
ところが、現実の「到津遊園」は経営困難から閉園を余儀なくされます。昭和初期に開
園し、戦争時代の困難を乗り越えてきた「到津遊園」もとうとう閉園が決まってしまい
ます。夢の中では、パチもの(サザエぼん、なめちゃった、だんごさん兄弟)や後楽園
に助けられ、八景島やシーガイアやハウステンボスの妨害に立ち向かって行きます。後
楽園はジェットコースターの名付け親というつながりで助っ人として登場。JALも足を
ひっぱる役で登場(^^;)
とうとう、浦安のネズミにたどり着いた三兄弟、しかし、浦安のネズミから「夢見の国
を破壊するのはお前自身だ」と告げられます。夢見の国を破壊してたのは、夢を諦めた
「現実の到津遊園」だったのです。ショックを受けた到津遊園に浦安のネズミがとどめ
を刺したその時、地元住民の声(26万の署名)と無限の役所パワー=税金の力により形
を変えて復活することが決まります。
                  
初期の活躍、戦争の悲劇、戦後の復興、没落、そして未来への希望、という枠組みを被
りもので構築し、その中で人々の熱い思いを語るというスタイルなのでしょう。主人公
は人間でないものなのですが、そこに生活を営む人々の息吹が感じられます。ここが地
域密着型の劇団というものなのでしょう。
これ地元民だとめちゃくちゃおもしろいんだろうなあ。わたしでもうるっときちゃいま
した。この舞台はかぶりものの大衆演劇というべきものなのかもしれません。

写真は後楽園さんを後ろから写したものです。


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