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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:『講談マクベス夫人』-日英で語るシェイクスピア講談ー
劇場:アトリエ春風舎
日時:2020年12月20日15:00-16:20
料金:こまばアゴラ支援会員(前売り2800円)
座席:最前列中央
原作:シェイクスピア 
講談台本:工藤千夏
講談台本英訳:旭堂南春 
出演: 旭堂南春、旭堂南明(天明留理子)
舞台美術: 鈴木健介 
照明: 伊藤泰行
舞台監督: 中西隆雄
制作: 赤刎千久子
映像撮影: 深田晃司
主催:てんらんかい
番組:
 旭堂南明 宇治川の一番渡り
 旭堂南春 龍馬と勝海舟
 旭堂南明 講談マクベス夫人(日本語版)
 旭堂南春 講談マクベス夫人(英語版)

アトリエ春風舎にきたのは本当に久しぶり。10年以上経っているような気がします。
南明さんは青年団女優・天明留理子という二つ名をもつそうです。講釈師としては3年目。
最初の南明さんは、講談初めての人向けに短い修羅場を読みました。
次の姉弟子の南春さんは、龍馬が勝海舟を暗殺にいったが勝海舟に諭されて仲良くなる、という短編。
そして本編の講談マクベス夫人、最初に3人の魔女にあって、魔女と契約していたという筋書きで、ダンカン王暗殺のところが中心で、狂気に陥るところまで。
ほんとに見てきたように語ります。照明の効果もがんがん使っていて
まるで一人芝居みたい。悲劇というよりホラーより?
英語版は日本語版をほぼ直訳のようです。南春さんは、言語、文化、身振りが違う
とおっしゃっていられましたが、たしかに身振りも大きく、英語のほうがより
ビビッドに感じました。きれいは汚い とか原語になると美しいですからね。
わかりやすい英語での講談、また聞いてみたい。

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題名:TBS赤坂ACTシアタープロデュース 恒例志の輔らくご 
劇場:TBS赤坂ACTシアター
日時:2020年10月24日14:30-17:10(休憩あり)
料金:6000円
座席:1階G列16番(ほぼ中央)
出演:立川志の輔
演目:
  第一部 大忠臣蔵~仮名手本忠臣蔵のすべて~
  第二部 落語 中村仲蔵
解説:
2020年の演目は、第一部「大忠臣蔵 仮名手本忠臣蔵のすべて」、第二部「落語 中村仲蔵」をお送りします。
今年で9回目となります、落語「中村仲蔵」を楽しんでいただくための「志の輔らくご」としての工夫、それは「仮名手本忠臣蔵」全十一段を知っていただくことです。
そのために、第一部を「大忠臣蔵」と銘打ち、それぞれの段の解説を志の輔自らが浮世絵などの映像を用いて行います。歌舞伎を描いた浮世絵は数多くあり、人気演目であった「仮名手本忠臣蔵」を扱ったものもたくさん現存するため、物語を視覚的に理解でき、大変役立つのです。登場人物たちの描かれ方を、解説付きで見ると、ぐっと理解が深まります。
第二部はお待ちかね、落語「中村仲蔵」となります。高座の志の輔を中心に、舞台・音響・照明と、演劇公演さながらに作り上げた舞台は、観るものの心に迫ります。

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志の輔師匠独演会チケットは例年なら瞬間蒸発してしまうので
入手には困難を極めるのですが、今回は販売されて一週間後に
気がついたのにまだ買えました。これもコロナの影響なのでしょう。
当日の客席はさすがに満員でした。でもこの公演はまだ市松模様。
赤坂ACT志の輔落語を聞くのは初めて、来年以降は劇場がハリポタ
専用になるとのことで、今年が最終回なのだそうです。
第一部は忠臣蔵を通しての解説、中村仲蔵は忠臣蔵の五段目を
描いている噺なので、噺をわかりやすくすべく五段目とその前を
解説、、どうせなら全部通して解説しよう!ということになった
のだとか。赤坂ACTシアターはかなり大きな劇場なので、その劇場
に見合った上演形式を考えていて、こういう解説に至ったのだそう
です。この形式で忠臣蔵をかけるのはこれで9年目。
後ろに大きなスクリーン、左奥に釈台、スクリーンに忠臣蔵を描いた
浮世絵を投射しての解説でした。レーザーポインターを使って、絵に
描かれている部分の時間順なども説明。
志の輔師匠はだいたい釈台の後ろに座っていましたが、ときどき
前にでてきて立っても語りました。登場した浮世絵は広重、国芳の
ものが多かったかな?物語の名場面では、一部シーンを再現することも。
解説をはじめて1時間、あっというまでおなかいっぱい。
うちに帰ってチェックしてみたら、私がみたことがある歌舞伎の忠臣蔵は
大序、三、四、五、六、七、十一だけでした。一度は通して見てみたい。

前提知識を更新して、後半の中村仲蔵へ。1時間20分もの大長講!
仲蔵の生い立ちから事細かにたっぷり、波乱の人生を努力と工夫で
生き抜き、そして名題へ!団十郎の大抜擢・目のかけ方が、実力尊重なのに
とても暖かい。そして蕎麦屋での浪人との出会いは噺を聞いているだけ
なのに映像が脳裏に浮かんできてしまいました。
クライマックス?の観客による新趣向定九郎の褒め方がまた良い。
本当に芝居小屋から帰るときに立ち聞きしていた気分。おかしいのと
同時に思わず目頭が熱くなりました。
噺を聞くことで、私の中で脳内映像化されてしまう志の輔師匠は本当に
凄いです。
これまた聞きたいなあ。でも最終回。。。

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題名:関内寄席 立川志の輔 独演会
劇場:関内ホール
日時:2020年10月8日18:30-20:55(仲入りあり)
料金:4000円
座席:1階24列8番
番組:
 志の麿:桃太郎
 志のぽん:二人癖
 志の輔:猿後家
【仲入り】
 志の輔:へっつい幽霊

満員、当日券なし、市松模様の満員。
志の麿さん、若々しい。志のぽんさんは、ぽんぽんぽんと小気味よい展開。
志の輔師匠はソーシャルディスタンスにマスクの話をひとくさり。
日頃聞いているような内容なのに笑えてしまうのは本当にすごい。
この1席おきの状態に慣れられると満員に戻したときに困る、というのは
本当に聞こえました。前と横に人がいない状態というのはとても楽。
猿後家は初めて聞きました。20年前にもうこの形にしたそうですね。
マクラで、アマビエというところを「アマエビ」それまで甘海老・アマビエ
と言い分けていたので、肝のところで、、場内爆笑。
猿後家は、猿にちょっとだけ似ている大店の後家さんが、いつもは鷹揚で
太っ腹なのに、「猿」という言葉を聞くと突然変貌してしまうという筋書き。
周り中でよいしょするのに、時々しくじる者がいて、そのしくじりをどうやって
挽回するかというところが聞かせどころ。親孝行で浅草見物をした、までは
良かったけれどそこでみた猿回しの話を、猿が腕の上をぽんぽんぽんと行って、
頭の上でぐるぐる、とやったのが悪かった。口八丁で「猿回し」ではなく
「皿回し」だと言い張って言いくるめちゃいます。
そこで脳内は「皿が腕の上をポンポンポンと行って、頭の上でぐるぐる」ができる
かなーという方向にいっちゃいましたよ。腕の上は皿のボディロールででき
ますよね。頭のうえでくるくる、は回した状態でヘッドバランス?できます?
うまいぐあいによいしょして金をせしめる庶民と、それで喜んで金を出し
猿が出たとたん出禁にする後家さんがいじらしい。 
へっつい幽霊は安定したおもしろさ、まずは「へっつい」の解説から。ありがたい
ことです。へっつい買って夜中に怖がって飛び込んでくる客のおびえよう、
クライマックス?の丁半やるふたりの姿がくっきりと見えました。
一番泣けたのは、勘当した息子のために300円すっと出す大旦那の語り口。
突然人情噺になりましたね。
おなかいっぱいの2時間半でした。



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題名:浅草演芸ホール令和2年8月中席夜の部『真打昇進襲名披露』
劇場:浅草演芸ホール
日時:2020年8月17日16:40-21:00(18時ごろから聞きました)
料金:3500円
座席:くー11(客席中央)
番組:
  落語:柳亭市若
  落語:三遊亭 天どん
  ー 17時00分~ ー
  マジック:アサダ 二 世
  落語:春風亭 三 朝
  落語:五明楼 玉の輔
  漫才:ニックス  (このあたりから聞きました)
  ー 18時00分~ ー
  落語:柳家 権太楼 代書屋
  落語:柳家 さん喬 天狗さばき
  紙切り:林家 正楽 I
  落語:柳亭 市馬 狸賽
  ー 19時00分~ ー
  ---仲入り---
  口上:真打昇進披露口上 彦いち、一左、一朝、市馬
  漫才:ジキジキ
  落語:春風亭 一朝  芝居の喧嘩
  落語:林家 彦いち  熱血!怪談部
  ー 20時00分~ ー
  三味線漫談:林家 あずみ
  落語:柳家 喬太郎  同棲したい
  曲ごま:三増 紋之助
  落語(新真打夜の部主任):春風亭 一左 ちりとてちん


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ひさびさの浅草演芸ホール。
6時前浅草仲見世を通りましたが、まるでシャッター商店街。
開いているお店のほうが少ないよう。地元商店街はそれなりに開いていましたが。
真打披露興行ということで満員?と思っていまししたが、客席は閑散。
30人程度でしょうか。1/2のキャパとしても寂しい。
口上に並ぶのも4人、いつもならずらりと並ぶところがコロナで集合しにくい
ということでやむをえない対応なのでしょう。
この状況にも関わらず、番組はかなり良かったです。
天狗さばきで盛り上がり、紙切りで楽しみ、狸賽で笑い、良い感じで口上に
つながりました。口上では皆さんの暖かい拍手!!
次は音曲漫才のジキジキ、私は初めて。音曲漫才は今ではほとんどいないのだそう
です。ピアニカでのクマンバチ、額でのピアニカ演奏がお見事。また聞いてみたい。
今回一番笑ったのは彦いちさんの枕。イスラムの国で英語で落語公演を行った時、
初天神の最中に通訳が突然高座へ近寄り、、「大臣からの伝言です」一体何事??
「子供がかわいそうだから早く買ってあげなさい」それからバンバン買い与えて
20分の持ち時間を7分で終わってしまった、という実話でした。
喬太郎師匠の噺も初めて、いやー大人の色気がありますねえ。こじらせきった
オヤジが痛おもしろい。紋之助さんをみたのも本当にひさしぶり、以前と同じ
テンションはさすがです。
そしてトリは新真打の一左師匠。きっちりとした噺でしたね。
ちりとてちんが本当に客席まで匂ってくるよう。
そして外へ出ると、、、とても人が少ない。賑わいが戻るのはいつの日か。

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題名:よこはま落語会~ザ・よこはま 至宝の会~柳家小満ん・柳家喬太郎の会~第二幕~
劇場:かなっくホール
日時:2020年7月4日14:00-16:20(途中仲入りあり)
料金:4000円
座席:さー6(後方左通路際)
主催:よこはま落語会
番組:
  わん丈 寄合酒
  小満ん 夢の酒
  喬太郎 ちりとてちん
  喬太郎 華やかな憂鬱
  小満ん 青菜

夜の部出演のわん丈さんが前座役。
歯切れの良い噺。
小満ん師匠はまさに夢を見ているように屋敷の描写がぴしりときまる。冷やで飲みたいよねえ。
喬太郎師匠、仲木戸で良いじゃない?で場を一気に掴んでしまう。
ろくさんのちりとてちん飲み込み痩せ我慢が絶品。
華やかな憂鬱は初めて聞きました。流行らないキャバクラの店長が、親との約束で
ブレイクできなかったので田舎に帰ることに、そのまえに弟分の案内で今まで知らない
東京を見て歩くことに。いろんな駅に行くのですが、どこもコレジャナイ感満載。
我々が妄想する駅の属性をみごとにつかんで、あーそうよねーと思わせるところがすごい。
チンピラやきゃば嬢の演技も堂にはいってます。オチはとんでもない場所からヒントを得て
大繁盛。。
とっても久々に落語会という場に居られたことが幸せでしたよ。

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