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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:歌舞伎座さよなら公演五月大歌舞伎夜の部
日時:2009年5月10日16:30-21:16(途中休憩2回あり)
劇場:歌舞伎座
料金:1等席16000円
座席:1階1列6番(最前列左より)
番組・出演:
一、恋湊博多諷(こいみなとはかたのひとふし)
  毛剃

          毛剃九右衛門    團十郎
           傾城小女郎    菊之助
           中国弥平次    権十郎
          小倉伝右衛門    市 蔵
          徳島平左衛門    亀 蔵
           加田市五郎    松 江
         じゃがたら三蔵    男女蔵
           浪花屋仁三    亀 鶴
            座頭盛市    彌十郎
           奥田屋お松    秀太郎
           小松屋宗七    藤十郎


二、小猿七之助 御守殿お滝
  夕立(ゆうだち)
           小猿七之助    菊五郎
           御守殿滝川    時 蔵


三、神田ばやし(かんだばやし)
           家主彦兵衛    三津五郎
            桶屋留吉    海老蔵
            娘おみつ    梅 枝
           女房おかね    右之助
           隠居おらく    市 蔵
            行者陽山    亀 蔵
           若い者正太    亀 寿
           若い者新七    巳之助
            店子重吉    亀三郎
            店子源太    男女蔵
           店子清兵衛    権十郎
            店子加蔵    秀 調
            店子惣助    團 蔵


四、鴛鴦襖恋睦(おしのふすまこいのむつごと)
  おしどり

     遊女喜瀬川/雌鴛鴦の精    菊之助
      河津三郎/雄鴛鴦の精    海老蔵
            股野五郎    松 緑

一、恋湊博多諷(こいみなとはかたのひとふし)
  毛剃
 毛剃九右衛門(團十郎)が持ち主である元船に、小松屋宗七(藤十郎)が乗り合わせます。やがて
宗七は毛剃の手下(権十郎・市蔵・亀蔵・松江・男女蔵・亀鶴)の様子から、この船が密貿易をして
いることを知りますが、毛剃は秘密を知った宗七を海へと投げ込ませます。
 ところは変わって博多の廓。ひときわ賑やかな奥田屋では、女将のお松(秀太郎)が傾城と言い争
う座頭の盛市(彌十郎)をなだめています。ここへ九死に一生を得た宗七が現れて、恋仲の傾城小女
郎(菊之助)と再会します。宗七と何としても添い遂げたい小女郎は、自分の馴染みの客に金策を頼
もうと言い、宗七とその馴染みの客を引き合わせますが、その客こそ...。
 異国情緒溢れる作品を華やかな顔ぶれで上演する注目の舞台です。





二、小猿七之助 御守殿お滝
  夕立(ゆうだち)
 小猿七之助(菊五郎)は、かねて見初めた御守殿の滝川(時蔵)が、落雷によって気を失ったのを幸
いに我が物にしてしまいます。そして七之助の男ぶりに惚れた滝川は、その身を七之助に任せ、夕立
の降る中、手に手を取って立ち去っていくのでした。退廃的な気分が濃厚な清元の舞踊をご覧下さい。




三、神田ばやし(かんだばやし)
 神田にある長屋の家主彦兵衛(三津五郎)の家に、念仏講の講中が集っています。その面々は彦兵
衛の女房おかね(右之助)や、隠居のおらく(市蔵)、行者の陽山(亀蔵)とその娘のおみつ(梅枝)。そ
して惣助(團蔵)、加蔵(秀調)を始めとする店子(権十郎・男女蔵・亀三郎)の人々と、町内の若い者
(亀寿・巳之助)たち。ここへ桶屋の留吉(海老蔵)が遅れてやって来ます。そして講中の掛け金が無
くなるので騒ぎとなるところ、留吉がそそくさと立ち去って行くので、彦兵衛は留吉が掛け金を盗んだと
思い...。
 宇野信夫の佳品を清新な顔ぶれでお楽しみ頂きます。




四、鴛鴦襖恋睦(おしのふすまこいのむつごと)
  おしどり

 遊女の喜瀬川(菊之助)が行司となって、河津三郎(海老蔵)と股野五郎(松緑)が相撲を始め、この
勝負に負けた股野は、河津に喜瀬川を譲った上、源氏に味方することを約束します。とはいえこれを快
く思わない股野は、河津を陥れるために、雄の鴛鴦の生血を河津に飲ませ、その心を乱そうとします。
やがて雄を股野に殺された雌の鴛鴦の精(菊之助)が現れると、河津の姿で雄の鴛鴦の精(海老蔵)も
出現し、恨み重なる股野を悩ませていきます。
 上の相撲は長唄、下の鴛鴦は常磐津という華麗な舞踊劇を上演します。


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今回の番組はすべて初見です。
一階の最前列、花道の右から2番目という席です。花道のすっぽんが目の前に見えます。
多くの役者さんがほんとに目の前で見得を切ってくれましたよ。
端っこなので前が花道の下を通る階段、そして柵、足下の細い隙間を通ろうとする客たち、かなり無理の
ある構造ですがな。ひょっとして昔は花道下通路なかった?
最初は抜け荷の船に同乗して海に落とされた男が、実は抜け荷の親分と恋敵だったという話。抜け荷
の親分の太っ腹で、手下になるのと引き替えに、命を助けるばかりか恋しい花魁の身請けをしてもらうと
いうハッピーエンド、ほんとにハッピーエンド?
もともとが浄瑠璃で上中下とあるところの上しか歌舞伎では演じられないとのこと。後はどろどろした話
になっていくんでしょうね。
船の大仕掛け(回り舞台を使わず船が回る!)、船の舳先での見得、茶屋での交渉などが見物。しかし
海の中では黒衣も青いのですね。新しい発見でした。

次は短い作品。
ストーカーで強姦魔に女が惚れてしまうというはなし。二人の踊りがきれい。どこかから教育上よくないと
いうつっこみがあってもおかしくないような筋書きです。ところで夕立で供の者全員逃げ出すってなによ。

神田ばやしは昭和に作られた作品。主役の海老蔵の目がずっと泳いでいます。なにをやってもタイミン
グがずれて、妙な間ばかり。そこで笑いがたくさんはいる。主人公は、言い分を聞かないおばかな大家
さんのために濡れ衣を着せられてしまい、1年後にようやく疑いがはれます。いわれなき差別に負けると
いうパターン?なんか新劇あたりがはいってそうな細かな心の動き、地味ですよね。

鴛鴦襖恋睦は相撲を織り込んだ踊り。蹲踞とか踊りに相撲の一通りの所作がはいっていておもしろい。
河津が河津掛けで勝ちって、足かけてましたか?かがってある糸が気になるかなーりおおざっぱ。
男女で糸の入り方が違います。振り袖などすごくおおきなかがり方で遠くからでも隙間が見えるような感じ。
黒衣が糸を抜いて、変身!海老蔵凛々しいですよねえ。

ところで黒衣で疑問、相撲の時は顔出しの黒衣、鳥の演技になると顔隠しの黒衣、海の中は青衣。青は
ともかく、顔を隠すのと見せるのはどうちがうんでしょうか?


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