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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:FACTORY GIRLS ~私が描く物語~
劇場:赤坂ACTシアター
日時:2019年9月26日13:00-16:00(途中休憩あり)
料金:12500円
座席:1階I列11番(通路すぐ後ろ下手)
出演:
オールドルーシー(40年後のルーシー)ラーコム夫人 剣幸
サラ・バグリー 柚希礼音
ハリエット・ファーリー ソニン
ウィリアム・スクーラー 戸井勝海
アビゲイル 実咲凜音
ルーシー・ラーコム 清水くるみ 
マーシャ 石田ニコル
紡績工場のオーナー、アボット・ローレンス
ライター、シェイマス 平野良
ベンジャミン・カーチス 猪塚健太
へプサベス 青野紗穂
グレイディーズ 谷口ゆうな
フローリア 能條愛未
音楽/詞 : クレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニー
日本版脚本・演出 : 板垣恭一
音楽監督 : 大崎聖二
美術 : 乘峯雅寛
照明 : 高見和義
音響 : 佐藤日出夫
衣裳 : 十川ヒロコ
ヘアメイク : 宮内宏明
振付 : 加賀谷 香
ステージング : 当銀大輔
歌唱指導 : 安倉さやか
演出助手 : 守屋由貴
舞台監督 : 藤崎 遊
URL:https://youtu.be/r5GO7VoHYP8
https://www.youtube.com/watch?v=QnOgz6TNZKs

ストーリー:
19世紀半ばのアメリカ・ローウェル。そこは多くの人々の夢と野望が渦巻く街だった。
産業革命により大規模な紡績工場が誕生し、ローウェルには多くの先進的な女性達が集まり、ファクトリー・ガールズとして働いていた。ガールズたちの寄稿集「ローウェル・オファリング」は自由を夢見る女性たちにとって憧れであった。サラ・バグリーもそんな一人。彼女は貧しい家族を助ける為、そして自らの自由を得る為に故郷を旅立ってローウェルにやってくる。
しかし、ローウェルの工場で彼女が目にしたものは、轟音をあげる織機、理不尽な抑圧、そして機械のように働くガールズ。衝撃を受けるサラだったが、ラーコム夫人の管理する寮で、心優しいアビゲイルやラーコム夫人の娘ルーシーを始めとする仲間たちに出会い、人生を謳歌するマーシャの華やかな生き方などにも刺激を受ける。
そして中でも「ローウェル・オファリング」編集者として女工たちの憧れの存在であったハリエット・ファーリーとの出会いによって、彼女は文章を書くことに新たな自分を発見し、ハリエットもまたサラの文才を認め、二人はいつしか深い友情で結ばれていく。
しかし、工場のオーナーであるアボットは、競合の出現によって業績の落ちてきた自分の工場を立て直すべく、労働時間の延長を図る。それは、ガールズたちにとっては生命に関わる労働環境の悪化を意味するものだった。
ファクトリー・ガールズ達が動揺に包まれるなか、新しい労働新聞「ボイス・オブ・インダストリー」のライターのシェイマスとの出会いによって、自分の文章を武器に労働争議へと身を投じる事を決意するサラ。
一方で、「ローウェル・オファリング」の発行人であるマサチューセッツ州議会議員のスクーラーと甥のベンジャミンは、ハリエットを編集長に抜擢し、ローウェルの工場の投資家集めのためのシンボルにする。幼い時に両親を亡くしてからの居場所である工場と仲間を彼女のやり方で守ろうと奔走するハリエット。
いつしか2人の生き方はすれ違い、ローウェルをゆるがす事態に発展する中で、悲劇が起こる。
様々な思惑が渦巻く中、自分の信念に生きようとするサラとハリエット、そしてファクトリー・ガールズたちが闘いの末に辿り着く未来とは…


横通路すぐ後ろで遮るものがなくみやすい席でした。
両側にパイプで組み立てたメタリックなセット、真ん中には紡績機と椅子机が交互に出てきました。
物語はアメリカにおける女工哀史、貧乏な女性たちが過酷な労働環境のもの低賃金で
働かされており、それに憤って立ち上がった女たちを描いています。
ヒロインは立場が違うふたり、女性の自己啓発雑誌の編集長とうちが大変で出稼ぎに聞いてる労働者。
自己啓発誌は工場が適切な労務管理をしているアリバイつくりに使われていたり、、
男尊女卑、女性差別のうえに民族差別も盛り込まれていてかなり痛い。
それをポップな曲にダイナミックなダンスでつづります。
企業競争が激化するにつれまた一段と労働条件がきびしくなり、編集長は労働者とスポンサー(工場)
の板挟みに。1幕はアメリカ初めての女性労働組合を設立!というところで幕。
2幕にはいると弾圧はますます厳しくなり、どこを向いていも苦しい話ばかり。
議会に請願するも、粉飾した環境で調査委員会を騙し、、もうお約束のどんよ、
死者がでてストをして、どんどん追い詰められてヒロイン覚醒!がかっこよかった!
が、覚醒したからといってハッピーエンドではなく、現実的な状況で終了。
アボット工場長、ウイリアムススクーラー議員の悪役が際立って良かった。
現実にあった物語を原案としているので、なかなかカタルシスに結びつけられないのがつらいですね。
労働史の勉強には向いていると思いましたよ。


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