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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:マイフェアレディ
日時:2005年11月20日12:00-15:25(途中休憩あり)
場所:帝国劇場
料金:12850円(コンピュータ抽選手数料350円含む)
座席:A列32番(最前列センター付近)
訳:倉橋健 
訳詞:滝弘太郎・若谷和子
演出:西川信廣
振付:上島雪夫
出演:
イライザ:大地真央
ヒギンズ教授:石井一孝
ドゥーリトル:上條恒彦
フレディ:浦井健治
ピッカリング大佐:羽場裕一
ピアス夫人:春風ひとみ
ヒギンズ夫人:草村礼子
ジェミィ:治田敦
ハリィ: 安崎求
ゾルタン・カーパシー:藤木孝

友人にチケットを譲ってもらって見に行きました。
持つべきは最前列センターのチケットを譲ってくれる友ですな。
大地真央さんのイライザを見るのは今回が初めて、ということは
日本語でこの作品を見るのも初めてということになります。
汚い小娘から美貌の令嬢まで、最初から最後まで存在感溢れるイライザ
でありました。大地真央さんがイライザを演じるようになってから15年
が過ぎたそうです。小娘で存在感がありすぎるのはともかく(^^;)
まだまだいけそうです。白いパーティードレスの艶姿は目に眩しい。
しかしこれだけ押し出しの強いイライザだと、出て行った後で戻る
理由が感じられません(^^;;) ただ最初声がかすれていてちょっと
どきどきしました。
ヒギンズ教授役の石井一孝さんも映画のヒギンズに良く似てます。
面長で最初の登場シーンでは、そのまんまだなあと思いましたよ。
台詞が多くて歌が多くて駄々っ子で、ちょっと芝居が過ぎるように
思われるところもないではないのですが、そこはピッカリング大佐の
自然な演技で中和してもらってとてもいい感じ。
今回の舞台ではヒギンズ教授が一番のお気に入りでした。
一番普通に芝居をしていたのがピッカリング大佐役の羽場裕一さん。
ドゥーリトル氏の独特な哲学者ぶりも板についてましたね。上條さん
あいかわらず良い声。キャラクタとして一番好きなのはやっぱり
このドゥーリトル氏です。ゾルタンのいやらしいキャラクタも
そこだけ別の芝居をみているかのよう。東宝のマイフェアレディ
年表を見ていて気がついたのですが、ゾルタン役の藤木氏は初演では
フレディ役をやっていたのね。

舞台にたいへん満足したのですが、ちょっと気になる点がいくつか
ありました。今回の舞台ではイライザ教育に関する費用を全てピッカ
リングが持つと言ってしまい、賭けを始めなかったのです。でもって
後半では「賭けが、」という言葉が出てくるのはだいぶ違和感があり
ました。
下町言葉はなまりがはいった怪しい言葉で話してますが、それでも
ちょっときれいすぎ、そのくせヒギンズ教授の言葉がさほど美しく感
じられません。英国で見たときは、何しゃべってるんだかわからない
イライザと、まるで歌うようなヒギンズ教授と非常に対照的に思えた
のですが、日本ではそれがあまり出てこないようです。階級によって
言葉が違い、言葉によって階級がわかってしまう社会において、下層
階級でありながら上流階級の言葉を話すようになってしまったイライ
ザにはどこにも居場所がなくなってしまったわけですが、そこらへん
が社会の仕組みと言葉が違う日本においてなんだかよくわからない演
出になってしまっている気がします。
それから歌詞がどうも薄い感じ。音符ひとつに1音しか載らない日本語
の特性と訳の問題なのでしょうが、情報量が落ちている上に違っている
ことを歌っているみたい。The rain in Spain stays mainly in the plain!
なんてすごくきれいな韻なんだけど、訳詩では美しさは消えてますね。
I Could Have Danced All Night なんてどうして「踊り明かそう」に
なるんでしょう? 日本語で聞くのがもったいない作品だと強く
思いました。

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題名:ゴッドスペル
日時:2005年10月1日13:00-15:50(途中休憩あり)
場所:東京芸術劇場中ホール
料金:S席7800円
座席:1階H列10番(実質4列目左ブロック通路から3番目)
翻訳・訳詞・演出:青井陽治
出演:新納慎也(ジーザス)、大沢樹生(ユダ)、堀内敬子、真織由季、仲代奈緒、林田和久、
   真矢 武、宮川 浩、秋山エリサ、飯野めぐみ、satsuki、綾野はる、野島直人、中塚皓平、
   川原一馬、海老澤健次、岡田亮輔
音楽監督:樋口康雄
振付:本山新之助
美術:朝倉 摂
照明:沢田祐二
音響:山本浩一
衣裳監督:宇野善子
衣裳:文化服装学院
ヘアメイク:馮 啓孝
舞台監督:二瓶剛雄
プロデューサー:初見正弘
企画・製作:オン・タイム

客席前方をつぶして張り出しを作り、そこに水溜りをつくってあります。
だからH列でも実質4列目になります。1階はほぼ満員、2階はほぼ空席。
舞台の真中には前回公演のより大きなジャングルジム。青、赤、黄色、緑の
カラフルなパイプで作られています。舞台の両サイドがバンドのスペースとなって
います。透明なアクリル風のブロックがいくつも前方につんであります。
キャストは2001年公演とジーザスは異なり、ユダは同じ、アンサンブルは若手が交代?
といったところでしょうか。開演10分くらい前からキャストがジャングルジムの上に
佇んでぶらぶらしていました。キャストは皆普段着、エプロンあり、スーツあり、
ジャージあり。最初はピアノの伴奏で肉声の合唱、生声っていいですねえ。
ジーザスが出てきて、天井からカラフルな衣装が降ってきて、皆変身。PAも使い始め
ました。ただPAはいまいち、どうも音がこもって聞き取りにくいのです。反響がへんな
のかなあ。ジーザスはちょっと線が細い、もうちょい筋肉がついているほうが私として
は趣味かも。もっとも筋肉質のジーザスってちょっと変かもしれません(^^;;)
アンサンブルは古手を除いて若い、頑張ってます。初舞台のキャストも何人もいるとか、
初々しさがいい。これは事実上のオムニバス作品、ジーザスとユダ以外は語られる物語
によってさまざまな役割を演じます。私はキリスト教徒ではないので各シーンの意味を
的確にとらえることはできません。結局すべては「愛せよ」ということなのでしょうか。
昨日通夜に参列したばかりだったので、宗教についてちょっと考えてしまいました。
歌のDay By Day と Bless The Lord、フィナーレは良かった。宴会のシーンではキャスト
のひとりがバイオリンを持って引き始めた曲が、屋根の上のバイオリン引き(^^;)
インターミッションには舞台の上でワインの提供がありました。誰も客があがっていか
ないのでしかたなく?私が最初に舞台の上に。物を貰うと作品の評価がぐんと跳ね上が
ります(^^)/キャストと少しお話もできました。2幕の開演前にはキャストの演奏で歌。
2幕初めはユダの女装、きれいなお尻です(^^;) 最後の晩餐を経てフィナーレへ。
この作品は聖書に載っている物語を綴ることで事実上のオムニバスミュージカルと
なっているわけですが、聖書とさほど親しくない私にはやはり間延びしたように
思える場面も。これはこのような大きなホールではなく、下北沢あたりの小劇場で
肉声で濃密な空間を作れればもっとおもしろくなるような気がします。
突発的にはいっているギャグは演出なんでしょうね、寒いギャグを除いて上演時間を
短縮できればもっとしまるだろうに惜しい。キャストは頑張っているのに、演出で
損をしているように思われました。

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ユシオト
題名:白雪姫を愛した小人2005 (A Dwarf who loved Snow White)
日時:2005年9月18日15:00-16:30
場所:ユシオト(ソウル)
料金:30000ウォン
座席:1階C-1(3列目左端)

ユシオトでYouth Theater だったのね。
河南区庁の4番出口を出て交差点へ戻り右へ曲がり坂を下り、学校を過ぎて
大通りとの交差点との手前の道を大きな焼肉店を過ぎて少し行くと
ちょっと道を左へ曲がったところにあります。駐車場の片隅にBOXOFFICE、
劇場は地下でした。TicketParkの掲示板ではチケット求むがかかれてましたが、
当日券は多少でていました。パンフ2000、CD5000、絵葉書とのセット1万、
パンフとCDを買ってみました。パンフレットには英語なし。せめて宝塚の
ようにシノプシスだけでも英語にできないかなあ。
タイトルから予想したほど子供連れは多くありません。1割程度でした。
A,B席は椅子が低く、C列から階段状になっていました。1階はK列まで、
2階はもう少し小さそう。1列16人、前後は10列、2階もあるので、
劇場のキャパは300人程度かな?
舞台は唐草もようのついたて、パステルカラーの森、
右の方に鎌等がはいった箱、真ん中には箱が積んでありました。
前説ではいろいろ喋ってました。途中で子どもだけへの注意も。
オープニングはかくれんぼ?客席に向かって話し始め、小人のひとりが
白雪姫になってはじまりはじまり。白雪姫に惚れてしまった小人
が、白雪姫を助けるために世界を渡り歩いて危難を潜り抜け薔薇の精と
戦うというミッションを果たす物語です。
ほっぺにちゅ-されて舞いあがる小人。巨大張りぼての王妃と対峙したり、
船に乗ったり泳いだり、山、海、海中、野獣と出会い、そして薔薇の精と
戦います。マイムでいろんな状況を表すので言葉がわからなくても
それなりに楽しめます。手で形作った魚群やリボンをたらして馬の早駆け
などけっこうおもしろい。ミッションを果たして見事白雪姫を蘇らせる
ことに成功する小人ですが、姫の心は王子様の方へ。
最後に泣きながら踊る小人を見て、思わず私ももらい泣き。
もういっかいみてみたいかも。

白雪姫と7人の小人

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題名:AIDA
日時:2005年9月17日15:00-17:45(途中休憩あり)
場所:LG アートセンター
料金:R席10万ウォン
座席:1階5列目センターブロック右側通路すぐ
劇団:シンシミュージカルカンパニー

歌は間違いなくうまいんですよ。
ダンスもそれなり。でも見終わった後に何かが足りないと思ってしまった

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題名:エリザベート
日時:2005年9月12日18:30-21:40(途中休憩あり)
場所:帝国劇場
料金:S席13000円
座席:1階D列18番(4列目左側サブセンターブロック)
演出・訳詞:小池修一郎
振付:島?徹・麻咲梨乃
指揮:西野淳
出演:
   エリザベート:一路真輝
   トート: 山口祐一郎
   ヨーゼフ: 石川禅
   ルドルフ: パク・トンハ
   少年ルドルフ:苫篠和馬
   ルイジ・ルキーニ:?嶋政宏
   ゾフィー:寿ひずる
   マックス:村井国夫
   マダム・ヴォルフ:伊東弘美
   ルドヴィカ(エリザベートの母):春風ひとみ
   エルマー(革命家):藤本隆宏
   リヒテシュタイン伯爵夫人:小笠原みち子
   シュヴァルツェンブルク公爵:塚田三喜夫
   グリュンネ伯爵:治田敦


チケットは全日程売り切れ。友人が当日突然行けなくなってチケットが降ってきました。
ありがたいことです。持つべきはチケットをくれる友人です(^^)
開演前に掛かっている舞台の幕は半透明な穴の開いたハプスブルグ家の紋章、薄暗い
舞台はまるで廃墟のよう。オープニングは空中においてロープで首吊されているルッキーニ。
ルッキーニが飄々としたいやらしい感じで良い。歌はさほどうまいわけではないのですが、
舞台に非常によくはまってます。でもきっと演技がくど過ぎると思う人もいるだろうなあ。
そして床の棺桶から登場するキャストたち。全員が死者であるという設定でぼろぼろの衣装
を身にまとっているのですが、動きがどうも人間くさいというか、黄泉に見えないのが惜し
い。天井から登場のトート閣下、エリザベートは舞台中央で棺桶から登場。
お父さん(マックス)登場シーンではシシィの先生らしきひとといちゃついているのですが、
お父さんて女たらしでしたっけ?トートとの出会いにつながるエリザベートの落下シーンは
背景へのフィルムの上映で表現されていました。
エリザベートは幼いころもさほど違和感がなく(^^;) 歳をとるにつれて迫力が出てきます。
1幕最後のエリザベート登場シーンは純白のドレスですごい貫禄、後ろにトート閣下を従えて
しまっています(^^;)これなら政界を牛耳れると思わず納得。2幕になるとどんどんわがまま
(^^;;;)に磨きがかかってますね。
トート閣下の歌はすばらしい。愛と死のロンド、最後のダンスは舞台の環境が閣下の歌で構
成されている風情があります。このトート閣下の歌の下で見るトートダンサーズの振付はぞ
くぞくしました。この振付は物語から分離して、単体で鑑賞したいものです。目はトート閣
下でなくトートダンサーズを追ってしまっていました(^^;)振付が濃いもので物語の中にはい
るとどうも邪魔な感じがしてしまいます。実はこの邪魔感が2004年版からだいぶましになっ
た気がしてたのですが、振付師が代わっていたのですね。大島さんじゃなくなってたんだ。
それにしてもトート閣下のエコーってかかりすぎてませんか?
ヨーゼフは誰にでも影響されそうな情けなさが出ていてなかなか良い。老け方も苦悩がにじみ
出ているようです。夜のボートのシーンでは泣けました。
結婚式のシーンは、白い布を巻きつけて異常な状況を醸し出しています。前回見たときとほぼ
同様の演出だと思うのですが、けっこう好きだったりします。ハプスブルクが滅亡する!を
体張ってやってるとでもいいましょうか。
ミルク!は大好きな曲なんですが、振付がいまいち、なんかきれいすぎて、どろどろ
した怨念が伝わってきません。マダムヴォルフのコレクションのシーンももっと猥雑さがあっ
てもいいのにい。まだお上品なコールガールといった風情。あ、そういう設定か。
キッチュ。を聞いていて今の日本の政治情勢もこんなものかなあと思ったりもして。
パクトンハのルドルフは初めて見ました。良いところのぼんぼんで世間を知らず、いいように
人に扱われてしまう、といった風情で好感が持てました。トート閣下との闇が広がるは圧巻で
した。クライマックス直前のルドルフの悪夢のシーンも気にいりました。闇への入り口である
悪夢とでもいいましょうか。でも前回と比べて何か変わっているのかなあ。変わってないとし
たら、観客である私のほうが悪夢に一歩近づいてしまったのかもしれません。
そういうわけでたいへん満足してかえってまいりました。

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