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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:ロープ
日時:2006年12月17日14:00-15:55
劇場:シアターコクーン
料金:S席9500円
座席:2階2列目センター
劇団:野田地図
公演概要:(野田地図Webより)
 ところは、四角いジャングル、プロレスリング。
そのリングの下に棲みついている女。
彼女は、未来からやってきたと信じている。そして、不可解なほどに実況中継が上手かった。
リングの上には、「プロレスは決して八百長ではない」と思いつめている独りのレスラーがいる。
思いつめたあまり、引きこもっている。その二人の出会いが、物語のはじまり。
やがて彼女は、戦う人間たちの「力」を実況し始める。
その一方で、引きこもりのレスラーは、
「力とは人間を死体に変えることのできる能力だ」という信念にとりつかれていく。
そして、物語は遠い遠い未来へと向かっていく。
だのに、この話は、決してサイエンスフィクションではありません。
未来の話なのにSFではない物語。
作・演出:野田 秀樹
美術:堀尾 幸男
照明:小川 幾雄
衣裳:ひびのこづえ
選曲・効果:高都 幸男
ヘアメイク:河村 陽子
舞台監督:瀬崎 将孝
ポスター・チラシ使用オイルペイティング:金子 國義
プロデューサー:北村 明子

出演:
   宮沢 りえ
   藤原 竜也
   渡辺 えり子
   宇梶 剛士
   橋本 じゅん
   野田 秀樹
   三宅 弘城
   中村 まこと
   明星 真由美
   明樂 哲典
   AKIRA
   松村 武


野田さんて怒っているのね。
前半は引きこもりレスラーのぬるい流れ。
プロレスに筋書きがあると知ってやる気がなくなって
しまった純情レスラーとリング下に棲息していたミライ
からやってきた女、それにびんぼと視聴率のために
弱小プロレス団体を隠し撮りするCATV局員の物語で始まります。
藤原さんのいかにもレスラーとしてはうそ臭い貧弱な体、
宇梶さんのけっこう鍛えた体、渡辺えり子さんのやたらな
存在感、ひし形?で床が斜めになったプロレスのリング、
が印象的。宮沢りえさんのリングアナ語りもハイテンション
なんだけど、声がだいぶやられてるみたい。千秋楽まで
持つのでしょうか、ご自愛を祈る。
ヘリコプターの音が聞こえてくると、そーゆー前振りなく
てもベトナムに思えてしまうのは、ある作品による
あまりにも強烈な刷り込みか?
野田さんの作品につきものの、言葉遊び、奔流のような台詞
はあまり見られません。
ロープの中はなんでもあり、ということで凶器攻撃が
エスカレートして行って、銃や毒ガスで戦場も同然に。
視聴率をとるためにどんどんエスカレートする要求。
実は純情引きこもりレスラーも、ユダヤ人の社長からの
指示でそのような役回りを演じていたことが判明。
いつのまにかリングは本物の戦場に変化、ヘリコプターの
音とともに縄梯子で下りてくる兵士たち、どこからともなく
沸くベトナム人。虐殺事件を実況中継するリングアナ(宮沢)、
このあたりからやたら高いテンション。リングアナの語り
のおかげで虐殺がやたらくっきりと浮かび上がってきます。
現場からの中継も、「やられる前に殺る」、、、
重苦しい雰囲気と共に劇場を去ることになりました。
ああ、野田さんは怒っているのね、というのは伝わって
くるのですが、怒りすぎていて返って怒りの度合いが
うまく伝わってこないようなもどかしさを感じましたね。
ソンミ村って「ミライ地区」っていうのだということを始めて知りました。

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