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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:第6回世田谷区芸術アワード“飛翔”受賞記念公演 シアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.13 PANCETTA “un” 
劇場:シアタートラム
日時:2020年11月22日16:00-17:30
料金:4000円
座席:C列7番(最前列左側通路)
劇団:PANCETTA
脚本・演出 一宮周平
出演 佐藤竜、辻本耕志、中前夏来、原扶貴子、瞳、一宮周平
美術  根来美咲
音響  竹下好幸
照明  中佐真梨香(空間企画)
演出助手 新行内啓太
舞台監督  橋本加奈子
デザイン 齋藤俊輔
絵  松本亮平
音楽  加藤亜祐美
制作 小泉沙百合

ネタバレあり

遺跡のようなセット。古い石段と岩石、それに奥に石塔に縦長の扉。小さな個室?
いまからインディジョーンズが始まるといわれてもおかしくない雰囲気。
劇場の壁の石畳模様とマッチして劇場全体が遺跡??
座席はB列からありますが、B列は空席。C列が最前列でした。
客席はいままでのような市松模様ではありません。

オープニングは舞台床下からあがってくる姉妹。
どうやらここは人里離れた山奥の遺跡のようです。舞台はどうやら未来。
人間のある行為が禁止された(やらなくても生きていける)世界で、その
禁止行為に関連する遺跡、そこに居るだけで通報ものという恐ろしい場所。
一癖も二癖もあるような人たちが集まってきて、ある人が持っているものは
禁制の「食べ物」!そして個室はそれを出す場所。そこで交わされる
SFなのか不条理なのかよくわからない不思議な会話。一見くだらないことを
大真面目で語りあう、不思議な設定とうまい間でクスクスと笑う場面がいくつも。
冒頭の うん 掛け合い面白かった。個室の扉を開けて中をのぞきこんで、
デュシャンの泉を思い出したり。ダンスで繋がれた短編集といった風情も。
この劇団、もっと化けそうな気するので次も見てみたい。



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題名:拝啓天皇陛下様 前略総理大臣殿
劇場:座・高円寺1
日時:2020年11月21日14:00-16:15
料金:4200円
座席:C列6番(3列目左より通路際、A列は未使用)
劇団:燐光群
作・演出:坂手洋二
照明:竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響:島猛(ステージオフィス)
舞台監督:森下紀彦
美術:加藤ちか+じょん万次郎
衣裳:小林巨和
擬闘:山村秀勝
出演:
猪熊恒和 大西孝洋 鴨川てんし 川中健次郎
円城寺あや 中山マリ 宮島 健 樋尾麻衣子
杉山英之 荻野貴継 武山尚史 山村秀勝
町田敬介 西村順子 Tanikawa Shogo
解説:
ハイケイ、天ノウ ヘイカサマ。陛下よ、あなたの最後のひとりの赤子が、この夜戦死をいたしました。
前略総理大臣様。「僕の雇い主は国民です」と胸を張っていた男は、あなたのウソを守るため、自分自身を捨てました。
・・・
この作品は、棟田博氏の『拝啓天皇陛下様』等の著書から着想を得て、部分的に引用させていただいています。
岡山出身の作家・棟田博の代表作『拝啓天皇陛下様』。かつて渥美清主演・野村芳太郎監督で映画化され、「国民的喜劇」として成功を収めた。 棟田博氏が遠い姻戚であることは知っていた。曾祖父の弟にあたる人が養子に行った先が、棟田家である。じつは棟田博氏も、同じ棟田家に養子で入っていたのである。
『拝啓天皇陛下様』を劇化することが、私の永年の夢であった。
『拝啓天皇陛下様』の愛読者である、現代を生きる官僚が、「玲和」を迎える世の「生きにくさ」「宮仕えの辛さ」を、かつての時代に思いを馳せながら耐えていく。倉本聰さんが棟田博作『サイパンから来た列車』をもとに『歸國』を書いたように、先達の刻みつけた忘れがたき人々の世界が、私自身の現在と交錯する。 ーーー坂手洋二

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お立ち台みたいなものが段々になっていて
それが机になったり、部屋になったり、下が営倉になったりするのです。
とてもスタイリッシュな舞台装置。観客の想像力をかきたてます。
そして、杉山英之さんが入院のため、坂手洋二さん代役でのリーディング上演。
これはこれでありの演出だと思った。舞台の上に人はいないのに、
あたかもそこに人がいるように物語が進んでいって、そして全然違和感がない。
なんでもないひと、みずからどうしようもないひと、がそこにいるかのよう。
物語は渥美清主演『拝啓天皇陛下様』をベースに、赤木俊夫さんによる公文書
改竄問題を描いたもの。戦中と現代の話が交差します。
拝啓、と改竄、が同じような道筋にシンクロしてしまっているところがすごい。
とてもおもしろいつくり。歴史は繰り返すのか?こうなるのは人の業なのか?
戦中のほうが幸せに見えるのはなんというか、、、
ヤマショウ役の大西さんがとても良く、それが戦中の幸せ感に繋がっていたの
かもしれません。

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題名:ハルシオン・デイズ2020
劇場:紀伊国屋ホール
日時:2020年11月18日14:00-16:00
料金:8900円
座席:C列15番
作・演出:鴻上尚史
出演:柿澤勇人 / 南沢奈央 / 須藤蓮 / 石井一孝
美術:松井るみ 音楽:河野丈洋 振付:川崎悦子 照明:中川隆一 音響:原田耕児
  映像:冨田中理 衣裳:森川雅代 ヘアメイク:西川直子 演出助手:小林七緒  舞台監督:岩戸堅一
  宣伝:る・ひまわり 宣伝美術:末吉亮(図工ファイブ) キャスティング:新江佳子(吉川事務所)
  運営協力:サンライズプロモーション東京 提携:紀伊國屋書店(東京公演)
  制作:倉田知加子 前田優希 制作協力:new phase プロデューサー:三瓶雅史 
  企画・製作:サードステージ 主催:(東京公演)サードステージ、(大阪公演)サンライズプロモーション東京
ストーリー:
Twitterで「#自殺」と打ち込んでみる。
流れるタイムラインに悲鳴が溢れる。
誰かと一緒なら生きる勇気がわくように、
誰かと一緒なら死ぬ勇気もわいてくる。
3人と1人は、仲間をTwitterで探し、
DMでつながり、公園で出会った。
終わらせたい男たちと、
始めるために嘘をついた女性と、
終わってしまった青年が出会う物語。
やがて、男は自殺そっちのけで、
自分の使命に目覚める。

-------------

観客は年齢がかなり高そう。昔見てた人たちが今もみているという
ことなのでしょうか?
最初は背景に大きな月、まわりには緑のシートがかけられた固まり。
後ほどシートがはずれると段ボール箱の山になるのでした。
有名通販業者、宅配業者の箱がずらり。
皆が一緒に自殺しようとして集まりますが、練炭で自殺しようとしていると、
突然リーダーが自粛警察と戦おうと言い始めて話がよじれて。。
登場人物は人格が分裂している者、借金で首が回らない者、
かつての教え子を自殺させてしまいその生徒の幻がずっと見えている者、
と皆問題を抱えています。
リーダー(柿澤)は人格が分裂気味で自殺のはずが闘争へと話が代わり、
そこで唐突に「泣いた赤鬼」の舞台上演の話が湧いてくるのです。
これを近所の保育園で公演すれば自粛警察が攻めてくるので、その時に
自粛警察の横暴を世にアピールできるという目論見。
ハルシオンデイズは前にも見てると思うのですが、その時は何がはまって
いたのか思い出せない。ちょっと無理すじな筋書。。すると保育園が
キャストに伝染病があること知って公演を断ってきて、じゃあ爆弾爆発
させて自粛警察の仕業にみせかけようと、、
まあいろいろあって、現実の物語と泣いた赤鬼の物語がシンクロし、
皆が青鬼の気持ちを考えていくうちに、自殺を思いとどっていくという。
イイ感じで話が収束していくのだけど、何かがもやもやというか、
もうちょいカタルシスがあってほしいと思うのですが、今の世の中
と呼応するところもあるし、仕方ないと言えば仕方ない。
そして、柿澤さん歌いました!自粛警察と戦う歌?さすが良い声です。

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題名:プロデューサーズ
劇場:シアターオーブ
日時:2020年11月17日18:00-21:10(途中休憩あり)
料金:S席13500円
座席:1階14列4番(左端近く)
脚本:メル・ブルックス/トーマス・ミーハン
音楽/歌詞:メル・ブルックス
オリジナル振付:スーザン・ストローマン
日本版振付:ジェームス・グレイ
演出:福田雄一
音楽監督:八幡 茂
翻訳・訳詞:土器屋利行
美術:二村周作
照明:高見和義
音響:碓氷健司
衣裳:生澤美子
プロデューサー:岡本義次、田中利尚
出演:
マックス:井上芳雄
レオ(Wキャスト):大野拓朗
ウーラ:木下晴香
ロジャー・デ・ブリ:吉野圭吾
カルメン・ギア:木村達成
ホールドミー・タッチミー:春風ひとみ
フランツ・リープキン:佐藤二朗
朝隈濯朗 榎本成志 奥山 寛 後藤晋彦 坂元宏旬 高原紳輔 常住富大 福永悠二 堀江慎也 横山達夫
伊藤典子 岩﨑亜希子 可知寛子 神谷玲花 小山侑紀 島田 彩 伯鞘麗名 福田えり 松島 蘭 山田裕美子


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なんと開演時刻を間違えていて全力疾走して開演3分前に着席。
オープニングから全部みれて本当によかった。
こういう時のために体を鍛えてあるのですw
ウーラかわいい!もうちょっとたっぱがあればなあ。
マックスは素晴らしい歌声、なんだけど素直な分
癖のあるネーザンと比べてしまうとちょっとアクが足りない感。
レオは若造感溢れていていいかんじ。ウーラに首ったけになるのも当然ですな。
フランツは一人はじけてましたが、これでも抑えているのだとか。
マックスに何度もいじられかけましたが、もう叱られるの嫌だと
いって誘いにのりませんでしたよ。このステージでは一人で
ギャグを頑張ってましたね。一幕の他の人はちょっと滑っている感が。。
歩行器でのタップダンスは楽しい。
舞台に出現するハーケンクロイツは、ブロードウェイで見てると
本当にこんなものをこんなところで!!という背徳感で一段と
面白かったのですが、ここ渋谷では普通に面白い程度?
劇中劇のヒットラーかわいいし、劇中劇がまた面白い。
2幕はとんとんと話が進んでいきました。
監獄でのマックスのソロはさすが素晴らしい!ネーザン超えかも。
ただやっぱり素直過ぎて、歌の途中で突然休む、がいまひとつ。。
カーテンコールは1階客席総立ちでした。
満員でスタンディングオベーションをしていると、日常が戻って
きてくれてる感あり。このままこれが本当に日常になりますように。


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題名:シャンドレ
劇場:こまばアゴラ劇場
日時:2020年11月11日14:00-15:50
料金:劇場支援会員(3500円)
座席:3列目真ん中付近
劇団:小松台東
作・演出:松本哲也
出演:瓜生和成 今村裕次郎 松本哲也 /森崎健康(KAKUTA)
解説:
シャンドレという田舎街のスナックを巡る男たちの物語です。舞台に立つのは3人だけの予定ですが、人物はきっとそれよりも多く出てくるのではないでしょうか。
お酒にはトラブルがつきもの。その場だけでは解決しないことも多々あり。翌朝気づいたら服に血がついていることだってあります。
それでもお酒をやめられない馬鹿な男たちを、全編宮崎弁でお贈りします。

ーーーー
ネタバレあり。

開演前ミラーボールが回るとともに下手なカラオケ歌声がかかっていました。
きぶんはもう場末のスナック。
地方の工務店作業員の現場まわりとスナック通いの日々の出来事。
開幕は一人暮らしの寝床、男が起きると工務店の作業着そのままで
寝ておりそれに血がべっとり。これってミステリーだったの?というところ
から始まりました。
脇のあまい恐喝と粗暴なパワハラで作られる庶民の?日常?
舞台の上にママは出ない(男しか出演してません)のに、ママを追う視線で
あたかもそこにいるかの如く。
登場人物みな、澱のようなものを心にもっていて、どうにもやるせない気分に
させられます。ダメ男たちの挽歌というか、、絡み酒は鬱陶しいものです。
一人複数の役を演じていて、実は見分けがあまりつかなかった部分も。
それにしても酒は怖い。見た後は二日酔いになったような気分。

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