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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:女の一生
劇場:新橋演舞場
日時:2020年11月26日12:00-14:55(途中休憩あり)
料金:一等席13000円
座席:1階2列31番(1列目はすべて空席、上手より)
作:森本 薫
補綴:戌井市郎
演出:段田安則
出演:
布引けい:大竹しのぶ
堤 栄二:高橋克実
堤 伸太郎:段田安則
堤 ふみ:宮澤エマ
職人井上:森本健介
堤 総子:服部容子
堤 知栄:多岐川華子
野村 精三: 林翔太
堤 しず:銀粉蝶
堤 章介:風間杜夫
<物語>
明治38年(1905年)日露戦争の後―日本がようやく近代的な資本主義国の姿を整え、同時にその動向が世界の国々と絶ちがたく結び合い、影響し始めた時代。戦災孤児の境涯にあった布引けい(大竹しのぶ)が、不思議な縁から拾われて堤家の人となったのは、そんな頃である。
清国との貿易で一家を成した堤家は、その当主はすでに亡く、後を継ぐべき息子たちは まだ若く、妻のしず(銀粉蝶)が義弟・章介(風間杜夫)に助けられながら、困難な時代の一日一日を処していた。甲斐甲斐しい働きぶりを見せるけいは、しずに大変重宝がられた。同時にけいと同様に闊達な気性の次男・栄二(高橋克実)とも気性が合い、お互いに ほのかな恋心を抱くようになった。
そのけいの思慕とは裏腹に、しずは跡取りであるべき長男・伸太郎(段田安則)の気弱な性格を気がかりに思い、気丈なけいを嫁に迎えて、堤家を支えてもらう事を望んだ。しずの恩義に抗しきれなかったけいは、伸太郎の妻となった。
けいは正真正銘堤家の人となり、しずに代わって家の柱となっていく。担い切れぬほどの重みに耐えながら、けいはその「女の一生」を生きるのである。
時は流れて昭和20年・・・。二つの大戦を経る激動の時代を生きて、今、焼け跡の廃墟に佇むけいの前に、栄二が再び戻ってきた。
過ぎ去った月日の、激しさと華やかさを秘めて、二人はしみじみと語り合うのであっ た・・・。
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たぶん45年ぶりの「女の一生」鑑賞。前回は学校からの団体鑑賞。感想文書かされた。
最初の場面ではばあさん、そしてその後の場面では小娘、このギャップが凄い。
ほんとに小娘に見える大竹しのぶさんは偉大なり。(前回見たときは、小娘というには
無理がある、、と感想に書いたのを覚えてる。きっとそれは小娘のような歳だった
ためでしょう。今思い返すとかなり化けていたのではないかと。。)
段田さんは学生服が全く似合わない、若さがない?高橋さんはそれなりに見えるのに。
結婚後のけいの力強さは異様、無敵な女主人といった風情。前回見たときは
元気でチャキチャキなけいでしたが、今回のほうが貫禄あるよう。
力強いキャストばかりで、ぐいぐい突き進む物語。あっという間に一幕が終わりました。
ダレ場がないのですね。
2幕にはいるとまた一段とふけるけい、良かれと思うことをやっても家族がどんどん
離散。腕力だけでは求心力にかけるという悲しみを見事にしょっています。
夫が帰ってきたときに倒れて手を握りしめあう、という場面はほんとに老夫婦。
そして最初の場面に戻り、いろんな意味で振出しに戻る。
あっというまの3時間でした。力強い脚本に力強い役者たち。
カーテンコールはキャスト総出、いままでは大竹さん高橋さんの二人だけだったそうです。
「本当に千秋楽までできてよかった、舞台は客と共に作るのだということがよく分かった」
という大竹さんの言葉に泣きました。キャスト皆さんも目を赤く腫らしていましたね。
大竹さんの段田さんを前に突き出して喋らせました。
「本当は客席に降りて一人ずつ握手したいぐらいなんですけどね。この状況なんで、高いところから失礼します」
本当に千秋楽までできて、見られてよかった。

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