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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:歌舞伎座百二十年八月納涼大歌舞伎第三部
日時:2008年8月25日18:15-21:11(途中休憩あり)
劇場:歌舞伎座
料金:3階A席3500円
座席:8列目右より
番組・出演:
一、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)
   更科姫実は戸隠山の鬼女  勘太郎
   山神  巳之助
   従者右源太  高麗蔵
   同 左源太  亀 蔵
   侍女野菊  鶴 松
   腰元岩橋  市 蔵
   局田毎  家 橘
  余吾将軍平維茂  橋之助

二、野田版 愛陀姫(あいだひめ)
   濃姫  勘三郎
   愛陀姫  七之助
   木村駄目助左衛門  橋之助
   鈴木主水之助  勘太郎
   高橋  松 也
   多々木斬蔵  亀 蔵
   斎藤道三  彌十郎
   祈祷師荏原  扇 雀
   同  細毛  福 助
   織田信秀  三津五郎

ストーリー:(公式Webより)
一、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)
 戸隠山へ紅葉狩りにやって来た平維茂(橋之助)、右源太(高麗蔵)、左源太(亀蔵)主従は、
山中で更科姫(勘太郎)とこれに従う田毎(家橘)、岩橋(市蔵)、野菊(鶴松)たちの宴に招かれ、
盃を交わします。やがて更科姫が舞ううちに、維茂はまどろみ、更科姫たちは姿を消します。
ここへ山神(巳之助)が現れ、維茂に更科姫がこの山に住む鬼女であることを告げるので、維
茂は名刀小烏丸の威徳によって鬼女を退治するのでした。見どころ多い舞踊劇を上演します。

二、野田版 愛陀姫(あいだひめ)
美濃の領主である斎藤道三の息女濃姫(勘三郎)は、密かに思いを寄せる木村駄目助左衛門
(橋之助)を、父の道三(彌十郎)に認めさせようと思っています。そこで濃姫は、家臣の多々木斬
蔵(亀蔵)が城下から連れてきた祈祷師の細毛(福助)と荏原(扇雀)を使い、駄目助左衛門に隣
国織田家との合戦の先陣役に任じるお告げが出たように見せかけます。そして駄目助左衛門は
見事に功を立てますが、実は濃姫の下女の愛陀(七之助)に思いを寄せており、先陣の功として
愛陀を賜ろうと思っているのでした。
やがて美濃に織田軍の捕虜が連れられてきますが、愛陀が父と呼んだ人こそ、織田信秀(三
津五郎)。実は愛陀は織田家の息女であったのです。一方、濃姫は愛陀が恋敵と知り、また愛陀
は祖国の尾張のために働こうとし…。オペラの名作「アイーダ」を野田秀樹が歌舞伎に翻案した話
題の舞台をどうぞご期待下さい。


8月の歌舞伎は適切な長さがいいですね。実は昼夜公演だと最後の方で気力が続かなくなる。。。
コケティッシュな腰元がかわいい。
更科姫はきりりと凛々しい、扇を投げる舞には目を吸い寄せられました。基本形は、扇の要を
下にして上に投げて扇の面と垂直に1回転させてキャッチ。一回転させて広げた先の方を
キャッチというパターンもあり。扇の面と並行に回転させるのは難しいらしく、無理やり回収
してました。2枚扇で交互で投げ上げたり、2枚を要を下にして、前後に並べて立てて、体から
遠い方の扇を投げてもう1枚の扇を飛び越こさせて、キャッチというのは1度だけやって見事に
成功させていました。投げと投げの間の所作がかなり優雅、日本舞踊習ってみたくなりましたよ。
鬼女と維茂の戦いはうってかわった激しさでこれまた楽しい。扇の投げと舞はもう一回見たかった。
ちなみに、舞台に出た扇の投げ方を帰ってから一通りやってみました。単体ではどれもさほど
難しいものではありませんね。問題はその投げに繋げる所作の方で。。。美しく見せるのって
かなり難しそう。

愛陀姫は普通の野田地図の舞台という感じ。台詞も口語で、ここがシアターコクーンです、
と言われても違和感ない仕上がり。物語もほとんどひねりなく、ほぼストレートにオペラ
を時代劇に移植してますね。AIDAではお約束の曲も流れ、そして象まで出た!象は風船
でした。野田さんのシンボルとでもいうべき言葉遊びも若干見られ
ますが、ほんとに少しだけ。一番驚いたのは「木村駄目助左衛門」、情けないことに
舞台で種明かしされるまで、この名前に「ら・だ・め・す」が入っているのに気がつき
ませんでしたよ。愛陀はほんとうにきれい、駄目助左衛門が虜になるのも無理はない。
駄目助左衛門も良い男で似合いのカップル。祈祷師コンビがいかがわしくていい。
最初は濃姫に手先として扱われているのが、最後には逆に濃姫を追い落としてしまいます。
情報操作の恐ろしさという今日的課題もサブテーマとしてあるような。私は野田芝居を
見れたので満足したのですが、通常の歌舞伎ファンはどうなんでしょうか?

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