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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:京劇
日時:2003年12月16日19:30-20:40(途中休憩あり)
劇場:湖廣會館(北京)
劇場URL:http://www.beijinghuguang.com/
料金:1階席茶菓付180中国元(3000円弱)+日本語ヘッドホンガイド30中国元
座席:1階テーブル2列目左より
番組:
覇王別姫(The King Bids Farewell To His Wife)
閙天宮(A Combat In The Heaven Palace)
出演:
覇王別姫
Su Zhuo, Jiao Jian Qi

閙天宮
松岩(Song Yan) 主演 他

ばたばたと北京に来てとりあえず番組がWebで検索できた劇場にきてみました。
交通渋滞にかかって開演に間に合わないかと思ってしまった(^^;)
劇場の門を入ってすぐに中国語ではなしかけられ?チケットを持っているか?
うんにゃ、買いたいぞというのを中国語と日本語のかけあいでなんとか(^^;)
向こうは紙を持ってきて180と書きました。
鮮やかな赤で彩られた装飾が古色を帯びてくすんだとでもいいましょうか、
なんだか時代が感じられる場末の劇場といった風情です。
場内の天井は高く1階は四角いテーブル席がずらりと並んでいます。
でも座っている人はほとんどいません。本当に上演があるのか??
1階の上はほとんど吹きぬけ、2階客席は建物の内側をぐるりと回っている感じ。
舞台の真横まで2階の客席があります。柱ごとに個室になるようです。
でも2階には人気がありません。舞台は四方に黒い柱があり、その上に屋根を
模したようなものがあります。舞台の後ろの幕は刺繍入りの黄色の鮮やかなもの。
建物の中に建物がある?というのは能と同じパターンでしょうか。舞台の真ん中
に真っ赤と金糸の椅子とテーブルがおかれました。舞台の左手、客席から見えな
いところから小鳥の鳴き声がたくさん聞こえてきます。右側には楽団がそろって
ぼちぼち練習しています。料金に入っているお茶はジャスミン、お菓子は小皿に
中国菓子盛り合わせとみかん5切れでした。
10分前になっても客席は4つしか埋まっていません。といってるうちに10人くら
いの団体さんがやってきました。ガイド付の日本人団体でした。
最終的には10テーブルくらいになったでしょうか。まだまだがらがらです。

さて開演!、1幕目に出てきたのは虞美人と項羽のふたり。
舞台上方の字幕で英語と中国語の説明がついてました。でもすごく上なので
めちゃくちゃ見にくいです。しかもせりふが多くなると字幕がでない(^^;)
日本語イヤホンガイドならぬ日本語ヘッドホンガイド、歌舞伎座と同じ人が
ナレーションしてるといっても驚かないぞ。どうやら適当なタイミングで
細切れにテープを再生しているようです。
演奏は派手ですが、派手な分、虞美人の歌があまり聞こえてきません;_;
虞美人の歌は裏声で聞きなれていないとやはりドナルドダックボイスに思えて
しまいます。くねくね動く指やくっきりとした目鼻立ちのメイクから繰り出す
見得は目を引きます。小鳥のさえずりがほどよいBGMになってます。
虞美人がひとりになって芝居を続けているかと思うと四面楚歌にはいりました。
(もちろん日本語ガイドのお世話になってます)言葉がわからない状態で
身振りだけで敵に囲まれているとはわかんないなあ。歌が終わった段階で
再度項羽登場。その後項羽が抜山歌を歌いました。これが顔に似合わず?
(化粧で顔なんてわからないんですが)けっこういい声、場内に響き渡ります。
ここまで、虞美人は目鼻立ち整っているんだけどいまいちだなと思っていました。
項羽を慰める歌から剣の舞にはいって評価変わりました。動きに無駄がなくて
きれいなのです。立居振舞いが美しいといいましょうか、それほど速い動きでは
ないのですが、ひとつひとつの動きが安定してぶれもなく見ていて安心。
最後は両刀を振り回して見栄をきりました。

ふたつめは孫悟空。メインキャストだけ字幕に出るのですが、かわるのが早すぎ
てメモできません;_; どこかに張り出してほしい。
この作品はまだ孫悟空が暴れん坊だったころの話です。学問の神様とのバトル?
最初の場面はかっこいい兵士が4人と額にもうひとつの顔を書いたむくつけき
大男がひとり。大男は頭に孔雀の羽を角のように2本はやしています。手には
重そうな棍棒をふたつ。見得を切ったかと思うと口から花火@_@ 見る見る場内が
真っ暗になって見えるのは火吹き怪人?ひとりだけ、こういうケレン味って
いいですねえ。花火が消えるころには劇場はもとの明るさに戻りました。
最初はこの怪人が孫悟空かと思ってしまった(汗)それから見たことのあるよう
な仮面と化粧の人物が勢ぞろい。さきほどの虞美人もコスチュームを代えて
登場です。怪人じゃなくて全員神様(?_?)おなじみ孫悟空は如意棒を使った
身軽な演技を魅せてくれます。孫悟空も頭に2本の羽を生やしてました。
この孫悟空、体はちょっとこぶりなのですが、非常にすばやくシャープな
動きをします。力量の差が大きい怪人?とは相手をもてあそぶかのごとく
コミカルな動き、かっこいい兵士とはまっとうな殺陣。如意棒で剣をひょいと
奪ってしまってそのまま棒で剣をくるくる回すところでは思わず拍手。
舞台を所狭しと飛び回りトンボをきりまくり、雑技とコントが渾然一体と
なった感じでした。これなら言葉がわからなくても大丈夫。
見得を切るたびに拍手してました。
全然準備せずに訪れた地での観劇としては十分な内容だったと思います。

ところで劇場の左端で業務用ビデオカメラを抱えた人が子供たちを撮っていま
した。子供たちがなんどもはいりなおしては座って見物するのを撮っていたの
ですが、映画かTVの撮影なんでしょうか。さすがにめざわり。。

これは劇場のWebページに載っていたシノプシスです。

King Liu Bang and King Xiang Yu have agreed to a truce and drew a
demarcation line at Honggou. General Han Xin, Liu Bang's able military
officer, orders Counsellor Li Zuoche to make a feigned surrender to
Xiang Yu,so as to lure Xiang's troop to march towards frontier. Han Xin
lays an ambush arond the Shili Mountain, and the Xiang's troop are all
surrounded at Gaixia .Xiang Yu cannot break through the siege, and his
soldiers were besieged on all sides. They assume that other Chusoldiers
all have laid down their arms , with the result that their morale goes
down. Xiang Yu realizes that the game is lost and he indulges in drinking
and despair. He bids farewell to his wife, Yu Ji, who dances her last
before she kills herself. Later , Xiang Yu tries to break through, but
fails. He suicides beside the Wu River.

The Monkey King was conferred a noble title named "Great Sage Under Heaven"
by the God. As the heaven queen had a banquet and didn't invite him , the
monkey was very angry. So he stole the cure-all peaches, wine and cure-all,
then Went back to Huaguo Mountain. The God sent heavenly soldiers to catch
him , but the Monkey King defeated all the gods.

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