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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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ZED


題名:ZED(ゼッド)
日時:2009年12月10日15:00-17:06(途中休憩あり)
劇場:シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京
料金:プレミアビュー15000円
座席:Cブロック6列50番(中央前方ブロック6列目右より)
URL: http://www.zed.co.jp/home.php
Guide and Founder: Guy Laliberte
Artistic Guide: Gilles Ste-Croix
Executive Producer:Francois Macerola
Writer and Director:Francois Girard
Director of Creation:Line Tremblay
Set Designer:Francois Seguin
Costume Designer:Renee April
Composer and Arranger:Rene Dupere
Lighting Designer:David Finn
Choreographer:Debra Brown
Choreographer:Jean-Jacques Pillet
Sound Designer:Francois Bergeron
Acrobatic Equipment and Rigging Designer:Scott Osgood
Acrobatic Performance Designer:Florence Pot
Make-up Designer:Eleni Uranis
Production Manager:Michael Anderson
コンセプト:(公式Webより)
人生は冒険。そこに、 詩 ( うた ) が生まれる。
彼の名は、Zed(ゼッド)。彼が旅する世界は、天と地。そこであらゆる生命と、大いなる
女神と、スフィンクスと…命の躍動に出会います。
さまざまな経験を重ね、彼自身が成長すると同時に彼が生きた天と地という2つの世界
がひとつに結ばれます。
彼の経験と彼が生きた世界のすべてが、心で感じずにはいられないもの。
この叙情あふれる冒険の旅を通じて誰もが人間の、人生の経験の本質に迫っていくこ
とができるでしょう。
アクト:
バトン(Batons)
すべての始まり、火のまじない、二つの世界の出会い
アーティストの体と一体となり、暗闇の中で存在感を放つ美しいバトン。アクロバットとダ
ンスを組み合わせることで三つのバトンを自由自在に操り、機敏さと、類ないコントロー
ル能力で観るものすべてを魅了します。
演じるのは、出演者の中で唯一の日本人であり、バトントワリング競技で世界チャンピ
オンに輝いたトップアスリートです。

バンジー(Bungee)
天の誕生
ステージの遥か上空から四人のアーティストが飛び降りてくるバンジーパフォーマンス。
まるで熱帯魚を思わせるような鮮やかで美しいフリンジが、アーティストのアクロバティッ
クで華麗な動きとあいまって、観るものを幻想的な世界へいざないます。

ラッソ(Lassos)
地の誕生
武術の才能をもった六人のアーティストによる投げ縄のパフォーマンス。ラッソロープを
巧みにコントロールしながら披露する力強いアクロバットは、地の誕生を表しています。

ポール&トランポリン(Poles and Trampoline)
天に向かって
「ZED?(ゼッド)」でしか観られないこのパフォーマンスは、チャイニーズポールとトラン
ポリンの異なる演技を融合させました。アーティストは、天にいる妖精に誘われ空中高
く飛び上がり、躍動感あふれるアクロバットを披露します。

ソロ・ティシュー(Solo Tissue)
初めての光景
天から下がる布に包まれたアーティストが、優美なアクロバットで主人公Zed(ゼッド)を
魅了します。空中で繰り広げられるパフォーマンスは、息を呑むようなバランス力と柔軟
さがあり、劇場を幻想的な雰囲気に包み込みます。

ハイ・ワイヤー(High Wire)
炎の振り子
ステージから8メートルの高さに張られた細いワイヤーに、燃えさかる炎の振り子が揺れ
る、緊張感あふれるセットで繰り広げられるパフォーマンス。卓越したバランス感覚で、
三人のアーティストは死をものともしない跳躍やアクロバティックな動きを披露します。

ジャグリング(Juggling)
ケルヌーンの火
地中深くに存在する火の王国。そこに君臨するKernoun(ケルヌーン)と共に、ボウリン
グ・ピンやプレート、炎のトーチを使ったジャグリングで、主人公 Zed(ゼッド)を惑わしま
す。驚異的なスピードでジャグリングを繰り広げるアーティストは、サーカス・ファミリーで
演じています。

バンキン(Banquine)
バベルの塔
人間の類まれな機敏さを表現する「バンキン」は、イタリアの伝統的なアクロバット。サー
カス界の権威ある賞「サーカスフェスティバル」で受賞したアーティスト同士の信頼関
係から生まれるドラマティックな人間ピラミッドは、バベルの塔を思わせる圧巻の演技で
す。

ストラップ(Straps)
Zedの恋
2人のアーティストが、主人公Zed(ゼッド)を誘惑するゲームの世界へといざないます。
ストラップ(つり革)を使用した彼女らのパフォーマンスは、バランス力と強さのなかに繊
細さを感じ、観るものすべてを魅了します。

ハンド・トゥ・ハンド(Hand to Hand)
天と地の出会い
力強く柔軟性に富んだ二人のアーティストが、集中力と完璧なバランス感覚によって、
驚くべきポジションで観るものを魅了するパフォーマンス。サーカス界の権威ある賞「サー
カスフェスティバル」で受賞した彼らの演技は、天と地が出会う、その瞬間を表現して
います。

フライング・トラピス(Flying Trapeze)
祝祭
二つの家族で構成されるサーカス・ファミリーが繰り広げる、エネルギーあふれる空中
パフォーマンス。「ZED?(ゼッド)」では、平行に並べたプラットフォームを採用すること
で、祝祭を表すダイナミックなパフォーマンスを、途切れることなく披露します。

シャリバリ(Charivari)
祭典
アーティストたち一同が集まり、それぞれのパフォーマンスでフィナーレを飾ります。まっ
たく異なる表現をしてきたアーティストたちが、ひとつのステージ上でお互いに尊重し
あい、そして演じる様子は美しく感動的で、心を深く打つワンシーンです。

クラウン(Clowns)
天真爛漫な二人のクラウン。
一人は、すべてをコントロールしたがるが、もう一人は、ただの怠け者。
しかし、二人一緒になると、ユニークな道化者のデュオとなり、人々を笑わせ、そして感
動させてくれます。


Zed(ゼッド)はショーのメインキャラクター。
タロットカードにある「愚者」からインスピレーションを得て生まれました。天と地の世界へ
と引き寄せられたゼッドは、愚かさがあるゆえに、人間のもろさや純真さがあらわになり、
人々は心打たれます。ゼッドは、天と地を冒険することにより成長をとげ、彼の冒険によ
り天と地は一つに結ばれます。



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かなり技術的用語はいってます。
舞浜駅からイクスピアリを通ってホテルを抜けて徒歩10分のところに劇場があります。
劇場前には旗を持ったスーツ姿の人多数、平日マチネのせいか団体観光客がとても
たくさんいたようです。というか個人客なんてほとんどいなかったのでは?団体さんたち
は仕事をリタイヤして遊び回っているのだろうなあというような年頃の方々ばかり、私も
早くああなりたい。
入り口を入ると左側に売店があります。ノベリティグッズ、ビデオ、CDなど、、たくさんの
客がつかんでいたのは「おかし」でした。旅の土産なんでしょうねえ。劇場内は半円形
の客席、その中心に大きな円形の舞台があります。シルクドソレイユの案内スタッフが
日本人というのはなんだか不思議な気分。やはりすごくたくさんの団体さんがはいって
おり、至る所で説明が繰り広げられていましたよ。客席の平均年齢70歳?
さすがに平日マチネ公演なので客席両端の後ろはすいてます。最前列だと舞台床の
高さが首のあたりになってしまいます。私が座っている6列目は舞台と床がほぼ同じ高
さなのでかなり見やすいのです。私より前方に座っている方々に挨拶にくる背広姿の
おじさんたちという光景がみられました。いかにも接待として使われている風情です。
このブロックの後ろには背広姿でバッチをつけたおじさんたちの集団がいくつか座って
いました。鑑賞が業務?税金使った無駄な視察でなければ良いのですが、それにし
てもここに背広でいるのってなにか服装のTPOをはきちがえているような。。。

舞台の真ん中には巨大な手帳がぽつんとありました。舞台は巨大な青い布で全面が
カバーされています。通常のシルクドソレイユならば開場直後から見られる、クラウンの
客いじりは開演7分前から始まりました。手すりにあがってお客さんと握手!おばさんを
つれまわしていって最後はハグ。次にいじったカップル相手には見事にすべり、かなり
引かれている感じ。笑いは時折でるんですが、客に何かをさせようとしてもうまく伝わっ
ていないようでしたね。



オープニングはライトバトン。唯一の日本人キャストが最初に登場です。いやーかっこ
いい。他の演技も見てみたい。狂言回し?のZEDはイケメンキャラクター、どういう筋書
きなのかわかりません、というより気にしてませんでしたよ。
歌姫は舞台上方から登場、蝶のような妖精のような雰囲気。バンジーは
腰の両側を伸び縮みするごむでとめてくるくる、一人ブランコとの組み合わせでした。



次はラッソー、トリックロープで中国人キャスト、そういえば中国か台湾のジャグリング
大会1位がトリックロープだったことがありましたっけ。
縦回しで自分の体の前で輪をくるくる、ループの直径が140cm程度だと思うので、
ロープの長さは17から18フィート?縦回しを同じ方向で継続しているのでロープがよじ
れていくはずなのですが、方向を変えません。手元でよじれがとれる所謂イージーロープ
かと思って目をこらしても見えない目の悪さ、、ああ双眼鏡を持ってくれば指の動きが
わかるのにOrz 同じロープを使っている間はループのサイズはかわりませんでした。
ひょっとしたらループで結び目をつくってしまっているかも?バタフライ、ループを上に
あげてウェディングリング、そしてリングが上下、さがったときは手の切り替えが忙しい!
ループを脇で回しておいてトンボをきるのもきれい。
たぶん30フィート程度のロープで巨大ウェディングリング、そしてその中で他のキャスト
がトンボ返り!リングへトンボ返りで飛び込むとかジャグリングではなくアクロバット技
に近いものになっていました。基本的には縦のループ、ウェディングリング、テキサス
スキップ、の基本のトリックロープ技にトンボ返りのような体術を組み合わせて魅せる
パターンでしたね。

ポール+トランポリンはおもしろい組み合わせです。棒に上ってぼよよん、でまた棒の
上の方に掴まります。棒を蹴って方向転換もあり、ポールだけの時と比べて技のバリ
エーションがぐんと広がった感じです。この組み合わせの発展を望みたいです。

ハイワイヤー(綱渡り)は、頭上のロープの真ん中に火のはいった振り子、この
振り子の下にねそべる、寝そべった上をジャンプ!
肩車して綱渡りもはらはら感を増します。最後はロープ上でトンボ返り、
一回失敗して落ちかけ、二度目で成功!失敗が難しさをより強く感じさせます。



ジャグリングはロシア人キャストでクラブパッシング、ちょっとだけテイクアウト。2対2、
4対1、肩車して2*2など。さすがに動きがきれいで無駄がなく安定しています。
安心して見せるすごい技術なのだけれど、あっと驚くようなものはないというか。
最後は火のついたトーチでパッシング、ファイヤーによるパスの間に4人たって、
そしてパッサーと立った人が一緒に動く。。後ろでファイヤーバトンがくるくる、
そのうえ色々な異形のものたちがトーチをふりまわし。これが1幕のフィナーレでした。




2幕の冒頭は、組体操、総勢14人のうち女性が2人、女性と比較的小さい男性が上
になります。逞しい男性たちが土台となってそこから人間がびゅーんと飛び出す感じ。
ぴゅーんと飛び出してもう一つの土台の方に着地!びゅーんと飛び出して逆立ちで
着地!男がずらりと並んで杭が並んでいるようになり、その上を歩く乱杭渡りに近い
芸もありました。もちろん縦へ高く肩車の積み重ねも。

次は再びバトンのソロ。コンタクトバトンとでも言う技多数、いろんなところで回るんで
すねえ。舞台を見た直後に書いたメモに「首だけで回す!」とあるのですが、どんな
技か忘れました(^^;)バトンの回転は全然見て取れない情けない目なのですが、床に
投げつけてはずませて、きれいに手元に戻るのにはびっくり。最初は1本、次に2本
で演じていました。当たり前なのですがやっぱり1本の方が見た目の動作の自由度
が大きいですね。より多く表現ができるように思えました。でも2本の方が断然派手。
最後は3本、普通のカスケード、ヘリコプタースピンでカスケード、522で高速振り回
し。私が一番好きだったのは1本の演技だったような気がします。

膝代わりともいうべき芸がハンドトゥハンド、静の芸で気分転換。しかし地味です。。
トリは空中ブランコ、ブランコを2列、キャストを2倍にして、交互に技を出すことにより、
途中の休み時間をなくしていました。これは迫力が倍増!ずっと手に汗握って
いる感じでした。

休憩を含んで2時間6分の上演時間は他のシルクドソレイユ公演よりもちょっと短め、
もうちょっと見ていたいなーという気持ちで帰途につきました。しかしこれが日本に
常設なんですからすごいことですよねえ。もうすこし日本人キャストが増えて、日本
からの発信基地になってくれることを祈ります。

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