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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:NIPPON・CHA!CHA!CHA!
劇場:神奈川芸術劇場大スタジオ
日時:2020年1月13日15:00-17:50(途中休憩あり、芝居1時間半、ダンス30分)
料金:6000円
座席:C列13番(2列目センター)
作:如月小春
構成・振付・演出:山田うん
音楽:ヲノサトル
出演:
<ダンス版>
前田旺志郎
飯森沙百合 伊藤壮太郎 黒田勇 長谷川暢 山口将太朗 山根海音 吉﨑裕哉
<演劇版>
前田旺志郎 
菅沼岳 鈴木陽丈 長谷川暢 松本涼花  村岡哲至
山口将太朗  山根海音  吉﨑裕哉 
山田うん/平川和宏
【演奏】 BLACK VELVETS (ブラックベルベッツ)
(田中邦和 saxophone、山口とも percussion、ヲノサトル organ、テラシィイ guitar)
【街の人々(ウェイトレス・女子高生・ランナー他】
飯森沙百合 伊藤壮太郎 黒田勇
赤松怜音・池田紫陽・大條瑞希・亀井梨花・栗下莉佳・鈴木紫乃・鈴木里衣菜・竹内沙織・長谷川陽花・
林麻子・村田小万里・三浦加利奈・宮部大駿
あらすじ:
高度経済成長期に入るも少し前の日本。富士山は今よりも、も少し高くて、新幹線はひよっこだった頃…。
倒産寸前の小さな靴工場、天下一運動靴店では、社長をはじめ、娘のハナコ、職人達が倒産を逃れようと試行錯誤。そんな靴工場に、両親を飛行機事故で亡くしたヨシダ・カズオが姉のアキコに連れられて、救世主の如く現れる。足の早いカズオは、靴工場、町の人々の期待を一身に背負い、天下一運動靴店の靴を履き走り続ける。
少しずつ生活が豊かになり浮き足立ってきた日本…。
周囲の熱い応援を受け、走り続けるカズオは、ついにはオリンピック選手候補に選ばれる。しかし、大事な大会を前に怪我をしてしまい、その事を周囲に話せないカズオ。
カズオは自らがみんなの夢、日本の夢となることで挫折を乗り越えようとするが…。


------------------------------
ネタバレあり


舞台は結構広く、左手にピアノ、後ろにちょっと下がってバンド。
直方体を半分に切った形のもの大小が舞台の上にありました。それがパズルのように
分解されてさまざまな大道具小道具になるのでした。
生バンドの演奏で歌やダンスがはいるので、ちょっとミュージカルっぽいところもあり。
物語はオリンピック前、飛行機墜落で両親が死んだところから。
残された姉弟、この物語は弟が主人公です。高校出て働くところがなく、天下一運動靴
にようやく拾われるのですが、実は倒産間近。起死回生の宣伝ということで天下一運動靴の
シューズをはいてマラソンで優勝させよう!ということで和夫を採用!!
靴工場のお嬢さんの伝手(というか以前ふった相手)で元自衛隊のコーチと現在新聞記者の
広報をとりいれ、特訓とプロパガンダ!
このコーチ、元自衛隊なのに小説で賞をとったことがあり、突然名文を語りだしたりして。
この大スタジオはだいたい左右に入り口まで続く通路があります。舞台から左右を通路を
通って一周走れるのですね。マラソン練習シーンやレースシーンではこの周回経路を何度も
走ってました。和夫の中の人タフです。コーチはもちろん後ろから自転車でおっかけます。
町内マラソン大会、市のマラソン大会とぶっちぎりで優勝し、それにあわせて工場の
経営も回復!工場増設とか多角化とか景気の良い話がでてきます。いかにもバブルの時代
から昭和を顧みた雰囲気がでてましたね。株もがしがしあがって従業員にも成金が。
皆で祝勝の乾杯の歌がいかにもミュージカル。意外と?皆さん歌がうまい。
演出の山田うんさんもカフェのマダムとして舞台に登場。
1幕最後には県のマラソン大会、ここでも優勝!ですが、どうやらそこで足をひねったらしく、
2幕へ暗雲。。
次の大会は全国大会で、そこでオリンピック候補が決まります。周りの皆はオリンピック
へ行ける!?ということでものすごい声援。そして案の定足は腫れてきますが、カズオは
皆に隠し続けます。皆の声援に応えねばということで。とうとうコーチが気付きますが、
カズオの「僕はもう僕一人の僕じゃない。僕は日本だ。日本そのものなんだ」」という主張に
負けて隠し通すことを選びます。皆の期待を背に頑張る!というのが当人まっすぐなだけに、
群衆の無責任な期待の押し付けを際立たせている気がしましたよ。
オリンピック候補になれても足を壊してオリンピックで負けてしまったら??とちょっと疑問が。。
周り中盛り上がる中で必死に隠してマラソン当日、そして走り始めますが、そのまま行方不明。。
応援団、みんな倒れこんで暗転、、これで終わり?と思ったら「お疲れ様」今までが
劇中劇で、その劇が終了!皆さん功成り名を遂げた方々が、若き日の自分を演じていた
ということでした。財閥、新聞社、政界とえらくなっていて、貧乏で必死だったあの頃を
演じて宣伝を。。。えーすごいひねり方、と思っていたらこれがまた夢。
マラソンの直後に戻り、靴屋は倒産、従業員は田舎へ帰り、社長はブラジルへ夜逃げで終了。
バブル絶頂期に書かれたのに、その後の崩壊を予測したかのような終わり方でしたよ。
「あら、誰カズオ君?」、、というところでカズオが白い姿で登場、そのままダンス編へ
と続きました。
カズオ役がそのまま踊る!他も芝居編に出ていたキャストが白い姿で登場、てっきりキャスト
入れ替えてダンス編になるかと思っていたら、前半はダンサーが演技してたのですね。
前半の登場人物の半分くらいが後半には登場。
ここでも走る走る!皆体力すごい、カズオ役の前田さんはダンサーではないのにほとんど遜色
ない動きです。それに前半からずっと走り続け。。振付の中には運動の練習風景らしきものも
盛り込まれ、見ごたえのあるシーンでした。動きがみな美しくて、見てて泣けました。
芝居+ダンスの構成、しかもキャストが同じ、というのはうまい具合に統一感がある面白い
取り組みでしたね。
音楽版のCD買いました!
そして図書館で戯曲を読んだ!
「あら、誰カズオ君?」それから白い姿のカズオ、というのは戯曲のエンディングそのままでした。
うまく終わりを使ってダンスへつないでいたのですね。

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