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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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La Femme 劇場
題名:La Femme
日時:2006年7月28日22:34-23:40
劇場:La Femme Theatre @ MGM Grand
料金:半額29.5+手数料・税7USD
座席:210ブロック左より角の場所

ショッピングコンプレックスのファッションショー内にある
ディスカウントチケットやで衝動的に購入。
1時間前までに劇場窓口でチケットと引き換えということですが、
ひとりだったらまー30分前でも大丈夫でしょうということで
購入しました。座席はテーブル番号とその中の番号で指定されて
いましたが、基本的にテーブル単位でしか決まっていないようです。
ようするにテーブル内では早く入場した者順ということですね。
もっともそんなに大きいテーブルでないので、いついっても同じと
もいえます。全体として半分くらいの入り。前方のテーブル席は
舞台よりだいぶ低く、舞台を見上げる形になります。私が座った
テーブルは一段高くなった舞台とほぼ同じ高さで前方テーブル席
がまったく邪魔になりません。見るならこの場所ですね。劇場内は
思ったより狭く、収容人員として300-400人といったところでしょう。
客席のカップル率高し、ひとりで見に来た私の肩身が狭くなるくらい。
こういう大人のショーを見るのに手持ち無沙汰というのもなんなので
オリジナルカクテル 10USD を頼んでみました。お土産グラス付で14USD.
この料金、税、チップ(17%!)込みだったのね。暗いところで
伝票がよく見えなかったので、この金額にチップを追加して払って
しまいましたよ。スタッフも愛想が良かったわけだ。
1ドル余分につけて損した気持ち。。
飲んだカクテルの名前はDejuvu, シャンペン、ラム、オレンジジュース
その他でオレンジベースのちょっと甘めのカクテルでした。お土産
グラスはかわいいので割らずに日本まで持ってかえる自信があれば
買ってもいいでしょう。

オープニングは白黒映画で本家?クレイジーホースの説明、楽屋裏
までカメラが入り込んでいきました。雰囲気はパリ。
舞台の最初は宮殿衛兵の縦長帽子をかぶっての群舞、もちろん
衣装は極めて限定された(^^;)褌スタイルです。ピシッと敬礼すると
おっぱいがぶるるんと動く、というのを繰り返し行っていました。
見たところ、さほど巨乳はいません。
舞台の床は、前方に一人乗るとちょうどの周り舞台が3つ、後方には
舞台袖まで動く歩道が2本。舞台袖でポーズを決めてそのまま舞台に
動いて出てきます。舞台の高さもきわめてせまく、普通に立って
すぐ上が天井といった感じです。ほとんど額縁ショーを見てると
いってもいいでしょう。
そしてこの舞台にあたる照明が隠微、けっして全体を明るく照らし
たりはしません。1点のみにスポットをあてたり、格子状に
模様をつけたり、、、この照明の中で手をかえ品をかえ、脱いだり、
半裸で踊ったりするわけですが、なんといいますかエロスというより
女体に映る照明の美しさをオブジェとして味わっているという感じですね。
その中で一番興奮したシーンは、舞台をより狭く使ったものでした。
幕を舞台の上から真ん中まで下ろし、真ん中にひとひとりが踊る分を
除いて左右も幕をしてしまいます。その中でダンサーの
パンティ、ガーター、ストッキング、ヒールの下半身だけが舞台に
見えるのです。照明とあいまってそれだけですごくエロチック。
そこから踊りながらガーターはずしてパンティ脱ぐのです。
ダンサーをひとりひとり紹介するシーンもありました。ちゃんと着る
もの着て、マイクでプロファイル(といってももちろん妖しいものですが)
が述べられていました。合間には色物がふたつ。ひとつは
手や口からカードが際限なく出てくるマジック、もう出すだけを
ずっとやるのは見ていてすがすがしい。客席に出たカードをきれいに
投げてたりもしました。ふたつめは自分の顔と両手で3頭身人形を
作ってのマイケルジャクソンの形態模写、Smooth Criminal, Beat It.
けっこうよくできて笑っちゃいました。

この舞台は70分と短いですし、半額券も出ているので主だったショーを
見てしまった方にお勧めです。濃い劇場ファンだと大きい劇場のショー
よりこの舞台の方がおもしろく感じるかもしれません。
私は日本でストリップを見に行ったことがないのでよくわからないので
すが、日本でいうストリップショーとはまったく違うカテゴリのもの
だと思ったほうが良いように思われます。
女性と見にいっても全然問題ないでしょう。というかカップルで行く
ほうが良い気がしましたよ。
La Femme 劇場ウィンドゥ

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題名:Mystere
日時:2006年7月30日19:30-21:00
劇場:Mystere Theatre @ Tresure Island Las Vegas
料金:150USD+E-TKTS手数料2.5USD
座席:Section 102 Row A Seat 11 (センターブロックの左隣ブロックの右端最前列)

一週間前に購入。奈落がめちゃくちゃ低いです。最前列の席なのですが、目の前に
邪魔なものが、後でキャストのお立ち台だとわかりました。
半円形の客席で、舞台上方にパイプの構築物、上方両側にバンド、上空は黄色、
帆船の柄、床は緑。開演前には客室案内係のふりをしたクラウンが、客をあらぬ方向
へ連れて行きます。客のポップコーンを振りまいて笑いを誘っています。実は後でスタッ
フが同等品を持って言っているのです場内はもう祝祭の雰囲気。
Tissue、シーソーによるジャンプ、ポール上での見得とジャンプは中国雑技風。
新しい趣向だと思ったのは、ポールでできた立方体のジャグリング、サイズは1.5m弱と
いうところでしょうか。掌上で回したり、スタッフ技みたいなものもあり。立方体を釣り下げ
てそこで吊り輪みたいな技や足でのぶら下がり技。。
男同士のhand to handは相当な力強さ、なんか男の色気が滲み出ているようです。
ゴム2本でびよーんと伸びたり縮んだりするのは、私のちょうど真上で演じられたので
こちらに落ちてくる感じでした。
トランポリンによる芸もおもしろい。細長い道をトランポリンで作って、マスゲームのような
動きをしたり、斜め水平斜めの台を使って、まるでピンボールゲームみたいな動き。
空中ブランコも圧巻でした。総勢14人で、通常行われるパターンを一通り、本寸法の芸
を見た気分です。
テーマとしてとんがったところがない分、全体として他のシルクドソレイユ作品よりも、伝
統的なサーカスにより近い雰囲気を醸し出していました。






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O
題名:O
日時:2006年7月29日19:25-21:15
劇場:'O' Theatre At Bellagio
料金:150USD
座席:ORCH Section 103 Row A Seat 14(Wet Seat, 1階最前列センターブロック右端通路側)

いやーこれはいいです。今年のマイベスト1だ。

1週間前にWebから購入、手数料なし。人気の高いこの公演、この回も
私が見たときで10人以上がキャンセレーション待ち行列に並んでいました。
この劇場は客席の傾斜が急で、すり鉢を半分にしたような感じです。
天井は青色、Oの文字あり、Oの真ん中にへんなぐるぐる巻きのオブジェ。
オープニング時にはこのオブジェに人が乗ってさがってきてました。
最前列から舞台まではかなり広く、通路になっていました。舞台の床は
腰の高さ、そして凄く高い真っ赤な幕。
開演5分くらい前に浮き輪を持った二人組みのクラウン登場。そのクラウン
めがけて天井から垂れてくる水、水鉄砲で反撃するクラウン(^^;)
それから、香をたいた赤いコートの男、鞭を空中で鳴らす男が登場。
客がひとり壇上に上がらされて前説を読まされます。でもって、
幕の間からぴゅーっと上に吊られて飛ばされ。。仕込みだったんですね。

幕があくとそこはプール、舞台と水面は同じ高さ。その水面に見える
一糸乱れぬ足。空中には人形と人が乗った木馬。抽象画の光景をみている
みたいです。プールの端と私の距離は3m以下、そこで繰り広げられる
シンクロを見てると不思議な世界に来た気分になります。。
でもシンクロで驚いたのは最初だけで途中からは刺身のツマ扱い(^^;;)
日ごろ見慣れた?軟体も水の上(というかほんとに狭い範囲だけ
床が競りあがっている)でやっていると迫力が違います。
同じように水の上でhand to hand もあり、決めた形から、ばしゃん
ばしゃん水へとびこんでしまいます。すごい技というわけではないの
ですが、、台が揺れてるしなにせ水ですべるで大変そう。

シンクロだけかと思いきや、飛び込みや空中ブランコもあるのですね。
確かに下が水ということは安全ネット張ってあるようなものかも。
しかも火もがんがん。水があるってことは火の用心になるのだなあ。
全編圧巻で気が抜くところは色物のクラウンが出てくるところだけ
一番印象的だったのは、パイプの帆船が宙にういてあって、そこで
平行棒と空中ブランコをするというもの。キャッチャーふたりで
やってたんですが、途中で帆船自体が左右に大きく揺れだした。
その下でやるブランコは迫力満点。
ブランコを使って床から天井近くまで飛び上がっての飛び込みもすごい。
最高4回転!でも意外と?伸身で回転少ないほうが美しく見てて
気持ちいいのね。左右と奥から3台のブランコを使ってのいれかわり
立ち代りのジャンプ&飛び込みは爽快です。
最後は舞台の天井からのダイブ、しかも3人そろって!当たり前ですが
ブランコで打ち出すほうが滞空時間が長いのね。
自由自在な舞台で、プールが見る見る床に早代わり、陸にあがった
スキューバダイバーなんて芸も(笑)
火がついたフレイルらしきものをぶらさげてきたひとが、
新聞を読んでいる男の足元に火をつけちゃいます。
そして当人は自分の床を一瞬火の海にしたかとおもいきや
手元意外はすべて炎のファイヤーポイ!普通のファイヤーポイは
先だけ火がついているわけでだいぶ迫力違いました。
そして両端に火をつけたファイヤースタッフを1本、2本。
途中で火食ってたし。そうこうしているうちに新聞を読んでる
男は火達磨、座っている椅子にも火がついちゃってでも平然と
してるんだよなあ。芸と技術の勝利なんでしょう。
空中ブランコは天井からながーく下がっているのが何回かあったの
ですが、その中でびっくりしたのは、ふたりでこいて一人が宙に飛ん
だかと思いきや、もうひとりが足の甲と甲を絡み合わせてキャッチ?!
碁盤の目状のパイプがさがってきてそこで鉄棒のマスゲームという
のもありました。
大きな輪を使った鉄棒を何人もしていて、それが水につかったかと
思うと、空中に上昇し、その下には紐にぶら下がった女たちが水中
から登場。水中からマスゲームの出現といった感がありました。

目先を変えるのに扇子持ったダンスや鞭を鳴らすシーンもあり。
燃えてたおじさんは、燃えてない時に舞台の後ろの方で、帽子と
ステッキでジャグリングを何度か。きっとやりたくてたまらないん
だろうなあ。木馬に乗ったり、途中でダンスをしていた赤い執事?
コートの男たちは下はガーターにストッキング、黒いパンツでした。
ううみたくない。

何か多少ストーリーらしいものがあったようですが、全然気になり
ませんでした(^^;)いやーほんとにいいものをみました。
キャンセル待ちに並んでいるのがわかります。

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題名:堀の外のジャグリング
日時:2006年6月24日19:10-21:00
劇場:門仲天井ホール(門前仲町赤札堂向かい)
料金:前売り2500円
座席:2列目中央
企画・構成:ハードパンチャーしんのすけ
製作:にじゅうまる企画(http://nidyumaru.com)
番組:
    (じぇ〜むす今川    開演のお知らせ(パントマイム))
    chie メトロノーム・ダンス(デビルスティック)
    マジカルTOM TOMスタイル(ディアボロ)
    鶴岡アキラ      Courtship Behavior(コンタクト)
ひぃろ        かぶる!カブル!カブ〜る(ハット)
    じぇ〜むす今川    水中ジャグラー王選手権(パントマイム)
    江草啓太       カライジュラル(トルコ民謡)(ピアノ)
    目黒陽介       2月(ディアボロ)
    SOBUKI FRAGMENT(クラブ)
矢熊進之助・江草啓太 即興「1・9・3」(デビルスティック・ピアノ)
   

満員、立ち見。たぶん60人くらいでしょう。客席に見知った顔が多いというのは
マーケットが狭いということでしょうか(^^;)もうちょい広い会場でやっても
十分埋まったのではないかと思われます。
公演パンフレットに夜と今回の公演では出演者に次のような条件をつけたそうです。

---ここから引用−−−−−
実は今回の公演には、出演者の周りに巡らされた「堀」があります。
其の壱 使用するジャグリング道具は一種類のみ
其の弐 作品の時間は10分以上
「堀」に囲まれたジャグラーたちは、いかに「堀」を乗り越え、どのような
「堀の外のジャグリング」を作り上げてきたのか。その答えは舞台上に。
---ここまで−−−−−

楽しみですねー。
最初のじぇ〜むず今川さんは演目に書いてありませんでした。寄席なら開口一番
といったところでしょうか、山下清ばりのシャツにリュックで絵を描くマイムで
客席をなごませます。
冒頭のchieさんは、チャイナっぽいテイストのコスチュームで三角錐の中に登場。
カチカチ鳴らすメトロノームなのね。デビルの動きとBGMの音が合っている、
そして視線が違った方向を向いているところがすごい、1枚の絵になっている感じ。
三角錐から抜け出した後は、切れの良い技のオンパレード。デビル自身はゆった
りとした動きに見えるのに非常にダイナミック感じられるのは、無駄の少ない
軌道のせいでしょう。最後に失敗して無音でフィニッシュになったのは残念。
失敗したとしても音にあわせて終了するほうを優先したほうが全体としてぴっ
たりきたでしょう。
TOMさんはひとりだけマイクを用いての通常の大道芸スタイル、ただしマニアック
な技炸裂、らしい(^^;) 逆東京タワーとかどれくらい濃いのかよくわかりません。
鶴岡さんはマイムやロボットダンス、机の上での両手でのバランスなどが入った
コンタクトジャグリング。顔の表情も豊かに、1ボールから8ボールまで操って
いました。コンタクトはこの小さい会場にあいますね。
鶴岡さんが使っていた机から突然潜望鏡が出現、先からボールをぴゅっと飛ば
しました。そして机の中からひぃろさん登場。ずっと隠れてたの?水中ジャグ
ラーに行くのかと思ってしまいましたよ(^^;)ひぃろさんは1つから3つの
ハットジャグリング、私の自宅には20個以上帽子があるので、ハットジャグリン
グの公演を見るたびにあこがれてしまいます。
じぇ〜むす今川さんは海水パンツでゼッケンつけて登場、水中でシガーボックス
をするのでした。ゆるゆると動くシガー、スローモーションで見える技の数々、
私も十分面白く感じましたけど、シガー使いの人なら爆笑じゃないですかねえ。
シガーに磁石がはいってくっついているの?次はトーチ使い、水中でライターで
トーチに火をつけようとして失敗(笑)
次はピアノのジャグリングではなくピアノ独奏。テンポの良い演奏でジャグリン
グに麻痺しかけていた感覚を正常に戻してくれます。今川さんと江草さんが寄席
でいう色物にあたるのでしょう。番組の順番としてふたつまとめるより、わけて
おいたほうが客としてはリフレッシュしやすいような。
目黒さんは1個から3個のディアボロ、技もきれいなんですが所作もきれいですよ
ねえ。無駄のない動きで大胆な技をばしばしと見せてくれました。
SOBUKIさんは最初1クラブを使ってのぐるぐる、ショートスタッフの技なんで
しょうが、非対称でかつ投げやすいクラブを使っているので、見栄えと投げた時
の軌道が違い、風変わりなテイストになっています。けっこう面白い。3クラブに
はいってマニアックな技連発、最後は5クラブ、最後の最後はクラブホールディン
グ、たしか20本程度は抱えていたでしょう。
トリはしんのすけさんと江草さんのコラボレーション。生演奏にあわせての
デビルの演技、ピアノをBGMとしてではなく、デビルとピアノで同期を取って
いました。同じ打楽器みたいなもの同士なせいかけっこう親和性があるように思
われます。この雰囲気いいです。ただ大技にはいるとどうしても”同期”が
感じられなくなるのが残念。どうしたらいいのか悩ましいところでしょうね。
今回一番印象に残ったのはchieさん、次が最後のピアノ・デビルでした。
2500円でこの内容はなかなかお買い得でした。こういう試みはずっと継続して
ほしい。大道芸は大道芸としての良さが、ステージショーはステージショーなら
ではの良さがあるはず。ただ対象とする観客をどうするかが悩ましいところ。
次回は生演奏にあわせた演技がもっと増えていると嬉しい。またひとりずつでは
なく団体での異種格闘技戦みたいなのも見てみたい気がします。

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