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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:マリー・アントワネット
日時:2006年12月19日18:00-21:15(途中休憩あり)
劇場:帝国劇場
料金:S席13000円
座席:2階A列30番(2階最前列センター)
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
演出:栗山 民也
翻訳:浦山 剛、迫 光
翻訳・訳詞:竜 真知子
音楽監督:甲斐 正人
歌唱指導:矢部 玲司、林 アキラ
振付:前田 清実
装置:島 次郎
照明:勝柴 次朗
衣裳:有村 淳
ヘァー:坂井 一夫
音響:大坪 正仁
アクション:渥美 博
舞台監督:廣田 進
演出助手:鈴木 ひがし
指揮:塩田 明弘
出演:
 マリー・アントワネット:涼風 真世
 マルグリット・アルノー:新妻 聖子
 アニエス・デュシャン:土居 裕子
 アクセル・フェルセン:井上 芳雄
 ルイ16世:石川 禅
 ボーマルシェ:山路 和弘
 オルレアン公:?嶋 政宏
 カリオストロ:山口祐一郎
 ロベスピエール:福井 貴一
 ローズ・ベルタン:春風ひとみ
 ラパン夫人:北村 岳子
 ランバル公爵夫人:河合 篤子
 ベメール/エベール:広田 勇二
 ラ・フェルテ:tekkan
 ギヨタン博士:佐山 陽規
 ロアン大司教/レオナール:林 アキラ
 ルイ・ジョゼフ:川綱治加来
 ルイ・シャルル:水谷一弥
 マリー・テレーズ:黒沢ともよ
 アンサンブルキャスト:安部 誠司、家塚 敦子、池田 紳一、石田 佳名子、
     小原 和彦、碓氷 マキ、KENTARO、樺島 麻美、小西 のりゆき、史桜、
     齊藤 裕加、鈴木 結加里、島田 邦人、高島 みほ、杉山 有大、
     鳥居 ひとみ、砂川 直人、中川 菜緒子、武内 耕、中村 友里子、
     俵 和也、Belle、照井 裕隆、水谷 祐紀、中山 昇
     やまぐち あきこ、松澤 重雄、横沢 健司

持つべきは良い座席のチケットを譲ってくれる友人です。2階最前列ど真ん中。
ああなんてラッキーと思っていたら隣にすわった方の香水がきつすぎ。臭くて
苦しい毒ガス攻撃 ;_; 鼻水が止まりませんでした。こういうのって一応やんわり
とでも文句を言っておくべきなんでしょうか。マナーの問題なのでしょうが。。。

客席満員、客層は年配の女性が多いようです。山口さん効果なんですかねえ。
客席係の方々は燕尾服でした。
舞台はシルエットの男性が盆の上に立ったところから始まります。
いろいろ話を聞いて予想していたのよりもだいぶよかった。悪くない。
とくにキャストが良い。新妻さん、すごい迫力です。舞台真ん中で見上げて歌うと
私とばっちり視線があってまるで射られているよう。宙を指差すとまるで私を
糾弾するかのよう。他のキャストにも睨まれたり、指差されたりしました。
この座席位置なのでだいぶ評価が良くなってるような気もします。。
新妻さんは双眼鏡で追い続けちゃいました。いやー歌も表情もナイス。
物語は錬金術師のカリオストロと劇作家のボーマルシェを狂言回しとして
マリーアントワネットが断頭台に上るまでの経緯を描いていました。
山口さんが朗々と歌い上げてくれるのはもちろんお約束。山路さんがひねくれた
感じでキャラクタと歌がぴったりあっており、もっと歌ってくれないかなー
と思ってしまいましたよ。土居さん、福井さんがまた聞かせてくれます。
キャストがそれぞれ持ち味を生かしているので出番が細切れなのがもったいないくらい。
舞台のシーンとしては、ちょっと暗くてどよどよしたところはエリザベートの
ゾンビが踊るシーンに見え、民衆が固まって決起するところはレミゼラブルに見え、
アントワネットとフェルゼンがからむともちろんベルバラに見え、、となんだか
他の作品のパロディかと一瞬思ってしまうようなシーンがたくさんあり(^^;)
ちびルイが歌うとまるでルドルフだし。。仮面つけるところではオペラ座か?
1幕の前半は舞台の進行がいまひとつで、まるでレビューでもあるかのような
歌い上げるシーン(でもさほど継続性が感じられない)ばかりでした。
でも2幕になってアントワネットが不幸になっていくと物語りは進みました。
1幕冒頭の「パンがなければケーキを食べれば良いのに」を聞いてこれはどうかな?
と思ってしまった涼風さんも、不幸になるにつれて凄みをましていき、死刑になる
シーンでは鬼気迫る姿でした。
民衆が決起して王政を倒すときにオルレアン公が民衆を金でコントロールするとか
最後は民衆が暴徒と化してしまうとか、物語が進むにつれてマグリットアルノー
以外には感情移入できないような作りになっていました。そしてマグリットも
失意のうちに舞台が終わります。カタルシスがないのは史実を追っているから
なのでしょうが、もうちょいすかっとさせてくれてもいいんじゃないかなあ。
ミュージカルなんだし。
セットもほとんどミニマルでまるでオフブロードウェイあたりで見ているような気が。
ただっぴろい舞台にちょっとした小道具で場面転換をしてみせます。盆は良く回って
ました。
ところで錬金術師はいったい何をするためにいたの??それがこの作品の一番の
なぞのようです。筋書きと演出がもうちょい変われば化けるかもしれません。

STORY:(公式サイトより)
1779年、フランス。国王ルイ16世統治の下、国民は飢えと貧困に苦しんでいた。
しかし、王妃マリー・アントワネットを筆頭に、上流階級の貴族たちは貧困などどこ
吹く風、豪奢な生活を満喫していた。ある日、貧民の娘・マルグリットは、ひょんな
ことから王妃に出会い、貧民の救済を乞う。しかし王妃から与えられたのは救いの手
ではなく、嘲笑だった。その場にいた貴族みんなが王妃に倣いマルグリットを嘲笑す
る中、ただ一人、王妃の愛人・スウェーデン貴族のフェルセンだけが胸を痛めていた。
かねてより身分の違いによる貧富の差を疑問に感じていたマルグリットは、王妃を激
しく憎むようになる。
やがて彼女は貧困と恐怖のない自由な世界を求め、フランス革命の道を歩み始める。
彼女を陰ながら支えたのは、同じく革命を企てる国王のいとこ・オルレアン公、劇作
家のボーマルシェ、錬金術師のカリオストロらであった。マルグリットの師、修道女
のアニエスは、王妃に対する憎しみに突き動かされているマルグリットに心を痛め、
神の愛を説くものの、その声はもはやマルグリットには届かない。
そしてある日、オルレアン公首謀の元、彼の有名な「首飾り事件」を引き起こす。や
がてその波紋は広がり、王室に対する民衆の怒りと憎しみは頂点に達するが、国王夫
妻はそれを知る由もなかった。三部会開会の日、華々しいパレードの中、かねてより
病床に臥していた皇太子が夭折する。悲しみにくれる国王夫妻には、革命への警告も
耳に届かない。やがてマルグリット率いるデモ隊がヴェルサイユ宮殿にまで侵入し、
その騒ぎの中、国王一家は監視下に置かれるようになる。そしてさらなる監視の強化
のため、革命家の集う政治結社・ジャコバン党のメンバーは、マルグリットを王妃の
小間使いとして送り込む。
徐々に王室の立場が危うくなる中、事態を重く見たフェルセンは王妃を救おうと、国
王一家を密かに逃亡させようとするがあえなく失敗、一家はタンプル塔に幽閉されて
しまう。革命は進み、ついにフランスは共和国へと生まれ変わり、国王は裁判の末、
処刑される。地位も、夫も、子供も、全てを奪われ、必要以上に痛めつけられている
等身大の王妃を間近で見て、今まで王妃に対する憎しみを原動力にしてきたマルグリッ
トは、真の革命について考えるようになる…。

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