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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:歌舞伎座さよなら公演御名残四月大歌舞伎第一部
日時:2010年4月4日11:00-14:23(途中休憩あり)
劇場:歌舞伎座
料金:一等席15000円
座席:2階5列25番
番組:
一、御名残木挽闇爭(おなごりこびきのだんまり)
          悪七兵衛景清  三津五郎
            典侍の局  芝 雀
            工藤祐経  染五郎
            曽我十郎  菊之助
            曽我五郎  海老蔵
          鬼王新左衛門  獅 童
           小林朝比奈  勘太郎
             片貝姫  七之助
            半沢民部  團 蔵
          秩父庄司重忠  松 緑
            大磯の虎  孝太郎
            小林舞鶴  時 蔵

  一谷嫩軍記
二、熊谷陣屋(くまがいじんや)
            熊谷直実  吉右衛門
           白毫弥陀六  富十郎
             藤の方  魁 春
            亀井六郎  友右衛門
            片岡八郎  錦之助
            伊勢三郎  松 江
            駿河次郎  桂 三
          梶原平次景高  由次郎
             堤軍次  歌 昇
             源義経  梅 玉
              相模  藤十郎
三、連獅子(れんじし)
      狂言師後に親獅子の精  勘三郎
      狂言師後に仔獅子の精  勘太郎
      狂言師後に仔獅子の精  七之助
             僧蓮念  橋之助
             僧遍念  扇 雀


みどころ:
一、御名残木挽闇爭(おなごりこびきのだんまり)
 霊鳥鳳凰が晴海ヶ浜に舞い降りる霊夢を見たという頼朝公の命により、木挽町に八
幡社が勧請され、新たに舞台造営の柱立てが行われるという晩のこと。奉行を命じら
れた工藤祐経に、工藤を仇と狙う曽我十郎と五郎兄弟が、小林朝比奈、片貝姫、鬼
王新左衛門、秩父庄司重忠、大磯の虎、小林舞鶴らとともに対面を果たします。更に、
悪七兵衛景清、典侍の局が現れ、一同は源氏の白旗、重宝友切丸、絵面図を互い
に探り合います。
 〝木挽〟とあるように歌舞伎座の御名残公演にちなんだ一幕をご覧いただきます。




  一谷嫩軍記
二、熊谷陣屋(くまがいじんや)
 熊谷直実が自らの陣屋へ戻ってくると、堤軍次と国元にいる筈の妻の相模が出迎え
るので、熊谷は妻を叱り、一子小次郎の働きや平敦盛を討ちとったことを告げると、敦
盛の母、藤の方が熊谷に斬りかかります。これを止めた熊谷は、敦盛の最期の様子を
物語ります。
 そこへ源義経が亀井六郎、片岡八郎、伊勢三郎、駿河次郎を引き連れて敦盛の首
実検にやって来ます。熊谷が敦盛の首を差し出すと、驚く藤の方と相模。義経は敦盛
の首と言いますが、実は小次郎の首。義経は「一枝を伐らば一指を剪るべし」という制
札に託して後白河法皇の落胤である敦盛を救うよう熊谷に命じていたのでした。ここへ
梶原平次景高が現れ義経が敦盛を救った事を頼朝へ言上すると駆け出しますが、石
屋の弥陀六が石鑿を投げ、梶原は絶命します。弥陀六が平宗清であると見抜いた義
経は、救った敦盛を預けます。そして義経の前に進み出た熊谷が兜を脱ぐと...。
 義太夫狂言の名作をお楽しみ頂きます。

三、連獅子(れんじし)
 清涼山の麓にある石橋で、三人の狂言師が、石橋の謂れや、獅子が仔獅子を千尋
の谷へ突き落す様子を踊って見せます。やがて時宗の僧遍念と法華の僧蓮念が
て来て宗論を始めますが、獅子の出現の気配を感じ、ふたりは山を下りていきます。
なく親獅子と仔獅子の精が現れ獅子の狂いを見せて、めでたく舞い納めるのでした。
 お馴染みの人気舞踊を上演いたします。




最初に幕前での口上、次に三味線独奏で大薩摩、かっこいい。
巨大競り上がりがあがると若手オールスターキャストが見得を切った状態でせり上がり、
もうどこに目をやったら良いのかわからない状態。神社の建て直しということで大麻で
お清め。歌舞伎座も一緒にお清めってかんじですね。そして新しい舞台にも来てね!
それからだんまりにはいって力強い立ち回り。
最後にはっと朝日で夜が明けて、赤い衣装に早変わり。めでたい趣向でした。

熊谷陣屋はかなり荒唐無稽。「一枝を伐らば一指を剪るべし」というのはこの物語だけ
ですか?他でも聞いたことがあるような気がするのは、単に他で同じ舞台をみたのでしょ
うか??最初の会話はかなり地味でだんだんと意識が遠くなる。。でも義経がでてから
とんとんと楽しくなります。立て札を構えた「制札の見得」はかっこいい。この作品は
かなり濃厚な筋書きだと思うのですが、前振りで説明部分を付け加えているとはいえ、
ここだけ抜き取っても感情移入しにくいなあというのが正直なところ。これは主役にいれ
こめるかどうかがポイントでしょうか。

連獅子は本物の親子による艶やかな親子獅子の舞踊。冒頭は春駒からきたという獅子
頭を手にはめての舞、獅子頭の後ろに布がついてます。千尋の谷そこに落とすという
物語が踊りの中にはいっていておもしろい。勘三郎の親獅子なら本当に獅子の子を蹴
落とすのか?とかリアル親子ともかぶってみえて興味深いのです。かなりコミカルな雰
囲気もありましたね。
間狂言が宗論、法華宗と浄土宗との戦い、太鼓に鐘、脱力感あふれる舞台で気分転換
の色物としてはナイスなのでしょう。
後半はふさふさなタテガミ?をかぶっての獅子の精の舞。髪の毛をぐるぐる回す狂いを
みてると親子で回し方が違う!勘太郎は首を使ってまんまるに回しているのに対して、
勘三郎は半円描いた後で腰で前から後ろに振っています。どっちも正しい?
私としては半円よりも円の方が好きだけれど、首にかなり負担がかかっているような。。
この狂い見てると韓国の農楽みてる気分になりましたよ。ところでこの獅子の精って、どこ
らへんが獅子なんですか?どちらかというと猩々って感じがするのですが。なんかなん
でもごたまぜにする歌舞伎のいい感じがでてる気がします。
それにしても名残惜しい。とはいうもののこの日の3部も見るのでした。


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