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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:サ・ビ・タ
日時:2010年3月31日19:00-21:10(本編終了は20:50頃)
劇場:本多劇場
料金:TICKETS@TOKYO割引4605円(定価6000円)
座席:Gー19(7列目右ブロック通路側)
出演:
   兄ドンラク:駒田一
   ユ・ミリ:原田夏希
   弟ドンヒョン:山崎育三郎
ストーリー:
雨の晩、兄弟(駒田一と山崎育三郎)が数年ぶりに再会する。
変わり果てた弟の姿に、兄が戸惑う気まずい空間に、派手なドレスの女の子(原田夏希)
が乱入!!歌い踊る彼女に兄弟は唖然。
結婚カップルを盛り上げるのが仕事の女の子は、訪ねる家を間違えていた。しかも男2人
の家に・・・。ドジばかりで落ち込む女の子を慰めるうちに、兄弟の心に変化が表れて・。
ノンストップ100分! 泣けて、笑える、可愛らしい、3人の愛のストーリー。


当日券チケットサイトのTICKETS@TOKYO(http://www.goticket.jp/tkts/top.do)で割引
購入。後ろの方かと思ったらかなり見やすい席でした。たしかにまだまだ余裕があります
この作品は韓国発のもので、私はインケルアートホールで一度見ています。
開演前のBGMはもちろんハングルの歌。舞台の上方には音符とツタのデコレーション、
舞台の後方は広いガラス窓。外は雨、これ本水ですよね。舞台の真ん中には丸いテーブル
と椅子。左側にはピアノとソファ、それに小さい本棚。右側にもピアノ。こちらのピアノ
の上には鉢植えがいっぱいで使われていない様子がありあり。右側から中央にかけて女物
の洗濯物が干してあります。両サイドにもベランダ、上にはジョウロがあり、客がひもを
引っ張ると雨がふるようになっています。役者がそこにいって傘をさすと、客に目で合図
をして雨降り。。客いじりは2回、ひとりは髪の毛をくしゃくしゃにされ、もうひとりは
弟が脱いだ靴下を投げつけられ、それをキャッチして自ら臭いをかいだ!ポストトークで
も駒田さん曰く、「いつもは舞台から客席を引かせてしまうのですが、今回は舞台の上で
引いてしまった。。」客いじりをされた方々には韓国海苔のプレゼントがありました。
作品の後半は不器用な兄弟同士のお互いへの愛がいじいじと語られます。ここはハングル
で見てると押しつけがましい兄と逃げる弟という雰囲気を感じただけでしたので、ようや
くディテールが理解できました。会話がわかるといっそう泣けますね。客席からもすすり
泣き。ユ・ミリがろうそくをもって兄に、願い事を、というと兄が、もう叶えられました、
というところで私もぼろぼろ。ユ・ミリも勝ち気でうっとおしいだけかと思いきや、意外
と繊細。弟は途中で3ボールカスケードを披露!
クライマックスのピアノ連弾ではロッキングチェアや鉢植え、それにヌイグルミの熊さん
も踊りだしていました。




終演後、シアターガイドナイトということでシアターガイド編集者の方々が舞台に上がっ
てのポストトークがありました。シアターガイド4月号にサビタ特集が載っているのです。
もちろん私も読んでいます。
日本初演の舞台も韓国オリジナルに比べたら台詞を追加していたのだそうです。今回はま
たさらに細かい台詞の追加をしてよりわかりやすくしたのだとか。駒田さんにとっては
うれしい台詞が足されたのだそうです。兄弟でぶつかるシーンでおやじとおふくろのこと
を初演ではあまり語らなかったのを、家族団欒の椅子の意味を説明したので後がはいりや
すかったとか。
原田さん曰く、ユ・ミリは二人の気持ちのバケツリレーの間にいる人、おにいちゃんの気
持ちを受け止めて弟に渡す、騒いで終わってひっっきまわしてだけではないのです。
日本全国ツアーを回って東京に凱旋公演なのですが、地方では劇場の大きさがさまざまで
2000名もはいるような劇場もあったそうです。
地方公演のエピソードはほとんどなし、劇場へ行って舞台に立っておしまい。ただ善光寺
にだけはお参りにいったのだそうです。地方公演時は80%が雨、搬出時は100%雨。
シアターガイドのうえのさんがサビタの位置づけを説明してくださいました
95年に初演で、とびとびに公演をつづけ、2004年に大学路に専用劇場を持ち、ソウルにお
ける韓国オリジナル小劇場オープンラン公演の先駆けとなりました。14年間ロングランし
ていたのが、昨年の大晦日でいったんクローズ。専用劇場はインケルアートホールといい、
座席数が約400、天井もすごく低くて本当に小劇場という雰囲気があります。本家のサビ
タは50回も80回もリピートする客がいるそうです。

最後にキャストの皆さんがオリジナルステージの印象を語ってくれました。

駒田さん
2007年に行って、言葉がわからないのになぜか最後は泣いていた。舞台の熱さ、観客の熱
さが伝わってきて言葉ってあまり関係ないなという想いがどーんときた。この作品を色々
な方が演じている。そうすると作品が微妙に違う感じになる。でも最終的に同じ気持ちに
なるのです。


原田さん
オリジナルを見て、こういうことをやるんだというのがクリアになりました。二日間見て、
キャストが違ってユ・ミリも違う感じででていて、すでにあるものをやる怖さより、自由
にやっていいんだみんなに愛されている作品なんだ、それが皆に伝わればいいのだという
ことがわかりました。言葉はわからなかったけれど持っているパワーが感じられました。

山崎さん
アジア人だからわかる兄弟関係のはがゆさ、このはがゆい関係性が感動を生むのです。
韓国と日本で共通する部分が多くて日本でも愛されるのではないかと確信しました。

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