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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:若手演出家コンクール2008 最優秀賞受賞記念公演「オーライオーライ ~僕なら大丈夫。~」
日時:2010年3月12日20:00-21:30
劇場:下北沢「劇」小劇場
料金:前売2500円
座席:2列目センター
演出・振付:智春
作:すがの公(ハムプロジェクト)
出演:DAIKI、cheeky☆、NoB、堀口和也、森田智博、 境野智美、中川真希(劇団ドロブラ)
舞台監督:坂野早織
照明:有岡幸子
音響:小町香織
宣伝美術:松本麻実(GROSVENOR design.)
WEB製作:しゅうちょう(P-JAM STYLE株式会社)
制作:渡辺舞衣
企画・製作:奥村優子
ストーリー:
猪口乙女は緒突猛進、すぐに恋に落ち、失恋する。幼馴染の田中太郎はひそかに彼
女を愛しているが、内気な彼は言い出せないままだ。そんな事をツユとも知らぬ彼
女は、今日もまた乙女は感持ち・綾野小路信長にフラれ、太郎に泣きつきヤケ酒を
つきあわされる。とうとう彼女は公務員・片倉聡明と結婚を決めた。絶望した彼は
空港に来た。渡せなかったラブレターをキャリーバッグに詰め込んで傷心旅行に旅
立つ。謎の芸術家・神風マーリーが彼に不思議なクスリを渡す。。。


劇小劇場にきたのは何年ぶりでしょうか。客席はそこそこいっぱいになっています。
女性が多いのですが、いつもの劇場とは違う雰囲気です。いわゆる大道芸ファン?
大道と舞台のクロスオーバーはどんどん行って欲しいものです。
舞台左端にはPCとコート、棚にはリングと皿、右には椅子と箱。

全体として期待していた以上におもしろかった。元々はせりふ劇だったのを曲芸に
よる身体的表現に変えた作品なのでしょう。ラブストーリーには組体操がマッチし
ているかも。ジャグラーだけだとこうはいかない。軟体芸があるだけでだいぶ違う。
ジャグリングらしいジャグリングはオープニングのみ。リングを用いたダンスから
パッシング。リング1個のマニピュレーション的なダンスは楽しい。オープニング
以外でほとんどじゃぐらないのはよくぞ我慢したといいますか。
あの梁でブランコ(エアリアルフープ?)ができるとは思いませんでしたよ。
残りは皿を投げたり、組み体操をしたり、ジーンズのパッシング。。ジーンズで洗
濯ものの山はお金持ちの設定だとつらくないですかw 森田さんが携帯を鼻でたて
てそれから会話はすんなり。DAIKIさんが一輪車をふっているとだんだん車輪が回
るというのはおもしろい。これってコリオリ力?森田さんが頬を打たれた際に、見
事に2回転したところもきれい。

物語は、失恋した彼が不思議なクスリにより時間を巻き戻して奮闘するというリプ
レイもの。クスリを飲んだ者の希望のところまで巻き戻り再度時間が進みます。こ
の巻き戻しのマイムがきれい。一回目の巻き戻しは何か冗長な気がしたのですが、
次からはトントンと進み、彼は彼女を手に入れるというより彼女を助けるために時
間の巻き戻しをつかってしまいます。なんとなくほろ苦いそれでいてハッピーエン
ドのような渋い結末。元の台詞劇も見てみたくなりましたよ。脚本の力がかなり大
きいですね。
人と人が関係する芝居には組体操なら比較的すんなりはめ込めるのですが、トスジャ
グリングはやっぱりつらいかも。一輪車はハワイでバイクで乱入するとかもうちょっ
と使って欲しかった。
とにかくおもしろかったし、かなり興味深い組み合わせでした。クロスオーバーな
舞台をつくると大道芸ファンと演劇ファンが日頃のテリトリーを越えて見識を深め
る可能性があるので、こういう試みはとてもありがたく思います。


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