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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:ロボット・イン・ザ・ガーデン
劇場:自由劇場(東京)
日時:2021年1月20日13:00-16:00(途中休憩あり)
料金:四季会員S19800円
座席:1階9列10番
劇団:劇団四季
原作:デボラ・インストール
台本・作詞:長田育恵
演出:小山ゆうな
作曲・編曲:河野 伸
音楽監督:清水恵介
振付:松島勇気
舞台装置デザイン:土岐研一
パペットデザイン・ディレクション:トビー・オリエ
照明デザイン:紫藤正樹
コスチューム/ヘアメイクデザイン:高橋知子
演出助手:西尾健治
コスチューム/ヘアメイクデザイン助手:レアリー・ケイ亜樹子
出演:
ベン 田邊真也
タング 斎藤洋一郎 (19日,21日,23日(昼),24日)
生形理菜 (20日,22日,23日(夜))
長野千紘 (19日,21日,23日(昼),24日)
渡邊寛中 (20日,22日,23日(夜))
エイミー 鳥原ゆきみ
ボリンジャー 野中万寿夫
カトウ 萩原隆匡
リジー 相原 萌
ブライオニー 加藤あゆ美
コーリー カイサータティク
デイブ 長手慎介
ロジャー 五十嵐 春
ストーリー:
アンドロイドが人間に代わって家事や仕事を行う、今からそう遠くない未来。
イギリスの田舎町に住むベンは両親を事故で失って以来、無気力な日々を過ごしていた。
妻・エイミーとの夫婦仲もうまくいかない。
そんなある日、庭に壊れかけのロボットが現れる。
「きみの名前は?」「…タング」
ロボットに不思議な魅力を感じ、ベンはあれこれと世話を焼く。
そんなベンに愛想を尽かし、ついに家を出て行くエイミー。
ショックを受けるベンだが、タングを修理するため旅に出ることを決意する。
アメリカ、そして日本へ。やがて、ある事実が明らかになる……。

ーーーーーーーーーーーー

私は1階9列目でしたが、左右ブロックはこれより後ろには人がいませんでした。
中央ブロックはあと数列は人がはいっており、2階には人はいなかった模様。
緊急事態宣言中とはいえ、この入りでの上演継続はさぞかしつらいでしょう。

開演前は写真撮影可能でした。舞台真ん中にうずくまるロボットがかわいい。
これが動き出すともっとキュート。男女二人で操って、ロボットが歌うとき
彼らが歌うのです。足はあやつりなし、前に動かすとなんとなく左右が交互に
でる仕掛け。操り手は片手ずつと頭、胴体を動かしていました。
足がないので二人でいけるわけですね。
開演始まって間もない頃は不細工なロボットやなあと思っていたのですが、
終演時近くになるととても可愛く見えて仕方ありませんでした。人形操りの
技は偉大です。

物語は美人で有能な弁護士の妻とダメンズでヒモの旦那のはなし、、と冒頭を
見て思いましたよ。中身はダメンズとポンコツロボットのロードムービー。
妻が遅くなるというと旦那は、僕の晩御飯は?と聞く有様。
料理も洗濯もせず、自分のわがままだけ通すという、ある意味男のあこがれ。
庭に迷い込んできた旧式のロボットにかまける旦那をみて、堪忍袋の緒が切れ
て出ていく妻。まあ、普通ならそこで三行半ですが、それでも旦那に未練が
あって旦那が連れ戻しにきてくれないかなーと夢想するくらい妻もダメンズに
どっぷり。
別れた後は旦那とロボットのロードムービー、ヒースローからカリフォルニア、
そしてヒューストン、東京。ニートで収入がないくせに、ロボットのわがまま
聞いて高い航空機のチケット取ったり、速い車を借りたり好き放題。
どうもロボットは外側は雑なのに中のAIはかなり優秀なことがわかってきます。
そして修繕するとどうもやばいことになるらしい。でも自分の気持ちを優先す
る主人公は修繕に向かってまっしぐら、とうとうロボットの生みの親までたど
り着いちゃいます。ロボットのチップの中身は「人殺しが可能なように進化し
たAI」だったのでした。
そこを逃げ出して家へ戻ってみると、妻も戻ってきてよりを戻してほしい!
よりを戻すことにした後で子供ができていることもわかります。子供ができ
てロボットがお兄ちゃんになってハッピーエンド!
人形やロボットLove であれば Must Go作品だと思います。
夫婦の別れと再開をいれずに全体をもうちょっと詰めれば、もっと楽しめる
作品になっていたような気がしますね。


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題名:アナスタシア
劇場:東京宝塚劇場
日時:2021年1月19日15:30-18:30(途中休憩あり)
料金:S席9500円
座席:1階17列28番
劇団:宝塚歌劇宙組
潤色・演出/稲葉 太地
出演:
ディミトリ 真風 涼帆
アーニャ 星風 まどか
グレブ・ヴァガノフ 芹香 斗亜
マリア皇太后:寿 つかさ
アレクサンドラ皇后:美風 舞良
マルファ:花音 舞
ポリーナ:綾瀬 あきな
イポリトフ伯爵:凛城 きら
レオポルド伯爵:松風 輝
ゴリンスキー:美月 悠
グレゴリー伯爵:星月 梨旺
警官:春瀬 央季
ヴラド・ポポフ: 桜木 みなと
警官:七生 眞希
リリー:和希 そら
ドーニャ:瀬戸花 まり
ミハイル:秋音 光
セルゲイコンスタンチン: 紫藤 りゅう
闇商人:秋奈 るい
闇商人:水香 依千
イーゴリ:留依 蒔世
アレクセイ:遥羽 らら
グレゴリー伯爵夫人:小春乃 さよ
闇商人:穂稀 せり
ニコライII世:瑠風 輝
闇商人:若翔 りつ
同志:希峰 かなた
街の男:澄風 なぎ
ロットバルト:優希 しおん
少女時代のアナスタシア:天彩 峰里
オリガ:愛海 ひかる
駅員:琥南 まこと
サーヴィチ:鷹翔 千空
乗客の男:真名瀬 みら
タチアナ:水音 志保
駅員:惟吹 優羽
マリアオ デット:潤 花
ジークフリート:亜音 有星

緊急事態宣言に対応して、開演時間が18時30分から15時30分に変更になりました。
まず宝塚お得意の群衆シーンに人が多いのがほんとによい。
曲が良いし、ロードムービーで話が前に進む、安心してみていられる。
アーニャかわいい。そしてちゃきちゃきの下町っこに見える。そして時々突然
優雅になる!記憶のまだら感がでてますね。ディミトリもまたかわいい、チンピラ
感が良い。かわいい若い二人を見守りたくなる。夢に出てくる王族の白い衣装は
眩しく、そして儚い。ロシア革命のぐちゃぐちゃな感じが出てるね。
レニングラードを離れる際の歌がもうちょっとしんみり聞かせてくれれば。
映像を使った列車の動き、スペクタクルシーンにドキドキ。
そして、マリア皇太后、凛々しい、場を支配しまくり。惚れた、どこまでもついて
いきます!と言ってしまいそう。皇太后を見るだけでも見る価値あり。
パリのキャバレーシーンもカラフルで派手で楽しい。
バレエのシーンの黒鳥もキリリ!そして王女様に変身したアナスタシアがとっても
美人、本当にお姫様。皇太后と姫様が輝いていた分、相対的にグレブが小さく
見えてしまったのはちょっと残念。
BW版、梅芸版、宝塚版と演出が多少かわっていたようなのですが、どこらへんが
違っていたのか思い出せないのは情けない。。
この作品は再演してほしい。

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題名:東京原子核クラブ
劇場:本多劇場
日時:2021年1月13日14:00-16:50(途中休憩あり)
料金:おけぴ優待5000円(定価7700円)
座席:P列11番(後ろから2列目センター)
作・演出:マキノノゾミ
出演:
水田航生、大村わたる、加藤虎ノ介、平体まひろ、霧矢大夢、
上川路啓志、小須田康人、石田佳央、荻野祐輔、久保田秀敏
浅野雅博、石川湖太朗
ストーリー:
昭和七年、風変りな住人が集う下宿屋「平和館」。理化学研究所で働く若き物理学者の友田は周囲のレベルの高さに自信を失くし故郷に帰ろうとしていた。そこに、同僚の武山が朗報を持ってくる。海軍中尉・狩野は理研の研究で新型爆弾がつくれるのではないかと思いつき…。

大家と娘、ピアノ弾きや新劇青年、謎の女に野球に熱中する東大生……平和館に集う愚かしくも愛おしい人々を描いた青春群像劇です。

ーーーーーーーーーーーーー

2階建ての下宿屋、両側が襖、真ん中に応接セットと2階への階段。
2階は廊下と襖、一階上手に洗面所とトイレ。階段の下にげた箱。
第一次大戦前の下宿屋、ここは本郷?
住んでいるのはダンスホールのピアノ弾き、演劇(新劇)作家、東大野球部、
そして理化学研究所に勤める理論屋と実験屋。大家に娘。
そういう妖しい人たちの群像劇、みんなその役にぴったり。
小須田さんは爺さん役がぴったりになってしまったんだなあ。
タッチの差での論文提出遅れとか、先生の机の中で論文が頓死したとか、
海軍に実験環境を出してもらってサイクロトロンの実験を続けるとか、
断ろうと思っていた見合い相手から先に断られるとか、下宿の晩御飯とか、
謎の女の人生勝ったり負けたりとか、、
そして1幕最後は野球部員が早稲田に勝利をする決勝打を放ったばかりに
偽学生がばれてしまい。。。公的にはエチオピア文学もマダガスカル文学も
ないだろうけど、自分で勝手に専攻作る位あの大学ならやりそうな気はします。
たしかに東大野球部が勝利するのを見るのはとてもレアな体験、そこでの
サヨナラ打なら身バレしますよね。
2幕は戦争に突入、どんどん暗い方向へ。原子物理学は陸軍と海軍から原子爆弾
の開発に徴用され、芸術家は特高に何か月も連れていかれたり、ダンスホール
が休演になったり、徴兵されたり、徴兵逃れのために完成できない原爆開発続けたり、
つくりは群像劇で、コミカルとシリアスが上手い具合に混ざりあって、約3時間と
長い上演時間のに、見ていて飽きるタイミングがありません。
最後はやるせないが、後味は悪くない、うまいつくりです。
化学や物理からきているらしい前衛的な生け花もぐっど。
同様に色々ヤバくなっている現在においてこの舞台を見ることで、何か特別に
響くものがあるような気が。
物販買いました、頑張れ本多劇場!

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題名:セールスマンの死
劇場:神奈川芸術劇場ホール
日時:2021年11月11日14:00-17:20(途中休憩あり)
料金:賛助会員招待
座席:2階A3列12番
作:アーサー・ミラー
翻訳:徐賀世子
演出:長塚圭史
美術:二村周作 
照明:齋藤茂男
音響:加藤温
衣装デザイン:伊藤佐智子
ヘアメイク:谷口ユリエ
舞台監督:足立充章
出演:風間杜夫 片平なぎさ 山内圭哉 菅原永二
   加藤啓 土屋佑壱 智順 山本圭祐 佐野瑞稀 浜崎香帆 
   大谷亮介 村田雄浩
風間杜夫 ウィリー・ローマン役
片平なぎさ 妻/リンダ・ローマン役
山内圭哉 長男/ビフ役
菅原永二 次男/ハッピー役
土屋佑壱 上司/ハワード役
村田雄浩 ウィリーの兄/伯父ベン役
大谷亮介 ウィリーの友人チャーリー
【STORY】
舞台は1950年代前後のアメリカ。かつて敏腕セールスマンで鳴らしたウィリー・ローマンは、60歳を過ぎて得意先も次々と引退してしまい、思うように成績も上がらない。かつてのような精彩を欠いており、二世の社長にはお荷物扱いされている。そんな夫を優しい妻リンダは献身的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子への不満と不安もウィリーの心を押しつぶす。ブルックリンの一戸建て、愛しい妻、自分を尊敬する自慢の息子。一度は手にしたと思った夢は脆くも崩れはじめ、全てに行き詰った最後に選んだ道とは―。

--------------
座席は市松模様の配席、2階はほぼセンターブロックしかはいっていません。
舞台奥から前方へデフォルメされた道路の線、その上に家が立っています。
左手に主人公の寝室、真ん中が居間、2階が息子たちの寝室。舞台セットが美しい。
道路の奥から重いトランクを抱えた主人公のウィリーががよろよろと歩いて家へは
いってきました。
ウィリーは36年勤続で62歳、セールスマンで好業績をあげていたが、いまでは伝手
は皆引退か死亡でコンタクトする相手もおらず、会社からは歩合給のみとされて
稼ぎがない。仕事を辞めることもできず、重いトランクを下げて歩き回っては帰っ
てくる。時折妄想と現実の区別がつかなくなり、過去の誰かに向かって話しかけて
いる。長男は定職につかずにふらふらし、次男は女好きで給料は全部遊びに使って
いる。ウィリーは家族を愛しているが、威厳を持ちたい、でもやることがうまくい
かずに怒鳴り散らす。妻は主人公を愛し慮っているばかりに、ウィリーの認知症疑
いから目を背けている。反発したり、慮るよりまず最初に医者、そして収入にあっ
た生活レベルの見直し!!と思ってしまう。なかなかそうはいかないだろうところ
が切ないですが。
2幕はビフ役の山内さんの演技が素晴らしい。ダメ男なのに父親に過剰な期待をさ
れているのが、よりダメになった理由だと思っている。そして聞く耳持たない父親、
一見コントに見える会話も認知症相手だと思うととても痛い。NYでの事務仕事にポ
ジションをお願いしてもけんもほろろにされ、名付け親だと主張すれども断られ、、、
給料後払いシステムだったのか?あの頃こんなに活躍したのにいまになって捨てる
なんて、、というのは。。年功序列賃金の亡霊が巣くっているよう。
前借しに行く友人、雇ってやるというのに断り、、なぜ?仕事より金より見栄なの
か?最後ちゃんと死亡保険金は支払われたのだろうか?2万ドルの保険金は商売の
約束より確実、というセリフがありましたが、約款による例外扱い等不確定さが
あるよなあとへんな心配してしまいましたよ。
いまでもありえそうな話、どよんとなって劇場を出ましたが、それだけリアリティを
もって心に訴えかけてきたということでしょう。

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題名:笑福亭鶴光一門会
劇場:横浜にぎわい座芸能ホール
日時:2021年1月10日14:00-16:20(仲入りあり)
料金:3200円
座席:う列12番
番組:
笑福亭茶光  寿限無
笑福亭希光  レジ・スタンス
笑福亭竹三  動物園
笑福亭和光  他行
笑福亭里光   いらち俥
笑福亭学光  天災
《お仲入り》
笑福亭羽光  ペラペラ王国
茶光・ゆみみ(夫婦漫才)
笑福亭鶴光  左甚五郎江戸の巻(甚五郎の首)

4割くらいははいっている?前方にも空席あり
持ち時間10分なのでおしまくり、和光さんは小噺で終わり。
里光さんは小噺多数、そしていらち俥ちょっと。
羽光さんは「ぺらぺら王国」、NHK新人落語大賞を受賞したそうです。
爺さんが子供に寝物語を語りますが、それが雪山で遭難した部長と部
下の話。この話の中でカップルのデートの物語を語り、このデートの
中で母校でのスピーチの話をし、その内容がペラペラ王国探検でペラ
ペラザウルスと遭遇したというもの。
階層構造がとても深く、「ファンファンファンファン」という掛け声
とともに階層チェンジ!色んな階層にポップアップダウンするのです
が、それがまぎれることもなくちゃんと理解できます。一昔前の小劇
場にでもありそうな階層ネタですが、階層が崩れることもありません。
各々がつまらない噺なのに、階層が行き来したり途中でぶつぎれるこ
とで面白くなっていく!羽織を脱いで小道具として使うところも面白
い。「ファンファンファンファン」が耳について残ってしまいました。
夫婦漫才は茶光さんと奥さんのゆみみさん。ゆみみさんは別の相方と
漫才コンビを組んでいるのだとのこと。なぜ本職コンビで呼ばないか
というと、ギャラの問題、、、ゆみみさんががしがしつっこんで結構
おもしろい。茶光さんも噺家になる前は漫才をやっていたそうで、な
るほどの出来でした。
トリの鶴光師匠は、甚五郎の噺、風来坊の甚五郎が名前を隠して大工
の棟梁のところに厄介になり、怖いものを彫れ!ということであっさ
り物凄い生首を彫ってしまうというもの。珍品ですね。初めて聞きま
した。久々の上方落語を堪能でした。
羽光さんは今年真打昇進!
ロビーで真打披露興行の前売券を買いました!!また聞きに行きます。

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