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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
題名:第三舞台の封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』 日時:2011年12月11日13:00-15:00 劇場:紀伊國屋ホール 料金:8400円 座席:M-10 作・演出:鴻上尚史 出演:筧利夫、長野里美、小須田康人、山下裕子、筒井真理子、高橋一生、大高洋夫 荻野貴継、小沢道成、三上陽永 美術:松井るみ 音楽:HIROSHI WATANABE 照明:坂本明浩 音響:堀江潤 衣裳:原まさみ ヘアメイク:西川直子 振付:川崎悦子 映像:冨田中理 宣伝美術:鈴木成一 舞台監督:澁谷壽久 演出助手:小林七緒 制作:中山梨紗、 池田風見 プロデューサー:三瓶雅史 企画・製作:サードステージ 二度目の観劇です。そして私にとって第三舞台の最終 観劇となります。 初日で見たときより、客席の反応が温かくていいですね。 なんだか舞台上と客席で過去を共有しているような気分。 ほんとに同窓会ですよ。 この日は旧NIFTYのメンバーでオフ、SYSOPだった出演者 の小須田さんも終演後のオフに参加してくださって お話を聞くことができました。 作家が顔青いとしているので、ドーラン塗ったらまるで ブルーマンになってしまい×。今度は水性のメイクを 塗ったら汗かくと流れてたいへんだったとか。 劇団がなくちゃっちゃうのはさびしいですねえ。でも 最後にもう一度見られたということに感謝しなければ ならないのでしょう。私の青春がまたひとつ消えていく 感じでした。 PR 題名:おやすみ、かあさん 日時:2011年11月27日14:00-16:00 劇場:あうるすぽっと 料金:当日4500円 座席:G12(前方ブロックセンター) 作:マーシャ・ノーマン 訳:酒井洋子 演出:青山真治 出演:白石加代子・中嶋朋子 美術:青木拓也 照明:倉本泰史 音響:内藤勝博 衣装:藤井百合子 ストーリー: ジェシーは40歳になる離婚した女性。母親と二人暮らし。母親は60歳。 伴侶はもういない。 時計は、夜の8時半を指している。舞台には、母と娘の二人だけ。夕飯 の後片付けが終わり、それから二人の細々とした日常的な時間があり、 10時になると、娘は「おやすみ、かあさん」と言って自分の寝室に入る。 ただその夜はいつもの夜と一つだけ違っていた。娘は「あること」を実 行しようと決意している。そして母親はそれを知ることになる・・・ 娘自らの告白によって。 満員、当日券目当てでいってキャンセル待ちでぎりぎりはいれました。観客の 年齢層はかなり高そうです。左にソファ、右にテーブルと椅子、真ん中奥にド ア、どこかの家の居間が舞台です。リストを作って色々てきぱき処理する娘、 それにわざとやっかいをかけている母親の姿から物語が始まります。 父親の遺品の銃を見つけてきて、これから自殺するの、と言い出す娘。 娘はてんかんもち、離婚してギャングになった子供があり、仕事につけず、そ の人生をそのまま終わりにしようと。。。娘をなんとか止めようと母親は必死 に説得します。一見惚けたように見えていた母親の弁舌が凄いこと、それを受 け止めて跳ね返してしまう娘の頑なさ。重厚な言葉の応酬、力強いふたりなの ですべての台詞が腹にひびく。でも重すぎるというか。。。 最後はもちろん鬱展開。観客の体力もかなり削られますね。 よくできた重厚な芝居であることは間違いありません。 題名:封印解除&解散公演「深呼吸する惑星」 日時:2011年11月26日19:00-21:00 劇場:紀伊國屋ホール 料金:8400円 座席:Q列1番(後方左端) 劇団:第三舞台 作・演出:鴻上尚史 出演:筧利夫、長野里美、小須田康人、山下裕子、筒井真理子、高橋一生、大高洋夫、 荻野貴継、小沢道成、三上陽永 美術:松井るみ 音楽:HIROSHI WATANABE 照明:坂本明浩 音響:堀江潤 衣裳:原まさみ ヘアメイク:西川直子 振付:川崎悦子 映像:冨田中理 宣伝美術:鈴木成一 舞台監督:澁谷壽久 演出助手:小林七緒 制作:中山梨紗、 池田風見 プロデューサー:三瓶雅史 企画・製作:サードステージ ねたばれあり。 まちにまった封印解除の初日です。 劇場ロビーでは鴻上尚史さんが立っておられました。客層はいつもの小劇場より年齢高めのような。 10年間の封印を破って見にきたかつてのシアターごーあー大集合というところでしょうか。 まあ私もその一人なのですが(^^;) 前奏曲でなじみのメロディを聞いた段階でちょっと泣けてしまいました。 冒頭は、最初は葬式帰り。死んだひとが書いたブログが残るのかなあ、、、と ブログを読むとそれはSFでそれから暗転、書かれた銀河の果ての話になりました。 そしてそこでは現地人が地球人に支配されており、、、 冒頭のダンスがこじんまり、皆さんお年をとったのね。 全員が年輪を増しているのに変わらない空間が心地よいというか、以前の キャラで出てくるのが嬉しく懐かしい。同窓会気分? なにか変なことが起きそうになるたびに、被り物はいつ出るの?とわくわくしていた自分が いましたよ。やっぱりかぶりものはお約束ででなくちゃねえ。 日米関係、放射能、人種差別、同性愛、とかテーマはいっぱいありそうですが、とりあえず そういうことはおいておいて、第三舞台の役者さんたちが揃って(ちょっと欠けてますが) 舞台にあがっているというだけでなんだかじ~んときました。 役者全員に見せ場があり、小劇場における大衆演劇という風情だったかも。 物語としてはいまひとつぴんとこなかったのですが、今回は初日なのでこれからどうなるか 楽しみです。ひょっとしたら私が歳をとって感性がすり減ったのかも。。。 それにしても死者のブログはしゃれにならない話ですね。私でもすでにMixiの友達アイコンに 死者が何人も。。。 題名:ラッパ屋第38回公演「ハズバンズ&ワイブズ」 日時:2011年11月16日19:00-20:55 劇場:紀伊國屋ホール 料金:当日4800円 座席:F-19(6列目右端付近) 脚本・演出:鈴木聡 出演:福本伸一、おかやまはじめ、木村靖司、三鴨絵里子、弘中麻紀、俵木藤汰 ほか 解説: 今年、ニッポンには大変なことが起こった。震災当日、僕らは公演中だったこともあり、今日芝居が できるのか、やってもいいのか、ということも含めていろいろ考えた。いろいろというのは、甚大な 被害のこと、東京にいる僕らのこと、演劇のこと、娯楽のこと、観客のこと、電車のこと、電気のこ と、放射能のこと、テレビのこと、ネットのこと、政治のこと、原発のこと、未来のこと・・ほんとう にいろいろである。このところ僕は、ラッパ屋では、そのとき僕が一番考えていることを芝居にしよ うと思ってきたので、今回はこれらのことを書かなくてはならない。正直、荷が重い、という気持ち もあるが、「笑い」や「コメディ」や「等身大」という僕らがずっとやってきた方法で、どこまでや れるかチャレンジしたい気持ちも大きい。いつものラッパ屋のやり方で、いつものおまぬけな登場人 物たちと一緒に、この大問題に取り組みたい。というわけで「ハズバンズ&ワイブズ」では、幾組か の夫婦の物語を中心に、今年の一大事を巡るいろいろな思いを描きながら、精一杯、僕らの芝居をつ くろうと思います。 (鈴木聡) -------------- 久々の紀ノ国屋ホールです。ちょっと暇ができたので当日券で見にきました。 10分前になっても半分はいっていません。平日はこんなもの? 後ろの方は席があいていました。もったいない。 ビデオカメラがはいっていましたが、TV放映の予定はいまのところないそうです。 舞台は、左側手前に小さな机と本棚、奥にはバースツール。舞台中央には低い机、 クッション、奥にはソファセット。そして舞台奥はガラス戸にベランダ。 開演前に暗転して舞台が明るくなると、部屋の中は惨憺たる有様。 震災の直後らしい、でも実は混沌の半分は震災前の夫婦喧嘩のものだったのです。 震災が縁で、両隣の夫婦やご近所さんがきて震災共同体とでも言う雰囲気。 平凡な中にいろいろな問題を持つ人達。そうこうするうちに今度は原発が爆発し、、、 お店を持っている親父は店の商品もって東北にボランティアにいこうと言いだし、 何かをやりたいひと、今から逃れたい人がそれにのり、、不倫関係のカップルは これを機会に女から清算しようとします。。震災をいいことに現実から逃げて 田舎に引っ込もうとする亭主に切れて啖呵を切ってしまう妻。戻ってきた人たちが 放射能汚染しているのではないかとおびえる者がいて、それを諌めたり。。 あの時のまんまの状況なのですが、それでいて笑えるシチュエーション。 いろいろくすくす笑って、最後にほろりとさせるいつものラッパ屋、 ただし社会に向き合う風味、といったところでしょうか。 大震災に真っ向から向き合った脚本とキャストに拍手。 見るなら今!
題名:ベッジ・パードン
劇場:世田谷パブリックシアター 日時:2011年7月16日18:00-21:05(途中休憩あり) 料金:9000円 座席:1階K11(客席なかほど左側通路側) 劇団:シス・カンパニー 作・演出:三谷幸喜 出演: 夏目金之助(日本人留学生):野村萬斎 アニー・ペリン(ベッジ):深津絵里 畑中惣太郎(ソータロー):大泉 洋 グリムズビー(アニーの弟):浦井健治 ハロルド・ブレッド(電気工)/サラ・ブレッド(下宿の女主人)/ ケイト・スパロウ(サラの妹)/ウィリアム・クレイグ(シェイクスピア研究家)/ ハモンド牧師(クレイグの友人)/セントクレア婦人(クレイグの友人)/ ビクトリア女王/ブラッドストリート警部(スコットランドヤードの警部)/ 弾丸ロス(お尋ね者)/ミスター・ジャック/モラン大佐(退役軍人):浅野和之 ストーリー:(公式Webより) 明治政府の命を受け、夏目漱石が英国留学へと旅立ったのは1900年のこと。 ロンドンから綴った漱石の手紙には、度々[ベッジ・パードン]なる女性が登場する。 生来の神経症的性質を抱え、漱石は異国の地でどんな人間模様を育んでいたのだろう? 三谷幸喜が描く“のちの文豪”と“ベッジ・パードン”の物語。 満員立ち見です。劇場の上のほうまでいっぱい。 舞台の幕はロンドンの地図、明かりがついているところが下宿の位置?舞台装置は下宿 部屋とその外の廊下、その上の屋根部屋の窓。漱石の下宿で物語は進みます。廊下が舞 台左側にあり、下宿と仕切りがあるので、客席右手前方に座っていると、廊下での演技 が見えないかもしれません。 最初は英語で始まります。すぐにナレーションで、観客のために英語を日本語に翻訳し て上演します!w それからは日本語です。劇中で一度だけ翻訳モードをオフにして、 日本語の戯れ歌、なかなかおもしろい趣向でした。 漱石の下に下宿している日本人のソータローは陽気だけどなんとなくうさんくさい。小 間使のアニーはコックニー訛でHの発音がありません。日本語でそれを表現するために、 H抜いてしゃべっているのはさすが。アニーの弟もおなじ訛りで奮闘。漱石がアニーと懇 ろになってしまった後は、漱石も流暢ではあるがHがない発音にとなってしまいました。 惣太郎は英語が流暢で日本人同士でもあえて英語で通しているのですが、実は日本語で 話すとおそろしく訛るw タイトルのベッジパードンは I beg your pardon がコックニー 訛で bedge pardon になったことからアニーについたあだ名でした。 そして、大家、大家の奥さん、大家の奥さんの妹、英語の先生、英語の先生の友人夫婦、 刑事、強盗、ビクトリア女王、死んだ犬、新しい下の住人、を一役でやる浅野さん、こ れぞ宛書き?千変万化で少人数のキャストなのに物語に広がりをもたらせてくれました。 そして、この一人多役がまた、漱石曰く「イギリス人が全部同じ顔に見える。。」という ギャグのネタにもなっていました。 金之助は英語が話せないためにひきこもり、すべてのことに受身。とてもまじめなのです が妙にかわいい金之助を萬斎さんが熱演。sense of humour があるというソータローの せりふに思わず納得。金之助は日本人のソータローがいると意識してしまってより下手に なる。ソータローもわざと一緒にいる。。。ソータローは表面は良い隣人のふりをしてい ますが、実は金之助の状況を妬んでこそこそ意地悪。 ソータローは金之助の妻からの手紙を隠してしまい、そのため金之助は妻が自分に愛想尽か しをしたと思ってしまいます。その状態でなかよくなってしまうアニーと金之助、ベッド の上でも仲良しっ。 グリムズビーは自分本位で聞く耳もたず、一本スジが通った哲学を持っているようです が、ただ普通の倫理観とはあいいれません。 借金のカタに姉を女衒に売り飛ばそうとしたり、兄?という感じもあったのですがあま えんぼさんの雰囲気は弟かなあ。 アニーを日本に連れてかえって妻にしようとしていたら、、あるきっかけでソータロー が隠していた手紙が見つかってしまいました。そこでソータローの悪意発覚。金之助錯乱、 アニーは金之助をあきらめて弟のために身を売り。。金之助はそこから完全に引きこもり になってしまいました。 本当に見事な宛書きに見えます。どこまでが史実でどこからが創作なのかぜんぜんわかっ ていませんが、きれいにまとまっていましたね。 きらきらと夢を語るアニーがまぶしかった。 |
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