今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:禿の女歌手(대머리 여가수) 日時:2011年2月26日15:00-16:40 劇場:大学路・SMアートホール(대학로 SM아트홀) 料金:TKTS 12000KRW 座席:前方左側 http://nana-kato.tea-nifty.com/nana/2011/02/ktheater1.html 不条理劇でかなり面白い、という話を聞いて見に行ってみました。 大学路のTKTSでは7割引でチケットを販売してましたよ。 開場が開演20分前、劇場にはいると、すでに舞台の上に黒服のおねえさんがたっています。 このおねえさん、かなりかわいい。 帽子もコートも黒の全身黒づくめで顔には張り付いた笑い、そういう三人がぼーっと 立っていたり舞台の上を行き来したりして、なんだかよくわからない不思議な雰囲気を 醸し出しています。最初舞台の上にセットはなく、床と壁にうねうねとうねる白線が 書かれているだけ。後ろの壁はいくつかのパネルが組み合わせてあり、左右に動きます。 その間から出入りするキャスト。 開演時には客席は満員となりました。 開演時間で、黒服のキャストがおじぎをして、となりに立ったキャストが拍手!という 格好をしました。当然観客は拍手を始めます、、がおじぎをしたキャストはそのまま 靴ひもを結びなおすのでした(^^;) きれいに脱力されましたね。 それからラップで前説、どうやら日頃劇場でだめなことはなんでもOKと言っている ようです。食べるのも写真も電話もオッケー、飴を客席に投げいれながらやってましたよ。 芝居をしている最中でもキャストにカメラを向けるとにっこり笑ってVサイン、いやー こんな雰囲気の芝居は初めてです。 若いカップルの会話、中年夫婦の会話、さすがに動きがないところの会話劇はついて いけませんOrz 中年の部屋に消防士がきて、実はそこのメイドと恋仲だったり、消防士がきたのに とつぜん芸能大会になったり、黒服が出て消えたり、筋書きを追ってはいけないのですね。 当然客いじりなどもいっぱい。 フィナーレ?は全員でラップを歌いながらヒップホップで大団円。。。 と思いきや、 突然天井が抜けてボールが滝のように落ちてきた!キャストがそのボールを拾って 客席へ向けて投げつける!客からキャストへ投げ返す。 消防士が客席にして水鉄砲でぴゅーぴゅー、客席はわーわーきゃーきゃー。 極めて祝祭的なおわりかたでした。 なんかいままだよくわかんないなーと思っていたのが物の見事にリセットされて しまいましたよ。 カーテンコールが終わった後に黒服フリーズ みんなで舞台に登って黒服と一緒に記念撮影してました もちろん私も1枚。。 PR
題名:焼肉ドラゴン
日時:2011年2月20日18:30-21:40(18:10開場時から舞台では演技がなされていました) 劇場:新国立劇場小劇場 料金:S席4250円 座席:D4列4番(1階席後方左側) 脚本・演出:鄭義信 翻訳:川原賢柱 美術:島次郎 照明:勝柴次朗 音楽:久米大作 音響:福澤裕之 衣裳デザイン:出川淳子 ヘアメイク:川端富生 方言指導:大原穰子 擬闘:栗原直樹 振付:吉野記代子 演出助手:趙徳安 舞台監督:北条孝 出演: 金龍吉・「焼肉ドラゴン」店主: 申哲振 高英順・竜吉の妻: 高秀喜 金静花・長女: 栗田麗 金梨花・次女: 占部房子 金美花・三女: 朱仁英 金時生・長男: 若松力 千葉哲也 / 笑福亭銀瓶 / 水野あや / 佐藤誓 / 朴勝哲 / 山田貴之 / 朴帥泳 / 金文植 ストーリー: 焼肉店「焼肉ドラゴン」は、空港そばの下水すらない朝鮮人集落にある。 1969年・春。「焼肉ドラゴン」では、次女・梨花と哲男の結婚パーティーの準備が 行われている。そこに二人が言い争いながら帰ってくる。哲男が市役所の職員と喧 嘩し、婚姻届が出せなかったことを梨花はなじる。そのかたわらで、歌手志望の三 女・美花とクラブ支配人の長谷川とはわけありの雰囲気だ。屋根に登った長男・時 生と店主の父・龍吉(片腕である)は散る桜を眺め、それなりに未来は明るく見え た。 同年夏。母・英順は機嫌が悪い。店の立ち退き話や、有名私立に入れた時生がイジ メにあい不登校になっているのだ。一方、結婚はしたものの哲男はなにやかやと理 由をつけて働かず、焼肉屋で親と同居しながら梨花が働いて家計を支えている。仕 事から帰ってきた梨花は哲男と激しく揉め、まだ長女・静花のことが好きなのね、 と責める。哲男と静花はかつてわけありだったが、静香は妹の気持ちを察し、店に やってきた韓国人の大樹とともに出かける。追いかける哲男。泣き崩れる梨花は、 ふらっとやってきた常連の日白と関係してしまう。 同年秋、夜。時生へのイジメは加熱し、とうとうしゃべれなくなる。そこへ長谷川 の妻・美根子が現れ、美花との浮気をなじり、慌てる長谷川に絶対に離婚しないと 言い捨てて去る。日白の自転車で帰ってきた梨花は、哲男を無視して寝てしまう。 自分の結婚は破綻していること、君とやり直したいと静花に話す哲男。そこに大樹 が現れ、恋敵同士はマッコリの呑み合戦を始める。 同年、冬。静花と大樹の婚約パーティーでにぎやかな一同。招かれていない哲男が 現れ、「これから北朝鮮に行く、ついてきてほしい」と懇願された静花は彼につい て行くことを決断する。そこへ、学校に呼び出されていた龍吉と時生が戻り、時生 の留年を告げる。それでも学校に行けという龍吉に、時生は屋根の上から飛び降り て自殺する。 1970年、夏。正式に離婚した長谷川は、美花の妊娠を伝えて龍吉に結婚の許可を求 めるためにやってくる。万国博開催に誰もが浮き足立つ中、哲男は、一時停止して いる北への帰国事業の再開を複雑な思いで待っている。立ち退き要請に現れた市役 所の職員に龍吉は、土地を奪うなら戦争でなくした腕を帰せ、息子を帰せと叫び、 嗚咽するのだった。 1971年、春。立ち退きのため瓦礫と化した店の前で、別れを惜しむ人々。静花と哲 男は北朝鮮へ、梨花と日白は韓国へ、美花は長谷川と開業したスナックへ出かけて 行くのだ。バラバラになっても家族はつながっていると英順。屋根の上に時生が現 れ、去っていく家族を懐かしめば、桜が散りはじめ、龍吉は英順を乗せたリヤカー をゆっくりと引いて坂道を上ってゆく。 これは、死者が想起した物語だったのか。 ------------------------------ 開場すると舞台の上ではキャストが焼き肉を食っていました。ああ、私も食べたい。 時代は昭和、ピンキーとキラーズの恋の季節が歌われました。太鼓、鉦、アコーディ オンで合奏、歌って宴会! 舞台の上方には「焼肉ホルモン」の看板、右側は板の間で座卓、真ん中にはテーブル 左側はのれん、その外が道路、それに面してトタン板屋根の家が並んでいます。 開演前のアナウンスは「ご町内の皆さんにお知らせします。開演中の。。。」 私らは町内の衆だったのですね。 ジェット機の轟音とともに物語のはじまり。ここは飛行場のすぐ近く、国有地の上 に何十ん年も住んでいる人達。時生は時々屋根の上に登って観客に 向かって語りかけるのですが、その他はいかにも等身大なリアリティあふれる 雰囲気です。東京オリンピックから大阪万博までの、日本が生き急いでいた時代 にかかわるくすぐりがいくつもはいっており、ぎりぎりその世代に生きていた 私はちょっとノスタルジー。でも物語はかなり重いのです。 娘3人に息子1人、全員が問題を抱え、最後には全員が夫婦の元を去っていきます。 そして必死で働いて保っていた焼肉屋も国の強制執行によって失ってしまいます。 「働いて働いて働いて。働いて働いて働いて。故郷は近い。でも遠い。それが自分 の人生。自分の運命。」おとうちゃんの言葉にほろり。 在日の課題はすごく重いのですが、私にはこの作品は在日朝鮮人を題材とした家族 の別離の物語と感じました。 屋根の上で語っていることや、姉妹がじゅんぐりに色々な試練を経て夫婦となる ところなど「屋根の上のバイオリン弾き」を彷彿とさせる構成でしたね。 どちらの作品でも親はつらいよ。。。 題名:シラノ・ド・ベルジュラック 日時:2011年2月4日19:00-21:50(途中休憩あり) 劇場:サンシャイン劇場 料金:カンフェティ割引S席3500円 座席:1階17列10番 原作:エドモン・ロスタン 翻訳:辰野隆 鈴木信太郎 演出:栗田芳宏 音楽:宮川彬良 企画・台本:笹部博司 出演:市川右近、安寿ミラ、深沢敦、小林十市、駒田一、栗田芳宏、石橋正次 演奏:ヴァイオリン:氏川恵美子 アコーディオン:大田智美 舞台の真ん中に丸い板の間その奥に気の階段舞台左右にはたくさんの椅子と衣装。 なんだか客層がいつものサンシャイン劇場と違います。お年を召したお嬢様たち ばかりというか、今はなき新宿コマにきた気分。意外と男性もそれなりにいます。 20代以下に見える方々が皆無?そ、そういう舞台だったのかー 最初は劇中劇の風情、劇場でなにするかみんなでバトルw シラノがでてきてシラノで決まり!7人で色々演じまくり、シラノだけがずっとシラノ。 もっと早変わりする、39stepsのようなものを想像していたのですが、そうでは ありませんでした。まあレミゼのアンサンブルみたいな雰囲気と言えばよいでしょうか。 この脚本は底本あるのかしら、かなり美文調です。すべて明白に語る口調で、まるで 歌舞伎を聞いているみたい。 うるっときたのはわかいもんが愛されてないことに気づくところ。 敵の弾にあたって死亡したのち、ボレロが伴奏で流れると死体が蘇ってすこしだけ ボレロ、会場どよめき。もうちょっと踊っていてほしいと私も思いましたよ。 それにしても芸達者そろいなのだが、芝居が長い。。 シラノの正体がばれたあとにも延々と長口上。ちょっとだれました。でも客席から すすり泣きが聞こえていたので、この客層を見事につかんだ演出だったのでしょう 題名:大人はかく戦えり 日時:2011年1月30日14:00-15:20 劇場:新国立劇場小劇場 料金:S席7000円 座席:C1列17番(中央通路すぐ後ろ、右端近く) 作:ヤスミナ・レザ 翻訳:徐 賀世子 演出:マギー 美術:松井 るみ 照明:小川 幾雄 衣裳:前田 文子 音響:加藤 温 舞台監督:菅野 将機 プロデューサー:北村明子 企画・製作:シス・カンパニ― 出演:大竹しのぶ、段田安則、秋山菜津子、高橋克実 解説:(公式Webより) 「子供の喧嘩に親が出る」 この諺は、文字通り、子供同士の喧嘩に親が首を突っ込んで、 引いては親同士の大きな喧嘩に発展してしまいがちなことから派生していますが、小事に 干渉して騒ぎ立て、大事に至らす愚かさを謗る例えにも、その大人げなさをたしなめる例 えにも使われる言い回しです。 この作品、『大人は、かく戦えり』の舞台・フランスに同じような言い回しが存在するの かは知りませんが、我が子の一大事に、ついつい黙ってはいられない親心は、洋の東西を 問わないはず。故におそらく、この諺のように、子供の喧嘩に介入する親たちを見て、 『あらあら、大の大人がみっともない・・・・』 と嘲笑を浮かべたくもなる感覚も、世 界共通かもしれません。今回、シス・カンパニーが日本初演を手がける 『大人は、かく 戦えり』 は、まさに"子供の喧嘩に親が出る"シチュエーションから始まります。この戯 曲が、2006年の発表から瞬く間に多くの言語に翻訳され、上演国が世界中に広がって いるのは、このシチュエーションの身近さも理由のひとつかもしれません。 4人の登場人物 ---- 被害児童の両親:ウリエ夫妻(大竹しのぶ・段田安則)と加害児 童の両親:レイユ夫妻(秋山菜津子・高橋克実) ---- は、皆、地位も教養もある中流 階級のフランス人夫婦。ある日、息子同士の喧嘩がエスカレートし片方がケガを負ったこ とから、その後始末のために被害者ウリエ家の応接間に集まります。進歩的な考えの持ち 主を自認する親たちの話し合いは、当然、 『あらあら、大の大人が・・・』 的な介入 とは一線を画し、まずは礼儀正しく、寛容な大人のマナーで始まります。ところが、話し 合いは猛烈な勢いで本題から逸脱。それぞれの夫婦の亀裂が浮き彫りになるや、話題は夫 婦間の問題に止まらず、舞台上は、4人が互いの地雷を踏み合うバトルフィールドへ! もはや制御不能な"生き物"と化した大人たちから次々と繰り出される "破壊兵器"の数々に、 『あらまッ・・・』 と嘲笑気味だった観客席も、もう爆笑せずにはいられない、そんな ビターテイスト満載の世界。まさに、"滑稽な悲劇/悲劇的なコメディ"を描いて秀逸なヤス ミナ・レザの世界が堪能できる上質なコメディなのです。 今日が東京公演千秋楽。ブロードウェイでみたとき は間の良さに感心したのですが、台詞が聞き取れたのが3割Orz.文脈依存で聞き取っているのでくるんと話がかわる台詞がわからない(たぶんw) 周りじゅうがどっかんどっかん受けているのを羨ましく思っていました。翻訳に期待大なのです。 チケットは当日券で勝負!ということで当日券販売1時間前(開演2時間半前)に劇場に到着。 それでも8番目。。私が並んだ後20分間も人がきませんでしたよ。12時過ぎになってスタッフが 購入予定枚数をチェックにきました。今日の当日券販売は6ー7枚なのだそうです。当日券がな くなった後にキャンセル待ちを受け付けるそうですが、キャンセルの実績は今まで0ー2枚。 12時半で14人並んでいました。そこで当日券枚数発表、7枚でした。キャンセル待ちだあOrz お昼ご飯を食べて、どきどきしながらキャンセル待ち集合の開演5分前を待ちました。 キャンセルがでました!しかもS席、それも通路の後ろのC1列。客席と舞台との高さもちょうど よく、一番見やすい列だったと思います。開演2時間半前から並んだ甲斐があったというものです。 もう開演前に幸せになっている私が舞台を楽しめないわけはありません。4人とも非常に芸達者で、 あたかも本当に起きたことのように感じられます。 登場人物全員、近くにいたらうっとおしくなること間違いなしですよね。客席はここでもどっかん どっかん受けてました。私も取り残されませんw 私がブロードウェイでみたときは、母さんから の電話に関するストーリーの絡みがぜんぜんわかってなかったのと、つっこまれた時の決め台詞 (というか捨て台詞)が全然理解できてなかったということがよくわかりました。こりゃ聞くの 難しいね。 最初にみたときは、吐く段階でカタストロフィーを、電話を水没させるところでカタルシスを感じ たのですが、今回はいずれもなんだか地味に思えてしまいました。 展開を知っているというのは驚かないということなんだなあ。なんかもっと刺激的でおもしろかっ た気がするのだけれど、記憶が美化されているのかもしれません。 題名:十二夜 日時:2011年1月9日13:00-15:50(途中休憩あり) 劇場:シアターコクーン 料金:9500円 座席:Hー12(1階通路すぐ前センターブロック) 満員立ち見です。 舞台の上は砂、奥には難破船。手前には板の間の舞台。 十二夜を演じている舞台をみるという設定? しょっぱなからキャスト皆楽器を抱えて演奏、バイオリン、アコーディオン、 金管、たて笛、太鼓、ギター。。 難破船から逃げ出した乗客が浜にたどり着いたところから物語がはじまります。 主役の松たか子さんは兄と妹のひとり二役、途中で衝立をおいてそこを抜けると 入れ替わり。同じ服装でちゃんと違うキャラだ。松たか子一人舞台的な要素 もあるかも。松たか子偉大なり。 そして物語の合間にはいる歌と演奏。それにジャグリング。 2幕冒頭は目黒さんのピン芸、3ボールから5ボール、もちろんノーミスです。 ほんとにきれいに投げますよねえ。 すごく祝祭的な舞台、正月らしいという雰囲気もあるかも。 なんだか、昔のティンゲルタンゲルをみている気分でした。 |
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