今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:ラッパ屋36回公演 YMO~やっとモテたオヤジ~ 日時:2010年12月24日19:00-21:00 料金:カンフェティクリスマスイブ割引4000円 座席:4列目左端付近 脚本・演出:鈴木聡 出演:おかやまはじめ / 三鴨絵里子 / 俵木藤汰 / 岩橋道子 / 福本伸一 / 木村靖司 / 大草理乙子 / 宇納佑 / 熊川隆一 / 岩本淳 / 武藤直樹 / 中野順一朗 ストーリー: 人生のスピードは思っていた以上に速い。「たしか半月ほど前にモツ鍋を食べたなあ」 と思って手帳を繰ると、実際は半年前の出来事だったりする。年齢を重ねるほどます ますそうなる。残された時間の中でもう一勝負するか、高望みはせず「人生のまとめ」 に入るか。いい年こいた大人には切実な問題であろう。そんないい年こいたオヤジが やっとモテたとする。彼は動揺した。自分の人生に「モテる予定」はなかったのであ る。まだまだ俺には可能性がある。オヤジは舞い上がり、強気になった。そしてこと もあろうか・・・。 相当に良くできた(というか共感できる)舞台でした。 残り少ない人生をどうやって過ごすのか、普通の中年の辛さを笑いと共に味わえる作品です。 冒頭シーンが富士そばで。。 「お前さあ、服どこで買ってる?」 「ん?あそこだよ・・・アオキ。」 「俺も。・・・じゃぁさ、普段着はどこで買ってる?」 「・・・ユニクロ?」 「だよな!俺も一緒だよ。」 「けど、ユニクロ出来てよかったよなー。あれなかったら俺らスーパーで買ってたもんな。」 「そうそう!ユニクロが無かったらダウンジャケットなんておしゃれなもの、どこで買ったら いいかわかんないよな!(笑)」 なんというか、私が喋っているかのような台詞ですわんw ちなみに私もスーツはアオキ、ダウンはユニクロです。最近はスーツもユニクロか。。 「56歳、中小企業営業部長、バツイチ」のオヤジが主人公、 そこそこ気の合う同僚もいるし、今以上の地位を望んでいるわけでもない。。 行動範囲は、神田、田端、浅草、銀座線、富士そば、立ち飲み屋。 たまたま派遣社員(41歳独身)女性と接点をもつことでほのかな期待! オヤジの別れた妻はちょっと変わった金持ちの男と再婚する事になり それを元夫のオヤジに知らるために早朝マンションを訪ねる、、、 そこでは、なんと41歳独身女とオヤジが一線を越えていたのだった? 初老のサラリーマンが、中年派遣に恋をする。というオヤジファンタジー なのですが、後半はぐぐっと深刻な状況に。 仕事をするといやおうなしに起きる理不尽な話やぎくしゃくする人間関係などを 盛り込んでサラリーマンホームドラマ&ラブストーリー&人生最後の目的探しといった ものを盛り込んで笑いで200%増量したという雰囲気でしょうか。 色々情けないところで共感をおぼえちゃいました。 登場人物は、オヤジに派遣社員、オヤジの元妻、娘、その彼氏、同僚、上司、派遣社員 の元彼。 子供手当、リーマンショック、セフレなど今の言葉をちりばめて、それでいて浮いている わけでもなく笑わせる脚本はうなる出来です。 元彼は妻子持ちなのに彼女にアプローチするのですが、お互いそうとは知らず、 オヤジの家に彼女がいるところに鉢合わせする場面は見事なシチュエーションコメディ となっておりました。他の場面も間が良くて笑わされます。ほとんどすべての 場面で笑えているのに物悲しくなるのは同世代感のなせる技でしょうか。 しかし皆さんふけましたねえ。いや私も同じなんですが。。 ああ、このファンタジー、前半部分だけなら経験してみたい。。 PR 題名:25thクリスマスツアー 「サンタクロースが歌ってくれた」 日時:2010年12月11日19:00-21:00 劇場:サンシャイン劇場 料金:7500円 座席:1階7列13番(中央ブロック左側通路そば) 劇団:演劇集団キャラメルボックス 脚本・演出:成井豊 出演: 芥川:西川浩幸 太郎:上川隆也 警部:近江谷太朗 ゆきみ:温井摩耶 すずこ:前田綾 サヨ:渡邊安理 フミ:實川貴美子 ハナ:坂口理恵 ミツ:岡田さつき 巡査:三浦剛 奥様:大森美紀子 監督:筒井俊作 当日券発売10分前に行って、当然指定席はなく、キャンセル待ち1番で待って みました。結果としてキャンセルチケットは5枚以上でていたようです。 通路席はスロープ部分は160cm以下の方だけ座らせるという運用をしてい ました。おじょうさんばかり隣にすわってます。 舞台の真ん中に時計が見えます。前世紀に見ているはずなのですが、ぜんぜん 記憶がなく。。。 はじめてキャラメルをみたのが21年前。思えば長いおつきあいなんですねー 中年隊といいますか中年三羽烏といいますか、年輪を増した大御所三人を以前 のように見れるのは感無量です。 中年三羽烏が出てくるたびに拍手!ことあるごとに「芥川龍之介 25歳!文学者と 言うのは多少老けて見える…ってことですかね?」不惑の歳になったキャストが 20台を演じることへのギャグも飛び出していました。 映画館で上映されていたミステリーにおいて、真犯人が銀幕からいなくなった! 幕の外へ飛び出してしまった!という物語です。かなり奇想天外で映画の中の 登場人物が外界の出演者に会いに行ってしまうという場面もあり。 客席にいちばん受けていたのは上川さん近江谷さんコンビによるかなり長いボケと 突っ込み!相当な早口でポンポン話が飛んで行きましたよ。あたかもアドリブに 見えるのですが。。 でも私が一番好きなのは芥川さん役の西川さん、なんだか同世代感があるとともに 安心できる感じなのですよねえ。私もここにいてもいいんだみたいな。 上川さんはやっぱりかっこいい。背中に哀愁が。。 ハナやミツや奥様ももうなんて言ったらいいのか。今と過去が繋がり、タイムス リップをしているような同窓会をしているような不思議な気分でした。 キャラメル25周年おめでとう。次の25年も頑張ってください。50周年記念公演も 見たいなあ。 題名:ジャンヌダルク 劇場:赤坂ACTシアター 日時:2010年12月4日18:00-21:15(途中休憩あり) 料金:11500円 座席:1階J6(左より前方) 演出:白井 晃 脚本:中島かずき] 音楽:三宅 純 原案・監修:佐藤賢一 出演: ジャンヌ・ダルク 堀北真希 傭兵ケヴィン 石黒英雄 ベッドフォード公 山口馬木也 マリー・ダンジュー 柴本 幸 アランソン公 塩谷 瞬 幻影の少年 高杉真宙 クルパン 青木 健 タルボット 上杉祥三 ラ・イール 春海四方 傭兵レイモン 田山涼成 コーション司教 六平直政 ヨランド・ダラゴン 浅野温子 ラ・トレムイユ卿 西岡徳馬 シャルル7世 伊藤英明 たぶん満席。通路脇は役者がと通るのでちらしなど置かないよ うに!と前説で力説してます。 前方中央部の客席をつぶして舞台が張り出しています。 前方の客席は前に張り出した舞台を囲むようになっています。 私が座った位置で、舞台最前方から数えて4列目、という感じ。 舞台は一見したところ、木製に見えます。舞台の奥は真っ暗、 分厚い舞台の真ん中に四角い穴がふたつ。 舞台の端は上から何本ものケーブルで支えられています。 ケーブルの上は滑車、これ動くの?と思っていたら本当に動 きました。この舞台の床が垂直に立って城壁になりました。 穴が窓になったり、門になったり。。なんだか能舞台みたい なシンプルさです。 ジャンヌかわいい。しかもしっかりキャラがたっている。 電波な子で神様と会話。ジャンヌが旗を振れば兵が奮い立つ! 大人数の戦闘はさすが。舞台の上の密集隊形や客席ところ狭 しと走り回るシーンは圧巻です。少人数の時は、ピンスポット による会話。脇役は重鎮ばかり、物語に説得力を与えています。 殺陣は様式美とでもいうような雰囲気、英国軍を打ち破るとき にはちょっとカタルシス。戴冠式、神の声が聞こえなくなった ところで1幕終わり。2幕は負け続けで囚われ、今度は宗教裁判 の戦い、検事役の僧侶を論破するところもちょっと爽快。 でも悲劇だからどよどよしちゃうのよねえ。最後は神をまた 見るようになって、自ら火炙りを選びます。ちょっとうるっと きてしまった。 かなりよくできた舞台だと思います。長さをさほど感じさせま せんでしたね。 題名:ボーイングボーイング第一弾 日時:2010年11月22日17:00-19:00 劇場:大学路トゥレホール3館 料金:25000KRW 座席:ガ8番(最前列右端) インターネットで事前購入すると平日17時は1万ウォンという特別料金なのですが、 購入できない私はなくなく正価。 ほかにもディスカウントクーポンがあったようでちょっと悔しいです。 月曜日はTKTSも各種案内所もすべてお休みでした。人影もまばら。 でもこの公園は満員、この中で正価払っているのは私一人かも。。。 パンフレットを3000ウォンのところ2000ウォンで打ってました。 写真入りキャスト一覧がロビー壁に貼ってあり、そのなかにTODAY'SCASTのラベルが はってありました。でも4人出演しているのにラベルが3枚しか貼ってないというのは。。。 前説では挙手とジャンケンによるプログラムとチケットプレゼント!もりあがってました クイズを出してチケットプレゼントもやっていたのですが、質問途中に回答して正解! 物語は彼の家に彼女がお泊まりしたところから始まります。家政婦さんが邪険にするの は実は彼が三つ股かけていて、時間刻みで別の彼女に対応するため、 ちょっとしたアイテムとか言葉から三つ股がばれかけて、必死になって言いくるめ。。 彼氏の友達が訪ねてきて彼女が紹介されます ふたりきりになったところで三つ股かけていることを説明してつじつま合わせに協力して もらうことに。 この友達が座長なのですね。つじつま合わせに走り回るのは基本的にはこの友達なのです。 朝潮似の家政婦は怪演、ある意味大迫力。彼女たちは三者三様にかわいい。めんどくささ を考えなければ男の夢実現かもw 最初はひとりずつだったのが、スケジュール変更などでとうとう3人が一緒にうちにいる はめに。誰かを部屋に押し込めれば今度は誰かがでてくる、そしてどんどんつじつまが あわなくなっってきて。。。 だいたい筋書きは見えるのですが、言いくるめるポイントの言葉がわからないのが実に 口惜しい。かなりうまい間で笑わせていました。 しかしこれほど鈍感な男で果たして3つ股いけるのか? 最後はひとりが友達と恋に落ち、ひとりがどうやら前の?彼氏から音沙汰あって彼氏を ふり、落ちがついてめでたしめでたし? 最後の最後に電話がかかってきて、性懲りもなく女をものにしようと?w 体を張ったどたばた、叫び続き、ずっとハイテンションで疾走する感じの舞台でしたよ。 なんかいかにも小劇場のコメディといった感じですね。客席はどっかんどっかん受けて いました。脚本いいんだろうなあ、言葉がわかるとすごく楽しめるのかも。 オリジナルのBoeing Boeing は最近TONY賞リバイバル作品賞を受賞しています。残念な がら私は見逃しています。見にいっておけばよかったOrz 実は北京でも見逃しているのです(涙) 題名:K2 日時:2010年11月14日15:00-16:40 劇場:世田谷パブリックシアター 料金:8500円 座席:1階G列11番(1階前方左ブロック) 出演: ハロルド(物理学者) 堤真一 テイラー(地方検事補)草なぎ剛 満員立ち見です。当日券は売り切れ。 二人芝居なのでどちらかのファンという方が多いのかな?客層は女性のほうがちょっと多 い程度。30歳以上の方々というかんじ?初日の客席は女性ばっかりだったそうです。 ちょうど私が座っている列の客席左端に、和服で日本髪・白粉姿の方が座りました。 かなり目を惹きます。斜め後方には阿部寛さんを発見、ハンチングをまぶかにかぶってい ました 台は崖、真ん中にに小さな張り出しができています。ふたりはそこで一晩を過ごし、 なんとか生き延びました。上からは雪。このスペースと崖で物語が進みます。 このセットがすばらしい。遠近感といい、崖の質感をよく出しています。 ハロルドはクォークを発見したチームの一員、テイラーは地方検事補で世間の悪と戦って います。 事故のため、崖のわずかなスペースで1日過ごした二人ですが、ハロルドは骨折、予備ザイル がないため、ふたりで降りることができません。 テイラーが再度上に登って残っているザイルを取ってこようとしたのですが、凍っていてとれ ません。足がかりをたどって崖をのぼり、ロープですべりおりてくるテイラー。すごい体力 ですねー。テイラーはずっとハイテンション、ハロルドは沈着冷静。テイラーだけ降りれば 一人は助かるのですが、テイラーはなんとか一緒に助かろうと努力。一生負い目を背負って 生きるのがイヤでだだこねてます。 テイラーは3回崖を上り、三度目にいたってはロープで中吊り、最後はハロルドの語りにテイ ラーが説得されて一人で降りていくのです。ここで客席からは鼻をすする音多数。 テイラーが降りていった後はハロルドの独壇場。ハロルドの語りに劇場全体が引き込まれて いました。ハロルドの力強さがこれまた素晴らしい。 それにしても救いようがない終わりですよねえ。 重厚で舞台としてはすばらしいと思うのですが、どんよりするのは人生だけでいっぱいいっ ぱいな私には重すぎましたよ。 |
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