今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:こどもの一生 劇場:パルコ劇場 日時:2012年11月21日19:00-21:00 料金:7800円 座席:D列17番(7列目中央) 原作:中島らも 出演:谷原章介、中越典子、笹本玲奈、山内圭哉、 戸次重幸、玉置玲央、鈴木砂羽、吉田鋼太郎 STORY: 舞台は瀬戸内海に浮かぶとある小さな島。 登場人物は、そこで隔離状態にされた「ストレス障害」患者たちと治療スタッフ2人。 個性的な患者に混じり、島の開発を目的に患者に成りすまし潜入した 開発会社社長・三友とその秘書・柿沼。 ストレス治療のために「こども返り」してゆく患者たち。 こどもになった患者たちはひょんなことから「山田のおじさんごっこ」という 遊びを始めるが。。。 それは恐怖の始まりだった。 ------------------- 大人から子供帰りしていく姿がすごい。まるで一瞬にして変身したかのよう。 最初は子供同士のいさかいなのに後半部分ではそれが見事にホラーに繋がって いきます。舞台上はずっと高いテンション。 緻密な脚本と力量のある俳優たちのがっぷり四つに組んだ見ごたえのある ステージでしたよ。 これはネタバレなしで見るべし。 PR 題名:劇団扉座第51回公演 人情噺『端敵★天下茶屋』(はがたきてんがちゃや) 劇場:座・高円寺1 日時:2012年10月24日19:00-21:15 ごろ 料金:前売券4200円(招待券でみました) 座席:最後列中央付近 劇団:劇団扉座 脚本・演出:横内謙介 美術:金井勇一郎 技術監督:大竹義雄(プランニングアート) 大道具:金井大道具 照明:塚本悟(ASG) 音響:青木タクヘイ(ステージオフィス) 衣裳:木鋪ミヤコ・大屋博美(ドルドルドラニ) 殺陣:西村陽一 演出助手:川名幸宏 舞台監督:大山慎一(大山組) 出演: 白鳥忠:六角精児 奥寺剣路:岡森諦 大野段七:有馬自由 早見春平:累央 橋田闘馬:新原武 西とおる:松本亮 奥寺晶子:鈴木里沙 栗崎メイ:趣里(客演) リツ子:高橋麻理 トモリン:江原由夏 渡良瀬省三:高木トモユキ 明鏡先生:中原三千代 宮ノ森:伴美奈子 研究生シゲル:串間保彦 研究生タツヤ:松原海児 研究生マサオ:野田翔太 解説: 端敵(ハガタキ)というのは、脇の敵役という意味です。真の敵役は大敵と呼ばれるわけですが、この場合は小物の敵です。物語の本筋に関係なく、チョロチョロ出てきては悪さをしてゆく。大敵ではないから、途中であっさり退治されたりします。 我が師・三世市川猿之助(現・猿翁)の十八番に『敵討天下茶屋聚』という歌舞伎作品があって、その中に出てくる元右衛門という人物が端敵の代表です。この作品では端敵・元右衛門がほぼ主役になっていて、深い理由のない場当たり的な悪事を次々に起こしては、物語を掻き回してゆきます。 「天下茶屋を扉座で現代風にやると面白いと思うよ」 人情噺第1弾『神崎与五郎東下り』に続いて、貴重なる猿之助アドバイスを頂きました。そんな端敵を六角精児がセコく、小ズルく演じます。ついでに日活映画の渡り鳥シリーズ風の娯楽作品に仕上げてみようかと思っています。 でも大敵の存在が薄くて、端敵ばかりが世界を掻き回してゆくというのは、現代社会の様相そのものでもあるわけで、意外にこのテーマは深遠なのかもしれぬと感じつつ製作に取り掛かっております。 今回はあんまり人情噺っぽくないかもですが、確実に傑作になる予定です。 --------------- さいきん、マイブームに「相棒」観賞があり、ちょうど 六角さんが出演されるということで見に行きました。 とにかくせこい小悪党がかわいい。でも身近にいたら鬱陶しくて しかたないでしょうね。 バッドファイブのひとたちはあまりにも騙されやすいイイヒト すぎて、ハラハライライラしちゃいました。 クライマックスはバッドファイブの熱さにやられました。 いずれも主役級の悪役、やられました、 よわよわと呪う幽霊ネタがなかったほうがよりカタルシスを感じ られたかもしれません。 バッドファイブの舞台だけのスピンアウト 作ってくれないですかねえ。 題名:NODA・MAP 第17回公演「エッグ」 劇場:東京芸術劇場プレイハウス 日時:2012年10月13日19:00-21:10 料金:S席 9,500円 座席: 劇団:野田地図 作・演出:野田 秀樹 出演: 秋草 瑠衣子/伊藤 昌子/大石 貴也/大石 将弘/大西 智子/川原田 樹/菊沢 将憲/木村 悟 久保田 武人/黒瀧 保士/河内 大和/後藤 剛範/後藤 陽子/近藤 彩香/佐藤 ばびぶべ/佐藤 悠玄 下司 尚実/白倉 裕二/竹内 宏樹/冨永 竜/永田 恵実/西田 夏奈子/野口 卓磨/萩原 亮介 深井 順子/的場 祐太/三明 真実/柳沢 友里亜 音楽:椎名 林檎 美術/堀尾幸男 照明/小川 幾雄 音響・効果/高都 幸男 振付/黒田 育世 映像/奥 秀太郎 美粧/柘植 伊佐夫 野田からのラブコールで椎名林檎が劇中歌を担当! 作詞:野田秀樹、作曲:椎名林檎、歌:深津絵里! こんな贅沢な歌は、この舞台上にしか存在しない。 私は、林檎さんを個人的に知らない頃から、とびぬけた才能を持った人だと思っていました。もしかしたら、ありとあらゆる調べを紡げる人じゃないか。それは、様々な調べを必要とする舞台の音楽にもってこいの人でもあるということです。林檎さんの音楽という新しい風が、自分の芝居の中に流れ込むことで、違った色の作品になっていくことを今から楽しみにしています。思いっきり林檎色に染まりたいです。 客席を熱狂の渦に巻き込む3人の主人公。自由奔放なアスリートを演じる妻夫木聡、ストイックなベテラン選手に仲村トオル。深津絵里がシンガーソングライターを演じ、歌う! 妻夫木聡さんと仲村トオルさんは、「あるスポーツ」をやるアスリートです。妻夫木さんは、三回目で、仲村さんとは初めてです。でも、役柄は逆で、新人とベテラン選手をそれぞれにお願いします。妻夫木さんの持つ、あの憎めない軽薄すれすれの飄々とした軽さと仲村さんの眉間に隠された実直さとが、いい感じのコントラストになると信じています。その歌を主に歌ってもらうのは、深津絵里さんで、彼女とは今までたくさんの舞台を作ってきましたが、実は歌える役者さんであることを知っていたので、ひそかにいつか「歌手の役」をと思っていました。 野田秀樹 ------------------------------------- 東京芸術劇場の改装後の作品。 これは劇場の改装工事で発見された寺山修二の戯曲「エッグ」の物語。 エッグとはスポーツの名前、次の東京オリンピックでは正式種目に なろうとしている。前半はスピード感あふれる展開な上に賑やかで 楽しい。そもそもエッグとは?というのが大きな謎。 「エッグ」についての詳細は明らかにされない。ロッカールームや 観客の会話から断片的な情報が入ってくるだけ。 粒来(つぶらい)や阿倍がオリンピックをめざしているというので てっきり1964年のオリンピックだと思っていると、実は一回目の東京 オリンピックをさしていることがわかり。。この地は満州! そして「エッグ」とは731部隊のワクチン製造のための卵黄と卵白を 分離する技能をスポーツとみたてたものであること明らかになり、、 映像の力でエッグが見事東京五輪の正式種目になったが、五輪その ものが中止。。阿部は遺書を残して。。 そして後半はたたみかけるように鬱展開へ。 エッグの中身で騙され、東京オリンピックの時期で騙され、 そしていつも通りの多義な野田世界。でも今回はいつもよりストレート に主張が書かれているように思えましたよ。 深津さんの劇中歌良かった! 題名:劇団スパイスガーデン第5回『ESP.』 日時:2012年9月22日14:00-15:45 劇場:中目黒ウッディシアター 料金:前売3500円(招待券でみました) 座席:最前列ベンチシート右より 劇団:スパイスガーデン 脚本:大歳倫弘(ヨーロッパ企画) 演出:田中聡元(ラブリーヨーヨー) 企画:森谷 雄 プロデューサー:森本友里恵 出演:栗原寛孝 松尾英太郎 山中雄輔 飯田隆裕 ウッディシアターにきたのは何年ぶりでしょうか。前回きたのは たぶん20世紀のこと。。昼間に中目黒銀座を歩くのは初めて。 地元商店街としてちゃんと生きていますね。この付近にすんだら 楽しいだろうね。ウッディシアターのすぐ近くに激安八百屋さん を見つけました。ゴーヤ4本で200円、リンゴ9個で200円。 招待券のひとたちは開演10分前になって客席に案内されました。 最終的には場内満員になっていたと思います。 最近小劇場系から足が遠のいていたので、小さな箱で役者さんと 間近で対面して見ること自体が新鮮です。 物語は大学の部室の中で語られます。 5人の定員にひとりたりなくなって部室のおいたてを食っている ESPサークル、誰もESPにまじめに取り組んでいません。 そこに隕石が落ちてきてその効果で本当にESPを持ってしまう男 達の姿を真正面からくそまじめに描いているのです。ESPの発現 自体はちゃちい表現になっていますが、ほんとにESPを持ってし まったらどうなるのか?ということがうまく描けていたような、 そして青春してますねー。かなり良くできた台本にうまく乗っか ってできた舞台だったと思います。しかも小さな劇場なので臨場 感が半端ない、汗も飛んできてたような。。。 題名:英国王のスピーチ 劇場:世田谷パブリックシアター 日時:2012年9月1日12:30-15:40(途中休憩あり) 料金:S席11000円 座席:1階J列センターブロック 原作:デヴィッド・サイドラー 演出:鈴木裕美 上演台本:倉持 裕 出演: 東山紀之(ひがしやま・のりゆき) / バーティ(ジョージ6世) 安田成美(やすだ・なるみ) / バーティの妻 エリザベス 近藤芳正(こんどう・よしまさ) / 言語聴覚士 ライオネル・ローグ 葛山信吾(かつらやま・しんご) / バーティの兄 デイヴィッド(エドワード8世) 西尾まり(にしお・まり) / ローグの妻 マートル・ローグ 有福正志(ありふく・まさし) / 英国教会の大司教 コスモ・ラング 久保酎吉(くぼ・ちゅうきち) / 英国首相 スタンリー・ボールドウィン 高橋長英(たかはし・ちょうえい) / バーティとデイヴィッドの厳格な父 ジョージ5世 ラサール石井(らさーる・いしい) / 政治家 ウィンストン・チャーチル 20世紀初頭の英国,放送機器の発達などにより、スピーチは王室の重要な仕事 となっていた。大英帝国博覧会の閉幕式で、バーティ(ジョージ6世)は父王である ジョージ5世の代理でスピーチをする。しかし、吃音症のせいで散々な結果に終 わり、周囲の人々と英国民を落胆させてしまう。 バーティと妻のエリザベスは吃音症の様々な治療法を試みるが全てが不調に終 わっていた。エリザベスは言語聴覚士であるライオネル・ローグに治療を依頼。ロ ーグは型破りな方法で治療にあたる。当初は、彼の治療法に反発したバーティ だったが、次第に信頼を置くようになる。そして、ローグは吃音症の原因は、幼少 期の躾にあることを指摘する。 ジョージ5世が崩御。そして兄であるデイヴィッドが“エドワード8世”として即位する。 エドワード8世は、離婚暦があり、しかも2人目とはまだ婚姻中のシンプソン夫人との 結婚を望んでいたが、英国王室にとってそれは許されないことだった… ローグはバーティに王位を継ぐように進言するが、それを不快に思ったバーティは、 ローグを遠ざける。 エドワード8世は王位よりシンプソン夫人との結婚を選び、退位。バーティが“ジョー ジ6世”として即位する。ジョージ6世にとって吃音症は、依然として深刻な問題で あ り、即位承認会議でのスピーチは散々なものに終わる。 ジョージ6世はローグを訪ね、もう一度治療を依頼する。 2人は信頼関係を深め、戴冠式のスピーチは成功する。 偉大なる王への道を歩き始めたジョージ6世だったが、ナチスの進攻により、第二次 世界大戦が勃発。 ジョージ6世は、全大英帝国民を鼓舞する最も重要な≪スピーチ≫に挑む。 --------- 映画はオスカーを取りましたね、まだ未見なのが残念、大きな画面で見たかった。 オープニングは舞台の真ん中にバスタブ、東山さんの入浴シーン。 いやーいいからだしてますねえ。ちょっと惚れました。 ローグのハーディに対する訓練の場面がほとんど、ローグは医者じゃなく じつはかなりうさんくさい人物。近藤さんがとてもいい味だしてます。東山さんも かっこいいのにかなりダメな人間を好演していて好一対。もう二人芝居でも いいくらい。 クライマックスでは全てのセットが取り払われて大きな空間が舞台上に出現!! その中でのスピーチ! ダメな人たちが吃音症という障害に立ち向かって、見事に克服というカタルシス を魅せてくれる舞台です。 |
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