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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:「さよならシアタートップス 最後の文化祭 短編オムニバス公演」
日時:2009年3月22日19:00-20:50
劇場:シアタートップス
料金:3500円
座席:D-4
  CATRIX2019 双数姉妹  45分
  中村トーイズ 涙目銀座 30分
  村田さん ラッパ屋 35分

シアタートップスがクローズするのを惜しんでの記念公演、これは短編3つのオムニバス公演でした。
しょっぱなは双数姉妹、トップスがクローズするというのを受けた劇中劇ありのメタ芝居で祝祭的な
匂いが一番した舞台でした。客席にも仕込みあり。なんかみたことのあるようなネズミとか猫とかラ
イオンとか出てきたけれど、きっと平行世界の舞台でしょうw ミュージカルの舞台にテロリストが
乱入してきて劇場乗っ取り、日本の植民地解放とシアタートップスの存続を条件に掲げて勝利!トッ
プスは王子駅前に移転して存続???
涙目銀座は倒産したおもちゃ会社の技術者で、離婚しようとしている男の話。実は男が作ったおもちゃ
のヒット商品は、娘がおもちゃとおはなしして企画されたものでした。
おもちゃが動き出してくるみ割り人形やトイストーリーもちょっと意識させます。ヒーローがでかく
てむだによい声wそこにいない娘の父親への愛なども伝わってきて泣かせます。最後は新しいおもちゃ
会社を作っておもちゃを作り続けようということでまたほろり。
村田さんはこれまた泣ける話、影が薄い窓際族だった村田さんの葬式には誰も弔問客が訪れません。
誰にも顧みられないつまらない人生を送っていたのかと遺族もがっかり。そこに若い女がきて焼香で
泣き崩れるからさあたいへん。しばしば女の部屋を訪れていた村田さん、でもなにもすることなく何
も話すことなくそれでいて時間を共有していたという思い出が。親父にもこんな人生があったのか、
最高の通夜になりました、というところで泣けました。ああ、私にもこんな、、、w
お祭り的な舞台がひとつ、ちょっと良い話がふたつでなかなかおなかいっぱいになった公演でした。
すべての舞台をもう一回みたかったのですが、残念ながら時間がなく果たせませんでした。

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題名:夜の来訪者
日時:2009年2月28日18:30-20:30(途中休憩あり)
料金:6500円
座席:G列センターブロック右端
原作:J・B・プリーストリー
翻案:内村直也
演出:段田安則
出演:
 警官・橋詰:段田安則 
 森永良三:岡本健一 
 秋吉千沙子:坂井真紀
 秋吉兼郎:八嶋智人
 秋吉兼路:高橋克実 
 女中ゆみ:梅沢昌代
 秋吉和枝:渡辺えり
ストーリー:
物語の舞台は、一代で財を成した実業家の邸宅。
応接間では、この家の娘と地元の有力者の子息との婚約を祝い、家族は喜びの絶頂
にいた。その一家団欒の席に、ある事件の報せをもって、一人の警官が訪れる。
警官は、婚約者を含む家族一人ずつに対し、その事件との関連性を問い質していくが、
誰一人、自分に何の関わりがあるのかさえわからない。
しかし、男が投じた一石は、次第に家族それぞれの心を大きく揺さぶり、
やがて、その言動は思いもよらない方向へと転じ、そして・・・・。


ネタバレはいってます。舞台を日本に変えた翻案ものです。
とても豪華なキャストなので見にきました。全公演売り切れになっています。客層は
なんとなくまとまりがなく、各俳優のファンが混ざったという感じでしょうか。
舞台は昭和の映像から始まったそうです。1970年代前半を示唆してます?
(この前の講演会が1時間も押してしまってでだしを見逃してしまいましたOrz)
舞台はあるお金持ちの居間、娘の婚約者を招いて夕食後の懇談をしている時に警官を
名乗るものが訪れてきます。ある女が自殺したのでその調査に来た、ということで
父親から順に話を聞いていきます。まぜ自殺で調査にきたのか言わずに尋問にはいる
警官かあなりあやしい。ひとりひとり別々にちらっと写真を見せると、皆からやましい思い
出が噴出。次々と女の歴史が紡ぎ出される、、のですが、事件ごとに女が名前を変えて
いるのでそもそも事件ごとの女の同一性が全然見えてきません。しかも何のための尋問
なのかわからない。なぜ素直に対応するのかみえてきません。まあみなさんやましいとこ
ろはあるんですけどね。
個別のシーンは迫力があるんですが、どうも本線としてうまくつながらない感じ。
翻案でどのようにかわっているのか、これから原作を呼んでみたいと思います。
2幕の冒頭には、1幕の最後のシーンから巻き戻されて始まっていて、最初はそれが理
解できずに?となりましたよ。どうやら、サスペンスの皮をかぶったイデオロギー小説だっ
たようですね。金持ち階級と労働者階級の考え方の違いというか、もっと強者は弱者に
目を向けろというか。。。
この舞台、場面場面の力はあるので、俳優さんめあてできた場合は満足できるでしょう。

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題名:Mouse Trap
日時:2009年2月10日15:00-17:10(途中休憩あり)
劇場:St Martins Theatre
料金:36GBP
座席:Stalls E15
出演:
Mollie Ralston: Vanessa Clarke
Giles Ralston: Simon Hepworth
Christopher Wren: Edward Grace
Mrs. Boyle: Bronwen Williams
Major Metcalf: Graeme Eton
Miss Casewell: Rebecca Reaney
Mr. Paravicini: Jim McMaus
DETECTIVE-SERGEANT TROTTER: Richard Brightiff

半世紀以上にわたるロングラン作品です。1952年11月25日が初演。
いつかはみるだろうと思ってずっと見てなかったのですが、さすがに今回見ないと
ともうみる機会がないかもと思って見てみました。
火曜日のマチネがある作品は少ないので客が集まるか?と思いきやそんなことは
ありませんでした。さすがに56年もロングランしてるだけのことはあります。
ロンドン中が見ていても驚きませんよ。
客席は1階が約1割の入り。私は劇場窓口で買ったのですが、1列3人しか座ってないのに
3人固まっているOrz 横方向へチャレンジングな方がすぐ隣だったので別の場所に逃げ
ました。開演直前には客席民族大移動、だってみんな端のチケットを持っているのです
もの。私はふたつさがって、通路後ろの足を伸ばせる席を確保G8番でした。
物語は原作がアガサクリスティ、半世紀もやっていたらロンドン中の人が一度は見たと
なっていてもおかしくありません。
舞台は大雪の中、ロンドン近くの山荘で始まります。居間に暖炉がありますが、だいぶ寒
そう。客は雪を払いながら三々五々きます。なんだかひとくせもふたくせもあるような
客ばかり。雪のおかげで交通が遮断され、そして電話線も切れてしまいます。
そこで殺人事件の調査に刑事がやってきて、、調査をするうちに新たな殺人が起きてし
まいます。調査のうちに複雑に絡み合った人間関係が明らかになってきて。。
舞台はずっと山荘の居間からかわりません。
良くできた原作なんでしょうが、英語が聞き取れない部分があるとかなりきびしいですね。
それでも結末にはびっくり、そうきたか!?という感じ。ミステリーなもので予習を
するというわけにもいかず。。
カーテンコールでは、「結末はあかさないでください」 えっと、ロンドン中の人が
皆結末を知っていたりしませんか?
それにしてもこの客の入りでよくロングランできてますね。夜だともっと入っているの
でしょうか?



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題名:Discover: Primary Classics [Macbeth]
日時:2009年2月10日10:40-11:55
劇場:Cottesloe Theatre(National Theatre)
料金:10GBP
座席:C10(右側客席なかほど)

子供のためのということで分かりやすいかと思ってきましたよ。案の定子供の団体でロビーは一杯。
一週間前から売り出しであなどっていたら全日程SOLDOUT! 当日朝にWeb上で販売再開されたのでチ
ケットを得ることができました。National Theatre のサイトで購入の場合、手数料がいらないのが
嬉しい。見ている子供たちは小学校高学年程度かな?子供たちは揃いのジャージ、赤と黄色を着て
います。色が違うのは別の団体でしょうか。そうこうするうちにジャージを着ていない集団がはいっ
てきて、床に座りました。これって詰めればまだまだはいるぞ、なぜSOLDOUT?子供9割というところ。
劇場の中央から長辺に平行して石畳がおいてあり。両端が玉座と、ちょっとした幕。その石畳の両
側に客席が配置されています。左右の客席は椅子が3列、その前に床座りになるという形態です。
この劇場は出し物によって客席の配置を換えてしまうようです。
幕の裏側で影絵で暗殺などが行われるのでした。始まる前からキャストが舞台上にでてなにやら
四方山話をしています。予言する魔女はおばさん3人でピクニックに来た風情、ひとりは編み物。
後でわかったのですが、おばさんなどではなくうら若き、しかも皆さんかなり美しいお嬢様。
男二人はバードウォッチングの格好。もう一組の男は刷毛を持ったおじさんとボードを持った
おじさん。でもこの持ち物に意味はなかったみたい。玉座の近くには枯れ木が何本か、もちろん
最後には森を動かすネタとなるのでした。
玉座の隣に太鼓がおかれて、子供にたたかせて、風の音を鳴らさせて始まり始まり。
おばさんたちがアカペラで歌を歌います。けっこういけます。
キャストたちが大道具の裏で音を出したり楽器を奏でたりしてBGMも担当していました。
マクベスはかなりいけてる浅黒いお兄さん、マクベス以外は皆さんひとり何役もやるのです。
布をたすきにかけるだけで戦士、毛布をマントにして頭にワッカをはめるだけで王になれる
のは不思議。大道具の裏にはいってちょっとだけ衣装を変えると顔まで変わって出てくるのは、
まあ役者として当たり前といえば当たり前なのですが、すごいよね。39STEPほどではないで
すが、早変わりの妙も楽しめます。
マクベスがかなりひっこみ思案で優柔不断、奥さんの尻に敷かれているのもよくわかります。
いい加減で曖昧な予言に振り回される情けないマクベス、悪女の妻、どつぼにはまっていく
姿が簡潔に描かれています。また歌をいれたり、演奏がはいったり、ベタなギャグがはいっ
たりして子供たちを飽きさせない工夫がなされています。でも30分をすぎたあたりから子供
たちはもぞもぞ。。役者がひとりで台詞を語るところなどでは、もう明らかに子供たちの集
中力が切れてます。でも場面がかわって大きな音が出たりするとまた復活。太鼓がたたかれ
ている間は子供たちも注目。剣戟の音は4人が四方で奏でる太鼓、その真ん中でひとりで切り
むすんでいるのですがこれでかなりの迫力があるから不思議です。
老婆の予言がうまく聞き取れなかったのは我ながら情けない。
しかし、これで10GBP(1400円)なんだから良いですねー。
こういうレベルのシリーズならまたみたいかも。短いというところもポイントでしょうね。


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題名:パイパー
日時:2009年1月17日19:00-21:05
劇場:シアターコクーン
料金:S席9500円
座席:E列17番(前方右ブロック)
出演:
  フォボス/食堂のおばちゃん(過去)/フォボス4歳(30年前):宮沢りえ
  ダイモス/食堂のおばちゃん(過去)/ワタナベ妻(30年前):松たか子
  ワタナベ/葬儀屋(過去):橋爪巧
  マトリューシカ:佐藤江梨子
  キム:大倉孝二
  ビオラン(過去)/ビオラン子孫(中世):北村有起哉
  ゲネラール(過去)/ゲネラールの子孫(中世):野田秀樹
  ガウイ(過去):田中哲司
  フィシコ(過去):小松和重
パイパー:コンドルズ
大衆:多数

ストーリー:(公式Webより)
赤土と氷河、天空には地球が・・・
1000年後の火星で、何が起きていたのか?
火星は人類の憧れであり、希望の星だった。その初の火星移住者たちの
あふれんばかりの夢が、どのように変貌を遂げていくのか。
そして、人々と共に火星に移住した「パイパー」なる生物?機械?人間?
もまた、人類の夢と共に変貌を遂げる。そして1000年後の火星。その世界
を懸命に生きている姉妹たち。その妹ダイモスに松たか子、姉フォボスに
宮沢りえ、その父親ワタナベを橋爪功が演じます。野田秀樹が時空を超えた
壮大なスケールと、スリリングな展開で魅了する新たなる人類の叙事詩。


火星でのサバイバルSFというべきものでしょうか。物語は火星のストアから
始まります。発泡スチロールのアイテムがそこそこに散らばっています。
ストアは元々はスーパーのようなもので物がたくさん保管されているのですが、、
実は墓地もかねていることが後でわかります。
演技はもっぱら舞台の前方で行われます。前後の仕切りはビニールカーテンで
これがストアから外界への出入り口となっています。後方舞台は後に行くに
つれせりあがっており、群集シーンにおいて広がりを見せます。
宮沢りえと松たかこのダブル主役?が抜群の快演です。この2人を
見るためだけにもこの舞台を見たほうが良いと思えるくらいです。
1000年後の姉妹を中心に、1000年前の食堂のおばさん、小さな子、
おかあさん、を見事に演じ分けています。シーンがかわり時代が変わると
あっという間に立場が違うというのは見ていて小気味良い。
ただねえ、どうも物語全体の焦点が今ひとつぼけているというか、野田さん
何を書きたかったの?と聞きたい感じ。
大ネタとしては次の通り
・1000年前に夢を持って地球から火星に移民
・人間集団の幸福が計測でき、パイパー値という値で自動的に表示される
・鎖骨に埋め込まれた記憶チップが、その人間の全ての記憶を記録する
・自分に都合の良い歴史を作るため、記憶チップを隠して捏造した歴史の
 語り部をつくらんとする
・食料不足のため人肉を食料とする
・パイパーというパイプ持ったアンドロイド?が火星上で人間に奉仕、
 ある時点から火星をリセットしてやり直しせんと人間社会の破壊者となる
・アンサンブルがとても多数出演、群集シーンに迫力あり
・言葉遊びは健在
・実はワタナベはおとうさんではなかったのです

見終わった後、うーん。個々のシーンはなかなか良いのですが、なんとなく
つかみどころがないというか、色々詰め込みすぎて焦点がボケているというか、、
もちろんSF的には突っ込みどころ満載ですが、それをおいといてももう
ちょっとすっきりできなかったのかなあと。
パイパーをコンドルズが演じていましたが、コンドルズらしき動きはあまり
見えずちょっともったいない使い方。ワタナベはずるい小悪党、すっとぼけ
加減がなんともいえない。キムはでかいのにちゃんと子供に見えるから不思議。
しかもかなり頭がよく見えてます。ビオランはちゃんと悪党してますねえ。
マトリョーシカはスタイル抜群、こりゃあおとうさんがふらっといっちゃう
わけだわ。
最後は人肉喰い話になっちゃいましたが、あの状況なら食わせるでしょう。
ただやはり食えるように料理するのが筋ではないかと。
もしあのような状況で私が死んで死体となったら、私の死体はちゃんと活用
してほしいと思いますよ。

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