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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:上海バンスキング
日時:2010年2月28日13:30-16:50(途中休憩あり、ロビーコンサート終了17:10)
料金:S席9500円
座席:1階H列右側ブロック
作:斎藤憐
演出:串田和美
出 演:
正岡まどか(マドンナ):吉田日出子
波多野四郎:串田和美(クラリネット)
松本亘(バクマツ)・中国兵:笹野高史(トランペット)
林珠麗(リリー):さつき里香
弘田真造・バンドマン・結婚式の客:小日向文世(アルトサックス)
白井中尉・バンドマン・中国兵:大森博史(テナーサックス)
ガチャンコ・ラリー・中国兵:真那胡敬二(トロンボーン)
方・バンドマン:服部吉次(アルトサックス)
王・軍人横井・中国兵・バンドマン:酒向芳(トロンボーン)
シングリー・田口・藍衣の男(ラリーの手下)・中国兵:内田紳一郎(コルネット・ギター)
レイモンド・コバチ・中国兵:片岡正二郎(バンジョー・バイオリン)
宮下・藍衣の男(ラリーの手下)・結婚式の客・中国兵:三松明人(トランペット)
私服刑事・軍人平松・結婚式の客・中国兵・バンドマン:小西康久(テナーサックス)
陸戦隊兵士木下・軍人薮田・藍衣の男(ラリーの手下)・結婚式の客・バンドマン:大月秀幸(トラン

ペット)
田上医師・結婚式の客・荷担ぎ人夫・バンドマン:戸石みつる(ピアノ・アコーディオン)
サーシャ・スヴェトラーナ・ダンサー・中国人使用人・中国兵:稲葉良子
マレーネ・シュミット・ダンサー・結婚式の客・荷担ぎ人夫・中国兵:阿部祥子

解説:
シアターコクーン2010年2月の公演は、演劇界最大の事件ともいえる、伝説の音楽劇
『上海バンスキング』の復活公演です。
1994年シアターコクーンで多くのファンに惜しまれつつラスト公演の幕を閉じてから16
年。舞台、映像で活躍する元・オンシアター自由劇場のメンバーが豪華に再結集しま
す。
六本木の小さな地下劇場での1979年の初演は大きな反響を呼び、瞬く間に熱狂的な
ファンを生み、日本各地の劇場から上演のオファーが殺到しました。 斎藤憐作による、
昭和初期“魔都上海”に生きた音楽と自由と愛を謳歌するジャズマンたちの物語は、役
者たちの演奏するジャズナンバーとともに人々の心をとらえたのです。
アングラ演劇の小劇場から生まれたスケールの大きい軽やかな音楽劇はその後大きな
劇場へ本拠地を移しながら一層その魅力を増し、ついに演劇史上最高傑作音楽劇と
いわれるようになりました。
そして再演を望む観客や演劇関係者の声の続く中、ついに演出家・串田和美が再び
「バンスキング」上演へと動き始めたのです。

ストーリー:
昭和11年の夏、マドンナ・正岡まどかと結婚したバンドマンの波多野四郎は、魔都上海
の港に降りたった。ジャズをやめるという約束で結婚した四郎の目的はパリへ行くことで
はなく、実は上海でジャズをやること。そうとは知らないまどかを連れて、ジャズ仲間のト
ランペット吹き、バクマツこと松本亘を訪ねる。アメリカ人の顔役ラリーの経営するダンス
ホール“セントルイス”に出演していたバクマツは彼の愛人・リリーと恋仲になる。それを
知ったラリーはバクマツをリンチにかけようとするが、仲裁に入ったマドンナと四郎が“セン
トルイス”に出演することでバクマツを許してもらう。左翼学生でマドンナの許婚者だった
弘田も上海へやって来るが、警察の追手が厳しく、満州へと逃げる。
昭和12年の夏。ついにバクマツとリリーは結婚、その祝いの席で、バクマツの中学時代
の親友・白井中尉は日本と中国の開戦を告げた。昭和13年、初春。白井は大尉に昇進
して南京から戻り、上海のジャズに飽き足らなくなった四郎はまどかを残して日本に帰っ
てしまう。昭和15年の秋。まどかにほのかな思いを寄せていた白井はソ連国境に行くこと
になり、バクマツにも召集令状が届く。そして、日本ではジャズができなくなった四郎が、
再び上海に戻ってくる。
昭和16年の冬。日米が開戦し、上海でもジャズの演奏はできなくなる。やがてバンド仲
間は散り散りになり・・・。


場内満員、当日券は立ち見が売られているようです。3時間を越えるこの作品を立ち見
で見るのは相当な根性が必要でしょう。ロビーでは白黒のキャストの皆さんの写真、
それに懐かしい蓄音器。



心なしか、客席の年齢層が高い、というか私と同年代の方々が多いみたい。舞台の上
でも同窓会ですが、客席でも同窓会。この作品は16年前に一度だけこのシアターコクー
ンでNIFTYのオフで仲間たちと一緒に見ました。16年の時を越えて、またオフで当時と
同じ幹事さんで同じ仲間たちと、さて・・・

男がひとりふらりと通路を歩いてくるとトランペットを吹き始めます。次々と男がでてきて楽
器を奏で、バンドの同窓会の雰囲気から物語が始まりました。
音楽が始まるとなぜかほんのりと目から涙が。さほどこの舞台には思い入れないはずな
のですが、何かが懐かしさを感じさせるのか。。日出子さんが登場すると場内拍手。なん
だかじわーっときました。
バクマツさん等帽子を脱ぐところで黒々とした髪を強調w、ここらへんは歳を感じましたね
舞台のセットは部屋ごと前後に移動する構造となっており、ジャズクラブシーンでは後ろに
下がっておりました。
歌では自然に客席から手拍子が入ります。幕間は明るいまま演奏と歌が始まりました。
みんな上手になりましたねえ。これは16年間の精進?それとも開演前の特訓の成果?
エンディング近くでは客席からすすり泣き、私も思わずじーんと。。当時の上海にいる日
本人のやるせなさが伝わってくる気分です。
カーテンコールはロビーにでて演奏、りんごの木の下で、ウェルカム上海、、というライン
アップでした。ロビーでも泣いている人がいましたよ。
16時50分に終演、カーテンコールが終わったのは17時10分でした。全部で3時間40分!
前回見たときは、なんだかちょっとだるい場面があり、全体として長すぎるように感じたの
ですが、今回は長い感じもせずずっと楽しめました。
舞台が変わったのか、私が歳をとっていろいろ感じるところができたのか、どちらかわか
りません。この舞台にいる、「在りし日の彼ら」は前回はいなかったそうで、こんな人たちい
た!と思っていた私の記憶はいったいどこからでてきたのでしょう?
バンスキングを制作するにあたり、その当時の上海のジャズメンに取材しているそうです
から、あの若い人たちは話を聞いたときの楠田さんたちかな?
楽器を奏でられるおじさん達ってかっこいい。私もいつかは何か楽器をやりたいものです。

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