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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:Turandot
日時:2005年4月30日20:30-23:35(途中休憩2回あり)
劇場:The Metropolitan Opera (NY)
料金:ORCH FRONT 215USD
座席:ORCH A-1(最前列左側ブロック通路脇)
指揮:Marco Armiliato
出演:
Turandot: Audrey Stottler
Liu: Janice Watson
Calaf: Franco Farina
Timur: Vitalij Kwaljow
Emperor Altoum: Bernard Fitch
Ping: Earle Patriarco
Pang: Michael Forest
Pong: Eduardo Valdes
Three Masks: Jose Bercero, Sam Meredith, Andrew Robinson
Mandarin: Vaclovas Daunoras
Executioner: Jason Kuschner
Prince of Persia: Sasha Semin
Handmaidens: Lynn Taylor, April Haines
Temptresses: Sarah Weber Gallo, Linda Gelinas, Annemarie Lucania, Rachel Schuette

当日購入。前日はパーシャルビューしか座席がありませんでした。
良い席で見たいということであきらめなかったのが良かったようです。
次の価格の席は150USDでORCH最後列。これは高くてもこの座席でしょう。
ちなみに一番高いカテゴリは2階席中央の330USDだったはず。立見券20USD
の長い行列ができていました。天井席まで満員。
たいていのひとはスーツにドレス。タキシードの人はほとんどいません。
ラフな服装も男性の中にはいます。まあこぎれいな服装をしてきたほうが
無難ですね。私もジャケットを着てと買ったばかりのダービーハットをか
ぶって行きました。
さて私が購入した席はこれはすごく良い場所でした。最前列なのに指揮者
の頭が邪魔になりません。(^^;)眼下にはオーケストラが見え、目の前には
舞台が遮るものなく見えます。オーケストラは開演前からずっと練習してい
るのかと思っていたのですが、コントラバス?の集団は開演5分前になって
はじめて楽器を持ち込んで位置につきました。

幕があがると、薄暗い中国らしき街頭。ぼろぼろな家が立ち並び、屋根は傾
き、瓦は落ちています。杭がいくつもすえつけられ、その上には生首が鎮座。
舞台の床は奥に向かって坂を登る形になっています。住民たちはどうもどよ
どよした暗い雰囲気。ライティングとあいまって明るいとは思えない合唱が
劇場内を響き渡ります。この人数が多いこと、100人はいたでしょうか、宝塚
より大人数が出る舞台を見たのは初めてかも。キャストが多いと嬉しくなる
私はすっかりご機嫌。しかし住民の衣服は時代考証なしなんだろうなあ。
舞台の前方2m程度だけが坂となっておらず、そこでダンスや殺陣が行われ
ました。幅が狭いから仕方ないのでしょうか、振り下ろされる青竜刀はゆっ
くりなのにそれでも切られる方とタイミングがあってない。音楽ともさほど
あってない。まあ殺陣でなくダンスなんでしょうが、それにしてももうちょっ
となんとかして欲しいものです。トンボとピルエットだけではちょっと単調。
後ほど紐を持ってのダンスもありましたが、一直線に並んだ状態で振り回し
ているのであまり動きの余地がありません。獅子舞も出てきました。なーん
か獅子の顔が変じゃないですか?もう少し手前を広く取ってもっとシャープ
に踊れば歌と相乗効果大なんじゃないかなあ。
さて姫が出した3つの謎をとけない挑戦者の処刑はがんがん行われてしまい
ます。処刑の前に金品をたかる住民たち。。。

廃帝の父と息子はすぐにばったり出会ってしまいます。この父の声は素晴ら
しい。でも王子の声のほうが厚みがあってずっと聞いていたいような気が。
男の子たちの影コーラスもかわいくて○。舞台の後にせり上がる宮殿はなん
だか秘密基地がでてくるみたい。その中にうっすら見えるTurandotはシルエッ
トだけからは西太后みたい。それを見た王子はすっかり心を奪われる?これ
は筋書きとしては無理っぽいぞ。ここは美しいおねえさんを視覚で捉えたい。
実は王子も着ぐるみきているのではという丸々さん。でも声は響きまくり!
召使の独唱はすばらしい高音で勝負!パンポンピンはコミカルでいい感じ。
突然出てきて3人で王子を説得。字幕を追ってますが、「両手両足顔がひと
つでTurandotと同じだ、他の女でもいいんじゃないか?」真理をついている
のかも。1幕のエンディングになってアンサンブルが舞台の上に戻ってきま
した。でも合唱に負けないメインキャスト、王子は一味響きが違います。舞
台にせり上がってくる銅鑼、なんだか秘密兵器の発射スイッチのような、ま
あそんなもんですか。エンディングは見事な合唱。

ただいま幕間、舞台の幕の向こうではとんてんかんの音が続いています。こ
れを舞台転換するのは大道具さんたいへんでしょう。演奏員の知り合いらし
い客が入れ替わり前に出てお話しています。1幕の間はドレスアップした妙
齢の女性が私の隣に座っていたのですが、幕間にそこのチケットを持った男
性が来て座ってしまいました。ジャケットをおいて出て行った女性はいった
いどこへ?

2幕は1幕とうってかわって豪華絢爛なセット。最初は中幕前でパンポンピン
が愚痴って?おります。これは宮廷の中?最初は1年で6人、次が8人首を刎ね
られた。姫の行事があるので赤、桃、青の礼服に着替えて仮面をつけて出仕。
中幕があがると皇帝の御前。宮廷は白い、兵士は銀色に銀の仮面。官吏や侍
女たちは白い衣装に白い仮面。強めの照明に照らされて映えております。真
中の侍女たちが唐傘をまわしています。残念ながら傘の上には何も載ってい
ません。白いというと悪者だと思ってしまった私は映画の見すぎでしょう。
金色の官吏も出てきました。皇帝のみが黒色で仮面をつけていません。周り
の色との比較で黒が凄く派手に見えます。
建物もきらびやか、背景は水墨画でしょうか。そこで仮面をつけたパンポン
ピンだけが色をもった形で踊るのはほんとにきれい。1幕と足場を使っている
のでしょうか。奥に行くに連れて上にあがっていき、奥行きを強調しています。
舞台の前方には1幕でどよどよだった住民がやはりどよどよの表情で沈み込ん
でいます。連れてこられる王子、再度意思の確認をされてきっぱり応えると
そこで姫の登場!姫は水色の衣装で水色の簪いっぱい。私から見てちょうど
王子の後ろに隠れる形になった姫が第一声!天まで届くかというほどの鋭い
ソプラノ!、姿が見えないものだから絶世の美女を想像してしまいました(^^;;)
いやほんとに姫は凄いです。高くそれでいて豊かで、劇場内に声が充満して
いくのが感じ取られるくらいです。そして気合のはいる謎々合戦。謎が進む
ごとに王子の声量が上っていき、最後には姫の歌をかき消すかのごとき勢い。
これは本当にすごい、この場にほれ込みそう。
さて謎を全て解いてしまって、民衆の星となる王子、なぜ?。そこで始まる
姫の壮大な駄々、約束を破るように皇帝を説得にかかります。いいがかりっ!
って感じがひしひしと出てますね。そこで対案を出す王子、でも「自分の名
前は何?」って謎ですか?
場面は川と橋、住民ごろごろ、そこに寝てはならぬというおふれ、遠くで
誰も寝てはならぬ、が聞こえてきます。これって近くでは歌ってくれないの?
色仕掛けや賄賂など手練手管で迫られる王子。とうとう王と小間使いが捕まっ
てしまいます。拷問にかけられそうなところ、名前を知っている小間使いは
自殺。とてもいい声で歌う小間使い、ああかっこよくてこれだけ声が出るの
になぜ姫でないの。カーテンコールでも小間使いへの拍手が一番多かったよ
うに思います。姫はキスされたらめろめろ?突然曲調もかわっちゃいます。
そこで命を預ける王子、名前いったらまけじゃん>王子。
最後に宮廷にもどって「愛です」でハッピーエンド。上から金色のチャフが
ふってきて派手に終了。
とにかく大人数で派手で巨大な舞台でおなかいっぱいになった作品でした。
2005年観劇のマイベストでした。

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