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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:大地(Social Distancing Version)
劇場:PARCO劇場
日時:2020年7月17日18:00-21:00(途中休憩あり)
料金:12000円
座席:P-15 (後方センターブロック)
作・演出:三谷幸喜
出演:
チャペック:大泉洋
ツルハ:相島一之
ドランスキー:小澤雄太
バチェク:辻萬長
  ブロツキー:山本耕史
  プルーハ:浅野和之
  ピンカス:藤井隆
  ツベルチェク:竜星涼
  ミミンコ:濱田龍臣
  ズデンガ:まりゑ
  指導員ホデク:栗原英雄   
  政府役員ドランスキー:小澤雄太
ストーリー:
   とある共産主義国家。独裁政権が遂行した文化改革の中、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちが収容された施設があった。強制的に集められた彼らは、政府の監視下の下、広大な荒野を耕し、農場を作り、家畜の世話をした。過酷な生活の中で、なにより彼らを苦しめたのは、「演じる」行為を禁じられたことだった。役者としてしか生きる術を知らない俳優たちが極限状態の中で織りなす、歴史と芸術を巡る群像劇の幕が上がる!

ーーーーー
客席では私語するなということでほんとに静かに開演を待っていました。
開演前の騒めきも楽しさを増していたのだなあとしみじみ。私はかなり
後方の席ですが、ここから後ろはいくつも空席が見えました。完売のはず
なのですが。。。

ところはある独裁政権の国、広い大地の中の強制収容所が舞台。
井桁の木の通路に間にベッド、左右に扉。
キャストは通路とベッドを行き来して、ほとんど接触しません。
ここには反社会的と烙印が押された演劇人、映画人が集められています。
やっていることは豚の飼育と豚のエサのとうもろこしの栽培。
収容されているのは、舞台座長、映画俳優、女形、大道芸人(ジャグラー)、
パントマイマー、そして裏方兼エキストラ、それに学生。
チャペックは元裏方で、こちらでも場を仕切っています。
この棟の管理官が芝居バカなおかげで、少々緩い規律で許してもらえて
います。そして管理官が、自分で脚色したトンデモ脚本を皆で上演する
ように皆に持ち掛けるところから物語が動きました。もとはシェイクスピア
なんですが、まーすごい。皆がやむをえず参加する芝居で起きるドタバタと
口惜しさ、そしてどんな状況でもいいので演劇をしたいという演劇への愛。
各人が持ち芸を披露する機会があって、ほんとに宛書きなんだなあと。
インパクトがあったのはやはりマイマー。ほんとに風で飛ばされてるみたい。
そしてブロツキーは筋肉を魅せるのですw
一幕最後はエア宴会、マイムによる飲食した振り宴会で大盛り上がり!
二幕では学生の逢引を成功させるため、ドランスキーを騙すべくスパイ
大作戦もどきのスリリングな展開、まさにショーマストゴーオン。
でも悪事?は結局ばれてひとりだけ罪を背負わされるのはチャペック!
いままで指導員にいっぱい取り入っていたのに。。
そしてこの面子で将来は劇団、、といってハッピーエンドへ突き進むかと
思っていたらどんでん返しで、まあそうなるよねえ、という結末。
芸達者な人たちばかりあつめて、シリアスとコミカルが入り混じって
ほんとすごく目まぐるしい、とても贅沢な舞台でしたね。

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