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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:劇団文化座公演156「フライ,ダディ,フライ」
劇場:東京芸術劇場シアターウエスト
日時:2020年8月14日14:00-16:20(途中休憩あり、終演後アフタートーク)
料金:5500円
座席:M12(最後列中央)
劇団:劇団文化座
原作:金城一紀 
作:斉藤祐一 
演出:田村孝裕
出演:佐藤哲也 高橋美沙 藤原章寛 佐々木愛 ほか


舞台背景が灰色の階段、中段に左右の通路がありました。
そして真ん中に出入り口、中段の下方に二か所スペース、片方はテーブル、片方はベッド。
主人公は中年男、娘が高校生男に殴られたのに(しかも後にPTSD)、主人公は学校教頭に
示談を言い含められて金を押し付けられてしまうところから物語が始まりました。
普通110番するところですよね、でも固まってしまって何もできない。。
それで娘を守ってやれなかったといって包丁を持ち出す。そこでゾンビーズと出会って、
別の手段で戦いを行うことに。。相手はインターハイのチャンピオン、相手を殴るより
傷害事件立件して優勝取消のほうが相手にずっとダメージがあるでしょうに、なぜか
それをせずに自らの肉体で相手を打ち負かすほうを選びます。より困難な道に進むのは
自分との闘いとして見上げたものですが、娘を守る方法としてはかなり残念。。
それから一か月半、ゾンビーズの支援で肉体強化。あとでわかりますが、父親の進歩の
様子を娘さんにつたえていてそれで娘さんは多少なりとも癒されていたとのこと。
ゾンビーズたちの柔らかい対応が楽しい。娘さんとカラオケに同行していた友達から、
二人でカラオケしていたら犯人が乱入してきて無理やり誘い、嫌がる娘を殴った、という
ことがわかりました。証人がいるのだったらここで弁護士に相談ですよね。それも
せずにあえて困難な道に挑戦する主人公。
相手校の始業式に乱入しタイマン、見事にパンチをかいくぐって倒した後はぼこぼこ!
中年男のファンタジー炸裂といったところでしょうか。
警察や弁護士のことが思い浮かばないことを除けばウェルメイドなシナリオで、最後は
きれいにカタルシスとなりました。毎日定時のバスにのる乗客との交流もほんわか。
そして心に染みた言葉がありました。
「こんなことが人生に起こるとは思わなかったろ?残念だったな。せいぜい自分の半径
一メートルぐらいのことだけ考えて、のうのうと生きて死んでいけたら幸せだったのにな。」


アフタートーク
藤原章寛(朴舜臣役)
佐々木愛(おばあちゃん役)
佐藤哲也(鈴木一役)

藤原
  ゴッホが残り2ステージでなくなってしまい、すぐにステージに立ちたいという思いが
  あったがそれからひどいことになってしまった。
  稽古が始まってみると、芝居って楽しいな。このままできるといいなと稽古続けていた。
  ニュース見てるとこのままできるのか?不安を持っていた。
  中日もすぎて、生で客と対峙するのは良いものだなと改めて実感。


  少年たちが活躍する、デッドエンド、パール街の少年たち が好きで、
  いつか舞台化できないか思っていた。
  その時にこの作品とあたった。映画はみていない、原作から舞台化した。
  アクションがあるので、コロナの時期にで反社会的ではないかと言われるのを恐れた。
  しかし、やってはいけないことというかそういうことばかりに人々が縛られていくのは、
  病以上にひどいこと。  それゆえここでこの作品を上演。
  上演するためには非常に気をつけてさまざまな対策をした


佐藤哲也
  (肉体的にも精神的にもずっと出ていたので大変だとおもうが、ここが大変というのはどこ?)
  アクションけいこ3日間、その3日間で腰を痛めた。本当に全身筋肉痛になった。
  台本も出ずっぱりになっていたが、まさか本当にでずっぱりになろうとは。
  1幕はほとんど出ずっぱり。大きなけがもなくここまでこれた。

佐藤
  (気をつけていたことは?)
  石原というボクシングチャンピオンと戦いが終わるまで、常にストレスをためている
  自分で解放しないでためてためて、そして戦いの中でほどけていく、とやってくれと言われた。
  そして舞台に出ている人たちを信頼する。

藤原
  (舜臣役を気をつけていたことは?)

  高校の10分間読書ではじめてレボリューションズを読み、そこで朴の名前がでた。
  最初は完璧な人間かなと思っていた、だが、自分の自制心をコントロールするように
  本を読んでいた。そういう下地が感じられるようにしたい。

佐々木
  今回の公演が果たしてどうだったのか、これから旅公演に出る。
  東京の人が嫌われているそうで、それで演劇を続けることがどうなのだ?
  自分たちで考えられる、自分たちなりの正義で突き進んでいきたい。
  本当に忌憚のない意見を聞かせていただけたら嬉しい。
  全国の鑑賞会の皆さんから、コロナが去った後に人間が壊れてしまったら
  どうしようもないのじゃないか、という意見を受けている。
  いい道が探れたらいいなあと思っている。

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