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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:三谷文楽 「 其礼成心中 」
劇場:パルコ劇場
日時:2012年8月22日14:00-16:00
料金:7,800円
座席:最前列右端近く
劇団:
作・演出:三谷幸喜
出演:竹本千歳大夫 豊竹呂勢大夫 豊竹睦大夫 
   豊竹靖大夫 鶴澤清介 鶴澤清志郎 鶴澤清??
   鶴澤 清公 吉田 幸助 吉田 一輔 吉田 玉佳 
   桐竹 紋臣 桐竹 紋秀 吉田 玉勢 吉田 簑紫郎
   吉田 玉翔 吉田 玉誉 吉田 簑次 
   吉田 玉彦 吉田 玉路 吉田 簑之
解説:
 舞台は元禄十六年。
大坂では近松門左衛門が実際の心中事件を元に書いた『曽根崎心中』
が大ヒット。その舞台となった天神の森は悲恋の末に心中を遂げよう
とする男女の心中のメッカとなっていた。
その森の入り口にある饅頭屋の夫婦と心中にやってくる男女の物語
を三谷幸喜が書き下ろします。
三谷幸喜が描く『曾根崎心中』の裏版『其礼成心中』は笑いと涙に
溢れた人情物語となるに違いありません。
PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』で歌舞伎に挑戦した三谷幸喜がいよ
いよ文楽に挑戦! 「ワインをデキャンティングして美酒にするよう
に僕があらたな器になります」と自ら宣言、三谷幸喜が創りだす三
谷文楽『其礼成心中』、どうぞご期待下さい!

------------------
開演前に三谷眼鏡人形登場、それで前説。
許可のない撮影、、などに加えて、阿波踊り、痴話喧嘩も禁止!
舞台の後方に義太夫、三味線。

冒頭、三味線と共に「この世の名残夜も名残……」、「曽根崎心中」
場面のコピーとなり、刃がひらめくそのとき「ちょい待ち!」と
暗がりから止めに入る男が今回の主役の半兵衛。
「曽根崎心中」大ヒット後、天神の森が心中のメッカとして有名に
となってしまい、天神の森のはずれで半兵衛、おかつが営む饅頭屋は
商売あがったりで閑古鳥が鳴いていました(ほんとに舞台に閑古鳥
がでましたよ)死を呼ぶ饅頭!とも。
夫婦が若者達の相談にのって死を思いとどまらせていて、身の上相
談を商売の種にすることをおもいついちゃいます。
品名は「曽根崎まんじゅう」、キャッチコピーは
「かろうてからき人の世をあるくやつら人の心を解きほぐす」
まんじゅうを買っていただいた方に相談にのるというまるで香具師
のような商売です。
もうがんがん儲かっていて笑いが止まらない状態だったのが、潮目
が代わったのは、近松の次作「心中天網島」の上演。これが当たり
を取って、網島の天ぷら屋に客をとられてしまいます。
天ぷら、かきあげの天の網島!
大逆転を狙って近松先生に「曽根崎心中」の続編を書いてと直談判
まで!!商売敵を偵察している間に敵同士の天ぷら屋の息子と饅頭
屋の娘が好きあうことに!?
クライマックスは淀川での水中パフォーマンス!!

出てくる人間が皆自分勝手、好きに生きていて、とても魅力的。
人形の動作がはじけていて、ごきぶりみたいな動きもあり。
そして現代語での会話なのでとてもわかりやすい。現代と過去を適
当に行き来する感じ。その上、シチュエーションコメディのお約束
にのっとっていてとんとんとんと話にのれる。義太夫がそれを盛り
上げる。文楽ならではの所作の面白さが補強、とぐるぐる回ってま
した。
客席から笑いが絶えませんでした。現代の言葉がちりばめられてい
る台詞で過去と現代を行き来する感じ、そしてウェルメイド。
三谷作品は私にとって当たり外れのブレがかなり大きいのですが、
これはあたりの方でした。また見たいけど再演はどうなんでしょう?

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