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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:怪談 牡丹燈籠
劇場:紀伊国屋ホール
日時:2012年8月24日15:00-17:10(途中休憩あり)
料金:6300円
座席:D列11番(3列目中央)
劇団:人形劇団プーク
原作:三遊亭円朝
脚色:川尻泰司
潤色・演出/井上幸子  人形美術/若林由美子  装置/朝倉 摂
音楽/マリオネット(湯淺 隆・吉田剛士)  照明/山内晴雄
音響効果/吉川安志  舞台監督/栗原弘昌  制作/清水治信
宣伝美術/百鬼丸  所作指導/八光亭春輔
出演:
佐藤達雄、安尾芳明、大橋友子、滝本妃呂美、柴崎喜彦、
市橋亜矢子、栗原弘昌、野田史図希、山越美和、井上彩香、有田智也

最前列をつぶして舞台としており、舞台奥は客席に向かう形の
斜面になっています。
人形の頭は人の頭より大きく、4頭身程度のデフォルメされた形で、
基本的には一人で1体を操って行きます。走るシーンなどは足役と
体役の二人一役。人間は全て黒子で、黒子が台詞を喋っています。
このような人形を見るのは初めてだと思います。
今回のは全てが人形というバージョン。
以前は噺家役は人間が演じていたそうですね。
最初に狂言回しの円朝と主要な女性の登場人物が出てきて紹介、
みんな色っぽい。

結ばれるシーンはシルエットで人形のマグワイが。。
父親が巨人で出てきたのはびっくり。そして切られて首が宙を
飛ぶ!人形ならではの演出。なんだか新八犬伝見てる気分。
そして出てくる亡霊の人形は足がない。
リアル人形は外を歩くときは履物を履いていて、うちにあがる
ときはちゃんと脱ぎます。履き物脱ぎサポート黒子もいました。
顔が微妙にくずれていてなにやら壮絶な色気あり、
明るくかわいいメイクと幽霊になった後の青一色の鋭いメイク
の対照さが印象的でした。

2幕の初めはお札はがしの交渉から。
おみねのたくましさと庶民伴蔵の情けなさがとてもよく出てる。
お札をはがすと、格子が1本とれた所からするするっとはいり
こんでとり殺し!!ここで顔が変われば本当に八犬伝かも、
と思ってしまいましたよ。
もうこのあたりから普通の演劇を見ている気分。
完全に人形に感情移入してみてました。引っ越した後はおみね
が不憫ですねえ。殺したら幽霊となってお礼参りにくるのが必
然ということもわからない伴蔵の抜けさ加減といいましょうか。
ほんのちょっと顔を傾けただけで、表情が変わってみえるのは
能や獅子舞に通じるものがあるのでしょう。

全般的に台詞に説得力があるのです。
これは初演のリアル噺家さんとのコラボを見たかった。
違う世界を垣間見た気分でしたよ。















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